佐野史郎(『ムー』99年2月号)

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投稿者 SP' 日時 2001 年 1 月 05 日 19:36:05:

回答先: オカルト業界の懲りない駄々っ子たち(ジャパン・ミックス編『歴史を変えた偽書』) 投稿者 SP' 日時 2000 年 12 月 28 日 17:36:20:

Mu View Point Vol.2
Photo:Hidenori Sasaki Text:Midori Iwata

「ムー」のライバル番組? そう、あの「特命リサーチ200X!」で世界の謎に挑む、“チーフ”に今回、ご登場いただいた。俳優の佐野史郎氏だ。
「クトゥルー神話」に造詣の深い“チーフ”が、独特の“オカルト観”を熱っぽく語る。


形なものたちに憧れた少年時代

 ゴジラと同じ年代に生まれて、少年期の昭和30年代は吸血鬼、フランケンシュタイン、狼男に半魚人、透明人間やキングコングのオンパレード。物心ついたときから、そういう異形なものと共に生きてますからね、自然とインプットされたのか、いまだにそういうものが大好きなんですよ。
 見ているだけでワクワクするじゃないですか。なぜワクワクするかっていうと、単純にいってしまえば怖いからなんですよ。で、怖いもの見たさというのは、エロスに直結すると思うんです。特に僕は吸血鬼に強く魅かれたんですが、これはダイレクトにセクシャルなものを感じるからなんです。もうクラクラしちゃうくらい(笑)。
 怖いけどカッコいいし、なんというか、「身を任せてしまいたい」という感覚と、「自分も吸血鬼のように襲ってみたい」という感覚が同時進行して、両性具有的な意識があるんです。ま、そこをもって変態といわれてしまえば、しゃーないんですけどね(笑)。
 そんな時期を過ぎたあたりで、普通はアルセーヌ・ルパンなんかに行ったりするんでしょうけど、僕は「クトゥルー神話」の創造主であるH・P・ラヴクラフトの幻想怪奇小説にハマりました。やっと自分にピタッとくるものに出会ったという感じでしたね。
 だから「ムー」も読んだこともありますが、いま自分の手許に置いてあるのは『クトゥルー神話大全』(ムー特別編集ムック)だけ。よくぞまとめてくれましたと感謝しています(笑)。
 僕にとってのクトゥルー神話は、自分の内面のバランスを取るために必要な要素です。俳優というのは生身の体を使いますよね。走れば疲れる、叩かれれば痛いという感覚と同じくらいに異様なまでに現実感のある仕事なんです。多分、クトゥルー神話はその現実感とのバランスを取るための両極端な位置にあるんではないでしょうか。

の世界だってもうひとつの現実

 目に見える現実と、目に見えないオカルト的な現象とのボーダーラインってひどく曖昧なんじゃないかなと思うことがあります。“夢のお告げ”ってあるじゃないですか。これがウソか本当か? 夢を見ているという現実と、目が覚めてから見ている事実。これって同じ“生きている時間内”のことですよね。ということは、どう考えても夢も現実なんですよ。
 まぁ、これって世間一般では通用しないことはわかってはいるんですけど、それでもあえていうと、見たもの、聞いたもの、感じたものは、夢であろうと、いまインタビューされている現実であろうと、テレビカメラの前に立っている時間であろうと比重は同じ。だから僕は夢で見たからいい加減なものだとは限らないと思うんですよね。
 そういう意味で、実は僕はクトゥルー神話をウソだと思っていないようなところがあるんですよ。
 人類以前の旧支配者が本当にこういう形でいたかどうかは別にしても、そこらへんに散らばるバクテリアをアップで見たら同じような異形さなんです。ということは、いま現在がクトゥルー神話だという見方もできるじゃないですか。

じる信じないはその人なりの事実

 基本的に僕はオカルト的なことを絶対に否定はしません。さっきの夢の話じゃないですけど、たとえば幽霊を見た人の事実、そして幽霊を見たことがない人の事実。これって両方現実なわけですよ。
 恋愛と同じで本人にしかわからない。ある人は彼女はキレイで好きだと思っているけど、もうひとりはブスで嫌いと感じている。人間の知覚というのはすべては脳の中のことなので、その人にしかわからない。そのわからないことを事実か嘘かなんて決められないし、議論をする気もありません。
 人はそれぞれ違うフィルターで物事を見ます。僕たちが見ているさまざまな色だって、違う波動で見ればまったく変化するし、X線で見たらまた違う。犬なんか白黒の世界だというじゃないですか。それじゃあ、色は本当についているのかついてないのか、ということを議論したら、それは受信機によって違いますってことですよ。
 僕としては、オカルト的なことを妙な尺度で計る態度からは無縁でいたいですね。事実は人によって違うんですから。



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