暗愚露蒙の大魔王、20世紀の最後っ屁

 ★阿修羅♪

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投稿者 佐藤雅彦 日時 2000 年 12 月 11 日 00:39:44:

回答先: なかなか商業誌にこれだけのやつは載りません(笑) 投稿者 やました 日時 2000 年 12 月 10 日 19:21:54:

   暗愚露蒙の大魔王、20世紀の最後っ屁
    ――竹本忠雄とは何者か?――

●「阿修羅」が突如消えてしまったので、心配しました。その
さなかには、心配で心配で、「空耳の丘」というキーワードで
検索をかけてみたのですが、お歌が好きな不思議少女の
サイトが出て来るばかり……。「阿修羅」サイト群が、すっかり
暗殺されたと思い、「ああ、サイバー空間の文献って、なんと
儚[はかな]いものなのか」と脱力感に襲われたほどです。
 プロバイダーの横暴でデータを消されてしまったら、言論の
集積は歴史から簡単に抹消されてしまう。アレキサンドリア
図書館の破壊に匹敵しますよね。まあ、言論の中身が問題
なんだけど……。 とつぜん復活したので、安心しましたが、
利用者にとっては「天災」みたいな印象でした。 ★阿修羅♪
さんも青天の霹靂だったでしょう。 ご心労をお察しします。
プロバイダーサイドの人為的な妨害活動――実質的には
「妨害」であり「言論封殺」だったでしょう(言論の中身がなん
であれ)――なんだけど、それが見えない我々にとっては
「天災」のように感じられる……。なんて非人間的でエソテ
リックな道具なのか……。困ったものですね。

●ところで、昨今世間を騒がせているトンデモさんの竹本某は、
80年代に日本にオカルト運動を広めて日本社会から合理主
義を抹殺し、戦後アメリカから輸入した“近代主義的”資本主義
を「オカルト資本主義」へと変質させて、日本の社会的・経済的
活力を衰退させた陰謀犯といっていいかと思います。

■■■■@■■■.■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
件名 : [asyurabbs-ml:7923] BBS8395:

やました:竹本忠雄。68歳。
     論壇の新たなトリックスター誕生か?


> 投稿: 8395
> 投稿者: やました
> e-mail:
> 題 名: 竹本忠雄。68歳。論壇の新たなトリックスター誕生か?
>
> 竹本忠雄(たけもと・ただお) 昭和七年(一九三二年)大阪
> 府生まれ。東京教育大学(現筑波大学)を経てソルボンヌ留学。
> パリで評論・講演活動で高い評価を得る。マルロー研究の功績に
> より五十五年、フランス政府より文芸騎士勲章受章。筑波大学教
> 授、コレージュ・ド・フランス客員教授を経て、筑波大学名誉教
> 授、日本会議国際広報委員会代表。著書に『マルローとの対話』
> (人文書院)、『明治閃光の記憶』(明成社)など。
>
> このおじさんが『正論』12月号に書いたトンデモ系の論文をめぐり
> 大騒ぎになってます。
> http://bbs6.otd.co.jp/604387/bbs_plain?base=10&range=1
>
> このトンデモを読みたい方は(`´)
> http://www.asyura.com/sora/bd11/msg/942.html
>
■■■■@■■■.■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

●私が竹本を知ったのは、彼が筑波大で、世界平和教授アカ
デミーの頭目だった福田信之学長――こいつは90年代初め
に筑波大・医学専門学群卒業の野本(だったっけ)某が妻子を
殺して横浜港に捨てた事件が発覚した直後にたしか北茨城の
老人ホームで寂しく死んだので今頃は地獄に堕ちているはず
――の時代に、統一協会の庇護を受けながら、日仏合同・筑波
国際オカルトシンポ(『科学技術と精神世界』というテーマで
議事録は青土社から5巻ものくらいのが出たが既に絶版)の
オーガナイザーとして表舞台に出てきたときからでした。
  竹本とオカルトシンポの件については、拙著『現代医療の大
逆説』(工学社)にちょっと紹介しておいたので、ご関心のある
かたは、お読みくださればさいわいです。

●このオカルトシンポは、読売新聞社と書籍取り次ぎの東販が
後援し、ソニーや京都セラミックなど、のちに「オカルト資本主義」
のリーディングカンパニーとして世界に知られるようになった企業
が何社か協賛していました。 シンポは84年の11月に行なわれ
ましたが、その直前に読売新聞に、このイベントを告知するかなり
大きな広告が出て、当然のことながら東販がバックについたオカ
ルト本の広告が並びました。興味深いことに、翌年前半には――
ちょうど筑波科学万博のさなかだったのですが――読売新聞に
「精神世界」の現状を紹介するルポが、数ヶ月にわたって連載され
ました。  科学万博の最中くらい、科学関係の連載をやっても
いいんじゃないかと思うんですけど、なぜか読売はオカルト復興
のキャンペーンを張った。   このイベントは、当初からオカルト
雑誌『たま』のトンデモ人脈が深く噛んでいました。 じつは、私が
最初にこのイベントのことを知ったのも、『たま』の巻末の告知欄に
――83年ごろのことだったと思いますが――「筑波大学の福田
信之学長のご英断で、国立大学としては初めて」オカルト研究の
国際集会が行なわれることになった――と、「ご英断」などという
大げさなコトバを使って宣伝されているのを見つけたからでした。
 国立大学を会場に使う以上、文部省の木っ端役人サイドの発想
にたてば、国有財産を使用するのだからそれなりの手続きや正
当性があってしかるべきなのでしょうが――だって学生に対して
は末端の文部官僚はうるさいことを言って施設を使わせないの
ですからね――このオカルトシンポは、そうした正当な借用手続
きがされておらず、しかも大学の正式な記録にも残っていません。
つまり、アタマが腐った学者チンピラどもが遊び半分で行なった
だらしのない会議もどきか、意図的に情報の出し方をコントロ
ールした、かなり周到な陰謀集会だったのかの、どちらか(おそ
らく正解は後者)だったろう、と考えています。 このイベントを経
て、たとえば全国の書店では、それまで反原発やエコロジー関係
の本は(70年代反体制運動の流れをふまえて)新左翼関係の
書棚に置いてあったものが、いっせいに精神世界や非合理主義
の書物といっしょに置かれるようになったのですが、それはそれ
は見事な変わり様でした。一種の“プチ”文化革命だったといえ
ましょうか……。  筑波オカルトシンポでは、フランスなどの
学者に日本の新体道(だったかな)の「遠当て」――いわゆる
「テレパシーノックアウト」――を実演してみせて、虚仮威[こけ
おど]しをしたなどという話題もありましたが、このイベントが 契機
となって、オカルト方面の大同団結態勢(ファシズモ)が形成
され、この直後に、オウム神仙の会や幸福の科学などの新々
宗教が次々と生まれ、急激に成長していきました。

●筑波大学でオカルトシンポが開かれた84年には、統一協会
の世界平和教授アカデミーはライフサイエンスをテーマに研究
活動を行なったのでしたが、同アカデミーの年次総会である
「学際研究会議」には中村桂子(当時は三菱化成生命科学研
究所で生命倫理イデオローグの第一人者だったが今は日本
たばこ産業生命誌研究館で“麻薬ディーラー”の煙幕張りに貢
献中)や阿含密教の桐山管長など、豪華【笑】な顔ぶれが参加
しています。  統一協会が、どうして80年代なかばにオカルト
復興運動を進めたのか、推測するしかありませんが、連中は
70年代に日本の改憲運動の緻密なプログラムを作るという
「ナショナルゴール」プロジェクトを完成させ、80年代には全世界
的な反共闘争で勝利するという壮大な「グローバルゴール」プロ
ジェクトを打ち出していました。その柱の一つは、のちに桜田淳
子なんぞも引っかかってしまった「家族の価値」復興プロジェクト
があったのですが、デカルト的近代合理主義を“超克”してホロ
ニズム的な価値観・世界観・倫理観・科学技術を創生するという
アジェンダも掲げていました。  (似たようなことは第二次大戦
当時のナチスドイツや大日本帝国でも企てられましたが、チンケ
な失敗に終わったことは皆さんご存じの通り。)   統一協会が、
グローバルな規模の反共闘争の一部隊として利用されていた
ことは『インサイド・ザ・リーグ』(社会思想社)などを読めば歴然
としています。 だから、こうしたプログラムも、統一協会のヘゲ
モニーで作成・実行されたというよりも、レーガン政権の思惑
なんぞを反映していたのでしょうね、きっと。   レーガン自身、
生殖操作――といっても人工妊娠中絶ですが――に反対する
本を著わし(ほんとうに本人が書いたのかどうかは怪しいもの
ですが)、たしか邦訳がデータハウスから出版されたと記憶して
います。

●さて竹本某ですが、彼は筑波大学のオカルトシンポでフラ
ンス側の学者を招聘する外交担当のオーガナイザーとして
活躍したわけですが、すくなくとも当時、三島由紀夫の憂国忌
の発起人もしていた。 そういうわけで、私も竹本発起人時代
の憂国忌をのぞきに、九段会館まで出かけていったものです。
 しかし、休憩時間にフロアに出てみたら、圧倒的に大きな人垣
ができているのは、なんと三島のセミヌード写真の即売会場だ
った。 それを目撃して、私は正直いってズッコケました。 この
イベントに集まった人たちは、世間から「右翼」と呼ばれることが
多い、憂国の士たちだとばかり思っていたのですが、もっと愉快
(gay)な人たちが圧倒的大多数だという印象を持ったからでした。
  三島由紀夫の残したものが、そんなに薄っぺらでミーハーチ
ックなものだったなんて……。ダミだこりゃ(いかりや長介ふうに)
と、ある意味、落胆したのでした。
 憂国忌の発起人として舞台に上がった竹本氏は、モーリス・ベ
ジャールが寄せた弔辞だかなんだかを嬉々としてフランス語で
朗読してみせてましたが、おフランスから誉めてもらわなきゃ
自信がもてないジャポニスムを見せつけられて、そのミーハー
趣味に辟易[へきえき]としたものでした。 漫画家の赤塚不二男
は、おそらくこういう洋行帰りのパリかぶれを冷やかして「イヤミ」
というキャラクターを考え出したんだろうなあ、などと感じたもの
です。

●その後、竹本某は、オカルトにどんどんと傾斜していったよう
に思えます。80年代の終わりには、すでにオカルト信仰と覚醒
剤でぶっとんでしまっていた角川春樹氏のところから、ノストラダ
ムス研究者(ヴライク・イオネスク)の翻訳書をだしています。 
それは、ノストラダムスがソ連の崩壊を正確に予言していた、と
いうメッセージを売りにした本で、フジテレビが特番にしたほどで
した。いまや「政治家とのコネをひけらかしてカネを横領した」と
いう疑いで“ウサン臭いアナウンサーゴロ”bPの汚名を残すこ
とになった露木アナウンサーが聞き役、竹本が語り役だったと
記憶していますが、この番組で竹本は「予言の解釈は絶対確
実なもので、多義的な解釈なんて起こり得ない」と自信たっぷり
に語ったのが印象的でした。
  ……で、10年も経たないうちにノストラダムス“終末予言”の
時効が来て、竹本のハッタリは馬脚を現わしてしまったのですが、
彼自身はいつのまにかパリに“逃亡”(?)し、オウム事件当時
はオカルトブームを組織化した責任を問われずに済んだという
わけでした。  こういう無責任な扇動家は、「パリで客死」する
あたりがカッコイイ身の処し方なのでしょうが、今年はじめ、書店
で『正論』を立ち読みしていたら、昔の名前で“宣伝講演隊”の
切り込み隊長として再登場していたのでビックリ! みっともね
えなあ、と思ったものでした。

●竹本某は、本当に日本の民族文化のことを心配しているの
でしょうか?  80年代以来、15年ばかりの彼の行動を見てきま
したが、私はちょっと懐疑的ですね。 オカルトシンポの周辺では
国内と国外のさまざまな政治勢力や秘教的団体が動いたようで
すし、彼のヘソの緒は、日本文化の根源にではなく、フランス支
配層につながっているようにも見えるからです。
  日本の精神文化の衰弱ぶりに危機感を抱き、「文化防衛」
への関心を持つ人たちは、イヤミのような人間の口車に軽率に
乗らないことが賢明なのだと思いますけどね。
  日本の自称「民族主義者」は、味方ヅラした詐欺師に対する
警戒心があまりにもなさすぎるように思います。
  朝鮮や中国や独仏英やアメリカと、その時々の外来勢力から
文明の断片をパクってネコババするというのが、良かれ悪しかれ
“日本文化の特質”であり、舶来文物に通じたイヤミのような饒舌
の徒にふりまわされるのが“日本文化の美質”だというのなら、
『正論』ごときのジジイのみっともない繰り言をありがたく拝聴す
るという文化的自滅行為にふけっていても、しょうがないのだろう
が、それは結局、自滅的な“利敵行為”だということに気が付くべ
きだと思うのですけどね……。

●参考までに、竹本某の代表的な書物をアマゾンから検索
して示しておきます。 人間、歳をとると往々にして精神が
荒廃してきますが、そうし た軌跡として見ることもできるかも
しれません。

■■■■@■■■.■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

● アマゾン・ジャパン 
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-form/249-1585621-3435535


"竹本忠雄" の検索結果: 13件

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