サイエントロジーについて

 ★阿修羅♪ 2002/06/02より
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投稿者 管理人 日時 2001 年 4 月 28 日 13:17:24:

回答先: 産業界とサイエントロジー 投稿者 管理人 日時 2001 年 4 月 28 日 13:14:52:


サイエントロジーについて


(5-16-00)


エホバの証人と直接関係するわけではないが、チャーチ・オブ・サイエントロジ
ーの現状についてすこし紹介させていただきたい。この団体は、外交手腕、訴訟
手腕にたけており、最近では、CANに対する訴訟に勝ってCANを事実上の傘下に収
めてしまった実績もある。また、わが国では、統一教会、愛の家族等の団体と親
密な関係を構築している。個人的には、メジャーなキリスト教、統一教会、モル
モン教、エホバの証人その他のキリスト教系と称する諸団体に異議を唱えるつも
りは、一切ない。ただ、編集部からのコメントの中に、エホバの証人が他諸団体
との連携を模索しているという記事を読み、その中に、サイエントロジーの名前
を発見したので、投稿を思い立った。今後読者の中にも、チャーチ・オブ・サイ
エントロジーと接触する機会が多くなると予測される以上、情報提供をすべきと
思った次第である。ご参考にされたい。

1.チャーチ・オブ・サイエントロジーとは

サイエントロジーは、1950年にSF作家のL. Ron Hubbardによって書かれた”
DIANETICS The Modern Science of Mental Health”が、多くの人に注目された
ことから、始まる。ダイアネティックスは、心理療法としてのカウンセリングの
一種である。このカウンセリング技法を中核として、宗教組織へと発展させたか
なり特殊な宗教団体であるといえる。

「チャーチ」などと名乗るので、キリスト教と関係するのかと思うと、事情は複
雑である。
YESとも言えれば、NOとも言えそうである。

最近、景気もよくなったせいか、日本での活動が、勢いをましつつある。
サイエントロジー東京 東京都豊島区北大塚2-11-7
TEL: 03-3576-8110 FAX: 03-3576-1743
高額の寄付金を要求する点に関しては、ありそうな話ではあるが、欧米にて、た
くさんの事件を起こしている団体であることに関しては、わが国では、まだ、知
られていないようである。
1995年暮れに、米国フロリダにある総本山のFLAGにて発生した会員女性の死亡事
件は、刑事訴訟にまで発展している。[1]参照。
国内の週刊誌等で、取り上げられることもあるが、情報源が英語になってしまう
だけに、日本では、話題には、なりにくいのかもしれない。[2] にまとまった資
料が用意されている。

2.サイエントロジーとキリスト教

サイエントロジーは、キリスト教か?」という質問にYESと答える場合の第一
の視点は、「マルクス主義は、キリスト教である。」という主張と類似するもの
である。

ここで、別の視点でのYESとは、チャーチ・オブ・サイエントロジーが発行して
いる公式資料では、”What does Scientology have to say about
Christianity?” なる質問に対して、”Scientologists hold the Bible as a
holy work and have no argument with the Christian belief that Jesus
Christ was the Savior of Mankind and the Son of God. We share Christ’s
goals for man’s achievement of wisdom, good health and immortality.
Christianity is among the faiths studied by Scientology ministerial
students. [3]” と主張している。結局、「サイエントロジーは、普遍的な宗教
なのである。」との主張である。

この主張が事実であるとすれば、喜ばしい限りである。

問題は、第一の視点である。この視点を裏付ける記述が、OT8といわれている課
程の資料のひとつにみられる。
“For those of you whose Christian toes I may have stepped on. let me
take the opportunity to disabuse you of some lovely myths. For
instance, the historic Jesus was not nearly the sainted figure has been
made out to be. In addition to being a lover of young boys and men, he
was given to uncontrollable bursts of temper and hatred that belied the
general message of love, understanding and other typical Marcab PR. You
have only to look at the history his teachings inspired to see where it
all inevitably leads.
It is historic fact and yet man still clings to the ideal, so deep and
insidious is the biologic implanting. It Is a good joke that the
Calactic Confederacy is associated with the Serpent in the Garden, the
beast and other emissaries of the "Prince of Darkness". Yet in certain
passages and esoteric interpretations of the Bible (much of which has
been taken out and effectively suppressed for centuries) as well as the
 Cabbalah, the truth reveals itself quite nicely for the clever and the
ungullible. [4]”

残念ながら、このOT8の資料は、贋作である可能性が高い。OT8は、チャーチ・オ
ブ・サイエントロジーが所有する、Freewindsという船の中で、厳重な監視下の
中で、限られた有資格者だけが、閲覧を許されている。そのため、この資料を持
ち出すことは、事実上不可能である。しかも、New OT8受講者の多くは、このよ
うな資料は含まれていないと主張している。贋作であるとは言え、これに類似す
る資料が、オリジナルのOT8に含まれていた状況証拠は、多い。この点に関する
詳細な調査は、次のところの”Refuting Scientology's Compatibility Claim”
からたどることができる。[5]

また、サイエントロジーの元メンバーであり、RTC (Religious Technology
Center 教義のを所有権を保管し真正性を管理する機関) No2.であったJesse
Prince氏のインタビューでもそのあたりの事情が語られている。[6](このテー
プは、Prince氏が、チャーチの中核メンバーの一人であっただけに、創設者であ
るL. Ron Hubbard氏が他界する前後の状況に関する最も信頼できる報告ではない
かと思われる。)

3. サイエントロジーと黒魔術

すでに記したとおり、サイエントロジーの前身は、ダイアネティックスである。
これは、心理療法としてのカウンセリングの一種である。1950年にSF作家のL.
Ron Hubbardによって書かれた”DIANETICS The Modern Science of Mental
Health”が、多くの人に注目されたことが、発端である。

カウンセリングという性格上、DIANETICSの理論的な妥当性は、別にしても、使
い方さえ間違えない限りそれなりの効果は、期待することができる。このよう
な、カウンセリング・サービスを提供する事業は、医療行為であるか、または、
能力開発などの自己啓発セミナー事業と考えることができる。すると、「チャー
チ・オブ・サイエントロジー」という宗教団体としてのカンバンと、Dianetics
との間にはどのような関係が存在するのかが疑問となる。

この点に関して、[7 ]では、”Why is Scientology called a religion?”とい
う質問に答えて、
“Scientology is a religion in the most traditional sense. It deals with
man as a spirit and is distinguishable from material and nonreligious
philosophies which hold man to be a product of material circumstances.”

一方、この見解とは、対照的な主張が、Ron Dewolf 氏の宣誓供述書にみられる
[8]。(Ron Dewolf氏は、もともとは、L. Ron Hubbard Jr.と名乗っていたとお
りチャーチ・オブ・サイエントロジー創設者のL. Ron Hubbard氏の長男であ
る。)そこには、次のようにある。
“9) My father has always held out Scientology and auditing to be based
purely on science and not on religious belief or faith. We regularly
promised and distributed publications with "scientific guarantees". This
was and has always been common practice. My father and I created a
"religious front" only for tax purposes and legal protection from fraud
claims. We almost always told nearly everyone that Scientology was
really science, not a religion, but that the religious front was created
[one word of OCR gibberish] to deal with the government.”

Dewolf氏は、父Ron Hubbard氏の息子であり、チャーチ・オブ・サイエントロジ
ーの設立にも関与した人物であるだけに、この供述の信憑性は高い、と言っても
良いのではないだろうか?

しかしながら、サイエントロジーが、宗教の体裁をとった、営利事業であると仮
定する場合、OT8の記 述[4 ]との関係が、不明である。

このとき、営利事業と宗教との間をつなぐものが、「黒魔術」であると、考えら
れないだろうか? 父Ron Hubbardと黒魔術との接点を記述したものは、少なく
ないJon Atack[9],Russell Miller[10]。しかしながら、いずれも、ルポルター
ジュであるため、一級資料と呼ぶには、弱い印象がある。この中にあって、息子
のRon Hubbard氏のテープによる報告[11]は、(このテープの存在が確認できる
か、Ron Dewolf氏によるものとの証人を特定することができるならば)、一級資
料としての価値があると考えられる。その一部を引用する:
“The impossible means to openly and freely communicate and to openly
and freely practise Scientology as they see fit. Some of the very heavy
main sources of Scientology come from Zen Buddhism and Hinduism and the
Vedic Hymns and the very deep, strong and very, very real (dangerous and
destructive I might add) involvement of Dad in the Magick and the Magick
tech come straight out of the Bible and are biblically based. As a small
aside here, the book Alice in Wonderland (which of course some of the
TRs are based on) and the companion book Alice Through the Looking
Glass, were written by a master adept at the Magick. And he was, as they
all are, unknown and secret. He was also a secret member of the Order of
the Golden Dawn of which Aleister Crowley, the English black magician
was involved in. And of course it was purposely used and put there by
Dad because of its Magick association. And Dad used it secretly in the
Scientology training to gain a higher degree of control over staff,
students and preclears for himself personally.”

このテープでの発言に対して、Atack[10]、Miller[11]は、その発言を裏付ける
調査報告と見ることができる。特に、Jack Personsや、Aleister Crowleyの書簡
類の中でRon Hubbard氏に言及していると思われる個所の存在には、注目すべき
であろう。

4. 最近の話題
サイエントロジーというとジョン・トラボルタやトム・クルーズ、カースティ・
アレイなどハリウッドの有名スターが入信していることを話題にする人も多い。
ただ、彼らは、所詮、客寄せパンダにすぎない。(もっとも、トラボルタ、チッ
ク・コリア、ジェフ・ポメランズなどは、かなり熱心で、寄付金集めのコンサー
トや、講演会をしばしば行っている。そう言えば、この3人は、みなIAS
のFreedom award というメダルを受賞している。)

ここでは、ごく手短に、ジョン・トラボルタ主演で最近注目の、「バトル・フィ
ールズ・オブ・アース」に関して、いくつかのポイントを指摘しておきたい。

一部では、この映画はチャーチ・オブ・サイエントロジーとは、関係していない
との見方がある[12]。これは、私個人の意見であるが、まったくの誤解ではない
かと思う。サイエントロジスト、特に、OTレベルに到達しているサイエントロジ
ストの中で、この小説が、過去に実在した出来事をモデルにして書かれていると
の認識にかんして、異論を唱える人はいないであろう。

さらに、この映画のプロモーションに関して、RTC(Religious Technology
Center)のトップ(サイエントロジー諸団体の事実上のトップ)がことのほか熱
心であるとの報告が[13]に掲載されている。ここで、この映画には、サブリミナ
ル効果を応用したメッセージが、含まれているらしい点には、注目すべきであ
る。([13]のページにも記されているとおり、これは、RTC内部者のリークと見
られ、出典等が、明らかではないので、各自熟読の上その真偽の程を判断してい
ただきたい。)


[1] http://www.b-org.demon.nl/scn/deaths/room174.html
[2] http://www.b-org.demon.nl/index.html
[3] Church of Scientology International: What is Scientology? pp 545
Bridge Publication, Inc. 1992
[4] HCO BULLETIN OF 5 MAY 1980 LIMITED DISTRIBUTION ISSUE I OT VIII
Series I CONFIDENTIAL STUDENT BRIEFING
http://www.b-org.demon.nl/scn/upper-levels/ot8.html#ot82
[5] http://ezlink.com/~perry/Co$/Christian/index.htm
[6] http://www.factnet.org/Scientology/jesse_tapes.html
[7] Church of Scientology International: What is Scientology? pp 542
Bridge Publication, Inc. 1992
[8] http://wpxx02.toxi.uni-wuerzburg.de/~krasel/CoS/aff/aff_lrhj.html
[9] Jon Atack : A Piece of Blue Sky
http://www.xmission.com/~mirele/bluesky/
[10] Russell Miller: Bare Faced Messiah
http://www.cs.cmu.edu/~dst/Library/Shelf/miller/
[11] http://wpxx02.toxi.uni-wuerzburg.de/~krasel/CoS/aff/aff_lrhj2.html
[12] http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Kaede/3409/bfe/bfe.htm
[13] http://www.factnet.org/halt.htm




《編集者より》

ご投稿ありがとうございます。サイエントロジーとエホバの証人は全く違う宗教ですが、社会的な問題点でヨーロッパの国々を中心にエホバの証人と並んで警戒されている宗教です。ご指摘の通り、イタリアのカルト擁護者Massimo Introvigneがサイエントロジーとエホバの証人とを他のいわゆる「カルト」と一緒にして擁護していることは注目されます。








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