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投稿者 SP' 日時 2001 年 1 月 05 日 19:40:33:

以下『黄金極秘大警告』(藤本憲幸著、徳間書店)より抜粋。


21世紀日本の運命は決定された!

危ない、危ない!
「繁栄する日本」など一朝の夢でしかない。
闇の中に潜む世界の首領の
征服計画を知らない日本人──。
いますぐ三大シャンバラ警告に目覚めよ!

(カバーより…)


◎アメリカ大統領専用保養地“キャンプ・デービット”には何かが隠されている!

 ジョージアの一ピーナッツ農園主がホワイト・ハウスに入る! 一九七六年のアメリカ大統領選挙は「政界のシンデレラ・ボーイ」ジミー・カーターが勝利して民衆を興奮させたが、彼自身の驚愕は大統領官邸にではなく、“キャンプ・デービット”に入ったときもたらされた。
 彼はここで、歴史に残るエジプトとイスラエルの和解を推し進め、レーガンに敗れて去るとき、「ここを離れるのだけが残念だ」とつぶやいた。次のロナルド・レーガンも頻繁にキャンプ・デービットに足を運び、最近の歴代アメリカ大統領中最多のキャンプ・デービット訪問を記録している。
 現大統領のブッシュも幾度となくここを訪れ、東部のエリート出身であるジョージ・ブッシュは「もっともキャンプ・デービットが似合う大統領」といわれている。そして一九九二年の今、世界をリードする政策をここを拠点に練っている。
 ではこのキャンプ・デービットとは何か!? アメリカ大統領の専用の地とはいえ、単なる保養地であるにすぎないこの場所に、いったい何が隠され、何が存在しているというのだろうか?
 それを知るには、ひとまず過去を振り返らねばならない。今からちょうど五十年前、太平洋戦争の時代に針を戻し、歴史の事実を克明に点検してみよう。

◎東京奇襲の「秘密基地シャングリラ」はキャンプ・デービットだった!?

 一九四二年(昭和十七年)四月十八日昼、東京の上空に突然謎の黒い機影が現われた。
 それは房総沖から低く侵入し、数発の二〇〇〇ポンド爆弾を振り落としたあと、機首を翻して日本列島上空を横断、中国大陸方面へと飛び消えていった。
 あとに残されたものは、東京から横浜、神戸市中などに立ち昇る幾筋かの黒煙。そして約五百名の死傷者と同日ホワイトハウスで発表されたプレス・コメント「我々は東京空襲を成功せり! ノース・アメリカンB25爆撃機編隊は、秘密基地“シャングリラ”より発進!」だけであった。この秘密基地、そしてシャングリラとはいったいどこなのか? 大本営は色めきたち、全陸・海軍情報部の総力をあげて、必死になって報復攻撃のために秘密基地・シャングリラを探し当てようとした。
 無理もない。当時の日本帝国陸・海軍はまだ、傲慢といえるほどの勢力をほこっていたときのことである。戦局は有利に展開しており、零戦のほか日本が世界に誇る数々の機種の大活躍で完全に制空権を握っていたときである。
 それが、戦闘機の護衛もなしに速度の遅い米軍爆撃機が忍び入り、しかも絶対安心とされていた大東京の空襲を成功させたのである。当時の軍首脳部のショックと驚きは想像を絶するものであった。そのため、当時東京防空の任にあたっていた小林茂三郎中将が叱責を受けたほか数名が罷免され、情報部には早急なシャングリラ発見の厳命が下された。それは報復のためばかりでなく、もしB25(作戦航続距離三二〇〇キロ)が活動しうるような基地が日本近辺にあったとすれば、それは国家存亡の危機に直面するからである。
 ちなみに、当時の軍におけるこの馘首は、今日でいえば上場企業のトップ百社の社長がいっせいに首を切られるようなものであった。また、この奇襲が山本五十六連合艦隊司令長官にショックを与え、彼の死やミッドウェー海戦さらには敗北にとつながっていくのである。
 この日本の敗北を象徴するような突然の米軍機による奇襲作戦は、山本五十六司令長官のみならず多くの軍関係者に“日本敗戦”の強い大ショックを与えた。
「もしかしたら、日本は心臓部の東京を次々とねらわれ、またたくまに日本全土を空爆されるかもしれぬ。そうなったら、一億の国民が住むこの神国日本はいったいどうなるのか? 世界に誇るわが大和民族は滅亡してしまうのか!」
 報告を聞いた首脳部および“本土決戦”“一億総玉砕”を叫んだ強硬派の連中までも、顔面蒼白になったという。
 それほどまでにこのB25編隊の空爆は当時の日本軍を震え上がらせたのである。日本軍は全情報部の総力をあげ、やっとのことでこの秘密の発進基地“シャングリラ”を探し当てた。
 それはなんと、陸地ではなく首都東京より約六〇〇キロメートル離れた太平洋上に浮かぶアメリカ海軍が誇る新鋭空母のホーネットより発進されたことが判明した。
 それにしてもホワイトハウスのプレス・コメントには謎が残る。なぜ“シャングリラ”といったのか? そしてそこをなぜ秘密基地と称したのか? もちろん暗号名を使うことは戦闘の常識である。
 しかし、そもそも、この“シャングリラ”とはアメリカ人にとってなんなのか。──そうアメリカ人なら誰でも知っている言葉である。
 それは一九三〇年代の大ベストセラー、ジェームズ・ヒルトンの書いた小説『失われた地平線』に出てくる人類の理想郷シャングリラのことである。
 話は小説とはいえ、当時のアメリカではこの地球上に人類の理想郷、すなわち花や木々が咲き乱れ、猛獣と人間がたわむれ遊び、人々は年齢を知らず病を知らず苦悩を知らず、すばらしい健康体に恵まれ、美味を満喫する場所であるシャングリラが存在するに違いないと信じられていた。
 そのため、シャングリラ・ブームが全米に沸き起こり、人々はその地を探し求めて奔走した。その「シャングリラ」をなぜホワイトハウスは暗号名として使ったのか?
 それは今も残る謎である。そして、さらに不思議なことはこの地名が現在も存在して残っており、アメリカでもっとも重要な場所の名前となっているのである。
 キャンプ・デービットがそれなのだ!
 もともと、キャンプ・デービットはフランクリン-デラノ・ルーズベルトの別荘であり、彼はここをシャングリラと名づけていたのである。

◎F・D・ルーズベルトの個人別荘をなぜか継承していく歴代アメリカ大統領

 ではアメリカが暗号として使うほど重要な場所「シャングリラ」の秘密をみていこう。
 ルーズベルトは自らの休息の地をどうして“シャングリラ”と名づけたのだろう。それは単に彼がヒルトンの愛読者だったからなのだろうか。それとも流行語となった言葉をまったくなんの意味もなく使ったのだろうか? そこをシャングリラにしたいと思って名づけたのだろうか? 私にはそうは思われない。
 彼──ルーズベル ト大統領は重大な人類の秘密をつかんでいたのに違いない。
 その理由は、詳しくは後述するが、彼の最大の敵であるナチス・ドイツ総統、アドルフ・ヒットラーが命を懸けて死の直前まで求めに求めていた場所の名前だからである。
 だから私はこのように推察する。「ルーズベルトは知っていた。ヒットラーが何を求め何をやろうとしていたのかを」と。だからこそ彼は、宿敵であるヒットラーの魅せられた夢の理想郷=シャングリラをあえて自らの保養地につけたのではないか、と。
 そして、謎は歴代のアメリカ大統領へと引き継がれていく。
 ルーズベルト以後の大統領は、現在のブッシュ大統領に至るまでこの地を自らの保養地とし、絶対に変えなかった。変えられたのは呼び名のほうである。
 いつ誰がどのような理由で呼び名を変えたのかは、私の研究不足で定かではないが、とにかくこの“シャングリラ”という名称は消され、現在の“キャンプ・デービット”になった。(中略)
 冒頭のエジプト─イスラエル間の“キャンプ・デービット合意”をはじめ、現代の真に重要な国家間協定はここで決定されている。つまり議会という大衆の目前ではなく、最重要の決断はこの地で取り決められているのだ。それもすべてがアメリカ“主導”のかたちで決定されていく。
 それゆえ、ここに招かれるのは各国の時のトップであり、日本ではレーガンの代に中曽根康弘、現在のブッシュの代に海部俊樹両首相(いずれも当時)が訪れている。そして、キャンプ・デービット訪問後の二人は、ともに「より強いアメリカ」との同盟を唱え出している。
 この謎の多い保養地、過去の名は“シャングリラ”、現在の名“キャンプ・デービット”に何が隠されているのだろうか。どうして時の大統領はこの地を離れないのであろうか? その謎にせまってみよう。

◎“貴族・財閥家族支配国家アメリカ”の大衆操作

 ご存じのように、F・D・ルーズベルトは第三十三代アメリカ大統領として太平洋戦争、いや第二次世界大戦の米軍の総指揮をとった人物である。歴代大統領としてもっとも長い四期十二年(四期め中途で死亡)を務め、大衆雇用を喚起したニュー・ディール政策などで今でも世評は高い。
 と同時に、デラノ-ルーズベルトというアメリカの「王族」として、歴代の十三人の大統領と家系がつながる一族の“代表”でもある。
 十三人の大統領とは、同名の第二十六代セオドア・ルーズベルトをはじめ、ルーズベルト家側から第二代・六代・八代の四人、デラノ家側からは初代・四代・九代・十二代・十七代・十八代・二十三代・二十七代と一代で終わった南北戦争時の南部連合国大統領ジェファーソン・デーヴィスの九人である。さらにはデラノ家側を通じてイギリス王室の家系にも遡及する。
 大胆にいえば、アメリカは一概に民主主義国家だとしうるものではない。むしろ、深部では戦前の日本のような貴族・財閥家族支配の国家といえるのだ。
 さて、その貴族支配のもとでの国家は、少なくとも支配層においては既得権利の擁護と維持・拡大が最大の目的となる。そして、その目的のためには、いかなる手段をも活用しようとする。なかでも大きなものは、我々一般大衆が知ることのない絶対の秘密、さらには神秘主義・神秘学である。
 プロローグでもふれたが、いつの時代においても私たち大衆が絶対の秘密やオカルティズムにふれないよう、支配層はつねに“操作”を施してきた。とくに近代科学が勃興してきたルネッサンス以降は、「合理主義」の名のもとにあらゆるオカルティズムを私たちから切り離そうとしてきた。
 その結果、“今”私たちは「オカルト」と聞くだけでなにやらうさん臭い感じをもつまでに至ってしまった。これに、いわゆる“いいかげんな予言”が拍車をかける。私たちの“あす”を脅かす言葉を満たせて興味をひかせながら、その実意味もなく、まったく当たらない予言集についにはオカルティズムに内在する本質さえも見失ってしまったのである。
 しかし、支配層は秘密裡に保持した。自分たちのみでオカルティズムのパワーを独占し、自らの利益を維持・拡大するために──。
 なぜなら、オカルティズムとは、端的には“現時点では非合理にみえる、解明されていない科学=超科学”といってもいいからである。つまり、合理的でないオカルト、と声高に叫ぶことで、一般大衆が超科学とその可能性に近づかぬよう隠蔽したのだ。

◎“フリーメーソン・アメリカ王朝の皇太子”だったF・D・ルーズベルト

 F・D・ルーズベルトは「アメリカの王朝」の皇太子(彼の父・ジェームズ〈ルーズベルト〉と母・セイラ〈デラノ〉によって、アメリカの二大家族が結びついた)として生まれた。そうである以上、絶対の秘密とオカルティズムを知らないわけがない。
 そして、繰り返すが、今でもアメリカは決して合理と民主主義一色に塗られた国家ではない。これもご存じの方があると思うが、一ドル紙幣には表の初代大統領ワシントンの肖像とともに、裏の頂上部に目をもつピラミッドの不思議な絵が描かれている。これは「万物を見通す目」といわれる、オカルティズムの秘密組織「フリーメーソン」のシンボルである。このフリーメーソンのことはあとに詳しく語ろう。
 いずれにしろ、アメリカは人工国家として、むしろ旧大陸以上にオカルティズムと貴族支配が底流にある。当然、F・D・ルーズベルトは“知らないはずはない”どころか、積極的にオカルティズムのパワー、超科学を用いていた。それによってアメリカは、世界をリードする大国となった。事実、アメリカを史上最強の国にしたのはF・D・ルーズベルトであるからである。そのことは最近発刊された『フランクリン・ルーズベルト伝』(NTT出版刊)にも詳しく記されている。
 いや、これはF・D・ルーズベルトに限ったことではない。オカルティズムの本質を知る世界のトップたちは、みな同様に超科学を用いようとしていた。
 なかでも、それぞれが躍起になって追い求めたものがあった。その求められたもののキー・ワードを「シャングリラ」、原名を「シャンバラ」という。「シャンバラ」とはいったいなんなのか。次にそれをみていくことにしよう。

◎「キング・オブ・キングスの超人が住む」シャンバラ伝説

 シャンバラについては、これまで、世界各地での伝説としか話されてこなかった。その伝説とは簡単にいうと次のとおりである。我々の住むこの地球の奥深い地底に大空洞があって、「アガルタ」と呼ばれる王国がある。シャンバラはその首都である。
 そこでは「ヴリル・パワー」と呼ばれるものにより、人々は自由自在に空を飛び回り、人類の永遠の夢とされる「不老長寿」が現実のものとなって、「病を知らず」、「老いることを知らず」、「苦悩を知らず」、人類の理想郷、すなわち生きる楽園になっているという。
 実は、このシャンバラの英語読みがシャングリラなのだ。そして、さきのヒルトンの小説はこの伝説をベースにつくられたものなのである。が、ではF・D・ルーズ ベルトが同様に、つまり自己の別荘を楽園にみたてて名づけたのかといえば、そうではない。
 伝説はさらにこう続く。シャンバラの住民はマハトマと呼ばれる聖者のもとで暮らしており、マハトマは不思議な地下通路から使者を世界各地に派遣する。その通路はエジプトの大ピラミッドやメキシコのマヤ神殿にもつながっており、すべての国々、すべての神々の上に立つ。
 いわば、超科学的“超人”たちと“王中の王”の伝説である。ここにF・D・ルーズベルトのシャングリラ(=シャンバラ)という命名の意図がおのずから浮かび上がってくる。(中略)
 現在では超能力・超常脳力・超人力と不思議がられ、驚異と敬意をもって見つめられるこれらの「力」も実はあとに詳述するシャンバラにおいては、あたりまえの力なのである。そのあたりまえの力をもったいをつけ、ありがたみを増すために知恵者と支配者たちはオカルティズムという秘密のベールに包んで隠してしまったのである。

◎シャンバラやUFOが隠されてきたのは超大国が独占しようとしたからだ!

 オカルティズムは時代と科学の進展とともに変容してきた。わかりやすいかたちをとれば、インドの「ラーマーヤナ」やマヤ文明の“火を吐く船”“頭の取換え”が、今、ロケット工学や脳外科として一般的に行なわれている例をあげることができよう。
 幸い、これらは私たち大衆に開放されたものとなったが、政治・軍事にかかわるものとなればそうはいかない。
 たとえば、予言を含む超能力は今日、大脳生理学や脳波研究などが進んで欧米の一流大学でもまともに取り上げられるべき一主題になっている。実際、このほど解体された旧ソ連では、この軍事的利用をもくろんだ“超能力部隊”が実践配備されていた。しかし、さまざまなメディア操作により、これらについて私たちはほとんど知らされないまま、かえって、うさん臭く近づかないほうがよいものとする態度をもつまでになっている。
 現在ではUFOがそれにあたろう。ここで断言するが、各国の首脳にとってUFOの存在は“常識”になっている。超大国、なかでもアメリカでは一九四〇年代以来、着実な研究が積み重ねられ、膨大なデータが蓄積されている。事実、欧米のテレビでは(最近は日本の民放テレビでも)内密にUFOの試作さえも行なわれていると公言しているし、さらには科学者や国会議員・軍事関係者が次々とその実態を発表している。
 だが、公の政府見解は今もってUFO否定説を取り続けている。いや、もっと驚くべきことがすでになされている! と断言するものもいる。
 私の二十年来の畏友、韮澤潤一郎たま出版編集長はこういう。
「イヤ〜、すべて政府発表はウソですよ! 藤本さんねェ、(中略)アメリカが隠しているのは、火星の秘密じゃないですか? 現在、火星では極秘のうちに『優等人類移住計画』が進められていますよ。
 かつて、アメリカは火星の探索フィルムを全世界に公表しましたが、あれはまっかなウソで全部修正しなおしてあったのです。アメリカとしては、火星の秘密がバレては困るので手直ししてフィルムをつくり変えたのでしょうね」
 もし、これが本当だとしたら、どうして各国政府は隠蔽政策を取り続けているのだろうか? なんのために!?
 答えはそのテクノロジーの独占である。再々いうように、支配層において念頭にあるものは自らの利益の維持・拡大でしかない。国家単位に置き換えてもそれは同様である。超大国はつねに超大国であろうとする。また逆に、小国は機会をとらえて超大国になろうとする。行き着く先は一グループによる世界支配なのだ。
 そういったなかに、一九三〇年代ごろから世界のトップたちが懸命に研究し始め、そして実体を彼らが知るとともに、いっさい公表せず秘密にしてしまったのがシャンバラなのである。
 そういったなかに、一九三〇年代ごろから世界のトップたちが懸命に研究し始め、そして実体を彼らが知るとともに、いっさい公表せず秘密にしてしまったのがシャンバラなのである。ここで、ざっとシャンバラについてスケッチしてみよう。もちろん、詳しくは別に章をたてて後述するつもりである。

◎「地球の内部には巨大空洞、地下トンネル、超文明がある」

 シャンバラあるいはアガルタについての最古の記述はラマ教(チベットを中心に成就した仏教、モンゴル・中国北部・シベリアなどへも伝播)の経典に、そしてインドの古代ヨガの奥義書に現われる。しかし前者は秘義秘伝とされ、後者は師から弟子への口伝とされて公にされることはなかった。たまたま漏れ聞いた人間がその一部を漠然と伝えたにすぎない。この時点ではまったくの伝説のベールに包まれていた。
 それを一六〇〇年代なかば、イエズス会のA・キルヒャーが初めて公にした。彼は九九〇年ごろに古文献でシャンバラの存在を知ったセルギウス神父らの探検などをまとめ、地底王国アガルタとシャンバラ、その驚異の世界を世に告げたのである。
 なお、セルギウス神父は、仲間とともに探検に出発したおよそ五十年後の一〇四三年、現・ウクライナ共和国のキエフにあるロシア正教会の修道院に突然現われ、
「私の訪ねた聖者の国は大いなる知恵に満たされ、この地上に起こるあらゆる出来事を見る術を備えている。聖者たちは老いることがなく、千年を超える寿命を保っている」
 と述べた。また、この聖者の国には百年に七人の人間しか入ることを許されない、とも語っている。
 その後、彗星回帰の楕円軌道を証明し「ハレー彗星」で名を残すエドモンド・ハレーは、一七二九年に、
「地球の内部には驚くべき巨大な空洞があり、地下トンネルがある。そこには想像を絶する地底文明が栄えている」
 と発表した。ハレーは世界初の地磁気偏角図の作成や恒星の固有運動の発見など数々の業績をもってイギリス王立グリニッジ天文台の第二代台長を務めており、そこからの科学的アプローチをシャンバラに試みたのである。彼の説によると、地表は厚さ一〇キロメートルほどの層が三重になっていて、その奥に高熱に輝く球体がある。つまり、地中奥深くに“第二の太陽”があるというのである。

◎近代科学が定理とした「地球空洞説」とその世界

 あとに詳しく述べるが、一八世紀から一九世紀初頭においては、シャンバラの成立基盤である「地球空洞説」が、どうやら科学界に大きな注目をされていたようである。
 たとえばスイス生まれの数学者・物理学者で、十七歳で学位を取得して「オイラーの法則」を生み、虚数記号に「i」を、自然対数の底に「e」を用いた最初の人であり、また造船学・天文学・医学の分野でも活躍し、天才の名をほしいままにしたレオンハルト・オイラーも一七〇〇年代なかばに「 地球内部王国説」を唱えて大きな反響を呼んでいる。
 そして、そこでの彼の説「地球内部は空洞で一個の太陽があり、そこでは我々の知らない人類が生活している」と発表した。だが科学者のなかにはオイラーと別の意見を唱える者も出てきた。
 放射線研究の先駆であるイギリスの物理学者ジョン・レズリーが一七六七年、オイラーの説に反発して発表したものは「地底王国にある太陽は一個ではなく二個であり、それが相互に影響しつつ回転している」、であった。
 つまり地底王国=地球空洞説についての見解自体は、なんら否定するものではないが、内部はさらにこうなっているという異説が次々と発表されたのである。このなかで注目すべきものは、後述するアメリカ政府が国の極秘行動として行なったシャンバラ探検である。そして、そのモチーフを与えたかのような地質学者ウィリアム・リードの見解である。
 まず、リードのものをみてみよう。彼は一九〇六年、一八世紀後半以来、盛んに行なわれてきたさまざまな南・北極探検隊による報告書を分析し、科学的に妥当と思われるものをすべて集めて再構築した結果、「地球の北極と南極に大きな穴がある」ことを確信し、『両極の幻想』という論文にまとめた。
 ちなみに、そのデータには南極探検家でアメリカの陸軍大佐ジョン・シムズの「地球は五層からなっていて、いちばん外側の層は内部の層の五倍ある。また南極と北極には直径一六〜三二キロの巨大な入り口があり、そこから地球内部に入ることができる」という直截な考察・報告もある。
 さらに同書によると、地殻の厚みは一二八〇キロで空洞の内部は直径一〇二四キロとなっているといい、空洞の中は山や川のある新世界であり、そこには地上の地球人類のまったく知らない人種が住んでいて、我々の知らない動・植物が存在している、というのだ。(p28-49)


 発表すべきか、発表すべきでないのか、迷いに迷った。というのは私の本職である健康法指導家と、記憶術指導家という肩書に大きなマイナスになるからである。
 これまで私は日本で百十冊、海外で九十二冊の本を出している。その内容のほとんどが、健康法の本と能力開発の本で、テレビでもこの二本柱が中心である。
 その私がまったくSF的な、ある意味で荒唐無稽な“地底王国”などという話を持ち出せば気狂い扱いされるに決まっている。されないまでも口の悪い輩からは、“ついに悪いものに取り憑かれてしまったか”と失笑されるだろう。
 また、周囲からの反対もあった。曰く「イメージが崩れる」「これまでの信頼が失せる」「危険すぎる」「あなたにとってなんのプラスにもならない。これまでどおり、健康法と記憶の指導者でいくべきだ」等々である。
 だから悩んだのである。だが、私は迫りくる時代というものを切々と感じた。二一世紀は間近い。二〇〇〇年まであと八年を切った。この一九九〇年代には次々と大きな変革が世界中で起こるだろう。現に、あの巨大な超大国・ソ連という国は、あっという間にこの地球上から姿を消した。これからさらに起こる、世界の再編成・再構築、新しい時代の価値観と人間の意識の高揚を考えるとき、私には本書に賭けてみようという決意ができた。

◎シャンバラは世界を裏で操るドンの黄金極秘事項の鍵

 たとえ“気が狂った”“イメージが崩れる”と非難されようとも、我々一般大衆がまったく知らされぬまま、ごくごく一部のトップの者のみによって、大きく動かされようとしている大変動をそのまま隠蔽し押し黙っているわけにはいかぬのだ。
 ましてや日本人の大部分が某国の首領に大きく牛耳られ、支配され、その掌のなかで踊らされるのを黙って見ているわけにはいかぬのだ。
 私は日本人だし、この日本という国をこよなく愛している。世界のどこで、何が行なわれ、何をしようとしているのかを、私は、私の友や愛する人々に知らせなければならぬと決意した。
 でなければ、私の友人藤原肇(国際政治評論家)がいうように、「日本人の大部分、すなわち一億二千万の国民は“見せかけだけの豊かさ”のなかで、ぬくぬくと何も知らぬまま、“平和ボケの世間知らずの国民”として、赤児の手をひねるがごとく、現在の経済大国から、またたく間に奈落の底に突き落とされてしまうだろう。現にその兆候はもう見え始めている。
 一九九一年に始まった“バブル経済の崩壊”は、これまでの好景気に急ブレーキをかけ始めたし、欧米を中心とする“日本叩き”“日本包囲網”は着々と日々の新聞に記されているごとく、進行している」ということになりかねない。
 今、世界を裏で操るトップたち、ドンの目論見・狙い・黄金極秘事項の鍵が、この“シャンバラ”にある。
 そして時は迫りつつある。私は焦った。急がねばならぬと。私はこれらをより深く知るために一時、本書の執筆を中断して急遽イギリスへ飛んだ。
 一九九二年二月二日、私はロンドンにいた。シャンバラの鍵を握る重要な人物ベンジャミン・クレーム氏に、今後のシャンバラ計画がどうなるのかをインタビューするためである。
 ベンジャミン・クレーム氏は現在、七十歳。国際誌「シェア・インターナショナル」編集長であり、著述家、また画家としても活躍しているが、一九五八年にシャンバラの大師から連絡を受け、思念伝達の技術を学んでシャンバラの大師たちの降臨(地上出現?)の準備をされている方である。
 日本を発つ前、クレーム氏には多くのコネクションを使って、アポイントをとっておいた。また、私は大至急氏の著書と月刊誌に目を通し、得意の記憶術を活用して内容を頭のなかに叩き込んだ。
 そして、必要な専門用語の英語をこれまた記憶術の力を借りて覚えた。そのため、インタビューは通訳なしで、私の疑問に思っていることを次々と聞くことができた。
 以下、そのおもな内容と、たいへん興味深いやりとりをみていただきたい。

◎一九九〇年四月のロンドンでシャンバラからの使者が各国首脳と会談した!?

「ベンジャミン・クレーム博士、気やすくクレームさんとお呼びしていいですか?」
「OK。私もあなたをケンと呼ぶよ」
「クレームさん、あなたの本のなかにすでにシャンバラからの使者が地上に現われ、各国の首脳と会談をしていると出ていますが、それはいつ、どこで、どのように行なわれたのですか?」
「使者は一九七七年七月八日にヒマラヤからパキスタンへ渡り、同月十九日にロンドンにお入りになられた。そして、九〇年の四月にロンドンにおいて各国の首脳を集め、会議を開かれ、今後の世界を どうするのかを指導された」
「ちょっと、ちょっと待ってください、クレームさん。あなたがたいへんな学者でいらっしゃることはわかりますが、なぜ、そのようなことがあなたにわかるのですか?」
「使者が伝達する方法には三つあります。一つは、現実に目の前に肉体をもって現われる。二つめは、弟子の方が伝達しにくる。三つめは、眠っている間に夢のなかで認知できるのです」
「なるほど。それでその重要な会議が開かれた際、出席した首脳とはどういう人たちですか。たとえば私は、今ロンドンにいるからあえて聞きたいのですが、エリザベス女王は参加されましたか? また、チャールズ王子は?」
「女王は参加されませんでした。そのときの参加者は、各国の元首・大使・外交官・国会議員・宗教の指導者です」
「そのなかに日本人はおりましたか?」
「いました」
「もうすこし、具体的に出席者の名前をお教え願えませんか」
「……」
「そこでどのようなことが指導されたのですか? 今後の地球の運命はどうなるのでしょうか?」
「今後、社会の形態が大きく変わるということです。たとえば、あなたは日本人ですからいうのですが、現在の日本のやっている経済優先主義はよくありません。それは是正されるべきです。世界には何千万人も、飢えに苦しむ人間がいるのです。その人々を助けなければいけません。そのことを教訓とするために、日本でバブル経済の崩壊という出来事を起こし、目を覚まさせたのです」
「しかし、それは日本政府の土地値上げ防止政策のためになったのではありませんか。不動産が不況になったのもそのせいですよ」
「違います。それはすべてシャンバラの使者や覚者の方々の方針なのです」
「すると、この地上の出来事は、ある程度コントロールされているのですか?」
「そうです」

◎姿を現わしたシャンバラの使者がフセインの心を変え、湾岸戦争を停止させる

「そうですか。あっ! それで思い出しましたが、昨年一九九一年の湾岸戦争のとき、シャンバラの使者がフセイン大統領の前に姿を現わし、サダム・フセインの心を変えたということをあなたはいっておられるが、それは本当ですか? それはいつ、どのように指導されたのでしょう。詳しくお聞かせください」
「それは本当です。使者はサダム・フセインにこう尋ねた“なんのためにこの戦争をしているのか? 自分のためか? 民のためか?”。フセインは“民のためです”といったので、シャンバラの使者は、“民が苦しんでいるではないか、おまえは彼らを支配したいためにこの戦いをなしたのだ”伝えた。するとフセインはこういったのです。“私の心のなかにこの戦いをさせる何かがあるのです。私は今、それを取り除きたいのです。その心を取り去り、神のもとで修行したい”と」
「本当にフセイン大統領がそんなことをいったのですか? ではなぜ、途中で気持ちを変えなかったのですか?」
「事実です。彼は途中で気持ちを変えました。“私の向けている銃口の方向が違っている。神からのお告げがあった”と、世界中に報道されたのがそれです」
「それがそうですか? それなら私も日本の新聞で読みました。しかし、記事ではアラーの神が夢枕に立ったと書いてありましたが、あれはアラーの神ではなかったのですか?」
「違います。使者のお姿です」
「クレームさん、たいへん失礼な質問ですが、私のような素人から考えると、シャンバラの聖者がそんなに凄い力があるのなら、なぜ湾岸戦争の開始される前にブッシュ大統領やフセイン大統領をマインドコントロールするなり、光を送って戦争突入を阻止されなかったのですか? 表面的には国連のデクエアル事務局長らが懸命に中止させようとしたり、日本社会党の土井さんも説得されたようですが……」
「使者の方は、双方の立場を理解されているのです。双方とも悪いとおっしゃっていました。フセインはその説得のあと、品位ある退去をしました」
「う〜ん、そのへんがどうも素人の私にはわからないなぁ、戦争をすれば犠牲者が出る。大きな損失になる。日本も九〇億ドル、私たち日本人は一人一万円以上のお金を出したのです。なぜ、シャンバラの聖者は戦争を回避させなかったのでしょう?」
「使者の方々は、国家のアイデンティティも尊重されます。それは神聖なものです。イラクは今後、イラク国民によって国を統治していくようになっています」

◎ヒトラーの野望を阻止したシャンバラからのエネルギー

「う〜ん、もうしわけありません、私の無知でしょうが、充分納得がいきません。……。では、次の質問をさせてください。私は四日後にドイツへ行きますが、そこではヒトラーの秘密を調査してきたいと思っています。そこでお聞きしたいのですが、ヒトラーはシャンバラの科学力とその秘密を懸命に調べていましたね。そして、ナチスの手によるナチス型UFOを完成させた。だが、その後はシャンバラ側は非協力的になって、すべての扉を閉ざしてしまった。これはなぜですか? もし、あのとき、シャンバラの科学力がさらに応用されていたら、世界の歴史はまったく今のものとは変わっていましたよ」
「そのとおりです。シャンバラはナチス軍部、日本の軍部、イタリアの軍部のそれぞれの指導者の意思を見抜きました。彼らの野望・野心を知ったのです。そのため、いっさいの力を閉ざしました。その代わり、連合軍側に“建設のエネルギー”を流したのです。そして、古い制度、古い考え、俗悪な野望を打ち砕こうとして、連合軍に勝利をもたらしたのです」
「すみません、ちょっと待ってください。その“建設のエネルギー”というのもよくわかりませんし、良いとか、悪いとかいう判断基準はどこでされるのですか。いってみれば、“人間同士の争いに余計なお節介をするな!”といいたくなりますが……」
「覚者の方々は、ナチスの幹部と、ヒトラーにアストラル界(情緒界)から闇のエネルギーを放出し、そのエネルギーが三国の指導者に送られたのです。そのため、日本、ドイツ、イタリアは破壊のエネルギーに満たされ、古い誤った思想が崩壊したのです。これは、覚者方のご意志です」

◎シャンバラの使者が我々の前に現われるとき二千万人が難病から解放される

「たいへんお話が抽象的だし、宗教的な内容ですね。普通の人にはなかなか理解しにくいと思いますが……。さて、その大影響力をもつシャンバラの使者が、いよいよ公に我々の目の前に出現するとクレームさんは断言されていますが、それはいつ、どのようなかたちで行なわれるのでしょう。それによって、どういうことが起こりますか。それを教えてください!」
「その日は刻々と近づいています。それは全世界のテレビを通じて行なわれます。今、世界的に衛星放送の完備がなされつつあるのも、実はその準備のためなのです。突然、テレビの画面が変わり、あなた方の前に大師のお姿が出現されるでしょう」
「そのときに、クレームさんの本では数千人の人が一瞬のうちに難病から解放されると書いてあ りますね」
「いや、それは二千万人近くです」
「では、本で数千人といっているのは、ミス・プリントですね」
「そうです。それは間違いです。約二千万人の人が、これまで苦しんできた難病・持病から一瞬にして解放される大奇跡が起こるのです。そのとき、世界の人々はシャンバラの大師の存在をいやがおうでも、認めざるをえなくなるでしょう。その日が近づいています」
「いつですか?」
「もうすぐです」
「もうすぐとはいつですか?」
「すぐにです」
「じゃあ、質問ですが、今の日本では予言ブームでノストラダムスの大予言やら、エドガー・ケイシーの予言などで、たいへん沸き返っています。たとえばケイシーは一九九〇年代の終わりには日本列島が沈没するし、カリフォルニアは海に沈むといっています。それからノストラダムスは第三次世界大戦が勃発するといっていますが?」
「自然界はいつも変化しています。ですから地震やハリケーン、洪水などはこれからも起こるでしょう。しかし、日本の沈没、それからカリフォルニアの陥没はまったく誇張されています。これは六百年以上先のことです。そして第三次世界大戦も起こりません」

◎衛星放送が完備されつつあるのはシャンバラ住人が公に出現する準備だ

 クレーム氏との話は、さらにUFOのこと、火星・金星のこと、アダムスキーから私がスイスで取材したビリー・マイヤーの宇宙人コンタクト問題、ソ連の崩壊から資本主義への移行、そのうえ世界経済の行方にまで及んだが、このことはまた、別の機会に語りたいと思っている。
 話の内容は充分わかることもあったが、私はあえて、一般人の立場になりきり、意地悪な質問をぶつけてみた。それは読者の代表という気持ちで問いたかったからである。
 とにかく、私のほうもプロの英語力を備えているわけではないので、訳したりなかったところも多々あると思うが、おもな点は以上に記してきたとおりである。
 このインタビューのなかで、「世界中で衛星放送が完備されつつあるのは、シャンバラの住人が、我々の前に公に姿を現わす準備なのだ」という驚くべき話には大ショックを受けた。本当にそうなのだろうか。私は次々と脳裏に浮かぶイメージに翻弄されねばならなかった。
 もし、それが事実だとすれば、たいへんなことである。世界の政治・経済・哲学・思想・教育・科学・文化は一変され、大変革が起きる。何が起きようとしているのだろうか? クレーム氏は断言している「それは間もなく起こりますよ」と。(p55-66)


◎三人の目撃──アメリカ軍の「ハイジャンプ作戦」にバード少将は何を見たか

 以上のことに対して、それは単なる一人間の“説”にすぎないと見る方もいよう。
 これまでの文明は、地球上のあらゆる存在を“科学”の力によって解明し、解決しようとしてきた。しかし現実には、地球に存在し起こっていることの一〇%も解明・解決できていないのが現状ではないだろうか? だが、私同様、あなたにおいてもしっかりした科学の裏づけのもとに、
「シャンバラは本当に存在するのか?」「シャンバラはどこにあるのか?」
 を追求したいと考えられることだろう。いやあなた以上に私はそうだ。そこであなたが信じようと信じまいと、どれだけの人間がシャンバラを見、またシャンバラの秘密を知ろうと懸命な努力をしてきたかという事実を、まずみていただきたい。
 一九四七年二月、アメリカは南極を舞台に「ハイジャンプ作戦」を行なった。指揮官はバード少将である。
 この作戦の目的はいまもって公式発表がなされていないが、艦船五隻、飛行機十四機、特殊トラクター六台、要員一千三百九十三人からなる大極地探検隊が編制された。なんの目的のために、これだけ大がかりな探検をしたのだろうか? いまもって謎である。
 だが、そこにはバード少将の、指揮官自身による驚くべき報告が提出されていた。バード少将は、自ら操縦桿を握って指揮をとっているうち、不意に、地球の内部にいる自分に気づいたというのである。
「そこは温暖で、絶滅したはずのマンモスをはじめ、動物たちが生き生きと活動していた。たわわに実る果実の香りが漂っていた。川面や湖面には光が踊っていた!……」と。
 ところが、バード少将は帰還後、この報告の一節を忘れたように、多くを語らないままに五七年に死亡した。したがって、この報告も大きく取り上げられなかったのだが、彼の死の直前の最後の言葉は、語ろうとして語れなかったものをぬぐうような、次のものだった。
「あの天空の魔法のような大陸、永遠の神の国よ!……」
 次いで一九五五年、ブラジルの考古学者であるエンリケ・ディ・スーザ博士は「地球の内部から超科学的な乗り物が地上に飛来している」と爆弾発言をしたが、誰からも相手にされなかった。いや、そればかりか否定の声の合唱と大批判を受けた。
 それも、同年にブラジルの奥地をアトランティス大陸の遺跡を求めて探検してきたイギリス陸軍のホーセット大佐が、この発言を裏づけたにもかかわらずである。ホーセット大佐は次のようにいう。
「ブラジル中部のロンカドール山脈にある洞窟の、どこまでも広いトンネルを進んで行くと突然、目の前に一大都市が現われた。空は輝き、見たこともない高い超モダンな建物が林立し、その間をぬうように音もなく超高速の乗り物が往き交っている。人々は非常に長身だが、またずいぶん小柄な人も多い」
 そして、この超高速の乗り物こそ、スーザ博士の目撃した乗り物だったという。

◎シャンバラの七大都市と招かれた男・ドーリル博士

 もっとも重大な報告は、アメリカのブラザーフッド大学の創立者、モーリス・ドーリル博士によってもたらされた。ドーリル博士は第一次大戦後、チベットに八年間滞在したが、そのとき、ヒマラヤの地下一二〇キロにある輝くばかりに白い宮殿に招待されたというのだ。
 さらに一九三一年八月、博士がロサンゼルスの図書館で、レムリア(アトランティスやムーと同様に失われた大陸)文明について講演していたとき、二人の長身の人物が現われて、「あなたをすばらしいところに案内したい」と申し出た。「我々はあなたを選んだのです」という言葉に、すこしの疑いももたずに従った。
 そして二人が博士を連れて行ったのはシャスタ山である。そこには“隠された入口”があり、そこからエレベーターで一気に下降すると、一〇キロほど降りたところで、まぶしいほどの地下道となっていた。うながされて乗った乗り物は音もなく猛スピードで走り出し、ほどなく二本の巨大な柱の前で止まった。その向こう側には、奥行き三二キロ、幅二四キロの大空間が展開していたのである。
 まぶしいほどに輝いていたのは人工太陽があったからで、それはシャスタ山頂の三か所に設置された水晶球が吸収した太陽エネルギーが導かれたものであった。
 ドーリル博士は、このときの体験を詳細に語っているが、それによるとシャンバラへの主要な入口は現在、南 北両極とは別に七か所あり、それぞれの入口の下に深奥部に七大都市が存在している。入口は、
 @ シャスタ山(アメリカ)
 A カナダ北部
 B ハルツ山(ドイツ)
 C ユカタン半島(メキシコ)
 D ゴビ砂漠(モンゴル・中国)
 Eアトラス山脈(モロッコ)
 Fヒマラヤ山脈(チベット〈中国〉・ネパール・ブータン)
 で、それぞれの入口から地下数十キロに小都市があり、そこから地下道によって中央の大都市へ、またシャンバラへとつながれている。
 これらは、機能的には宇宙からのエネルギーを集めて各地底都市へ、また、計画に従って地表へそのエネルギーを放出していく。
 また、そのエネルギーの強弱によって、地上の全世界の運命がコントロールされているという。まさに一言では信じられない内容である。

◎地震、砂漠化、戦争…はすべてシャンバラがコントロールしている!?

 ドーリル博士の記録には、空中を軽々と超スピードで飛ぶ乗り物、一つのものをさまざまな角度から見て数千もの立体映像を構成する機械、地球上の全歴史を瞬時に再生できる記録装置、地球のバランスを調整するための大ピラミッドから、光を放つように咲く花々や地上にはない巨大野菜、太陽光線中の有害成分を除去する装置まで、多岐多様にわたってシャンバラのスーパー・テクノロジーが言及されている。
 そのなかで私が注目したのは、地上の死者の魂が次に誕生するまでの期間を過ごすという「光の衛星」だ。その内部の、魂がうごめくさまがまるで波打つように見えたと博士は語っていることから、もしかしたらここが「霊界」と呼ばれている場所なのでは、とも考えている。
 いずれにしろ、宇宙エネルギーを吸収しそれをコントロールしつつ地上に放出する、そのことで数多くの天才も政治家も財界人も学者も芸術家も生まれるという。「すべてが、シャンバラの人たちによって生み出され、活動させられている」というのがドーリル博士の体験報告なのだ。
 ドーリル博士の言によれば、地球上の天変地異。地震、火山活動、砂漠化、戦争、平和、……、それらのすべてが、シャンバラの人たちの手の中で自在にコントロールされているということである。
 これらのことは、本当に信じてよいのか? もしこれが本当ならば、たいへんなことである! あなたはそう思われるに違いない。私もそう思う。“そんなばかな!”“まさか!”“そういうとてつもない話はよくあるよ!”そんな声が聞こえてくる。いや、私の場合はもっと疑っていた。「このヘタなSF小説め!」「誰が信じるものか!」「まったく人間の知恵をばかにしている」「売名行為の輩だな……」くらいに思った。実際に地球上の運命をシャンバラがつくりだした例はあるのか? それがなければ、とても信じられるものではない。それに、そのようなたいへんなものなら、いくらひと握りの者が独占しようとしてもいつまでも秘密にしておけるものではないのではないか、と。(p92-99)


◎シャンバラを再現しようとした戦慄のヒトラー・プロジェクト

 再び私の資料に戻ってまとめてみよう。ヒトラーがシャンバラの秘密を知るために行なった国家的プロジェクトには、「ドイチェス・アーネンエルベ」(ドイツの古代遺産)という研究機関がある。これは五十もの部局をもった大組織だ。ここでは考えられる限りのオカルト的研究と実験さらには大規模な実践が行なわれた。
 その研究項目には、氷河宇宙進化論、地球空洞説の実証、磁気治療法、ヨガ、催眠術、練金術、レイ・ライン研究……などといったさまざまなテーマがあった。
 新人類(超人)誕生に向けての研究も行なわれたし、逆に「獣的大衆」を抹殺するための実験も行なわれた。そのなかには数多くのユダヤ人が実験台に使われ、苦悶のうちに死んでいったのである。
 超人のためには「レーベンスボルン(生命の泉)計画」といわれる、占領地区からのゲルマンの血を引く優秀な子供たちの誘拐が行なわれた。また、選抜した男女を一緒にして支配民族をつくろうという「交配牧場計画」も予定されていた。これらはまさにいま、アメリカの秘密部隊が地下基地で行なっている宇宙人との共同研究と同じ実験である。
 ここで私は恐ろしい想像にいきあたってしまうのだが、前述したドーリル博士のシャスタ山で見た地下世界は、この宇宙人との共同実験基地だったのかもしれない。というのも、NTVで放映された特集番組において、矢追純一氏のインタビューに答えるかたちで同基地の要員の一人が語ったものが、奇妙にドーリル博士の語るものと一致しているのだ!(博士がシャンバラの地底都市に行ったことを私は疑うものではないが、別にこのシャスタ山を舞台に事件があったことは事実である)
 ともあれ、現在の段階ではUFO問題においての最先進国であるアメリカには、不可思議な暗部がうかがえる。同基地では誘拐した地球人女性と宇宙人との交配実験まで行なっているといわれ、“別のヒトラー”が再来することを危惧するものだ。(中略)

◎フリーメーソンの流れにあるシャンバラの利権の独占

 最後にさきほどのもう一つの疑問、なぜシャンバラの秘密は独占されえたのか、を語って本章を終わろう。
 これはプロローグにも記したが、実はシャンバラについては過去、二度にわたって関心を集めた時期、つまり秘密が秘密でなくなりかけたことがある。
 たとえば、これまでにあげたもの以外での地球の内部に大空洞があるというものを拾っても、一六六三年にイギリスのE・ハーリーが「地球空洞説」を、一八世紀なかばに同じくイギリスのT・ライトが「空洞宇宙説」、そして一八一八年にアメリカのシンメスが「空洞説」、同一八七〇年、ティードが「地底宇宙説」としてそれぞれ提唱している。
 一八〇〇年代後半の世界の知識人はこれらに沸き返り、まず一回めの“地底王国ブーム”が起こって各地各団体でシャンバラ研究が開始された。だが、研究し調べれば調べるほど、あまりの先端技術や驚くべき超人たちの存在にど肝を抜かれ、その利権とスーパー・テクノロジー獲得のために秘密主義をとるようになってしまった。これが秘密が独占されてしまった第一の要因である。
 話すのは知った者同士だけ、そして次々と世界各地にシャンバラの秘密結社の団体がつくられていく。それらの名をざっとあげるだけでも「神智学会」「ヴリル協会」「人智協会」「薔薇十字会」「東方の星」「アルカナ学院」「哲学調査協会」「メーソン秘儀結社」「ユダヤ人共同体」「千年王国会」「世界王研究会」などがある。そしてこの流れは、アメリカとドイツに向かうことになる。いいかえればフリーメーソンとナチスだ。

◎アメリカはフリーメーソンに指導された人工国家

 ナチスについてはこれまで縷縷説明してきたので、ここではフリーメーソンについて述べてみよう。フリーメーソンはもともと単なる石工職人のギルド(中世につくられた同業組合)であった。ところが、当時の慣例で石工職人たちは国境の自由通過を認められたために、まず、さまざまな制約を受けていたユダヤ人の富裕層がこれに目をつけ、メーソンであるという資格を金で買った。以後、しだいに変質を強め、最終的には特権階級の国際的グループとなって現在に至っている。しかし、始まりはあくまで“自由な石工職人”という意味での「フリーメーソン」なのである。
 ただし現在は、フリーメーソン内の三十三に分かれた位階の任命や組織の運営は「グランド・ロッジ」と呼ばれる各国の決議機関(一国一グランド・ロッジとは限らない、一国に多数がある際は指導もしくは連合グランド・ロッジが置かれる)が行なうのだが、その長がたとえばロンドンにあるものではエリザベス現女王の従弟ケント公、パリにあるものではF・ミッテラン現大統領の実弟P・ミッテラン空軍少将であることをみれば、どのようなものかがおわかりであろう。過去にはチャーチルなどもあげられる。
 人工国家アメリカではもっと直截である。初代大統領ワシントンはじめ独立宣言に署名した大多数、また歴代大統領のうち少なくとも十八人、人によってはすべてがフリーメーソン会員だという。さらに、全世界にある約百のグランド・ロッジのうち四十九がアメリカにある。前述のアメリカの一ドル紙幣はこの結果でもあるのだ。
 そしてフリーメーソンは、三十三位階中に「最高のユダヤの法院」や「薔薇の騎士」があるように、さきにあげたものをまとめたものになっている。(p121-126)


 一八〇三年に生まれたイギリスの政治家ブルワー・リットンはまた、一九世紀最大のシャンバラ研究家でもあった。彼の研究は同時代に生きたフランスのカルカッタ領事ルイ・ジャコリオにも影響を与え、後年、ジャコリオはインド中を回ってシャンバラの存在を確信することになる。
 このリットンが死の二年前の一八七一年、人類への遺産として『来るべき民族』という著作を書き上げた。内容を要約すると次のようになっている。
「シャンバラは偉大なる科学力をもつ。たとえば磁力を自在にコントロールし、電気を超えるエネルギーを使用している。さらに、これにより天候を思いのままに変化させることができ、あらゆる動物・植物のマインド(深奥の心)を支配することができる。この大いなる装置こそが、世界でヴリル・パワーと呼ばれているものである」
 だが、どうしたことか、これを小説として発表したのだ。どうして小説として出したのか!?
 確かにリットンは小説家としても『不思議な国の物語』や『ザノーニ』などという佳品をつくってはいる。しかし、これだけの驚くべき内容を、しかも人類への遺産としながらなぜノンフィクションとして出さなかったのだろうか? 小説として出さざるをえないなんらかのものがあったのだろうか?

◎「オカルト」のひと言で急冷されたシャンバラへの関心

『来るべき民族』の出版後の反響はすさまじかった。「これこそ未来のエネルギー」「シャンバラこそ我々のめざすユートピアだ」「地底の人々の偉大な教えを学ぼう」……といった声が渦を巻いたのである。
 だが、そのなかには恐れの声もあった。「地底人に心を許すな」「彼らは魔法の力で我々を絶滅させようとしている」「“万一、彼らが地上に現われ出たならば、古代から受け継いできた科学力でもって現人類を滅ぼし、新人類として地上を征服するであろう”という部分もあるではないか」と、最後にはリットンの著作中の一部分を引用して、要注意を呼びかける者も数多く出てきた。
 一方で否定派は「これは小説の世界での架空のエネルギーのこと。まともに取り上げては話にならぬ」「著者は正体不明の人物、そんな者のつくり話を信じるわけにはいかない」「リットンはローゼン・クロイツに所属しており、内容はそのプロパガンダ」と突き上げた。
 そして、さきの恐れの声とあいまって、ついには「オカルト」のひと言で片づけられ、いつしか“シャンバラ熱”はすっかり冷めてしまったのである。(中略)
 ちなみに、影響を受けたジャコリオは、リットンの死の二年後、一八七五年に『世界の精霊論』を、これはノンフィクションとして発表した。簡単に内容をいうと、
「エジプト、インドよりさらに古く大いなる超文明が地底にある。ここが人類文明の発祥の地である。住んでいる者は超常的な力を用いて、地下道を超高速の乗り物で走り、世界の各地に移動している」
 というものである。

◎シャンバラを隠蔽する罠でつくられたヒルトンの小説

 もう一つ実例をあげよう。
 一九二〇年代に入ると、再びいくつかのシャンバラに関する著作が現われてきた。前述のオッセンドフスキーは『動物・人間・神々』を引き継ぐかたちで、自ら行なったアジア横断調査をまとめて一九二三年、『アガルティ伝説』(内容は地底王国には地上にない光の物質があり、長寿の人たちがいる)を発表した。
 続いて翌二四年、ポルトガルの神話学者ルイス・スペンスが『アトランティスの謎』(シャンバラに関する部分の内容は、アトランティス人はシャンバラに移住)を発表。その二年後の二六年には『失われた大陸・ムー』で有名な、元イギリスの陸軍大佐ジェームズ・チャーチワードが『ムー大陸の子孫たち』(同、海底に沈む前に一部のムー人たちはある場所に移動した)を発表した。
 これにリーリョフなども加わり、一九三〇年代は“第二次シャンバラブーム”が沸き起こった。なお、このときは先進各国の首脳がもっとも素直に受け取っていることが特色である。しかしいずれにしろ、人々は再度シャンバラに目を向けることになった。
 すると案の定、情報攪乱工作が、誰がどこで指令するのかはわからないが、すぐに行なわれたのだ。
 それが第1章でもふれたジェームズ・ヒルトンの小説『失われた地平線』である。(中略)

◎虚と実を混同させて行なわれたシャンバラ隠し作戦

 なぜ、シャンバラが話題になった直後に、シャンバラを題材とした“小説”が出るのか? どのように何を攪乱しようとしているのか?
 あなたにはもうおわかりであろう。
 オッセンドフスキーなどが“実”を出し、それが受け入れられそうとみるや、小説という“虚”を出すのである。“虚”のほうをより力強く印象づけ、“実”と“虚”を混同させ、「結局は“虚”だよ!」と思わせる心理作戦。我々はそれに見事にひっかかってきたのである。そして、この作戦にはなお追討ちがかけられているのだ。
 これは決定打である。一九四五年、アメリカのジャーナリストのレイモンド・パーマーが書いた小説『シェイバー・ミステリー』がそれだ。
 このころよりカメラが一般的になり、普通に使われるようになった。これが“同時期のUFOブーム”に火をつけるようになるのだが、なんと『シェイバー・ミステリー』はシャンバラとUFOを結びつけて語られるのである。もちろん、それは間違いではない。しかしUFOは地球外からのもの、地球の内部は核・マントル・地殻と続く“詰まったもの”という認識ができたあとでは、もはや人々は“嘘”であるとしか受け取れなくなる。
 そこでストーリーを、地底に住む超人たちがスーパー・テクノロジーの所産UFOを操って地上の人類に攻撃を仕掛けてくるというものにした。すると我々読者はUFOもシャンバラもすべて空想のものである、そして人類が古来より求め続けてきた理想郷も超人もこの地球上には存在しないと思い込む。いや、思い込ませるように巧妙なトリックを施した。つまり“実”に対しては“虚”で打ち消そうという一連の何かが働いていることがうかがえるのである。
 まだある。今度は……、──いや、もうよそう。この陰謀説だけで充分一冊の本になってしまう。別の機会にゆずることにしよう。(p128-134)




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