米原潜:佐世保に無通報入港 64年の原潜初入港以来初

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投稿者 衝突事件との関連? 日時 2001 年 4 月 03 日 09:53:55:

米原潜:佐世保に無通報入港 64年の原潜初入港以来初


 米海軍第7艦隊潜水艦部隊所属の原子力潜水艦シカゴ(基準排水量6080トン)が2日、事前通報抜きで長崎県佐世保市の佐世保港に入港、約20分停泊して出港した。米政府が1964年8月、米軍原子力艦船の日本寄港について「入港時刻の少なくとも24時間前に通報する」と声明を出して以来、無通報入港は初めて。外務省はこの日担当職員を同市へ派遣し「米海軍内の連絡ミスが原因」と説明した。ハワイ沖での米原潜と愛媛県立水産高校実習船「えひめ丸」との衝突事故を契機に米海軍の規律の乱れが指摘されているだけに、論議を呼びそうだ。 

 佐世保市基地対策課などによると、1日午前10時20分ごろ、外務省日米地位協定室が市に「原潜シカゴが2日午前11時〜正午ごろ、佐世保市高後(こうご)崎沖西約3・4キロ(港外)に停泊する」と連絡。ところが1日午後5時40分ごろ、佐世保海上保安部が市に「米海軍佐世保基地が、シカゴは港内に停泊すると言ってきた」と通報。市は外務省に在日米海軍司令部(神奈川県横須賀市)での確認を求めた。

 外務省は「確認したが、入港は聞いていない」、2日午前9時半にも「在日米海軍に最終確認した。シカゴは入港しない」と返答してきた。しかし、シカゴは同10時20分ごろに港内へ入って同46分にほぼ中央部で停泊、同11時5分ごろ動き出し、同11時半ごろ港外へ出た。停泊を確認した市基地対策課職員によると、シカゴには米軍作業船が横付けされたという。

 佐世保市の抗議を受け、外務省の水鳥真美・日米地位協定室長が2日夕、佐世保市を訪れた。その説明を受けた光武市長によると、シカゴは第7艦隊潜水艦部隊に入港を連絡したが、同隊から在日米海軍司令部への連絡にミスがあった。同隊は「司令部に連絡した」と言い、司令部は「連絡を受けていない」と主張が食い違うという。佐世保市の抗議に対し、水鳥室長は「責任の所在を追及する」と答えたという。

 入港24時間前の通報は国が原潜の放射能漏れをチェックするための措置。在日米海軍司令部が外務省に連絡し、外務省が該当自治体に通報。港では国の委託で自治体職員が原潜の船尾付近の海水を採取して放射能濃度を調べる。佐世保港では98年5月に原潜サンフランシスコが入港14時間前の通報で入港するなど、昨年9月までに5隻が通報遅れで入港した。 【三森 輝久】

 光武顕・佐世保市長のコメント 初めての事態で、重大かつ危惧(きぐ)すべき事件。大きな憤りを感じる。基地を抱える地元市長として、日米安全保障体制についても市民に理解を求めることが非常に困難になると危惧ぐしている。

 軍事評論家の藤井治夫さんの話 原子力潜水艦が寄港する場合、通信が傍聴されるのを恐れ、港に寄って直接情報を渡すケースが考えられる。米中軍機の衝突事故で神経質となり、たとえ事故に絡んだ内容でなくとも、情報のやり取りに慎重になっているのかもしれない。いずれにしろ、日本政府は米国政府になぜ無通報で寄港したのか事情説明を求めるべきだ。

 長崎放送記者時代から原潜問題を取材している軍事ジャーナリストで東京国際大教授、前田哲男さんの話 米海軍は自国の声明の重みを少しも認識しておらず、おごりを感じる。24時間前の通報は、その間に放射能のモニタリングポストを稼働させるなど地域の安全のために重要なことで、守らなければならない基本的なけじめだ。今回の原因は分からないが、潜水艦のスケジュールは軍事機密のうえ、他の艦船は自由に入港できるということもあり、米軍は24時間前に通報する制度をやめたい意識が潜在的にあると思う。





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