Re: 原発というもの

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投稿者 くま 日時 2000 年 12 月 26 日 20:17:54:

回答先: 誠意あるご返答ありがとうございます。 投稿者 Cabton 日時 2000 年 12 月 25 日 10:43:30:


>>『「原発」や「核燃」の問題は、Cabtonの言われているような科学の問題

この「Cabtonの言われて」というのは、「Cabtonさんの言われて」
の書き間違いです。申し訳ありません。
慌てていたようで、他にも、改行をしていない行があったり、チェ
ックをすればわかるようなミスをやっており、まことに申し訳あり
ません。以後気を付けたいと思います。お許しを。

>純粋に技術的な問題だとすれば推進派にも
>充分な反駁の余地が恐らく今後も残るでしょう。

この反駁というのが、純粋に科学としての議論ならいいんですが、
そうではなくて、その有害無益なものの延命策であるからだめなん
ですね。他の事柄でも一緒ですが。
六ヶ所村の「核燃」の敷地なんか、連中の手にかかると、存在する
断層が図面から消えてしまいます。このような魔術は他の原発立地
でも大同小異と考えねばならないようです。それは、そもそも、原
発なんてものを「建てることができる場所]は、いい土地ではない
から可能だったみたいな事情もあるようです。
それにしても、「もんじゅ」が再稼動するという話を聞いて、何故
日本は全国の市民がそれを問題にしないのか、と考えると、くだん
のOECDの調査とは別に、僕は実用に供されるものに対しての科学知
識がやはり日本の市民には足らないのではないか、そして、それは
マスコミの言っていることを鵜呑みにして済ませてしまうことから
そうなるのではないか、と思わずにはいられないのです。(「もん
じゅ」を再生させるというのなら、「お台場」に新たに作ったらい
かがでしょうか。それでも、東京の市民は黙っているでしょうか。
フジ・サンケイは原発推進ができるでしょうか)
愛知の今度の万博もそうです。「先進国」で、都市にある貴重な、
自然のままの里山を壊そうとするところが他に存在するでしょうか。
しかも、「万博」なんて見栄ばかりのもののために(関係者や業者
などは儲かりますが)。
これなんぞは「科学」が関わったものとは少し違うとはいえ、僕に
はどうも根本で同じものであるような気がします。

ドイツのダイムラー・クライスラーが11月7日に、「NECAR5」という
燃料電池を搭載した車を発表しました。Aクラスのフロア下にその
システムを収め、通常のAクラスと同じ収納スペースを確保、出力
は75kW、最高速は時速150kmだということです。
ここまでくれば、あとはコストの問題でしょうが、車だけでなく、
一般家庭の日常の電力でもそのシステムが適用されるようになれば
(これは近い将来そうなる可能性が高いのでは、と思われますが。
期待の気持ちも含めて)脱原発の問題と共に解決されるものでしょ
う。
シュレーダー独首相は、「燃料の多様化を図るうえでも、ドイツ産
業界にとっても跳躍的出来事」と言っているそうですが、世界中に
とっての朗報でもあります。
ちなみに、聞いた話ですが、280馬力の車のエンジンを発電に使えば
一般家庭の40軒分の電力が賄えるそうです。
ともあれ、日本は、次世代の電源に関しては完全につまはじきの状
態ではないのでしょうか?
国のエネルギー開発費の5千億円のうちの90%は原子力関係に使われ
ているというのでは、それも当たり前でしょう。

火力発電と原発の環境問題というのにも、一言付け加えておきます。
前者は、地球温暖化の問題と共に、二酸化炭素の排出で一時原発推
進のキャッチコピーに多用され、その害が喧伝されたような気がし
ます。
しかし、これの問題については藤原肇氏が30年近く前に既に示唆し
たように、人類は未だに二酸化炭素でさえ、それをコントロールで
きず、公害に悩まされているのであり、その以上の、比較もできな
いほどの危険な猛毒の放射能を、われわれはどうしてコントロール
できると考えるのか、という問題に現在もすぎないものだと思いま
す。
二酸化炭素がだめだから原発にする、ではなく、原発の放射能は二
酸化炭素よりももっとだめなものなのです。これが、現在科学が明
らかにしていることなのです。

最後ですが、駄文であり、またこれまでの発言と重複するものであ
るかもしれませんが、次の拙者の文をあげておしまいにしたいと思
います。
 ・・・・・・・
ともあれ、科技長への起用は、東海村の燃料工場で放射能事故が
起きたのを受けてのタヌキ采配でもあるようだ。
血縁の鹿島建設が日本の原発の3分の2を建設し儲けてきたとい
うのを背景の一つとしてもっている中曽根は、今回の放射能惨事
を燃料工場の規則不履行による事故としてお終いにするつもりの
ようだ。
が、これは逆にいうと、規則さえ守っていれば原子力は安全だと
いう理屈にもなり、そのプロパガンダのつもりでもあるようだ。
中曽根康弘はCIA絡みで原子力の手ほどきをアメリカで受け、
アメリカのビキニ環礁の水爆実験の翌日に国会に原子力予算を提
出した人間であるので、その辺のプロパガンダのノウハウもその
時に学んできているのかもしれないと思わないこともない。
しかしながら、原子力の事故が、規則を守ってさえいれば起きる
ことのないものというのはいうまでもなく真っ赤な嘘であり、事
実でもないし科学的でもない。それにそれをいうなら、核施設の
土地に走る断層を書類上消しているような行政の事実は、「規則」
からいえば如何なるものなのか、まずそれに答えなければならな
いだろう。
原子力技術の本質的な問題は、地球上にその管理技術がないとい
うことであり、技術としては成立しない施設であるということな
のである。つまりその重篤な危険性からいえば本来存在してはな
らない施設であるということなのである。しかも、このリスクと
引き換えに受ける恩恵といえば、深夜のコンビニ営業くらいのも
のなのである。あとは真夏の数日の暑さのピークの数時間の、場
所によっては寒すぎるくらいの冷房くらいしかない。それらとて、
他の発電で「実現」可能なものでしかないのである。現在は地球
温暖化の防止の面からもすぐれた発電システムが存在するし、ま
たそのような技術の開発にこそ力をそそぐのが本筋というもので
あろう。現在、発電方法に原子力を選ばなければならない理由な
どは何もないし、そもそも選択肢にいれること自体が既にとんで
もないことだというのが先進国の科学の常識になっている。 フランスは発電の80%が原子力だが、そのフランスは原子力か
らの撤退を決めている。80%を代替えさせるということは大変
なことであるにもかかわらずである。確固たる意思によるもので
あり、それだけ重篤な危険性を認めているということでもある。
しかるに、日本の電力会社は「フランスは80%が原子力です」
というキャッチコピーで、さらなる原発建設推進のプロパガンダ
にそのフランスを利用しているという状況を、この国の市民はよ
く考える必要がある。そのような詐欺師たちが原爆の数万倍もの
放射能を扱っているという現実をよく考えねばならない。
また、日本の御用学者たちは、ソ連のチェルノブイリ原発事故地
に調査に行き、周辺における人体の放射能による影響はないと嘘
八百を言って、世界から非難されている。これは、当然自国で起
きても同じ嘘を繰り返すということであり−−−−こっちは連中
の利害が直接的なので,なおさらである−−−−放射能災害被害
者は国から放擲されることが最初から決まっているといっていい。
連中には原子力というものは事故が起こるものだということがわ
かっているのである。連中のテン然とした嘘はそれ故でもあると
いえるものだ。
これらのことは、環境ホルモンや遺伝子組み換え食品などについ
てもいえることで、「また政官財でバカなことをやっている」な
どといって甘くみているととんでもないことになる世の中に既に
なっている。
ともあれ、起きてしまった今回の事故の被害を無駄にするのでは
なく、いい機会に変じて転機としなければならない。原子力から
全面的に撤退する、という当り前な道に進むということにである。
薬害その他でも常に言われる台詞、「一体被害者をどれだけ出せ
ばいいのだ?!」を繰り返す愚かさはいい加減やめにしなければ
ならない。
現時点で全ての原発が止まってもそれほどの混乱や影響はないよ
うであるが、仮に充分な節電が必要になったとしても、そのよう
な危険な発電であるのなら暫くの少しくらいの不自由は喜んで引
き受けるし、そもそもこれまでが不必要に電力を無駄に消費して
きたのだと前向きに素直に自省する気持ちが世の中を明るくする
し、正しい道にも導くのでもあるのだと思うのである。
現政府は現在新たに原発を二十基(注。最近数基減らしたようだ
が)増設する計画を立てており、その為に今国会で法律まで変え
て、地元住民の反対があっても建設できるようにしてしまった。
故に、現政府に原子力からの撤退の決断を期待するのは、彼らか
ら汚職をなくさせようとするのと同じくらいに難しい。
今度の放射能事故は、日本の民度と将来を問うている。
・・・・・・・・・・・・・

日本で、プルトニウムを扱う事業が、非常に「無計画」で推し進め
られている理由には、そもそも、西村真吾が「核武装発言」で防衛
事務次官を辞めた時に、「そのうち、核武装というのが当たり前に
なって、なぜあんな(核武装発言に対する非難)ことを言っていた
のだろう、ということになりますよ」みたいなことを自信ありげに
語っているように、核装備の為だということも言われていますが、
プルトニウムと核弾頭がセットになっていることなど、世界では常
識に類するようなことなのに、日本のマスコミは一切そのことに関
しては口にしません。そして、彼らを「社会の木鐸」だと素朴に信
じているような人々は、そのようなことに考えを至らせないという
状況もあります。
とにかく、いずれにしろ、「原子力」というのは危険なものであり
ます。





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