パレスチナ住民が非人道・対人兵器で狙い撃ちされ始めた

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投稿者 佐藤雅彦 日時 2000 年 10 月 19 日 10:37:54:

  イスラエル当局の卑劣なインティファーダ殺し


●一方でかつての虐待と虐殺の被害を訴えながら、その一方
でいま現在、他の人々を差別し、虐待どころか虐殺を行なって
いる。 5年前の日本のテレビ各局のワイドショー(特に日テレ
『ザ・ワイド』)の無責任コメンテーターや軽率司会者どもなら、
そう聞けば条件反射的にオウム教団を非難したことでしょうな。
なにせ「毒ガス攻撃を受けている」と訴えながら、テメエらが毒
ガス攻撃をしていた……らしいから。

●オウムが熊本や山梨の“コンミューン”建設で、周辺住民の
不安を呼び覚ましたのには、相応の理由があったわけだけれ
ども、住民運動の尻馬に乗ってオウム非難のプロパガンダを
連日行なった――いや今でも公安リーク垂れ流しでプロパガンダ
を続けている――馬鹿マスコミは、だったら他の国のテリトリー
を度重なる戦争で侵略・占領し続けてきた、世界有数のテロリズム
狂信「国家」をなぜ非難しない?  そういうエコひいきをしている
から、ますます足下を見られるんだけどなぁ……。 まあ、自分
から奴隷になりたい連中は、放っておくしかないか……。

●そのオウムがやった……と宣伝されてきた国松長官狙撃
事件では、むやみに破壊力が強い非人道的な対人破壊兵器
である「ホロウ・ポイント弾丸」が使用されていたらしいが、なん
と「神と共に戦う」ことを国名に掲げているかのドロボー国家は、
半世紀間“ゲットー”に閉じこめたままの被占領住民が投石で
抗議し、不当占領者としての悪行があらためて世界にバレ始め
るや、そういう極悪の対人破壊兵器で住民の抹殺を開始して
いるそうな……。

●私がこうした卑劣な兵器のことを知ったのは、まだ昭和30年
代だったと思うけどテレビで広島暴力団の抗争ドラマが放映さ
れていて――東映が『仁義なき戦い』を制作したのはこのずっ
と後――そこでヤクザが「ダムダム弾」という被弾者の体内で
潰れて変形し、ダメージを格段に大きくする弾丸を使っている、
という説明を聞いたのが最初だったけど、まだ小学校入学前の
ガキだったんで――しかも幼児にとっては完全に「深夜」の時間
帯にやっていたドラマだったんで――すごくコワイという強烈な
印象が残っている。 そういう兵器を、「暴徒鎮圧」用に使うって
のは、もう人倫の範囲を超えてるね。 悪魔的というか……。

●創価学会インターナショナル(SGI)は数年前にサイモン・ウィー
ゼンタール・センター(SWC)と協力関係を結んで、「人権擁護」運
動を熱心に展開してきた。 アンネの日記展などを全国で行なっ
てきたことは、SGIみずから宣伝してきた。 そうした人権感覚を
持つ創価学会は、かの狂信国家の半世紀におよぶ民族差別と、
虐待と、こうして明らかになっている非人道的・対人兵器を使った
虐殺にどう対処するのだろうか?  あれだけ派手にSWCの協賛
宣伝を行なってきたことを、少なからぬ人々が見てきたわけだから、
その「人権感覚」がホンモノだったのか、カムフラージュだったの
かを今立証しなければ、これまでの「人権擁護運動」は何だった
のか、ということになるだろうな……。

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●出典『The Times』 http://www.thetimes.co.uk/article/0,,20442,00.html

2000年10月17日(火)

銃声なき隠密狙撃で、つぎつぎと倒れる血まみれの犠牲者たち

         サム・ケリー記者(ラマラ発)

 昨日、イスラエルの狙撃兵たちは、消音器(サイレンサー)を装着
した特殊ライフルを使い、世界の注目を集めているラマラの暴徒
たちに向けて狙い撃ちを実行した。それは明らかに、19日間続
いてきた暴動の首謀者たちの「抹消」を企ててである。
 子供からおとなまで、バリケードに立てこもったさまざまな年齢
層の男たちは、胸や睾丸や腕や尻に小さな弾丸の穴があき、ば
たばたと倒れていった。石を投げていた少年たちは、それを目に
して恐ろしさのあまり茫然となった。
 撃たれた男たちのなかにはマルワン・バルガウティ(Marwan
Barghouti)の甥も含まれていた。バルガウティはヨルダン川西岸
地区のインティファーダ闘争の指導者で、今回の民衆蜂起を通じ
てアラファトPLO議長の後継者と目されるようになった人物だ。
 イスラエルの装甲車が暴徒たちの手前までやってきた時には、
「暴徒鎮圧」の新方式がまさかこんな卑劣なものになるなんて
誰も予想していなかったし、それにどう立ち向かうかなんて、想像
すらできなかった
 まずイスラエル部隊はスタン・グラネード(気絶用手投げ弾)を
投げ、時々、ゴム弾の射撃を行なってきた。
 パレスチナ人は、この戦法には慣れっこになっている。身をかが
めて石を後方に放り投げ、戦闘再開の準備をしながら、やりすご
すわけだ。
 ところが今回は様子が違っていた。一斉射撃が始まったのだ。
しかもどこから発射しているのか見当がつかない。パレスチナ側
の民衆は震え上がった。
 なにしろ銃声もなく、煙も上がっていない。なのに容赦なく弾丸
が襲ってくる。
 つぎつぎと犠牲者が出た。とつぜん倒れて血を吹く人々。時には
全く予想しないところで、犠牲者が出た。

 タヒール・アファネー(Tahir Afaneh, 18歳)は、すぐ近くで2人の男
たちが倒れ、救急車で運ばれていくさまを、茫然自失の状態で眺
めるばかりだった。
 アファネー氏の腕と膝は、すでに包帯でぐるぐる巻きの状態に
なっている。これは「アル=アクサ・インティファーダ」でゴム弾を
受けて以来、傷が治っていないせいだ。

 アファネー氏は白いTシャツを来ているので狙われやすい。だ
から車のかげに駆け込んで、100ヤード(約90メートル)先のイス
ラエル兵をパチンコで狙える機会を待っていた。
 銃声はまったく聞こえなかった。 が、とつぜんよろめいて背中
からひっくり返った。
 「銃声はまったく聞こえなかった。それに何も感じなかった。ただ、
つまずいたみたいにぶっ倒れたのさ」――彼はラマラ中央病院に
搬送され治療を受けるはめになった。骨盤に弾丸が停留していた
のだ。

 彼の治療にあたっているホスニ・アタリ医師は、イスラエルは新型
兵器を使用しており、これまで見たこともないような悲惨な結果を
招いているという。
 新型兵器とは、弾頭を 故意にへこませて中空状態に細工してあ
る「ホロウ・ノウズ弾」に他ならない。「ホロウ・ノウズ弾」は標的に
当たると衝撃で先端がカサのように開き、そのままぐるぐると高速
回転を続けるので、被弾者の内臓はぐちゃぐちゃに粉砕され、しか
も銃創から弾丸を取り出すのはほとんど不可能という、まことに凶
悪な兵器なのだ。

 イスラエル部隊が使用しているのは銃身が長い22ミリ口径のライ
フル銃だが、これは長距離から撃っても被弾者に致命的な打撃を
与える銃であり、狙撃兵が敵に見つからずに使用できる条件では、
決定的に有利な兵器となる。
 「こうした兵器を用いているのは、対人被害を最大限に拡大すると
いう狙いがあってのことなのだろう」とアタリ博士は指摘する。
 そうした被弾者で、彼のもとに運び込まれたのは、昨日だけでも
7人に達している。

 イスラエルとパレスチナの指導者たちがシャルム・エル・シェリク
で「和平」会談をしている最中にも、こうした犠牲者が運び込まれ
てきた。
 その犠牲者の名は、タミール・バルガウティ(Tamir Barghouti)。
この人のおじさんは、昨日、銃撃戦で死んだパレスチナ人の葬式
で、こう宣言した人物である――「我々のインティファーダは、シャ
ルム・エル・シェリクの試みよりも偉大である」と……。

 タミール・バルガウティ氏(23歳)は腹を撃たれていた。弾丸は腰
の内部に留まったままだ。
 「回復の見込みはある」――アタリ医師はタミールのおじマルワ
ン・バルガウティにそう語ったという。マルワン・バルガウティは手
術室の外で緊急の記者発表を行ない、こう述べた。「エジプトでの
会談は失敗に終わるだろう。
 我々はアラファト氏を支援する。だが、彼には、ああまでして出
席してほしくはなかった。解決の道はただひとつ。イスラエルによる
パレスチナ占領を終わらせることだ」。

 日没までに、ヨルダン川西岸地区を襲った猛攻撃で2人の死者
が出た。一人は13歳の少年、もう一人は警官だった。さらに14歳
の少年が「臨床的死亡状態」(たぶん「脳死」)に陥り、負傷者は69
人に達した。

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【原文記事】


●出典『The Times』 http://www.thetimes.co.uk/article/0,,20442,00.html

TUESDAY OCTOBER 17 2000

No bangs, no smoking guns: victims just fell and bled

SAM KILEY IN RAMALLAH

●ISRAELI snipers using specialised rifles fitted with silencers yesterday picked off high-profile Palestinian rioters in Ramallah in an apparent bid to “take out” ringleaders of the 19-day uprising. Stone-throwing youths watched, stunned, as men and boys at the barricades collapsed with small bullet holes in their chests, testicles, arms and hips. Those wounded included the nephew of Marwan Barghouti, the leader of the West Bank intifada who has been using the uprising to position himself as a potential successor to Yassir Arafat.
Coming soon after an Israeli armoured vehicle charge at rioters, no one knew quite what to do about the new approach to riot control. The Israelis hurled stun grenades, and fired the occasional rubber bullet. The Palestinians were used to that, ducking and diving and chucking stones back. But the use of rounds which apparently came from nowhere terrified the crowds. There were no bangs, no smoking guns. The victims just flopped down and bled, sometimes unnoticed.

●Tahir Afaneh, 18, was unmoved by the sight of two men who fell close to him and were whisked away by ambulance. He already had an arm and a knee bandaged from rubber bullet wounds sustained earlier in the “al-Aqsa intifada”.

●Easily visible in a white T-shirt, Mr Afaneh stepped from behind a car to whirr his slingshot and take aim at Israeli soldiers 100 yards away. There was no sound of a shot, but he spun around, falling on his back. “I didn’t hear a thing. I didn’t feel much, I just fell over,” he said in Ramallah’s central hospital where he was treated for a wound to his pelvis, where the bullet lodged.

●Hosni Atari, the doctor who treated him, said he had never seen the results of the new Israeli weapon b efore. Hollow-nosed bullets opened like an umbrella on impact, spun about, chewing up internal organs, and seldom left an exit wound.

●The long-barrel 22mm rifle was deadly even at long range ―― and had the advantage of never revealing the sniper’s nest. “These are intended to cause the maximum amount of damage to a person,” Dr Atari said. He treated seven such patients yesterday.

●As the Israeli and Palestinian leadership talked peace in Sharm el-Sheik, another patient was rushed in. This time, it was Tamir Barghouti, whose uncle had declared at the funeral of a Palestinian gunman yesterday: “Our intifada is greater than Sharm el Sheik”.

●Tamir Barghouti, 23, had been shot through the abdomen and the bullet lodged in his hip. “He might make it,” Dr Atari told Marwan Barghouti, who took the opportunity to announce to journalists outside the operating theatre: “The talks in Egypt will fail. We support Mr Arafat, but we wish he had not bothered to go. There is only one solution, and that is to put an end to the Israeli occupation of Palestine.”

●By sunset, the toll across the West Bank was two dead ―― a boy of 13 and a policeman ―― a 14-year old boy described as clinically dead, and 69 wounded.


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