ヒトラーの背後で働きかけていた東洋系秘教グループ

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投稿者 V3000 日時 2001 年 3 月 05 日 21:45:41:

とあるサイトからの転載です。
とりあえず、興味深い部分のみを転載。

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■■第2章:ヒトラーの背後で働きかけていた東洋系秘教グループ


■〈乗り物〉としてのヒトラー

たとえば、“ヒトラー”。彼のファシズム、彼の行動の全貌、彼の、何かを為そうとする死にもの狂いの努力を、取りあげてみるがいい。その背後に、秘められた何かが存在することを、察知している者は誰もいない。ヒトラーの行動は、間違った方向に向いてしまった運動、意図されたものに背いてしまった試みだった。

最初、ヒトラーは別の力のたんなる〈乗り物〉だった。今では、彼がドラマの本当の役者ではなかったことを示す所見がある。彼は道具にすぎなかった。彼は使われていただけなのだ。誰か別の者が、彼の背後で働いていた。別の力が彼を使っていた。彼は狂っていた、彼は殺人者だった──。これらのものは、彼自身のエゴの現れだった。彼は、彼のエゴを、偏見を、狂気を、棄て去ることができなかった。そして、彼には、己れの自我を、彼を通して働こうとしていた力に、明け渡すことができなかった。ゆえに、その試みは失敗に終わった。それは、意図されたものに反してしまった。ヒトラーの〈カギ十字(スワスティカ)〉の選択を見てごらん。アドルフ・ヒトラーの党のシンボルであるこのスワスティカは、ある特殊な奥義体得着(アデプト)たちの道場の、古代最古のシンボルだ。インド最古のグループのひとつは、ジャイナ教だ。スワスティカは彼らのシンボルだ。だが、それはヒトラーが用いたシンボルと正確に同じものではない。ヒトラーのスワスティカのデザインは、逆さになっていた。ジャイナ教のスワスティカは時計まわり、ヒトラーのは時計の逆まわりだ。
 
この、時計の逆まわりのスワスティカは、破壊のシンボルだ。時計まわりのスワスティカは、大いなる創造のシンボルだ。ナチスは、3年がかりでシンボルを捜した。なぜなら、シンボルはただのシンボルではないからだ。もし、より深い伝統のなかからシンボルを取り出すなら、そのときこそシンボルは鐶(リング)になる。そこで、アーリア民族の最古のシンボルを発見するために、ヒトラーによってチベットに人が派遣された。そのシンボルによって、秘められた多くのものにコンタクトできることが知られていた。こうして、スワスティカが選ばれた。だが、それは逆さになっていた。

そのシンボルを発見した人物、ヘッセンホフが、シンボルは逆さに使用するべきだ、とヒトラーに進言したのだ。彼は、多くの秘教グループと接触していた人物のひとりだった。だが、彼は混乱していた。彼は2つのものを捜し求めていた。まず第1に、非常に古いシンボル、そして第2に、新しくつくりかえることができるシンボルを。このためにスワスティカが選ばれ、逆さにされた。それがこのような形で存在したことなど、今まで一度もなかった。

しかしこのために、出来事はまったく別の形態を取った。このシンボルの逆用のため、世界中の秘教的知識に触れている人々は、ヒトラー が自滅してしまうことを知っていた。彼が狂い、自滅的な力と交信するだろうことを。

ヒトラーの哲学の背後にある概念は、全て秘められた道場で授けられた。彼らは彼を、ちょうど神智学者たちや秘められたグループが、クリシュナムルティを使ったように使った。ヒトラーが、ある時点まで、ある瞬間まで勝利し続けたのはそのためだ。彼は勝つのみで、負けを知らなかった。情況はまさに驚異的だった。彼は何に対しても勝つことができた。それはあたかも彼が、敗北不能であるかのようにさえ思えた。だが、ある時点を過ぎると、あらゆることが逆転しはじめた。ここに大きな謎がある。


■ヒトラー没落の真因

ナチズムに対抗する連合軍側が、ヒトラーを打ち破ったという歴史は、事実ではない。それは外面的な現象にすぎない。ヒトラーは、ある秘教グループに利用されていたのだ。この試みは、そのグループによってなされた最も自暴自棄的な努力のひとつだった。このグループは、何世紀にもわたって働き続けてきたが、思うように人類を救うことができなかった。そのため彼らは、人類が地球で自滅する前に、人類を救おうとする最後の絶望的な努力をしたのだ。

以前彼らは、聖者たちや権力をもたない人々、心の正しい人々を通して働きかけた。そしてついに、彼らは、アドルフ・ヒトラーを使い、世界が崩壊する前に全世界を掌中におさめて、ある教えを人類に授けようとしたのだ。だが、ちょうどクリシュナムルティが、最後の瞬間にグループから飛び出したように、ヒトラーもグループの手を離れてしまった。彼が、最終的に敗北したのはそのためだ。ヒトラーに起こった出来事は、戦争史上の奇跡であり、まさに未曾有の出来事だった。ヒトラーはいかなる戦略家の助言も聞き入れようとしないばかりか、軍の移動や攻撃をするにあたっても、将軍たちの助言をいっさい取り上げなかったのだ。参謀たち全員が反対したことでも、彼は、自分の好き放題に行動し、軍を動かしたものだ。それでもなお彼は勝利した。馬鹿げた移動、意味をなさない進撃──戦争のことを少しでも知る者なら、誰もこんな行動を取ろうとはしない。しかし、ヒトラーはどのような作戦をとっても勝利した。

彼の側近たちはみな、ヒトラーが、何かもっと大きな力の〈乗り物〉にすぎないことを知っていた。そうでなければ、これは説明のつく出来事ではなかったからだ。これは最近になって、ようやく知られるようになった事実だが、命令を下すときのヒトラーは、いつも意識ある精神状態にはなかった。そういうときはいつも、忘我の状態にあった。彼は眼を閉じている。やがて震え始め、ついには汗を流し始める。そうすると、彼の声は完全に変質してしまう。そして別の声が命令を下すのだ。
しかし、彼が没落し始めたその日から、彼自身の声が命令し始めた。その時点、その瞬間から、彼は二度と忘我状態を経験することはなかった。働きかけていた秘教グループとの接触が失われたからだ。

今や、ヒトラーと彼の生涯を研究している人々はみな、この現象が、たんに政治的なものではなかったことを感じ取っている。だいいちヒトラー自体ただの政治狂ではなかったのだ。彼は、ただの狂った政治家ではなかった。というのも、彼のなすこと、アプローチの全体が、すべてごく非政治的なものだったからだ。彼の部下になった者たちは、彼が分裂した人格であることを感じていた。普段のヒトラーは、人には想像もできないほど平凡だった。魔力もなく、ただのどこにでもいる人間だった。しかし、心が乗っ取られ、何かに取り憑かれると、彼は完全な別人になった。

 
誰が、ヒトラーの背後にいたのだろう? ある秘教グループだ。その秘教グループは、ある目的を果たそうと試みていた。しかし、ヒトラーが、グループから独立したとき、彼はすべての力を失った。その最後の日々、彼はごく平凡な人間だった。だから、グループとの接触を失うやいなや、やることなすことすべてが、彼に不利になった。それ以 前は、何をやろうと彼の思いどおりになったというのに。私がこれまで話してきたことの背後には、すべて、同じグループ──アショカの9人──が、控えていた。彼らは全世界を獲得しようとしたのだ。

もし、何らかの秘教的な力が、あなたに働き始めたとしても、あなた自身はそれに気づかないでいる可能性もある。表面上は、あなたが成功しても、実は、別の者が成功していることに、あなたは気づかない。成功したのは自分だ、という意識が、あなたの自我を強めていく。やがて、あなたのエゴが強くなりすぎて、どんな力に対しても耳を傾けなくなる瞬間がやってくる。別にめずらしいことではない。秘教グループは、以前私があなたがたに話したように、本来、継続するものとして機能している。だから必要があるときには、いつも手を貸すことができる場所にいる。しかも彼らは、さまざまな方法で援助することができる。

日本とドイツが親密になったのは、たんなる偶然ではない。それは、この9人のグループのしたことだった。これは隠された事実だ。ヒトラーの背後で働きかけていた秘教(エソテリック)グループは、仏教のグループだった。だから、仏教国である日本をヒトラーの側に立つよう感化できたわけだ。

ヒトラーが勝利している間、東洋全体が高揚感に包まれていた。東洋全体が、内的にはヒトラーとともにあった。それは、彼の背後で働きかけていたグループが、東洋のグループだったからだ。偶然に起こることなど何もない。すべての背後には、因果の連鎖がある。

(続く)





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