“エイリアン”を見た日本人がいた

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投稿者 SP' 日時 2000 年 11 月 24 日 09:00:02:

回答先: 日本政府はUFOを知っていた 投稿者 SP' 日時 2000 年 11 月 16 日 15:21:29:

『米政府は異人類の死体を隠している』(南山宏著、学研)第1章より。


 地球人もUFOをつくった!?


 身近にいた証言者

 地球人類と異星文明人とのファースト・コンタクトの決定的証拠──墜落UFOの残骸とその乗員の捕獲、または死体の回収という人騒がせな“伝説”の主舞台となるのは、やはりアメリカである。この事実はむろん、UFO情報の流通と研究とがもっとも盛んなこの国の背景が、密接に関係しているだろう。
 しかし、さいわいなことに、私たちはこの問題の検討を身近なところから始めることができる。意外に思われるかもしれないが、じつはこの“伝説”が数年前にわかに華々しい脚光をあびるようになる直前(そのくわしい事情は後章でとりあげる)、アメリカで“回収されたUFO残骸”と“保存されたエイリアン”を見たという日本人がいるのだ。
 1979年10月、私は東京・新宿のある会館で、その当人、秋山義隆氏からくわしい体験談を聞かせてもらった。秋山氏は1931年、神戸市に生まれ、神戸大学工学部精密機械専修科を卒業後、その道ひと筋に歩んできたベテランのエンジニアで、ニューテクノロジー・スキャニック・ジョンズ・アソシエート社などいくつかの会社を経営したこともある。現在はとくに、原子力をしのぐ未来的なエネルギー・システムの開発研究関係の仕事に従事している。
 まず本題に入る前に、事件の背景的な説明が必要と思われるので、録音テープからその部分を抜粋、再構成してみよう。

 「第四のエネルギーの研究からUFOに接触……」

 南山 これまでも“墜落UFOの回収”とか“乗員の捕獲”という問題については、噂はいろいろありましたが、直接的な証拠がとぼしかったため、研究者はことさら慎重にかまえてきました。ところが、去年(1978年)このテーマにもとづく画期的な研究が、勇敢なあるベテラン研究家によってはじめて発表され、また、この問題を含めて、米軍やCIAの“UFO秘密政策”に対する訴訟運動が活発化するなど、風向きがだいぶ変わってきたわけです。秋山さんはUFOについて、日ごろどうお考えなのでしょうか。
 秋山 私もUFO現象とか、いわゆる超常現象には以前から関心がありますよ。機会があれば、その関係の本を読んだり、話を聞いたりはしています。といっても、私の本業はそれとはまったく逆の、きわめて現実的な仕事で、工学機械分野の新製品の試作とか、海外の技術パテント類のリサーチ、あるいはその方面のコンサルタントなどです。そのせいかUFOについても、それがどんな仕組みの装置で、どんな材質の材料で作られていて、どんな動力というかエネルギーで推進されるのかといった、とくに技術面に興味がありますね。
 南山 仕事上、UFO問題との直接的な関係があるとお聞きしましたが?
 秋山 ええ。私どもが研究しているのは、ひと言でいうと、“第三のエネルギー”といわれる原子力よりさらに進んだ、いわば“第四のエネルギー”なんです。もっと具体的にはSRE(スタティック・リサイクル・エナジー)、まあ、静電気の超効率的利用法の研究ですね。アメリカではその種の研究がたいへん進んでいるので、しばしば情報を集めに出かけたんですが、そのうち自然に“試作UFO”というものと接触せざるをえなくなって……。

 「“円盤”は現実に作られている!」

 南山 UFO──というよりこの場合、“円盤”といったほうが似合いそうですが、それが現実に作られているということですか?
 秋山 そうなんです。たとえば、私が一時所属していたある研究所でも、それに関係したことをやっていました。べつに“円盤”を作ろうとしてエンジンを開発しているわけではないんですが、新しい分野のことをやっていると、自然そうなってくるんですね。げんにそこの所長は、自分で“円盤”の設計図を書いている。非常に具体的なものでして、“第四のエネルギー”を動力として組みこむ形を突きつめていくと、自然に円盤になってしまうんですよ。その意味で、私どもにとってはUFOというのは、以前から現実的な問題だったわけですね。
 ただこの分野は性格上、きわめて機密を要することが多い。私自身の体験を含めて、ずいぶんUFO関連の情報を見聞きもしているが、どうしても公表をひかえざるをえなかったんです。こういうことは日本ではわりと自由に話せますけど、アメリカは自由主義の国である反面、現実的な利害にかかわる問題となると、身の安全を考えなければならない恐ろしい一面もあるんですね。
 南山 それがいまになって、発表する気になられたというのは?
 秋山 時代の流れでしょうね。あのCIAすら、UFO文書を隠しきれなくなった情勢の変化ということです。それに、これまでとかく異端児あつかいされてきたUFO研究者のかたがたの真剣な努力を、口はばったいようですが、多少でも具体的な事実で裏づけて報いてやりたい、そんな気持もあります。これまでは検討段階にあったけれども、いまや現実に分析すべき段階だと思うんです。好むと好まざるとにかかわらず、人類はUFO問題を直視すべき時期にきていると思います。また、まだ頭の固まっていない思考の柔軟な若い人たちに、そうした新時代への心の準備をしてほしいという願いもあるんです。

 このあと、秋山義隆氏はいよいよ奇怪な体験談を語りはじめる。聞いてみると、意外にも“回収されたUFO残骸”に行きあわせたのは、“保存されたエイリアン”との遭遇よりずっと以前で、場所もまったく別だった。しかも、それに関連して、彼はいろいろ興味ぶかい示唆に富む情報まで打ち明けてくれたのである。

 「黒こげの“試作円盤”を見た」

 秋山 あれはたしか1975年ごろだったと思いますが、ニューメキシコ州の砂漠地帯の路上で出くわしたんです。近くの研究所で用事をすませたあと、友人の技師の車に同乗して町から出ると、回収・運搬専門の会社の大きなトレーラーが何台も止まっていました。
 友人の顔見知りがいたので、「こんなところで何をやっているんだ?」と聞いたところ、「ちょっと事故があって、残骸を回収している」と、その男は答えたんです。そして、あたりを確かめてからトレーラーのうしろへ回って、おおいを持ちあげ、その黒こげの塊を見せてくれたんです。
 南山 飛行機の残骸じゃないんですね?
 秋山 少なくともふつうの飛行機じゃありませんね。どう見ても材料が違う。焼けただれた溶岩の表面みたいに、ブツブツになっていたけど、明らかに自然のものではなく、人工物の破壊されたものという感じがしました。
 南山 大きさはどのくらいでした?
 秋山 そうですねえ。トレーラーの幅が4メートルぐらい、長さが10 メートルぐらいとして、その二台分ぐらいのカサがありましたね。それで、私が冗談半分に「“空飛ぶ円盤”じゃないのか? テスト飛行に失敗して回収してるんだろ?」と聞いたら、「そうだ」というんです。
 南山 この場合の“円盤”というのは、“試作UFO”のことですか?
 秋山 そうです。こういう仲間うちでは、ふつうUFOという言葉は使わないんです。たいがい“空飛ぶ円盤”で話しますね。じつは私がそう訊ねたのも、以前からその種の情報をつかんでいたからです。
 これは二つの話がありましてね。なんでも宇宙からきた本物の“円盤”を捕獲した、ということが最初にあって、一方の話では、それをまねて“円盤”型試作機を一〇機作ったが、一機がニューメキシコに落ちた。もう一方の話では、七機作って、そのうち一機がテキサス、もう一機がこれはメキシコ領内に落ちたというんです。それで「ああ、やってるな」と、ピンときたわけです。
 南山 どうして落ちたんでしょうか?
 秋山 本物そっくり、というわけにはいかなかったんでしょうね。操縦ミスとか、設計ミスとか、そういう未熟さが原因でうまくいかなかったんだと思います。ただし、これはあくまで聞いた話ですよ。でも、たとえば、私の関係していたロサンゼルスの研究所に出入りしていた男、そいつはNASA(米航空宇宙局)の仕事もしている男ですが、「ああ、そういうことは事実だよ。アメリカだけじゃない。ソ連だってやっている」としょっちゅういってました。向こうの仲間うちじゃ、こういう話は珍しくないですね。みんな当り前のように考えてましたよ。

 「本物のUFOが手本だ」

 南山 UFOが宇宙からくる、という話も含めてですか?
 秋山 そう。UFOの目撃例には、明らかに外からきたものと、中でやってるものと二通りあるわけです。CIAなど政府や軍の情報機関が動いているのは、そこなんですね。宇宙からくるやつをまねて、兵器として秘密に開発しようとしている。それがバレたらえらいことですよ。パニックが起きてしまうかもしれない。だから、それはもうたいへんな神経を使っている。兵器の実験には事故がつきものだし、空中を飛ばせば、どうしても人目につく。墜落すればなおさらそうでしょう。情報が洩れるのは、とても防ぎようがない。だから、連中は意図的に情報攪乱をやるわけです。ニセのUFOで騒ぎを起こしたり、UFO研究家を装って組織を作って、裏で研究界を混乱させたり、手のこんだ攪乱戦術をやっているんです。
 南山 秘密兵器としての“円盤”は、軍が作ってるんですか?
 秋山 資金を出しているのは、むろん国家でしょうが、実際に試作しているのは、委託を受けた民間の技術者たちでしょう。

 「UFOのエネルギーは“磁気”?」

 南山 そうした“円盤”やUFOの推進エネルギーは、秋山さんのいわれる“第四のエネルギー”と同じものだと思いますか?
 秋山 そう思います。推進力というとジェットやロケット式を連想してしまいますが、広い意味での動力というか、宇宙のどこにでも存在しているそういう“力”を利用して飛ぶわけですね。この“力”は惑星や太陽の表面近くだと、かえって複雑になっていて飛びにくい。UFOが妙にフラフラした飛びかたになるのは、そのせいだと思いますよ。
 私個人としては、そのエネルギーは磁気から取り出せるという理論を考えています。専門的なことで説明しにくいが、重力を量子的に考えて、重力子というのがありますね。あれと同じで、磁力も本来は単極の“磁力子”からできているとしたら、そこからいくらでもエネルギーが取り出せるのではないか。といっても、その方法が非常にむずかしいわけですがね。例えていえば、ここにあるこのマッチ。これを燃やしても発生する化学反応の熱はほんのちょっぴりですが、同じマッチの頭ぐらいの量でも、その原子を破壊すれば、この大東京が吹っ飛ぶほどの莫大なエネルギーが取り出せる。まあ、それと同じように、磁力そのものは弱くても、“磁力子”からは莫大なエネルギーが出るというわけです。

 このあと秋山氏は、問題の“エイリアンの保管死体”を目撃した体験談にうつっていく。その驚くべき体験をできるだけ忠実に再現するため、ここからは一人称の独白形式で語ってもらうことにしよう。そのときの私と同じように、読者もしばらくいっさいの偏見や先入観を捨てて、虚心に彼の話に耳をかたむけてもらいたい。


 秋山氏の奇怪な体験


 ついでに寄ったケープ・カナベラル宇宙基地

 いまから思い出しても不思議でならないが、私があの世にも奇怪な体験に出くわしたのは、1977年2月23日のことである。この日付は、業務日誌でも確認したのでまちがいない。たまたま資料の受け渡しに、ロサンゼルスからフロリダ半島の南部、サウス・ベイへ行ったのだが、用がすんだあと(ここまできたのだから、ディズニー・ワールドをのぞいてみよう)と思いたった。暇を見つけてはプレイランドを見学するというのが、私の他愛ない趣味のひとつだったのだ。
 その日午後早い時間、私はレンタカーを借りて出発した。ディズニー・ワールドは半島の中部、オークランドにあるが、この辺の地理には明るくないので、わかりやすい国道ルート一号線に出て、東岸沿いを北上することにした。ところが、どうも別の道にまちがえて迷いこんだらしい。気がつくと、右手の後方に発射台が見えたので、とにかくケープ・カナベラルの宇宙ロケット発射基地付近を走っているらしいとわかった。
 こっちは気楽な旅だし、最近この基地の一部が、観光客のために一般公開されているという話も聞いていたので、道を訊ねるついでにそこをちょっぴりのぞいてみるのも悪くないと思った。側線に入ると、フェンスも何もないゲートが見えた。車を近づけていくと、そこにジーパンとTシャツ姿、三〇がらみの白人の男がうずくまっていた。アルバイトか何かで番をしているのだろう、と私は思った。

 秋山氏の名前を知っていたTシャツの男

 ゲートの向こうの芝生はほとんど手入れされていない印象で、雑草が生え、遠くに発射台が、手前のあちこちに低い建物が見えている。私は車をとめて、「メーンゲートはどこか?」とその男に聞いた。すると、男はうなずいて、車へポンと飛びのってきた。ゲートを入って進めというように合図するので、私はてっきり案内してくれるのだと思った。
 ところが、つづけてその男は「お前はアキヤマだろう?」という。初対面なのにどうして私の名を知っているのか? 私はドキンとし、いやな予感をおぼえた。私の仕事は機密を要する場合が多いので、行動も自然、隠密になりがちだ。わざわざフロリダの田舎町まで技術情報の交換に出向いたのも、そのためだった。何者かに尾行された経験もしょっち ゅうある。こんども私の行動が監視されていて、先まわりされて待ち伏せをくったのではないか、と思ったのだ。なにしろ場所が場所だから、あたりには人っ子一人見えない。走っている車の姿もない。こんなところでは何をされても、どうしようもなかった。私は背筋が寒くなるのをおぼえた。
 ゲートから数十メートル入ったところで、その男は私の車をとある建物のそばにとめさせると、「降りろ」といった。私はおとなしくその建物の内部へ連れこまれた。抵抗する気はまったくなかった。入っていくと、まず目についたのは、廊下の右側、ガラス張りの仕切りの向こうにある大きな“コントロール・ルーム”だった。ちょうどアポロ宇宙船の地上指令室のように見えた。広さは60坪ぐらいと思われた。
 私の専門は機械だから、ひと目見ればたいがい本物かどうかの見分けはつく。この部屋に並んでいる機械は、ランプ類はぜんぶ消えていたが、映画撮影用のセットとか教育用の装置ではなく、すべて本物だということを直感した。実際に使われたまま放置されたように、書類などが雑然と散らかっている。私はなぜともなく、要員のシミュレーション訓練用のコントロール・ルームのような気がした。
 もう夕方に近いが、廊下も室内も照明がついていなかった。それでも、室内が充分見えるぐらいには明るかった。その部屋を通り過ぎると、廊下は突きあたって左へ折れていた。その角にガラス窓があって、左折しながらふり向くと、窓ごしに発射台が見えた。ずっと遠方で、2、3センチの大きさにしか見えなかった。

 曲がってすぐ右手の“問題の部屋”

 曲がってすぐ右手に、問題の部屋があった。両開きのドアがあって、まるで中をのぞいてくれといわんばかりに、かなり開いていた。それにアメリカの通常の事務所の照明に比べると、室内がいやに明るいのが奇異に感じられたので、自然私の目は内部に吸いよせられた。あいにく男は私の前ではなく、右側に並んで歩いており、視線のじゃまになったので、思わず立ちどまった。すると、先へ進むようにつつかれたので、瞬間(見てはいけないのかな……)とは思ったが、それでも歩きながらからだを後方に反らせて、のぞきこみつづけた。ぜんぶで10秒ちかくは見ていられたと思う。
 部屋の広さは30坪ぐらいで、全体の印象は科学実験室というより医学的な物理医療室、昔風にいえば解剖室という感じに近かった。視界内のいちばん奥、左手の壁ぎわに二台のコンピューターが並んでいた。右側の壁には、物理医療機器が見えた。どちらも一見してそれと判断できる設備で、壁にはめこんだようになっていた。ほかの壁面はブラウン管やインジケーターなどのコントロール・パネルでうずめられ、陸軍の指定色というか、ツヤのない濃緑色のトーンで統一されていた。床はアイボリー色のツルツルしたタイル張りだった。
 それらの機械類の手前、せまい視界の中では中央だが、室内では左手奥の片隅に、問題の“エイリアン”の入った透明なケースが置かれていた。ケースはステンレス・スチール製の、手術台に似た台の上にのせられていて、どこにも接ぎ目のないガラス、またはプラスチックからできている。ケースは長さ約1メートル、幅60センチ、高さ40センチほどの長方体だった。

 “エイリアン”を見た!

 その細長いケースの中に横たわっている異様な“生物”を見て、私は唖然となった。人間の形はしているが、地球人でないことはひと目でわかった。体長は約70センチと小柄だが、体部に比べて頭部がやや大きめに感じる以外、手足とのバランスはよくとれている。黒いマットの上にあお向けに寝て、顔をややこちら側にねじ向けており、一見したところは全裸で、皮膚は黒っぽいいぶし銀色を呈していた。からだの下に、インド更紗のようなものが、むりやり脱がされた衣服かマントといった感じでまとわりついている。
 もっとも印象的なのは、その容貌だった。両目をしかとつぶり、わし鼻状の大きめの鼻がはりだし、唇はうすくてかたく結ばれている。顔が横向きかげんなので、大きくてうすい耳らしいものがベロンと見えていた。頭髪や眉毛、ひげといった体毛はまったく見えない。きわめて知性的な、ととのった顔立ちで、背広でも着せれば、立派な学者か大学教授といっても充分通用しそうな感じだった。
 胸部はややあばら骨が浮き出して見え、腕と手は少し長めで、手指と足指は極端に細く、ちょうどカエルの手足から水かきをとったような感じに見えた。指の数が何本あるかまでは見きわめる余裕がなかった。
 腰のあたりはとくに記憶がない。なんの凹凸もなかったような気がするが、皮膚の色が黒っぽいので陰影が見えにくかったせいかもしれない。したがって、男女の区別ははっきりしないが、体形的には六〇歳ぐらいの老年男性という印象が強かった。
 みじかい時間に見たものをこれだけこと細かに覚えているのには、わけがある。前に私の見たUFO写真集の中で、この眼前の“エイリアン”そっくりの“宇宙人”を見たことがあったのだ。私が以前ハワイをベースにして仕事をしていた当時、日本から若い友人が持ってきた本の中ではじめて見たのだが、あのときは仲間うちで、本物かどうかよく議論したものだ。サルの毛をぜんぶ剃って、顔だけすげ替えたのだろうという意見もあった。いずれにしろインチキくさい代物と思っていたが、それがなぜか眼前の“エイリアン”とあまりにも酷似していたので、見た瞬間ぱっと連想が働いたのである。
(秋山氏の言及した写真は、UFO研究史上よく知られた写真で、1950年代に西ドイツのケルン地方の一新聞にはじめて登場した。入手経路も撮影の日時や場所も不明のため、インチキ視する研究者が多い。210ページ参照)

 仮死状態で保存されているように見えた

 私は機械工学が専門だが、大学時代にはいまでいうサイバネティックス、人間工学的な分野も学んだので、医学的な動物解剖や生体実験もやらされた。その経験に照らしてみると、この“エイリアン”はミイラとか、死体といった感じではなく、むしろ仮死状態のまま保存されているように思われた。
 もっとも、透明ケースの中にも生物の体表にも、生命維持装置的な管や配線は、一本も見えなかった。うしろの壁の物理医療機器の下から、ステンレスの台の下まで何本もの線が走っていたが、それも液体を送りこむチューブのたぐいはなく、すべて電線やコードに見えた。また、ケースの中につまっているのが空気か、溶液か、それとも真空なのかは見当がつかなかった。ただ視線のほぼ死角になる台の向こう側に、保護カバー的なものが見えたような気もするので、そこに生命維持装置が取りつけられていたのかもしれない。
“コントロール・ルーム”とこの部屋の大きな違いは、ここではつい今まで人が働いていたが、私がこの建物に入ってきたので、あわてて姿を隠してしまったとでもいうように、機械類がすべて“生きている”ことだった。コンピューターはカチャカチャという特有の音をたててテープを回していたし、目に入った六個ぐらいのブラウン管には、文字やグラフが目 まぐるしく現れていた。

 男が見せた、四角の金属物体

 こんな室内をのぞき見した私に対して、男はべつに怒るでもなく、終始無表情なままだった。私たちはその部屋を過ぎると、すぐまた廊下の角を左へ曲がり、そのまま進んで突きあたりの彼の部屋へ入るまで、ずっと無言だった。そこは事務所風な殺風景な部屋で、窓がひとつあるほかは、大きな事務机と椅子があるだけだった。
 男は椅子にすわると、机の上に足を投げ出した。私はおそるおそる「いま見たあれは何だい? お前はインベーダーと友だちなのか?」と冗談めかして聞いてみた。男はニタッと笑って、「やっぱり見たのか」という。「そりゃあ、こっちも目が二つあるからな」と答えて、なおも追及してみたが、男は笑うだけで、何も教えてくれなかった。ただ、あれは“生体保存”にしてあるという意味のことを、ぽつりと洩らしただけだった。
 あとで考えると、私が連れまわされた廊下の方角や男の態度からみて、彼はわざわざ遠まわりして、あの“エイリアン”を見せてくれたのだとしか思えない。あの事務室の位置から考えると、もしそのつもりがなければ、まっすぐ事務室へ連れこむこともできたのだから。(次ページの建物の推定される見取り図を参照)
 しかし、そのときはあまりに異常な状況と異様なものを見たことで、気が動転していた。“エイリアン”への好奇心よりも、一刻も早くここから逃げ出さなければ、という気持でいっぱいだった。
 だが、男はまだ私を解放してくれなかった。どこから取りだしたのか、これを見ろとでもいうように、机の上に四角な箱状の物体を投げだしてみせた。縦と横が約7センチ、厚さ約2・5センチほどの、一見なんの変哲もない金属質の物体だった。
「手にとってみろ」というので、思わず取りあげてみて、内心びっくりした。思ったよりずっと軽く、しかも見た目にはチタン鋼かツヤのないステンレス鋼の感じなのに、手ざわりはプラスチックのようだった。だが、素材が何かということは、専門家の私にも見当がつきかねた。箱の表面には接ぎ目ひとつなく、ただ側面にだけなにか擦ったような跡があった。
 私は(あの窓を破って逃げられるかな)などと気もそぞろだったにもかかわらず、頭の一方では職業意識が働いて、「これは何か」と聞いてみた。「遠いところからきた友人が忘れていったものさ。どうやって調べたらいいかな。きみはどう思うかね?」男は逆に質問してきた。
 むろん私にもわかるわけはない。首をふって、「X線でもかけてみたらどうだ」といってみたが、「そんなことしたら大変だよ」という。「レーザー光線で焼き切るのは?」というと、「とんでもない」とにべもなく否定して、箱を手の中でヒョイヒョイお手玉などしてみせたりする。

 その箱は“センサー”だったのか?

 これはあとからの推測だが、よく考えてみると、そんな重要な物体を見ず知らずの私に、そんなに簡単に手に取らせるものだろうか。ひょっとしたら、あの箱はある種のセンサーになっていて、何者かが私の知能とか性格とか生理的反応とかをひそかに測定しようとした──というのはうがちすぎだろうか。たとえば、あの“エイリアン”(本物だろうとダミーだろうと)をわざと見せて、その反応を調べるとか……。
 もっとも、そのときの私は、そんなことにまで気をまわす余裕はなかった。相手がこちらの緊張をほぐそうというつもりでか、変にリラックスしたそぶりを見せれば見せるほど、かえってうす気味悪くなり、ここにいては危険だという感覚がつのってきて、居ても立ってもいられなくなった。
 ここへ連れこまれてから、およそ15分ぐらい経っていただろうか。おそるおそる「もう帰るから」と告げると、男は急にそっけない態度になり、威圧的な命令口調で、もとのルート一号線に戻る道順を教えた。
 要するに「早く帰れ」ということだ。もちろん私も、メーンゲートに回ってロケット発射基地を見学しよう、という当初の考えなどとうに忘れていた。いちもくさんに車を走らせて、国道に出た。ディズニー・ワールドをのぞく気持さえもうすっかり消え失せて、私はほうほうの体でサウス・ベイに帰ると、レンタカーを返し、翌朝早々にロスの仲間のところへ逃げもどったのだ……。


 秋山氏の“異常体験”の真偽


 内的原因の“妄想”とは考えられない

 以上が、“エイリアンの保管死体(?)”を目撃した秋山義隆氏の異常体験のあらましである。いったいこの体験を、私たちはどう解釈すべきなのだろうか。
 秋山氏に対する失礼は承知の上で、ここでいくつかのありうる可能性を考えてみよう。
 もっとも単純な説明は、原因を秋山氏自身の内部に帰することだ。よく世間は、この種の常識はずれの超常的体験談をひとからげにして、すべて“妄想”とか“インチキ”という一方的なレッテルを貼りつけることで説明をすます、保守的な否定論者がいる。あれこれ理屈はつけても、けっきょくその根拠はすこぶる単純で、「信じられないから」とか「ありえぬことだから」という、論者当人の主観的偏見から出発している。
 だが、“信じられぬようなありえぬことが起こった”という主張を、“信じられぬようなありえぬことだから、それは起こらなかったのだ”と説明するのは、論理が逆立ちしている。私たちはこのような、一般論的で短絡的な説明はとらぬことにしよう。
 秋山氏の場合、私は個人的な“妄想”とか“インチキ”説ではかたづけられないと断言できる。
 考えてもみたまえ。秋山氏のようにふだんまったく正常な健康人で、信頼度の高さを必要とする知的職業に従事している人間が、生涯にただ一度、それもほんの数十分だけ突如正気をうしない、変な妄想を抱いたり幻覚にとりつかれたりしたあと、またもとの正気に戻って、おそらく生涯二度と同じ症状はぶりかえさない──などという説明が、説明として成り立つと思う連中こそ、頭の論理回路が疑われていい。
“インチキ”説も同様、論理的に成り立たない。殺人事件でよくいう“殺すことでいちばん得をする人間をまず疑え”、あれと同じだ。犯人が狂っていないかぎり、金とか財産とか怨恨とか、かならず動機がある。秋山氏の場合、この異常体験を発表することで、どんなメリットがあるというのか。
 氏がわざわざ時間と労力をさいてこの話をしてくれたことに対して、私はビタ一文の謝礼も出さなかったし、もちろん氏からそんな要求が出たこともない。むしろ異常体験を公表することで、かえって氏は不利益をこうむる可能性のほうが大きいのだ。正直に名前と写真を明かしたために、無理解な連中からは正気を疑われるかもしれないし、職業上の信用だって落としかねない。今後は、氏の身に危険さえおよぶかもしれない。
 私としては、氏がインタビューの中で発言しているように、UFO問題の重要性を正しく認識し、未来世代への貢献という公益的な観点から、個人的な不利益をかえりみず発表にふみきってくれたその勇気に 、むしろ敬意を表したいほどだ。

 外から植えこまれた“妄想”の可能性もうすい

 ただし、あくまで仮定の問題だが、以上とは反対の角度からの──つまり、内因性ではなくて外的要因による“妄想”ないし“インチキ”ということになれば、話は別である。
 たとえば、氏が外部の何者かによって捕えられ、幻覚誘発剤なり催眠誘導なりの手段で強制的に“妄想”を植えこまれたとしたらどうだろう。機密を要するという氏の仕事の性質上、ライバル関係にある人間なり組織、あるいは情報機関などの手で、彼がそれと気づかぬうちにそんな処置をほどこされた、と考えられないことはない。目的は、職業上の信用の失墜や心理的なストレスをあたえることなど、いろいろありうるだろう。
 ただこのようにしてあたえられた“妄想”が、あれほど細部まで論理的でリアルなものになるかどうか。また、話のどこにも、そのような状況に追いこまれたことを暗示するものが見られないことなど、この説には疑問点が多い。

 陰謀の片棒をかついでいるのか?

 一方、秋山氏自身がどこかの組織のもっと大きな陰謀の片棒をかついでいて、意識的に“インチキ”体験を公表したというのはどうだろう。目的はたとえば、氏自身がインタビューの中で指摘した“UFO問題の情報攪乱”である。だが、この説の最大の弱点は、かりにそれが事実なら、なぜ秋山氏は正直に自分の身元や職業までばらしてしまったのかということだ。情報機関の秘密エージェントなら、どんな工作にたずさわるにも身元はあくまで隠しとおすものだろう。

 これは、最初から仕組まれた事件に違いない

 とどのつまり、内因外因いずれにしても、秋山氏本人が関与した“妄想”や“インチキ”という説は、あまりにも事実からかけ離れすぎているということになる。
 ここはやはり、氏が語ったとおりの事件が、たとえどれほど信じがたいにしろ、ほんとうにあった──ジーパンとTシャツの男もいたし、ケープ・カナベラル付近のどこかに“エイリアン”を密閉保存している奇妙な実験室もあった(少なくとも氏がそこに連れこまれた時点では)、とするのがもっとも妥当だろう。すべての考察をそこからスタートさせるのが、いちばん適切のようだ。
 考察の視点が定まれば、疑問点もおのずと鮮明になってくる。
 第一に、秋山氏が目撃した──というより、おそらくそうするよう仕向けられた“エイリアン”は、本物なのか、それとも作り物なのか?
 第二に、そのような“演出”は、いったいどんな意図でおこなわれたのか?
 第三に、秋山氏が目撃者に仕立てられたのは、故意か、それともたまたま通りかかった偶然のせいか?
 第四に、背後ですべてを策動している組織は、いったい何者なのか?
 現在の段階で、これらの疑問に答えられることは、ごくわずかだ。秋山氏の“第四のエネルギー”をめぐる機密性の高い職業、UFOへの関心、“エイリアン”遭遇体験前後の事情などから判断して、おそらくこの事件は最初から、氏をターゲットにして仕組まれたものと思われる。その目的の少なくとも一部は、氏自身の信用の失墜とUFO情報の攪乱にあったと考えていいだろう。むろん、これだけのスケールの目撃体験を演出できる組織となれば、少なくとも国家規模の巨大機関であることは疑いない。
 しかし、私たちにとって最大の関心は、保存されていた“エイリアン”の真贋の問題である。この事件に関するかぎりは、まったくのダミーと考えておかしくはない。だが、同じ“伝説”を構成するほかのデータとつきあわせたとき、そこには隠しようのないひとつの“真実”がおぼろげながら見えてくる──何者かが必死に私たちの目から覆い隠そうとしている“真実”が。
 その“真実”に照らして考えると、あれがはたしてダミーといえるかどうか、私は疑問を感じるのだ。忘れてはならない。ダミー(替え玉、まがいもの)は“本物”が存在してこそ、ダミーなのである。
 もっとわかりやすく、喩え話で説明しよう。有名なポーの傑作短編『盗まれた手紙』で、犯人は盗んだ手紙をどこへ隠したか。どこにも隠しはしなかった。だれにも見える状差しに、ほかの手紙といっしょに差しておいただけである。この短編は私たちに、一つの教訓を教えてくれる。“本物”をどうしても隠したければ、むりやり人目から隠すよりも、上手な方法がある。
“本物”そっくりの“偽物”をたくさん並べた中に、“本物”をなにくわぬ顔で入れておくことだ。その“偽物”がインチキくさければくさいほどよい。たとえ“本物”が人目にふれても、だれもがやはり“偽物”と思いこんでしまうだろうから。
 私のいう意味がおわかりいただけただろうか。私たちはいま、巨大な“伝説”の中から恐るべき“真実”を探りだそうとしている。そのためには、ひとまずこの“伝説”のそもそもの起点までさかのぼる必要がある。



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