アメリカ大停電パニック(『UFOS & SPACE』81年10月号)

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投稿者 SP' 日時 2000 年 10 月 01 日 15:42:34:

「UFOの対地球戦略・総合分析」7
日本の見えない大学情報部

 宇宙空間の支配者たちは、新たな示威的攻撃に出た。アメリカ北東部とカナダ2州の送電線システムの機能を、崩壊させてしまったのである。そして、自分たちの存在を誇示するため、停電地帯全域に円盤群団を襲来せしめたのだ。

 1965年11月9日夜、ニューヨーク市を含むアメリカ北東部の9つの州と、カナダの2州からなる、人口3000万人以上の居住する一帯を、突如大停電が襲った。これは、異星の宇宙艦隊が、装備している各種戦闘手段の威力を示すために行った、示威的攻撃であったと推定される。
 事態の経過は、専門誌『パワー』に同誌の編集長J・J・オコンナーが書いた報告によれば、概要は次のとおりだった。
 この日の夕刻、ナイアガラ滝の北方2kmにあるサー・アダム・ベック第2発電所は正常な運転を続けていた。ここの発電機群は、5つの高圧送電線ラインを通じて、トロント市に電流を供給しつつあった。電力負荷はたっぷり余裕を残して、安全限度内にあった。だが、突如として、過負荷が起こったように継電器が作動して、回路が断たれたのである。
 これによって、5本のトロント・ラインのうちの1つの接続が切られた。ここまでは、日常的なごく普通の作動経過であった。しかし、その結果起こった反応は、まるで悪夢のように異常なものだった。
 これに続くちょうど4秒間に、カナダ・アメリカ東部統合高圧送電線網の機能が崩壊してしまったのだ。
 接続が切られた最初の1本に続いてすぐ、トロント・ラインの他の4本の回路も遮断された。あたかも、安全制御系統が全く存在していないかのごとく、物凄い規模の電流の動揺が、いくつかの送電線系を南に向かって、一瞬のうちに通り抜けていった。
 激しい連鎖反応を起こして、クレイ送電中継所とセント・ローレンス河発電所とが機能を失い、さらに、「カナダ・アメリカ東部発送電相互結合体」全体が、4個の遮断された部分に分裂してしまった。
 問題の災害が襲うまでは、29ヵ所の公益事業発電所が、この統合高圧送電線システムに接続していた。いくつかの所では、自動装置が、発電所を送配電網から遮断するか、技術者たちが大急ぎで切り離した。だが、大部分の発電所では、電力の凄まじい動揺があまりにも急速に襲ってきたので、間に合わなかった。
 オペレーターたちは皆、このような混乱を経験したことがなかった。いくつかの地点では、一連の電流の逆流が発生し、統合高圧送電線網の各部に危険な電圧増大をもたらした。
 蒸気駆動発電機の大部分は運転停止を余儀なくされ、急激にはね上がった圧力は、ボイラーの安全弁を突き開かせた。電流が止まってしまったので、各ポンプや空気圧縮機、その他の補助装置は皆一斉に停止してしまった。そのため、非常用発電装置のない発電所は、数時間にわたって運転を再開できなかった。その間、お手上げ状態のオペレーターたちのところには、停電地帯からの苦情が殺到した。
 以上が、『パワー』誌に掲載された報告の概要である。
 停電地帯は、ニューヨーク州を始めとし、コネチカット、マサチューセッツ、メーン、ニューハンプシャー、ニュージャージー、ペンシルバニア、バーモントの各州全域とハワイ州などの一部に広がっていた。

送電線システムの機能崩壊で大混乱に

 停電が始まった午後5時30分、ニューヨーク市ではちょうどラッシュ・アワーのピークにあり、数百万もの人々が、家路に急ぐ足を途中で止められてしまった。60万人以上の乗客を乗せた地下鉄600本が立ち往生し、数千もの人々が、非常停止装置が働いて、階と階の間に止まって動かない、エレベーターの中に閉じ込められてしまった。
 道路交通関係のすべての燈火が、信号燈を含めて消えてしまったため、多くの街路で大混乱と渋滞が起こり、橋やトンネルは詰まってしまった。国際空港は閉鎖され、飛来した着陸予定の便は他の都市にまわされた。ニューヨーク港やハドソン河、イースト河にあった船舶は、陸上の航行誘導レーダーその他の安全設備の機能が麻痺してしまったため、極めて危険な状態にさらされた。
 途中で停止した、エレベーターの中に閉じ込められたままになっている人々の救出が、ようやく始められた。各階止まりのエレベーターの場合は、すべての階にドアがあるので、救助隊は箱が停止しているすぐ上の階のドアを開け、そこから箱の天井裏に梯子をおろし、天井のハッチを開いて人々を助け出した。
 だが、急行エレベーターの場合は途中の階にはドアがないので、この方法はとれなかった。そこで建物の壁を壊して穴を開け、箱の壁も切り開いて人々を助け出すという、非常手段がとられた。
 いずれにせよ、多くの場合、閉じ込められた人々は、実際に助け出されるまで何時間も暗黒と不安の中に放置されていたため、ショックで精神錯乱を起こしたり、一部には死者まで発生した。
 地下鉄の中に閉じ込められた人々は少しずつ車輛から抜け出て、暗い線路道のトンネルの中を、駅や出入口まで歩いて脱出した。最後の乗客がそこまでたどりついたときには、既に真夜中を過ぎていた。地上の電車やバスは運行していなかった。地下鉄の乗客ともども、飢え、疲れた人々は、停車している電車やバス、地下鉄の駅、ビルのロビー、線路上や歩道で眠ったのであった。
 停電に起因する救急患者が運び込まれた病院の中には、非常発電設備が不充分なところが多く、ローソクを用いたり、自動車のヘッドライトを外側から1階の窓にあてて、手当てと処置をする有様だった。
 聖パトリック教会には、“敵の攻撃”や“超自然現象”に恐れおののいた大勢の人々が集まってきていっぱいになり、ひたすら神の加護を求めて祈っていたという。
 停電に襲われた他の都市でも、同様の深刻な事態が発生していた。ニューヨーク放送局は、バッテリーおよび非常発電装置の電力で、かろうじて放送を続けた。
 ワシントンのABC放送の解説者はニューヨークの情報について、市民の驚くべき冷静さと協力があったと述べたが、これらはいずれも、必ずしも全面的に正確な報道ではなかった。一部にはヒステリー状態になった市民たちもあり、部分的にはパニック状態も発生していたのだ。さらに最も本質的“危険”は、軍の通信系統が麻痺してしまったことだった。

米軍通信網は完全に半身不随となった

 ペンタゴンは、大停電が始まるとすぐ、異常な素早さで、「軍事的な緊急事態は何ら発生していない」という声明を公表した。彼らは通常どおり、停電が発生している地帯の軍事基地との間の通信連絡を維持している、というのだ。
 だが実際には、この声明とは全く逆だった。大停電地帯内外の軍事通信系は大打撃を受け、寸断されてしまっていたのだ。声明の異常なまでの素早さは、この軍事的緊急事態を少しでもカバーしようとする必死の努力の一環だったのである。
 信じられないくらいバカげた話だが、当時、アメリカ本国内の多数の軍事通信所と通信回線は、独立した予備電源を持たず、問題の民間発送 電網、すなわち、「カナダ・アメリカ東部発送電相互結合体」にのみ依存していた。
 したがって、この民間発送電網に加えられた大打撃は、全く同時に、アメリカ武装兵力の中枢神経系統に対する痛打となった。地球上最強を誇っていた米陸海空3軍は、一瞬にして半身不随となってしまったのだ。
 大停電の報告は、直ちに、テキサスの私邸に帰っていたジョンソン大統領に伝えられた。情勢は当然、国家非常事態宣言の発令を必要としていた。だが、全面的パニックの発生を恐れた大統領は、非常事態計画局に対して、その発令をさしとめる指示を出した。そしてその夜は、一晩中、5分置きに事態の報告をするよう命じた。さらにその夜のうちに、連邦電力局に対して徹底的な調査を命令したのであった。
 連邦電力局局長ジョセフ・C・スイルダーは、第一級の専門家多数を動員して、2日にわたり原因の究明に懸命になった。だが結論は“原因不明”であった。やむなく彼は、次のような声明を公表した。
「東北部停電は、結局、完全に説明することはできないかもしれない。このような事態が、再び発生しないという保証はない」
 電力会社関係者たちも、本質的にこれと同じ見解を公表した。例えば、東北部諸州とカナダの一部の主要な電源となっている、ナイアガラ・モホーク大発電所の所長チャールズ・プラットは次のように述べた。
「大停電の原因について、我々には全く説明がつかないんです。送電線のどこにも断線は起こっていません。具合の悪い発電機は1つもありません。故障を起こした回路遮断器も全くないのです。要するに、すべての設備も機器も正常であったにもかかわらず、停電は発生したのです」
 ニューヨークでは、コンソリデーテッド・エジソン電力会社のスポークスマンが、“巨大な主水道管の破裂事故”にたとえて、次のように語った。
「相互に接続している送電線網が、まるで大地の中への大規模な短絡が発生したみたいに、ぼう大な量の電力をあっという間に消費してしまったのです。我々は、これを何とかして説明しようといろいろ試みましたが、結局、骨折り損に終わってしまったというわけです」
 政府や報道関係者、一般世論の原因解明の激しい要求に耐えかねて、連邦電力局や各公益電力事業会社は、ついこのような事態の真相を公表してしまったのだ。だが、この種の声明や発言は、電力局や電力会社を、極めて難しい立場に立たせることを意味した。
 というのは、電力会社は問題の高圧送電線網に各発電送電系統をまとめて相互接続する計画が、最初提案されたときに、それが各公益電力事業会社のみならず、消費者にも利益をもたらすものであり、電力をより安価かつ、より安定的に供給することを保証する手段だと説明していたからだ。
 東北部とカナダの一部に電力を供給しているすべての発電所、およびそれらの電力の送配電線網と、全消費者の回路のすべてを接続して一体化する。そのことにより、時間的、場所的に凹凸が発生する電力需要に対し、無駄なく円滑に電力を供給し、必要な瞬間に必要な場所で、つねに適当な電圧を維持することができるようになると強く主張したのだった。
 電力会社側は、連邦電力局や議会小委員会に対し、数百ヵ所に装備される自動安全装置からなる安全制御系統によって、いかなる将棋倒し的連鎖反応効果や、送電線事故の発生も防止できると受けあったのだ。ところがこれらの受けあいや主張と全く反対に統合高圧送電線網は、全面的な将棋倒し的連鎖反応を引き起こし、最大規模の停電をもたらしてしまった。
 連邦電話局はかつて、この計画と装置を審査点検したうえで、ホワイト・ハウスに対し提案された統合高圧送電線網のシステムは、いかなる重大な停電事故も引き起こさないだろうと答申していたのだ。
 いまやこの答申を根底から疑わせるに充分な大停電が、現実に発生してしまったのである。
 かくて連邦電力局は、無能と、審査点検のずさんさを厳しく非難され、各公益電力会社は、その虚言とその結果に対する社会的責任を徹底的に追求されたのだった。
 厳しい反応は、国境線の北側で起こった。カナダ首相は、11月14日、アメリカ連邦電力局に対して、自国をアメリカの停電事故から守るため、「カナダ・アメリカ東部発送電相互結合体」から離脱するかもしれないことを正式に通告した。

停電地帯全域にわたりUFO大群出現

 だが、アメリカの報道関係者は、弾劾のほこ先を電力局や電力会社に向けなかった。その理由の1つは、腕っこきの記者たちが、困惑しきっている現場の技術者たちや、調査にあたった電力専門家たちに直接面接して得た感触に起因している。
 つまり、電力局や電力会社の“説明不能”という公式声明が、どうやら掛け値なしの真相を語っており、大停電の原因が、統合高圧送電線網の装置体系ないし、安全システムの欠陥に基づくものではなかったらしいと判断したことによる。
 だが、決定的な役割を演じたのは、大停電の直前から停電期間中、停電地帯全域にわたって、数十個のUFOの大群が出現していたという事実が、停電直後から次々に確認され始めていたという情況である。
 例えば、『インディアナポリス・スター』紙によれば、インディアナポリス交響楽団の次席指揮者レナト・パッチーニらのグループは、大停電直前に、シラキューズ方向に向かって降下していく、非常に明るく輝く1個の光点を目撃している。
 パッチーニは妻と共に、この日、彼の2人の兄弟である電子工学技術者のハムバート、建築技師のラモンたちを訪問するため、インディアナポリスからシラキューズに空の旅をしてきたのだった。2人の兄弟とその妻たちはシラキューズ空港で、パッチーニ夫妻と合流した。6人は自動車に乗り込んで最終目的地ロチェスターに向かった。
 午後5時22分、車を高速道路に乗り入れたとき、西の空はまだ明かるかった。パッチーニは、その西の空を背景にして飛ぶ、極めて強く輝く明瞭な1個の光点を発見した。彼は車内の人々に、その光点を眺めるようにうながした。全員がそれを見て、大変奇妙な光点だという一致した意見を述べた。
 高速道路上を車を走らせていくと、光点はシラキューズに向かってどんどん高度を下げながら飛んでゆくのが、数分間にわたって見えた。そしてしまいには、極めて低空にまで降下してしまって、丘や建物のごちゃごちゃしたシルエットの向こう側に隠れてしまった。ちょうどそのあと、カー・ラジオは大停電が始まったと報じた。午後5時30分のことだった。
 たまたまこの時、シラキューズ航空管理官代理ロバート・C・ウォルシュは、シラキューズ市の下町上空500mを飛行中であった。彼は空中で、大停電の始まるのを目撃した体験を、『シラキューズ・ヘラルド・ジャーナル』紙の記者に次のように語っている。
「私はその時、実に気味の悪い思いをしました。自分の目が、急に見えなくなったんだと思い込んでしまったのです。しばらくはどうしてよいかわかりませんでした。
 しかし、街を走っている自動車のヘッド・ライトが見えたので、 盲目になってしまったわけではないんだということがわかりました。そこで、空港管制塔を無線電話で呼びました。管制塔はすぐ出ました。非常用電源を使っていたんですね。だが管制塔の連中も、何が起こったのかさっぱりわからんというんです。
 私は飛行場に向かおうとして、真っ暗な虚空の中を見つめて目標を探しました。ちょっと前まで、無数の燈火がちりばめられていた下界には暗黒が広がっているだけでした。暗闇の中に見なれた放送局の鉄塔を見つけ、これをたよりに無事着陸できたという次第です。
 ところで、その数分後のことでした。私は同僚たちと一緒に滑走路の上に立って、停電についてワイワイ論じていました。その時、1個の大きな光球がぐるぐる回りながら上昇していくのを見つけたのです。高度は30mぐらいで、光球の直径は17mぐらいに見えました。それからどんどん昇ってゆき急に見えなくなりました」
 光球が姿を消してから数分後、第2の光球が出現したのを、ウォルシュを含む空港関係者たちが目撃している。また、これらの光球が地上から目撃された少し前に、類似の光球が空中から目撃されている。
 飛行術教員のウェルドン・ロスと、彼の生徒である電子計算機技術者のジェームズ・ブルッキングの搭乗機は、シラキューズ市上空で練習飛行中だった。地上の燈火が一斉に消えると同時に、機内の照明も消えた。
 この時、ロスは問題の光球を発見したのだ。初めはあまり地面に近い位置にあったので、建物の火事だと思った。だが、よく見るとそれは、空中に浮かんでいる直径30mほどの球型の物体であることがわかった。2人ともその真っ赤に灼熱した天体みたいに見える飛行物体にすっかり驚いてしまった。
 物体は、飛行場や市街との位置関係から、クレイ送電中継所真上にあると推定されたが、やがて、高圧送電線に沿って移動し始め、急激に速度を増して、ついに見えなくなってしまった。空港に着陸したロスは、一部始終を、管制塔の人々やウォルシュ航空管理官代理に報告した。
『シラキューズ・ヘラルド・ジャーナル』紙が報じたところによれば、シラキューズ市内ないし近郊の住民たちから同紙に対して、問題の大停電の時に奇怪な輝く飛行物体を目撃したという報告が100件以上も殺到した。
 この、シラキューズ目撃報告群についての現地調査が、民間UFO研究団体NICAP(全米空中現象調査委員会)によって数週間にわたって行われた。同団体は、アメリカで最も権威のある民間UFO研究組織で、高い知名度と手堅い調査実績を持っていた。
 調査の結果は、“大停電時に、シラキューズ市上空に、1個もしくはそれ以上のUFOが存在していた強い可能性がある”というものだった。
 ちなみに、クレイ送電中継所は、ナイアガラ滝発電所からニューヨーク市に送られる電流の自動制御が行われている戦略的枢要点である。既に、大停電発生の9日のうちに、国防長官サイラス・バンス、国家非常事態計画局、そして多数の専門家たちが、崩壊の連鎖反応の最初の環が、この地点で発生したことを一致して認めていた、問題の中継所である。
 また、ナイアガラ滝発電所付近でも、大停電が始まる直前に、丸い輝く物体が、あるパイロットによって空中から目撃された事実が報告されているのである。
 この情報は、11月14日に、NBC放送の解説者、フランク・マックジーによって報道された。
 ニューヨーク市内では、停電が始まってから20分後、マンハッタン上空を飛ぶ丸い光体が、タイム・ライフビル屋上などから目撃された。『タイム』誌のカメラマンがその写真を何葉か撮影し、11月19日号にそのうちの1枚が掲載された。
 そのほか、フィラデルフィア市、ニューアーク市、マサチューセッツ州、ロードアイランド州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、ペンシルバニア州などで、少なくとも、合計30個以上の空中を飛ぶ正体不明の光体が、停電の夜に目撃されたことが明らかとなっている。
 特に注意すべき報告として、9日午後4時30分、すなわち大停電発生の約1時間前、UFOを追跡するジェット戦闘機が、ペンシルバニア州で目撃された事例がある。商業パイロットのジェリー・ウィッテイカーとジョージ・クロニンガーは、この時、タイディアウト上空を飛んでおり、発見直後に地上航空管制塔に無線電話で報告を送った。
 彼らは、はるか上空を、2個の輝く円盤型の正体不明の物体が飛んでおりこれに2機のジェット戦闘機が追いすがろうとしているのを、いま見ているところだというのだ。
 そのあとすぐ、UFOは突然、爆発的な加速を行いあっという間にジェット機の追跡をふり切って逃げてしまったのであった。

UFOの存在と電流障害との因果関係

 ある種のUFO接近に伴い、これに起因すると推定される何らかの物理的作用によって、弱電、強電を問わずあらゆる電気回路の電流に、攪乱ないし妨害効果がもたらされる事実があることを示す、数多くの報告が寄せられている。その中には、都市の照明や動力用電力の発電ないしその送配電に障害および阻止効果を与え、いわゆる停電現象が発生した実例についての報告もあり、この大停電までにかなりの数が集積されていた。
 この種の報告は、1957年秋に、地球人のつくった最初の人工衛星が軌道に乗った直後から、もたらされ始めた。すなわち、11月14日のアメリカ・イリノイ州タマロアの事例、同月25日、ブラジルのモジ・ミリンで発生した事例がある。
 翌1958年8月3日には、イタリアのローマで類似の事例が発生している。1個の発光する極めて大きなUFOが、ローマ市上空に出現して飛びまわったのだが、その真下にあたる街の部分が停電に見舞われ、UFOが飛び去ると、燈火はもとどおりついたという。
 1959年1月22日には、アルゼンチンのサルタ市上空に、このタイプのUFOが出現し、同様の停電現象が発生している。
 同年の8月17日の夜には、ブラジルのミナス・ジェライスで、接近したUFOが、高圧送電線系の中の自動回路遮断器を作動させ、UFOが近傍にある間は、スイッチを入れて回路を接続させることが不可能という、特異な現象が発生した事例が見られた。
 この事例については、極めて徹底した調査が行われ、詳細な記録がつくられている。それによると、計器や装置が、送配電線系の中の電流の流れに、一時的な性質の、ある種の障害が発生していることを示し始めたので、この送配電線系に属する各発電所や送電中継所の責任者たちは、相互に電話で問い合わせを始めた。
 原因はすぐわかった。この高圧送電線に沿って1個の未確認飛行物体が、低空をゆっくり移動していたのだ。物体が近づくと、回路遮断器がひとりでに作動して、回路を断ってしまったという。この発送電システムの中枢ステーションの1つであるウベルランディアでは、UFOが到着する数分前に係員たちがその警報を受け取り、回路遮断器の前に待機していた。
 警報どおりにUFOがやって来ると、回路遮断器が次々に作動して回路を遮断し始めた。彼ら は直ちにスイッチを入れて、回路を接続させようとした。しかし、すぐに回路遮断器が再び作動してしまい、何回スイッチを入れても無駄だった。問題の楕円形のUFOがそばにいる限り、送電線に電流を流し続けるための、通常の操作手続きが全く無効になってしまうのだ。
 UFOが静かに夜の闇の中に去ってゆくと、この操作手続きは有効性を回復し、回路はきちんと接続されたままとなり、電流は正常に流れ始めた。
 この事例は、明らかに次のことを示唆している。
 UFOの接近に伴って引き起こされる停電現象は、必ずしもその推進装置などの原理的特質に基づく、副次的な、したがって、企図されないところの、単なる結果としての客観的効果−−例えばロケットの轟音とか、自動車の排気ガスの類−−ではなく、むしろ意図的な発送電妨害として、故意に作用させうる、一種の攻撃手段としての効果によるものだという点である。そればかりでなく、例によってこの点を地球人に間違いなく理解させるための示威目的の行動パターンが、はっきり読みとれるのである。
 地球人の高圧送電技術そのもの、ないしはその安全制御系についての、単なる観察やデータ収集が目的だったとしたら、このように、送電線に沿って低空をゆっくり移動していくなどというような、物好きで酔狂なふるまいをする必要はない筈である。極めて鋭敏かつ高精度の探知能力と、高速で正確な通信情報処理能力を持つ、進歩した探索機器装置体系をフルに活用すればいいのだ。高圧送配電系の各要所にいくつかの探査機を配置して、同時観測を実施するか、あるいは、送電線に沿って、高速で1航過ないし2航過すれば、充分なデータを収集できると考えられる。
 にもかかわらず、ここで示されたようなのんびりした行動をとったのは、地球人の、鈍重で反応速度が遅く判断所要時間の長い通信情報処理システムの、のろまなテンポにわざわざ足並みをそろえて送電攪乱を展開して見せ、UFOの存在と電流障害との間の因果関係と、その発現の具体的順序ないし過程を、わかりやすく、噛んで含めるように教え込むことを企図したからだと見るべきだろう。
 このような具体的目的もなしに、一定のリスクを伴う、低空におけるこの種の漫歩などはしないと考えられる。というのは、いくつかの事例が示しているように、いかに反応速度が遅く、判断所要時間の長い地球人といえども、UFOの側が、いたずらに長時間を費やして、のんびりした行動を不用意にとった場合は、かなり危険な反撃を加える可能性が皆無ではないのである。


大停電事件の裏に隠された異星人の陰謀(『UFOS & SPACE』81年11月号)
「UFOの対地球戦略・総合分析」8
日本の見えない大学情報部

 アメリカ大停電は、宇宙の支配者たちの予告行動に過ぎなかった。“本番”は大停電の17日後に決行された。緊急通信回線を妨害する行動に出たのである。それはまぎれもなく、彼らの情報収集解析能力を誇示することが目的だったのだ。

 1962年4月18日7時30分、ネバダ州南西部リノの街南方約120kmに位置する、住む人もないメスキート・レインジの上空で、目をくらますような物凄い閃光がひらめいた。リノでの目撃者の証言によれば街路が皆、巨大な撮影用フラッシュ・ライトで照らされたように明るくなったという。
 この閃光は、周囲の4つの州を含む5つの州の各地で目撃されたことが報告されている。地域の科学者たちは報道関係者から質問されて、これは、ある種の核爆発であろうという見解を述べた。ところが原子力委員会は、直ちに、この出来事に関連するいかなる核爆発ないし実験も行われていないと確言した。
 そこで報道関係者は、ネリス空軍基地の専門家たちに、あれは隕石だったのだろうかと質問した。答はノーだった。それもその筈、物体はレーダーによって捕捉されており、爆発を起こした時は、武装したジェット戦闘機隊に追跡されていたのだ。
 この情報は、別の報道人が、当時、合衆国防空の神経中枢−−コロラド州コロラドスプリングスの北米防空司令部に配属されていた、ハーバート・ロルフ中佐から聞き出したものだ。この日夕刻、ニューヨーク州オナイダの地上対空監視センターで、赤色に輝く物体が、非常な高度を西方に向かって移動しているのが目撃された。
 レーダーがこれを捕捉追跡した結果、物体は、航空機でもミサイルでも隕石でもないと判別された。かくて、未確認飛行物体として記録されたこの目標は、ずっと西方のカンザス州グリドリー上空に達するまで、レーダーによって追跡された。
 目標は、ここで北西に変針し降下を始め、レーダー・ビームの下の端を越えて低空に降り、スクリーンから消えるまで捕捉されていた。数分後に、ユタ州ユリーカの送電中継所の近傍に、1個の未確認飛行物体が着陸した。
 ステッド空軍基地のスポークスマンは次の事実を、報道関係者に対して明らかにしている。
「問題のUFOが、ユリーカ送電中継所のそばに着陸すると、同送電中継所は機能を失った。この機能喪失は、UFOが着陸していた42分の間続いた。物体が離陸して飛び去ると機能は回復した。UFOが着陸している間は、この事実は伏せられていた。
 フェニックス空軍基地およびリノのステッド・フィールド空軍基地から、空対空ミサイルで武装したジェット迎撃戦闘機隊が動員された。物体は、これらの戦闘機群に追跡されている最中に、ネバダ州メスキート・レインジ上空で爆発した」

UFOの低空飛行には重要目的がある

 科学者たちが、核爆発だと判断したこの大爆発の本当の原因は、果たして何だったのだろう。
 迎撃戦闘機の発射した空対空ミサイルの命中によって、問題のUFO自身が搭載ないしは装備していたある種の核反応装置が誘爆を起こした結果なのか。迎撃戦闘機が、核弾頭ミサイルを用いたのか。あるいはUFO側が、これに類する兵器を、反撃もしくは韜晦のために使用したのを、パイロットたちないしはレーダー・オペレーターたち、またはこれら双方が、UFOそのものの爆発と誤認したものなのか。もしくは、多数の迎撃機に上空から包囲され、飛び交う迎撃ミサイルから身をかわすために、UFO自身が無理な操作を行った結果なのか。はたまた、故障に基づく事故による爆発が引き起こされたものなのか。
 どちらにしろ、爆発の原因を判断するに充分な情報は、今のところ我々の手元にはない。
 だが、確かにいえる1つの点は、この情報全体が、ある種の秘密の核爆発実験を隠蔽するために空軍がでっちあげた作り話ではない、ということである。たかが、特殊な核爆発実験を秘匿するために、空軍にとっては当時タブーであったUFOを持ち出してくるのは愚策だからだ。特に、停電と結びついた着陸事例などという最も刺激的な物語を、架空に創作して流布するなどということをすれば、極めて面倒な結果になることは明らかである。
 しかし、不思議なのは、なぜこの事例が発表されたかという点である。仮にこの情報が事実に基づくものであったとしても、UFO関係の情報は公表され ないのが普通なのである。にもかかわらず発表されたということは、次のような事実があったからではないだろうか。
 メスキート・レインジ上空で、迎撃戦闘機が、不法な送電妨害を行った侵入者を首尾よくしとめたと、少なくとも空軍に判断させるような情況が発生したのである。そのため、自信を取り戻した米軍首脳は、地球外からの侵入者に対しては軍は全く無力だという、大衆の一部に根強く広がっている信条に、水をかけようと考えたのだ。すなわち、前述の「月宇宙船を武装せよ」とか「星と星との間の最終的闘争を準備せよ」という、強硬意見の宣伝キャンペーンを、米軍幹部が展開し始めた時期の出来事だったという点も無関係ではない。
 アメリカの武装兵力が、UFOを撃砕することに成功した公算が高い事例は、これが唯一のものではない。
 1963年のある日、アメリカ海軍のミサイル艦1隻が南太平洋を航行中、1個のUFOが艦の上空に近づき、約6000mの高度で静止滞空を始めた。艦は直ちに、本国の海軍司令部に対して、機密暗号無線通信を用いて緊急報告を送信した。すぐさま攻撃命令が送信されてきた。一基の艦対空ミサイルが発射され、これが問題のUFOを直撃し完全に破壊してしまった。次のような報告が残されているのである。
 いずれにせよここで重要な点は、UFOにとって地球大気圏内の低空に長居をすることは無用であり、特に低速飛行や静止滞空をすることは、相当の危険を伴うという事実である。したがって、ブラジルのミナス・ジェライスで行ったような、高圧送電線系に沿って低空をゆっくり移動し送電妨害を続ける、といった特別の行動をとる場合には、この危険をあえて冒すにたる、充分に重要な具体的目的があってのことと見なすべきである。

虚偽の停電原因を発表した連邦電力局

 大停電の6週間前、メキシコのクエルナバカ市で、UFO出現に伴う停電の典型的事例が発生している。この日、日没直後、同市郊外に、燃えるように輝く円盤型の飛行物体が現われ、低い高度で市街の上空にさしかかると、電燈が暗くなり、各種電気装置が狂い出した。
 そしてUFOが停止して、空中で静止滞空を始めたとたん、すべての燈火は一斉に消えてしまった。この停電は、UFOが滞空している間続いた。2分ないし3分後、物体は突如急上昇を始めて、あっという間に視界の外に去ってしまった。と同時に、消えていた電燈は皆点燈し、電気装置も正常な機能を回復した。
 現地の新聞によれば、この経過の目撃者の中には、知事エミリエ・リーヴァ・パラチェ、市長ヴァレンティン・L・ゴンザレス、軍管区司令官ラファエル・エリック・ヴェガ将軍らが含まれていた。
 アメリカの報道人たちは、これら諸事例のすべてではないにせよ、大部分をよく覚えていた。したがって大停電の原因が不明であり、しかも停電直前から停電中、発送電システムの各戦略的枢要点を含む各所に、UFOが出現していた事実をつかむや否や、UFO原因説を前面に押し出す論陣を張り始めたのは当然のことであった。
 例えば、『インディアナポリス・スター』紙は、UFOの電気回路に対する干渉事例の長い記録があることを強調しつつ、次のように論じた。
「解答は、かなりはっきりしている。未確認飛行物体が原因と思われるのである。少なくともこの視角は、多面的な調査が、決して見過ごしてはならないものである」
『シラキューズ・ヘラルド・ジャーナル』紙は、クレイ送電中継所のそばで、奇怪な物体がいくつか目撃された事実を詳しく報道して、UFOが大停電の原因であることを強く示唆した。
 11月15日の『ニューヨーク・ジャーナル・アメリカン』紙は、シラキューズ目撃報告の特集記事を掲載し、発送電システムの災害を引き起こしたのはUFOだ、と断定した。そしてこの記事は、放送解説者たちに引用されることとなった。しかもそれは、地球世界よりはるかに進歩した別の星の世界からやって来た知的生物たちによる、周到な準備と熟慮に基づく謀略活動なのだという、ズバリ真相をつく示唆と共に電波に乗せられたのだった。
 ワシントンにとって、この種の“報道”が電波に乗せられて国民に広く伝えられることは、考えられうるうちで最悪の事態を意味していた。
 1938年10月30日夜、コロンビア放送のニューヨーク・スタジオからオン・エアーされた番組を例にとってみても、それは明らかだ。火星人の襲来を伝える報道番組の形態をとったこの放送劇は、事実無根のフィクションであったにもかかわらず、数百万の人々を巻きこむ社会的大パニックを引き起こした。大群集は安全地帯を求めて、なだれを打って避難を開始したのだ。
 事実の裏付けのあるこの種の“報道”が繰り返し電波に乗れば、既存体制を根底から覆すような、社会的激動の発生を不可避ならしめることは目に見えている。CIAの学術顧問をつとめていた社会心理学者ハードレイ・キャントリルのこのような主張は、ワシントンの信仰的信条にさえなっていたのである。
 かくて、不明だった筈の“原因”が、ワシントンによって“発見”されることとなった。
 11月16日、連邦電力局は声明を発表し、大停電の原因は、カナダの発電所の回路遮断器の継電器の1つが壊れたことにあった、と述べたのである。
 ナイアガラ滝の6・5km北にあるサー・アダム・ベック第2発電所の継電器が破損したため、アメリカの送電線に過負荷がかかった。ところが、過負荷探知装置と過負荷遮断器が適切な機能を果たさなかった。このため、発送電システム全体に混乱が拡大したというのだ。
 この声明は、肝心な点、すなわち、継電器がなぜ破損したのか、そして、このような単純な故障が、事故直後から徹底的な調査が行われていた筈なのに、なぜ5日間にもわたって発見されなかったかなどの諸点については、何ら触れていなかった。
 このことは、調査にあたったすべての高圧送電専門家たちが、“原因不明”ということをはっきり公式に声明した後に出された声明だという事実に照らして、全く不可解なことだった。
 案の定、憤激した専門家たちは、決定的な反撃に出た。連邦電力局の16日の声明は、虚偽に基づく作り話だったことを暴露したのだ。
 サー・アダム・ベック第2発電所の継電器は、壊れてなどいなかったというのである。
 ただ、説明できない電流の動揺に対して、正確に機能を果たし回路を遮断しただけだというのだ。この事実を暴露したのは、前述した電力専門誌『パワー』に掲載されたJ・J・オコンナーの報告だった。
 これ以後の4秒間に進行した“悪夢のような”事態の経過について述べた部分については、既に紹介した。これらの全経過は、前述した1958年8月、ブラジルのミナス・ジェライスで発生した事例の経過−−UFOの接近が回路遮断器を作動させ、UFOが近傍にある間は、スイッチを入れても回路を接続できないという現象が繰り返された−−と照らしあわせ、かつ、クレイ送電中継所やナイアガラ発電所など「カナダ・アメリカ東部統合高圧送電線網」のいくつかの戦略的枢要 点付近に、UFO大群が大停電直前から出現していた事実を考える時、UFOが原因だったという推定が、ごく自然に導き出されることは明らかだ。
 この推定の確認をうながすかのごとく、UFOは大停電の後も引き続き、アメリカ国内で発生した各地の停電の際に、繰り返し出現してみせるのである。

真の狙いは大統領の緊急通信回線の妨害

 大停電から17日後の1965年11月26日夜、ミネソタ州セントポール市の内外で、局地的停電が発生した。同市に近い61号線ハイウェイに沿ったトーテム・タウンの大勢の人々が、北部諸州電力会社に対して、次のような報告をもたらしてきた。その中には、何人かの警官も含まれていた。
 彼らによれば、町の上空を低位置で、青色とオレンジ色の閃光を放つ2個の飛行物体が通過し、これらの出現と同時にすべての電力が止まってしまい、UFOが通り過ぎると、すぐ停電が終わったというのだ。
『セント・ポール・パイオニア・プレス』紙の報ずるところによれば、同公益電力会社では、この停電は短時間のものであり、調査してみたが原因となるような故障は何も発見できなかったといっているという。
 UFOが近傍にある間だけ停電が引き起こされるという、この事例と同様のはっきりした効果は、同じ夜、市内でも2人の目撃者によって体験された。午後8時を少し過ぎたころ、街路にいた2人の頭上を、点滅するいくつかの青い燈火をつけ、熔接バーナーのような閃光を下に向けて放射する1個の飛行物体が通過した。
 その時、今まであかあかと灯がともっていたガソリン・スタンドが、急に真っ暗になってしまった。それも数秒の間だけで、UFOが遠ざかると、再び明るい灯がともった。
 時期からみて、東北部大停電の“犯行声明”にも等しい、この小規模でわかりやすく、疑う余地の全くない、念の入った具体的示威行動を見せつけた宇宙の支配者たち。彼らはそれから数日後、電力がアメリカの国家的存在にかかわる致命的役割を演じている、軍事的政治的中枢部のある広大な地帯に、大停電の“本番”を引き起こしてみせた。
 1965年12月2日の夜、テキサス州、ニュー・メキシコ州、そして国境の向こう側のメキシコの一部を含み、約100万の人口を擁する一帯が停電に襲われた。そして停電地帯上空にUFOが出現したという報告がもたらされたのである。
 停電の連鎖反応は、商店街や住宅街、各病院、民間空港を暗黒の中に陥れただけでなく、重要軍事施設や基地をも巻きこんだ。すなわち、ホワイト・サンズ・ミサイル実験場、ホロマン空軍基地、フォート・ブリス空軍基地、ビッグス空軍基地などである。さらに大統領用の緊急通信回線までが、通話中であったにもかかわらず、電源が遮断されて不通となってしまったのだ。
 この夜もジョンソン大統領は、テキサスの牧場にある私邸にいて、停電の始まる前から、ホワイト・ハウスで留守番中の腹心部下と緊急通信回線を用いて、重要問題について討議をしていた。ところが、話のなかばで突然、電話が切れてしまったのである。大統領は、どこにいようとも、どの時間帯であろうとも、そして特に、どのような緊急事態の中にあろうとも、必要な場合はいつでも、ホワイト・ハウスその他の所用の地点と電話連絡ができるという保証を聞かされていた。したがって彼は、原因をきちんと説明せよとの厳命を下したのだ。
 連邦電力局長は、次のように説明している。
「大統領のかけておられた電話は、カンザス州のフェアビューで、大陸横断ケーブル・システムに接続する回線を用いて、ワシントンに通じていました。その電源は、テキサス−ニュー・メキシコ−メキシコ高圧送電線網から、ソコロで取り入れられています。ところが、エルパソで制御器が作動したために発生した電流の動揺が、ニュー・メキシコのソコロまで及んだのです。
 停電の場合は、直ちに蓄電池に電源が切り換えられる筈だったのですが、ここで再び、装置が正常に作動しないという事態が発生してしまったのです。このため、電力の供給が回復するまで、同ケーブルを用いていた一切の電話の通話は、大統領の電話を含めて、妨げられることになった次第です」
 もし、これら再度にわたる大停電がある種の戦闘手段の示威であるとするならば、大統領や軍は、単に民間の停電に巻きこまれたのではないといえる。
 地球外の知的生物たちの狙いは、初めから軍や大統領の緊急通信回線の妨害にあったのであり、たまたまこれらに電源を提供していた民間の側が、逆に巻きぞえを食ったのだというのが真相だったと考えるべきであろう。
 これによって間接的に、もう1つのより本質的な威力を持つ戦闘手段である、精密かつ正確な情報収集解析能力を見せつけることも、重大な狙いだったと思われる。それはつまり、中枢通信系の主要電源がどこにあるか、ある時点におけるアメリカ大統領の所在がどこか、大統領がある時点で通話中であるかどうか、その内容は何かなど、致命的に重大な戦略的情報を、詳細かつ適確に把握する能力にほかならないのだ。



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