米国・国防総省の「異常接近する中国戦闘機」フィルムはイカサマかも……

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投稿者 佐藤雅彦 日時 2001 年 4 月 15 日 12:28:37:

「米軍スパイ機EP-3」にスクランブルをかけて墜落した中国戦闘
機が常日頃から異常接近していた」という“死んだ中国軍パイロ
ットはトム・クルーズばりの冒険野郎”説を裏付けると称して、米国
のラムズフェルド国防長官がマスコミ向けブリーフィングで発表した
「過去に起きた中国軍戦闘機の異常接近」フィルムを、昨日(4/14)
のテレビのニュースで繰り返し放映していましたけど、どうもあれは
胡散[うさん]臭いですなぁ〜。

奇しくも昨日は、爆笑問題を起用したテレビ朝日の『これマジ?』
とかいう番組の第1回でして、UFO好きの私は「謎のUFO基地に
突入」とかいう見出しに踊らされて楽しみにして視聴したんだけど、
内容は出来損ないの『アンビリーバボー』だし、演出は出来損な
いの『万物創世記』だしで、まず番組制作の頭の悪さにガックリ。
爆笑問題も、あんなクズ番組で評判を落とすのは気の毒だな〜
って感じ。もはやテレ朝は「どらえもん」と「クレしん」だけ放映して、
あとは電波ながさないで休眠していてほしいって感じ。【苦笑】

で、「謎のUFO基地」のせこさにズッコケましたが――あれは落語
に出てくる「化け物屋敷のオオイタチの看板に釣られて覗いたら
“大きな板に血がついていただけでやんの、ちきしょ〜!”」という
駄洒落オチと一緒じゃねえか――米国の国防長官がうやうやしく
上映した「中国戦闘機の異常接近」映像も、それくらいインチキ臭く
みえたんでね。

米国のスパイ機EP-3と、それに異常接近した中国軍機との空中
衝突という事故が起きて2週間。いまごろになってようやく出てきた
のが、今年1月下旬に撮られていた「異常接近」映像だ、というタイ
ミングからしてすでに怪しい。事故当初から米軍側は、中国軍機が
むやみに接近していた、と言い募ってきたのだから、この映像はも
っと早くに出てきて当然だったはず。本物の映像なら、事故直後に
提示して中国側の責任を追及することで、外交的に有利に立てて
いたかも知れないのに、アメリカ兵たちが解放されてから、「実は
こんなのもありましたぁ〜」って出してきたって説得力はないって
〜の。 ……それとも、あれほど大騒ぎになっていたのに、米軍
の連中は誰も「1月24日に撮影された」とかいう“記録フィルム”の
ことに気づかなかったのか? だったら組織をあげての馬鹿軍隊
ということになるし、知っていて出さなかった連中がいたなら、命令
系統がぶっこわれているか、“中国を有利に導くために故意に
証拠を隠蔽していた”勢力が米軍にはびこっていた、ってことに
ならねえか? 【笑】

それにこの映像、ツクリりっぽい。あんな映像は、米国周辺で簡単
に偽造できるだろうって。なにしろディズニープロなんて、このあいだ
『パールハーバー』のロケで、日本の旧軍の戦闘機の大編隊を
飛ばしたくらいなんだから、しょぼい中国軍の戦闘機を一機偽造
してデモフライトして、デッチ上げ「異常接近」映像をとるのはワケ
もないこと。  (『パールハーバー』のロケは偽造日本軍機が
じっさいに墜落して死傷者が出てるくらいリアルだったんだぜ。)

現物のジェット機を飛ばすのが面倒なら、CGって手もあるしな。
なにせ『アポロ13』ではブラモデルのサターンロケットを使って
発射シーンを偽造(再現)し、NASA当局者が「どうやってフィルム
を手に入れたんだ」と言わせたほどの映像テクがあるんだから。

なんでこんなことを書いたか? それはテレビニュースの“ペンタ
ゴン放出映像”を見て、あのエイリアン解剖フィルムとあまりにも
雰囲気が似ていたから。 

そういや今回の事故が発生してから1週間ほどたった頃、米国政
府は「EP-3」で偵察させてたのは中国が地下核実験の準備を
しているので、それを監視するためだった、などと言っていたが、
こりゃホントーでしょうかね。

小ブッシュとその取り巻きは、あまりにもチャイルディッシュだと
思うのですよ。 外交政策も内政もね。 


…………ところで、ペンタゴンが発表した今回のイカガわしい
      「中国軍機・異常接近」映像のパロディがでてきたら
      面白いんだけどな。空中浮遊する毛沢東が米軍偵察
      機に異常接近してきてパイロットがパニくっている場面
      とかね。【笑】

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●MSNBCのニュース記事
Tough talk over spy plane flap
  U.S. says China pilots
made risky interceptions
as China ends its search
for pilot missing in crash (4/14)
  ●起承転結がきいたニュース映像を見ることが出来ます。
http://www.msnbc.com/news/553032.asp


●米国・国防総省の御用ニュースサイト
Chinese Jet Struck Navy EP-3 Aircraft, Rumsfeld Says
By Gerry J. Gilmore
American Forces Press Service
WASHINGTON, April 13, 2001
  ●記者会見で公表されたニュース映像を見ることが出来ます。
http://www.defenselink.mil/news/Apr2001/n04132001_200104135.html
  

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ついでに『朝日新聞』の記事を引用しておきますが、
米国ペンタゴンのいかがわしい報道を、コメントもつけずに
真に受けて垂れ流しているなんて、バカじゃないかと思うよ。

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●朝日新聞
米国防長官が中国機の「攻撃的な操縦」を非難
http://www.asahi.com/international/update/0414/006.html

 ラムズフェルド米国防長官は13日、米中軍機の接触事故後、初めて記者会見し、米偵察機は水平に安定飛行していたと指摘、中国側の「攻撃的な操縦」に責任があるとの見方を強調した。長官は事故で墜落した中国戦闘機が1月に別の米機に接近飛行した際のビデオを公開して批判。偵察飛行は「中国を含め多くの国が実施している」として、米軍は今後も続ける方針を明言した。

 長官は「この12日間 、一方的な主張ばかりが伝えられた。乗員が帰国した今が、実際に何が起きたのかを提示する時だ」と表明。昨年12月以来、中国は米偵察機を計44回追跡し、うち6回は9メートル以内、2回は3メートル以内に接近したと指摘した。

 ビデオは1月24日に米機が撮影したもので、真横を飛ぶF8戦闘機の操縦士が米機を見ている姿も分かる。超音速で飛べる同戦闘機には偵察機の速度は遅すぎるため並行飛行が難しく、揺れながら飛行。その気流で米機が揺れた際、米乗員が「ぶつかったぞ」「操縦が変だ」などと不安げに声を上げている。

 国防総省は、帰国したオズボーン機長による長官への電話報告も公開。米機は接触まで自動操縦で飛んでいたとし、海南島の飛行場には10〜15回、緊急連絡を呼びかけた。しかし、壊れた機体の穴を通る空気の音に遮られて何の回答も聞こえなかったとしている。

 着陸前に機密をどこまで破壊できたかについて長官は「破壊リストの主要部分は実行した」と述べ、一部は壊せずに残った可能性も示唆した。海南島に残された機体について「この8000万ドルの機体は米国の所有物だ」と返還を求めた。

 ブッシュ大統領は事故後、中国への強硬派として知られるラムズフェルド長官が表に出ることを避けるよう指示。沈黙を続けた長官は、乗員が全員帰国したことで初めて記者会見を開き、中国批判を始めた形だ。(11:13)




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