ガースナー会長の出世は株価が乱高下から始まる

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投稿者 山幸彦 日時 2001 年 4 月 01 日 07:05:50:

回答先: ブラックマンデー〜バブル〜バブル崩壊のステップ概略: 世にも不思議な物語 投稿者 山幸彦 日時 2001 年 1 月 22 日 12:16:42:

 * 鬼塚五十一著 「フリーメーソン 恐るべき日本経済壊滅戦略」より抜粋
(一部、怪訝に思うのは、1986〜1987年は、日米経済摩擦真っ只中で、反日運動が激しかった。
 そして、IBMも衰退していた。のが、実際の状況だった。株が乱高下した後、反日運動も収まった。
 
1986年7月ごろ、弊社大和事業所に居た在日米国人、Rudyさんに、
  「リメンバー パール・ハーバーを合言葉に、第二次世界大戦は、アメリカが日本に勝った!
   同じように、この経済戦争も、アメリカが日本に勝つんだ!」
と言われました。)

★ブラック・マンデーが生んだ企業買収工作

さて、ここでオカルト的世界から現実の経済の世界に戻ろう。
前に1929年の世界恐慌を紹介したが、もう一つの株の大暴落、1987年の『ブラック・マンデー』を
見てみることにしよう。

なぜなら、この暴落から彼らの手口を学ぶ必要があるからだ。
あのブラック・マンデーの日まで、アメリカ経済は良好な状態だった。雇用率は高く、インフレ率は低く、
輸出は伸びつつあった。
そしてまた、株式市場は10年来のブームに沸いており、株価は着実に上昇し、市場全体の株式総額は80年の
2兆4720億ドルから86年には5兆9950億ドルと膨れ上がり、世界中がお祭り騒ぎのようだった..。
ニューヨーク証券取引所の一日平均の株取引数は、82年の6500万株から、87年には、1億8060万株へと、
ほぼ3倍に跳ね上がっていた。
ダウ平均株価は、たった1日で23パーセントも下げ、この下げ幅は1929年の大暴落の2日間にわたる下げと
おなじだった。5000億ドル(約64兆円)以上の資産価値が消滅した。
売上の続出によって、わずか1日で6億800万株が取引された。1秒間に3万5000株が取引所の
コンピュータを通って流れ出し、狂乱の暴落を作り出したのである。
この日と同じ急激な下落がもう1日続いていたならば、資本市場全体は崩壊の瀬戸際までいったといわれている。
ちなみにこの日、日本では中曽根康弘の後継者として竹下登が新しい首相に選ばれた日でもあった。
では、この暴落によって何が生まれたのだろうか?
企業買収工作である−。
これはまるで土地転がしのように悪質な手口で、大規模かつ大胆に行われた。
メーソン投機家と企業は暴落後、下落した株を大量に買い集め、M&A(買収・合併)や企業の乗っ取りに掛かったのだ。
たとえば、100万ドル以上の規模の企業買収や乗っ取りは、1976年で1100件だったものが、1987年には3倍以上の3700件に増大している。
彼には多くの自己資金は必要なかった。ジャック・ボンドを発行して資金を集められたからだ。
ジャック・ボンドを直訳すれば「屑債権」とか「安物債権」という意味になる。
信用度の高い債権は、安定しているために低いリスクで利回りも低い。ところが、ジャック・ボンドになると信用度が
低いため、高リスクになる。リスクを穴埋めするために、利回りは高く設定されるのだ。
危険度も高いが、その分、儲けも大きいというわけである。短期間に企業買収資金を調達するには、まさにうってつけの債権なのだ。


★冷酷なマネーゲームM&Aの世界

では、彼らはどのような手口を使ったのだろうか?
まず潤沢な利益を生み、株の時価総額を超える資金を有する企業に狙いを定める。
それからジャンク・ボンドを発行し、その収益で買収したい企業の株を取引価格より高い値で買い占める。
資金不足の場合は、なんとかこれから買収しようとする相手の企業資産を担保に、銀行から資金を借り入れるのである!?
支配権を握れる範囲の株を買い占めると、その企業の収益をジャンク・ボンドの支払いに当てたり、企業資産を切り売りして負債を減らしていく。
その資産売却によって、豊潤な利益をあげる。

これがLBO(レバレッジド・バイ・アウト。資金借り入れによる企業買収)と言う彼らの手口。まさに冷酷なマネーゲームである。
株価暴落後、ジャンク・ボンドの総額は1,300億ドル(約16兆6400億円)にも達し、その多くがLBO資金に使われた。
この時期、至上最高額のM&Aとして全米を驚かせたものに、RJRナビスコ社の買収があった。
ニューヨーク投資会社KKR(コルバーグ・クラビス・ロバーツ&カンパニー)によって、総額約250億ドル(約3兆2000億円)で買収されたのである。
KKKは、日本ではほとんど知られていないが、LBO専門の投資会社で、いってみれば企業をまるで商品のように売買して利ザヤを稼ぐ会社である。
工作が成功した後、最高責任者である(CEO)としてナビスコ社に乗り込まれたのが、有名なメーソンのルイス・ガーストナである。
彼はメーソン系の経営コンサルタント会社マッキンゼーの取締役から、同じメーソンのアメリカン・エキスプレスの社長を経て、ナビスコの会長となったのだ。
現在は、IBMのCEO会長である。
このほか多くの優良企業が、ブラック・マンデー後の一年間でM&Aの餌食になっている。
幸い日本にまだその波は押し寄せなかったが、98年のニューヨーク株価暴落後には、多くの日本企業が外資系企業にM&Aされた。
そして、大量の不良債権によって、日本の一等地は彼らによって二束三文の値で買い叩かれ、蓋を開けた日には、
はたして日本かと思うほど多くの土地が彼らのものになっていることだろう。

新100ドル札の中に復活したアルパート・パイク--それは、メーソンによる企業買収工作の嵐が、近々吹き荒れる予兆でもあるのだ!





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