(古記事)「財政再建の時機にない」経済財政担当省

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投稿者 踊る藁人形 日時 2001 年 4 月 10 日 01:40:26:

【ワシントン18日=中沢克二】森喜郎首相の訪米に同行している麻生太郎経済財政担当相は、ワシントンに向かう政府専用機中で同行記者団と懇談し、当面の経済運営について「財政再建をしなければならないが、(今は)その時機にはない」を強調するとともに「景気回復に軸足を置き、マイナス成長になるなら、財政出動もあり得るべきだ」と表明した。
 日本経済の現状に関しては(債務超過によって企業の)バランスシートが崩れたことで起きている不況の結果、デフレになっている」と指摘。長期公的債務が国と地方合わせて六百六十六兆円に達している事については「純債務は欧州とほぼ同じ程度。日本だけがひときわ悪いのではない」と説明した。
[日経夕刊 3/19]

★コメント
何か、「米国は『麻生首相』を望んでいる」なんていうイメージが俄かに持ち出されるなどして首相に立候補する気配ですから、ご参考までに投稿しておきます。
表向きはどうあろうとも、やはり財政の積極破綻論者ということかなー?
問題をすり替えるかのような、太字にした部分の言い方ってのをほかの事例に応用してみると、(またしつこく繰り返しますけど…)

 『植民地支配は欧米こそがやった。
  だから、日本だけがひときわ悪いのではない。
  日本が君臨したおかげで経済的に繁栄した植民地もある。
  よって、植民地支配は絶対善である。強者の歴史がそれを証明している。』

 『金融投機は日本もやった。だから、多国籍金融資本だけがひときわ悪い
  のではない。金融投機のおかげで腐るほどボロ儲けした、
  優れた人々がいるのは事実だ。よって、投機的デリバティブは絶対善であり、
  地球化された自由経済を享受する我々の正当な進歩である。
  国境を自由に超越した投機取引の生け贄に追いやられた国家が、
  天文学的な財政破綻に陥るなどしてたとえ国民ごと破滅に到ったとしても、
  それは我々のせいではない。亡国植民地化の結末を予想できなかった、
  お粗末なその政府および国民の、自業自得の成果であるからだ。』

 『第二次世界大戦で、日本は多くの人を殺した。
  よって、日本人に対して核兵器を使った事だけが際立って悪いのではない。
  だから、現代における核兵器再軍備および先制攻撃もまた、
  正当な暴力であり、絶対善である。死の苦しみを味わっても一瞬である。
  我らの核兵器によって生命を断たれし者らは、己の死を悲しむべきでない。
  むしろ、名誉に思うべきである。』

★ところで、先の昭和恐慌でも発動された(違ったかな?)という、
「国債買い取りオペ」のことですが、
規模は格段に僅かながら一種の『財政再建』そのものでは?





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