携帯電話が眼球の癌を発症させる可能性がみつかった

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投稿者 佐藤雅彦 日時 2001 年 1 月 16 日 10:46:29:

  携帯電話は眼球の癌を発症させているかもしれない

●英国の『サンデータイムズ』紙に興味深い記事が載っていました。携帯電話の電磁波が、眼球のブドウ膜の黒色腫を誘発している可能性が、疫学調査で判ったとのこと。

●電磁波をいたずらに恐れるのは馬鹿げているでしょうけど、重力であれ、微小な化学物質やミネラルであれ、放射線や各種の電磁波であれ、そうした物理化学的な刺激が細胞分裂や生体組織の形態形成に重大な影響を与えうることは否定できないのですから、「関係ない」と断定してしまうのは迷信的態度と言うほかないでしょう。携帯電話と健康被害との因果関係が――実験生物学レベルで――確定できれば、携帯電話業界は多大の賠償や安全対策を求められることになるでしょうが、技術というのは、おそらくそういう“苦難”を経て“成熟”していくものなのでしょうね。そういう対策が打てる企業は生き残るし、できない企業は廃[すた]れる。資本主義的企業の理念型をいえば、そういうことになるんでしょうね。もっとも現実にはカネのある企業が政府にワイロを遣[つか]って、こうした“競争”を抑圧しているから、封建主義と変わらない状況が続いてるんだけど……【苦笑】。

●ところで、最近、電車のなかでの携帯電話を「もしも心臓ペースメーカー使用のお客様がいたら危険が及ぶので」という理由で禁止する動きが盛んだけど、電車そのものがモーターから相当強い電磁波を出しているはず。そうしたバックグラウンド電磁波と、きちんと比較したうえで「電磁波は危険だ」と言ってるんでしょうかね? 私には疑問ですね。 (他人の携帯電話の会話が耳に触ることがあるのは確か。だったら「ケイタイ電話はウルサイから使用禁止」とストレートに理由付けしたほうがずっとマシ。すくなくとも真偽未確定のエセ科学的理由を持ち出すよりは……。 ついでに、無駄な車内・駅構内アナウンスを一掃して、車内箝口令を敷けば、携帯電話会話を禁じるそれなりの“整合性”も出てくるんですがね……【苦笑】。) それから、地上を走る路面電車は携帯電話が“通じてしまう”けれど、地下鉄は本来、携帯電話は通じないはず。地下鉄で「携帯電話するな」とアナウンスするくらいなら、地下鉄内や地下街に携帯電話用のアンテナを設置するな、と言いたくなりますな。(まぁ、アンテナを取り払ったら緊急事態の災害通信などは困るんだろうけどね。) 

●電車内の携帯電話を禁止する趨勢のなかで、BS放送だCS放送だ、エアマックだエアポートだブルーツースだと電波系の家電製品が氾濫しはじめている。みんながみんなマイクロ波を出しているわけじゃないけれど、環境中の“電磁波スモッグ”をいたずらに高めていることだけは確か。 長期的な生理学的影響が出てくるような気がするんですけどね……。

●とりあえず、携帯電話使用者は電話機が出す電磁波によって――
1.脳細胞の機能が攪乱[かくらん]され、記憶能力が衰えたり思考や情動が障害される。
2.耳の周辺の神経が損傷を受けて、疼痛・頭痛・顔面筋の運動障害が出る。
3.眼球に癌が生じる。
4.脳腫瘍が生じる。

――などの危険性が、これまでの研究から示唆されているようです。


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● http://www.sunday-times.co.uk/news/pages/sti/2001/01/14/stinwenws01032.html

January 14 2001 BRITAIN (英国サンデータイムズ)

Scientists link eye cancer to mobile phones
科学者たちが眼球の癌の発症と携帯電話と関連をみつけた

Jonathan Leake, Science Editor
ジョナサン・リーク(科学担当論説委員)


MOBILE phones have been linked to human cancer in a scientific study for the first time. The research suggests there is a threefold increase in eye cancers among people who regularly use the devices.

携帯電話とヒトの癌発症とが、科学的研究によってこのたび初めて結びついた。この研究は、携帯電話を日常的に使用している人は、眼球の癌の発生率が3倍も高くなると示唆するものだ。

The results will cause concern within the mobile telecoms industry. The radiation emitted from mobile phones has long been known temporarily to alter the workings of brain cells but there was previously no evidence of permanent damage to health.

この成果は携帯電話業界に不安をもたらすことになるだろう。携帯電話から放出される電磁波が、脳細胞の働きを一時的に変質させてしまうことはずいぶん前から知られていた。しかし健康に回復不能のダメージを与える証拠は、これまでは得られていなかった。

If confirmed by subsequent research, the finding could lead to thousands of costly lawsuits by people with eye and possibly brain cancers.

追試によって今回の知見が確認されれば、眼球の癌に罹った患者や場合によっては脳腫瘍の患者から、高額の損害賠償を求める何千件もの訴訟が起きてくる可能性がある。

More than 20m people in Britain have mobile phones. The research, published in the journal Epidemiology, was carried out by a team from the University of Essen, in Germany. It investigated a form of eye cancer called uveal melanoma, in which tumours form in the layer that makes up the iris and base of the retina.

英国では携帯電話保有者が2万人(?)――アイルランドを含むUKの人口は5800万人ほどなので「20m人」は2000万人ではないと思うのですが――を越える。『疫学』誌(Epidemiology)に掲載された今回の研究成果は、ドイツのエッセン大学チームによって行なわれたものである。 このチーム が調査対象にしたのは、「ブドウ膜黒色腫」と呼ばれる眼球の癌だ。これは眼球の虹彩と網膜底を形成している細胞層に生じる腫瘍である。(★ブドウ膜は「眼球血管膜」とも呼ばれ、眼球の脈絡層、色素層または中層で、脈絡膜、毛様体および虹彩から成る。)

Dr Andreas Stang, who led the research, said he had examined 118 people with uveal melanoma and obtained details about their use of digital mobile phones. This was compared with a control group of 475 people without the disease.

今回の調査を指揮したアンドレアス・スタング医師によれば、「ブドウ膜黒色腫」に罹った118人の患者をくわしく調べ、彼らの携帯電話使用状況にかんする詳細なデータを得て、これを、この疾患に罹っていない475人の“比較対照集団”と比べてみたという。

To prevent bias, the researchers were not told if the person they were examining suffered from cancer or was healthy. When the results were analysed they found the cancer victims had a much higher rate of mobile phone use, though Stang cautions that his study needs confirmation.

調査者の先入観がデータの解釈に悪影響をもたらさないようにするため、調査者には、対象となる被験者がこの病気に罹っているかいないかが、いっさい判らないようにした。データを分析した結果、「ブドウ膜黒色腫」の患者は健常者よりも携帯電話の使用率がはるかに高いことが判明した。ただし、スタング医師は、この知見は追試によって確証を行なう必要がある、と拙速[せっそく]な決めつけを戒[いまし]めている。

The mechanism by which the radiation might cause cancer is uncertain but it is known that the watery contents of the eye assists the absorption of radiation.

携帯電話が放出する電磁波が癌を発症させるメカニズムは、いまだ不明である。だが眼球内の水分の多い内容物が放射電磁波の吸収を助長することは確かだ。

Other research showed that cells called melanocytes found in the uveal layer started growing and dividing more rapidly when exposed to microwave radiation.

ブドウ膜に存在しているメラノサイト(メラニン形成細胞)と呼ばれる細胞が、マイクロ波放射に曝[さら]されると急速に増殖・分裂し始めることは、すでに他の研究によって立証されている。

Since uveal melanoma starts within such cells, there is a ready-made mechanism by which mobile phone radiation might help to initiate cancer, especially in people with a genetic predisposition to the condition.

「ブドウ膜黒色腫」は、まさにこうした細胞から生まれてくる。だから携帯電話の放射電磁波が、癌の発生を促すためのメカニズムは、すでに存在しているわけである。特に、こうした癌に罹りやすい遺伝的傾向を有している人たちの場合は、そう言って差し支えなかろう。

Last year the Stewart inquiry into mobile phone safety, appointed by the government, found no evidence to link the devices with brain tumours or any other disorder.

昨年、英国政府任命による「携帯電話の安全性に関するスチュワート調査委員会」は、携帯電話と脳腫瘍その他の健康障害との関連を示す証拠は全く見つからなかった、との報告を出した。

However, last month saw the launch of multi-billion-pound lawsuits against Verizon Horizon, an American mobile phone company 45% owned by Vodaphone, the biggest British provider.

ところが先月になって、英国最大のプロバイダ企業ヴォダフォン社が45%の株を保有している米国の携帯電話会社ヴェリゾン・ホライゾンに対して、数十億ポンドの損害賠償を求める訴訟が起こされた。

Customers claim they got brain tumours and other conditions from using the devices.

同社の顧客たちが、携帯電話を使ったせいで脳腫瘍その他の疾患に罹ったと、訴え出たのである。

Vodaphone said it welcomed new research but there was still no positive evidence that mobile phones harmed health.

ヴォダフォン社は、新たな調査を歓迎している。だが携帯電話が健康に有害であることを積極的に示す証拠はない、とも語っている。




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