脳から直接コンピューター操作が可能に?

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投稿者 にうす 日時 2000 年 11 月 18 日 01:55:27:

脳から直接コンピューター操作が可能に?
Nicholas Morehead

2000年11月15日 2:00am PST  
バージニア州アーリントン発――『スタートレック』の筋金入りマニアなら、有名な「盗まれたスポックの頭脳」のエピソードを覚えているだろう。シグマ・ドラコニス惑星群の居住者たちが、スポックの驚異的な頭脳を、環境を制御するコンピューターとして使うために盗んだのだ。

 ドクター・マッコイは、惑星の住人が卓越した技術でスポックの脳に外科手術を施していたことを知り、大声で叫ぶ。「そんなことはできっこない!」

 「いや、できる」と言うのは、ジョージア州立大学の研究者であるメロディー・ムーア氏。「スタートレックに出てくるような技術はまだ無理だが、われわれは脳の活動を理解し始めている」とムーア氏は話す。「脳の活動を読み、信号を取り出し、それを解釈することができる」

 ムーア氏のこの発言は、眼鏡をかけたオタク連中の前で行なわれたものではない。14日(米国時間)、『アソシエーション・フォー・コンピューティング・マシナリー』(ACM)の障害者支援技術をテーマにした会議で行なわれたものだ。この会議の目的は、コンピューターが障害を持つ人々をどのような形で支援できるか探究することにある。

 ムーア氏のチームは、とりわけ意欲的な研究に挑戦している。それは、脳の電気信号を介してコンピューターを操作するというものだ。

 この研究の中心となっている技術は、『神経親和性電極』(neurotrophic electrode)と呼ばれるものだ。ボールペンの先ぐらいの大きさの電極で、直接脳に埋め込まれ、ニューロンと信号をやりとりできるよう設計されている。

 電極は極小の増幅器と送信機に接続される。これらも皮膚の表面近く、頭皮のすぐ内側に埋め込まれる。さらには小型の電源も用意され、これで脳の信号を近くのコンピューターへワイヤレス送信できるようになっている。

 これらの装置からなるシステムを使えば、四肢麻痺などの障害を持つ人が、これまで不可能だったコンピューターの基本機能を実行することが可能となる。

 神経信号のデータを受信する側のパソコンには、専用ソフトウェアのほか、市販品に手を加えたコンポーネントが用いられ、信号データの受信、分析、各装置の制御、患者の意志伝達とトレーニングの補助を行なう。

 研究者たちは、たとえばパラレルマウス・ドライバーに改良を施し、脳の信号の神経パルスをカーソルの基本的な動きに変換して、アイコンをクリックできるようにした。これと同じ技術を音声合成装置と組み合わせれば、声を出せない人でも、頭に思い浮かべるだけで音声化された言葉を伝えることが可能になる。

 これまでの研究で、電極を埋め込まずに頭皮の表面につけてマウスのカーソルを制御することに成功している。

 「ハイテク産業の発展はめざましい」と、『脳損傷協会』(Brain Injury Association)の運営責任者、アラン・バーグマン氏は語る。

 「技術は製品をより小さく、より速く、より個人的なものにしている……。私が思うに、障害を持った人々が独立し、自力で生活できる環境を作るためにこうした技術を用いるのに、今ほど絶好の機会はない」

 バーグマン氏によれば、米国市民の5人のうち1人が、いわゆる機能障害を持っているという。つまり、日常の活動を行なうのに何らかの手助けを必要とするのだ。

 「もしも私が技術畑の人間だったら、障害者支援に関してやるべき仕事を山ほど見つけるだろう」とバーグマン氏。

 その仕事の1つが、ある特定の技術を「障害者支援技術」として使用することにつきまとうマイナスイメージを払拭することだ、と言うのはウィスコンシン大学の『トレース研究開発センター』のグレッグ・バンダーハイデン氏。バンダーハイデン氏は、この分野における技術開発はいずれ一般社会にも少しずつ広まっていくだろうと予測する。

 「タイプライターやLPレコード、ジャグジーなどの技術は、最初は障害者のために開発され、のちに一般向けに転用されたものだ。同様に、現在新しく出て来ている障害者支援技術の中にも、健常者のニーズに応える可能性を秘めているものがある」とバンダーハイデン氏は語った。





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