ハンドル名「★阿修羅」を名乗る「人物」

 ★阿修羅♪

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投稿者 ネットワークするぞ楽しいな 日時 2000 年 10 月 28 日 22:32:58:

回答先: 情報の裏読み 投稿者 詠み人知らず 日時 2000 年 10 月 27 日 23:44:08:

別冊宝島編集部編『「陰謀」大全』宝島社1999
ネットという「陰謀増幅装置」
ハンドル名「★阿修羅」を名乗る「人物」
押山憲明(フリーライター)
より

(前略)

「オウムはシロ?」

 これと時を同じくして、ネット上での彼らの「反攻」は勢いを増していった。なかでも注
目されたのが、ハンドル名「★阿修羅」を名乗る人物である。
 彼は三月十九日、「オウム真理教強制捜査確実」「警察庁の策略を糾す」「哀れ『幸福の科
学』国家権力の手先」「坂本弁護士は国家権力が拉致?」等々といったタイトルの書き込み
を次々と登録している。そのなかには、”いま見ると”思わせぶりな「明日のニュースを楽
しみに。この日本に果たして明日があるのか、自分の目で確かめることができる」という文
言も入っていた。午後九時五十一分には、「オウム真理教、国家権力に宣戦布告」と題され
た書き込みが登録され、さらに三月二十日午前五時一分には、「オウム真理教強制捜査は明
日!」というタイトルの書き込みが登録される。その内容は、「ある人からの情報です。明
日は休暇を取って宗教弾圧をじっくりと見るのも良いでしょう」というそれだけだ。短いだ
け、妙に思わせぶりではある。
 そして、三月二十日午前八時を前後して、地下鉄サリン事件が同時多発する。
 ここで注意しなければならないのは、それらの発言は「どうとでもとれる」という点だ。
たしかに、「★阿修羅」たちは、警察の強制捜査という秘密の情報を知っているようだし、
サリン事件の犯行をほのめかしているようにも思える。だが、彼らはどこが家宅捜査される
と具体的に言っているわけではない。大阪支部への捜索の延長線上で、そう推測しただけか
もしれないのだ。また、「犯行のほのめかし」にしたって、結果から見ればそう見えるだけ
のことだ。仮に彼らが犯行を「予告」したにしても、なぜ予告が必要だったのかがわからな
い。予告するメリットがまったくないからである。
 ともあれ、サリン事件は起こってしまった。
「★阿修羅」たちは対策会議でもしていたのだろうか。なぜか二十日から二十一日深夜まで
は、それまでの書き込みの勢いは一時的に下火になる。かろうじて「★阿修羅」が「サリン
事件の感想」というタイトルの書き込みを登録しているだけだ。その内容は、「事件の起こ
った二十日は『東京協同銀行』業務開始日に当たっていたのはなぜだろう」といぶかしんで
みせ、「いままでオウムを対象に実験されてきた毒ガスが、とうとう一般人にまでその魔手
が迫ってきたのだ」というもので、彼らお得意の「国家権力の陰謀」という論理で「オウム
はシロ」を主張するものだった。

陰謀説のバトルロイヤル

 地下鉄サリン事件をはじめとするオウム真理教の疑惑が次々に報道され、そこらのオバさ
んまで「オウムおたく」を自認していた頃、オウム真理教やその周辺では自己弁護活動のた
めにパソコン通信の役割をさらに重視したのだろうか。「★阿修羅」や「光極」らは歩調を
合わせるように精力的な書き込みを続けていた。

(中略)

電脳無法地帯

 この狂騒劇は、いつまでも止まることなく続くかに見えた。が、五月中旬、突然、死んだ
ように「★阿修羅」らが書き込みを登録しなくなると、潮が引くように終息していった。ネ
ット内の寵児といわれた存在も、いまではすっかり忘れ去られてしまったかのようである。
「★阿修羅」たちが現在何をしているのかは定かではない。一説にはオウム信者の一人とし
て警察に逮捕されたとか、NIFに登録を抹消されたとか、いや、別人の名義でほとぼりが
さめるまでおとなしくしているだけだとか……まるで「トイレの花子さん」的に憶測が憶測
を呼んでいく。彼らを含むオウム擁護論者たちが、何を意図して果てしない掲示板への書き
込みを続けていたのかは謎のままである。
 が、おそらく彼らが、パソコン通信は明らかに既成のメディアとは異質な情報流通の場だ
と考えていた、とは想像できる。
 新聞、テレビ、ラジオといったマスメディアは、あたりさわりのない情報しか流せない。
オウム擁護論をそのままのニュアンスで流すことはむずかしい。出版物には一方的な主張を
延々と書き込むことができるが、買ってもらわないことには情報が伝わらない。
 それに比べてパソコン通信は、一個人の主張を、不特定多数の人間の目に触れさせること
ができる。「★阿修羅」は「私の書き込みは累計数千回参照されているので、出版物とほぼ
互角だ」と誇らしげに述べていた。しかも、パソコン通信はあくまでも「通信」であって
「放送」ではないので、その内容への検閲、自己規制の強要といった当局の介入は控えられ
ている(オウム事件では、公安関係者まで毎日のように「スピリッツのコーナー」を検索し
ていたらしいが)。

(後略)




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