情報公開法は国民の知る権利に「ゼロ回答」

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投稿者 鬱だ氏脳 日時 2001 年 4 月 05 日 17:50:58:

回答先: 情報公開法1日施行、窓口の請求受け付けは2日から 投稿者 どんどん使おう! 日時 2001 年 4 月 01 日 15:41:19:

情報公開法は国民の知る権利に「ゼロ回答」


取材・文:草薙厚子
情報公開窓口にて、開示請求↑

誰でも行政文書の開示は請求できる

4月1日から「行政機関の保有する情報の公開に関する
法律」いわゆる情報公開法を使って行政文書の開示を
請求できるようになった。これで中央省庁の1府12省
庁660の行政機関が開設した全国1776ヵ所の情報公
開窓口で公的文書の開示請求ができることになった。
対象文書は2750万件といわれるファイル形式の行政
文書で、誰でも1件300円の開示請求手数料を払って
手続きすることができる。開示請求の初日にあたる2
日には、注目されている機密費流用事件の外務省や内
閣府・内閣官房、薬害情報を保持している厚生労働省
に市民オンブズマンなどのメンバーが詰め掛けた。

市民オンブズマンの開示請求に同行してみた。請求自
体はごく簡単である。開示請求者は窓口でもある案内
所で申し込むと、番号や名前を呼ばれる。そこで、
「何について知りたいのか」を告げると、各行政機関
の担当者と相談する仕組みである。そして、30日以内
に開示か不開示かの決定を省庁の担当部局が行い、結
果が文書で通知されてくる。

今まで地方自治体レベルで実施され、それなりに行政改革に威力を発揮してきた情報公
開がようやく中央レベルにまで及んだのだ。官庁が秘匿してきた文書の公開によって闇
の部分が明らかになる、と期待した向きも多かったのではないだろうか。

しかし、今回の施行に先立って、情報公開に尽力して
きた清水勉弁護士は厚生労働省からある文書が渡って
いた。以前から開示請求していた中央薬事審議会副作
用被害判定部会の公開用議事録である。白い□□□□
で塗りつぶされた右の文書がこれだ。

これは清水弁護士が実際に請求していたもので、ある
患者が死亡したため、投与されていた薬の副作用につ
いて要求した回答なのである。ご覧いただければお分
かりだろうが、ヒントなしのクロスワードパズル同然
で、全く解読不可能なものであった。

隠すための手続きなのか!?

これを提示されて驚いたのは清水弁護士ばかりではない。Web現代でも早速、厚生労働
省の大臣官房総務課情報公開文書室に、なぜこのような白紙にちかいものしか出せない
のかを問い合わせてみた。情報公開文書室の江口満担当官は「審議会の立場に立って、
誰がどのような発言をしたのか差し支えないような開示をしています。個人が識別でき
るような開示をしてはいけませんので、名前や住所、生年月日などは非開示です」。

全くの「ゼロ回答」ではないかと問い詰めても「行政機関の保有する情報公開に関する
法律」の第五条にも従っているし、薬事審議会の場合、個人や法人を特定できたり、国
の安全にかかわることは開示できないと強弁する。

手数料を1件300円も取って、加えてコピー料も徴収
するこのシステムで出てきたのがヒントなしのクロス
ワード文章だったら、詐欺ではないか? と重ねて問
い質した。
「それは、手続き料です。手間隙かけて情報公開する
のでしようがありません」との答えが返ってきたのみ
である。
今回の「中薬審副作用被害判定部会(平成12年3月23
日開催)公開議事録」の場合は5〜6名で、3〜4時間
位かけて検討して決めたという。きっとどこまで隠せ
るものなのかを長時間協議したに違いない。

これだけ四角が並んでいる議事録が情報公開といえる
はずはない。
「このようなものだったら、この写しに対する不服申し立ての裁判では負けますよ」と
清水弁護士は厚生労働省の担当官に告げたが、答えは「しようがありません」の一点張
り。

「情報公開法が施行になり、各省庁の担当者にはこれから見られるんだという良い意味
での緊張感は見られた。従来の役所だと『これは外へお出ししていませんから』と言う
のがほとんどだった。このような四角しか出てこないのは、初めはいたしかたない。自
治体も初めはそうでしたから。東京都の場合も最初は、『何で請求に来たんですか』と
担当者に言われたぐらいです。散々嫌味を言われるのは覚悟していましたが、一般の人
だったら嫌になってしまうかもしれません」
長く闘いを続けてきた清水弁護士は少しは前進したと評価しているようだ。

しかし、ふざけるなだ! 鳴り物入りで情報公開すると言っておいて、フタを開けたら
このザマだ。公開法が通る前とどこが変わったのだ。国民の知る権利に奉仕するとい
う、最低限の倫理観さえ無くしてしまった輩が跋扈(ばっこ)する日本は、消滅するし
かないのかもしれない。





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