最終章・殉教者牧口常三郎と差し入れられたカミソリ

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投稿者 ずっこけ善財童子 日時 2001 年 6 月 24 日 23:13:30:

回答先: お詫びと訂正〜日蓮曼荼羅の問題点 投稿者 山幸彦 日時 2001 年 6 月 07 日 13:36:36:

・当時の取り調べは、今日のような尋常なものではない。非国民扱いをされ、
当事者のみならず家族も大変な思いをした。また法の運用はデタラメで、
いつ釈放になるともしれず、食糧難のため獄中で衰弱死、あるいは餓死
するものも出るありさまであった。
牧口会長や戸田会長らに対する特高・検察の取り調べがおこなわれたが、
創価教育学会幹部を取り調べた特高の者たちは、厳しい仏罰をこうむる
こととなる。
戸田会長は、戦後、昭和三十一年六月二十八日におこなわれた大阪・
堺支部婦人部総会において次のように話している。
「私と初代会長の牧口先生をともに調べた特高刑事の一人が、
東京の有楽町駅で電車を待っていたとき、ひょいと頭を出して電車に
ぶつかり、目、鼻、口から血を吐きだし、首が抜けて死にかかった、
すごい頭破作七分の姿を、はっきりと私は目の前で見ている」
(『戸田城聖全集』第四巻より一部抜粋)
「身延系の信仰をしていた警官だが、牧口先生になぐるけるの暴行をはた
らき、さんざんいじめぬいた男だが、あとになって、その警官の子供が
ドブに逆さまに落ちて死んでしまったという事件もある」
(『戸田城聖全集第四巻』所収より一部抜粋)・・・・・
「いつも気品を湛えていて閑雅な牧田先生の老夫人と、東京のどこかの警察
の留置場にいるはずの稲畠政市の長男の嫁になつている長女とが、慎しやか
な姿で斎藤刑事の前へ進み、丁寧に挨拶して、重箱に詰めた弁当を差し出した。
『それから、これは、この間、部長さんのお話で、牧田が髭を剃りたいと
申しますそうで、安全剃刀を持つてまいりました。どうか、よろしくお取り
計い下さいますようお願いいたします』
二人は斎藤刑事に向つて、幾度も幾度も頭を下げると、正面の机の前から
振りかえつている牧田城三郎と顔を見合わせたまま後へ退つた。
そして、はじめて巌さんに気が付いて驚き、まあ! といつて微かに頭を
下げて出て行つた。
牧田城三郎はそれを見送ると、椅子を立つて、斎藤刑事の机へ行き、断り
もなく安全剃刀を取つた。
わが家で朝夕に使つていた剃刀が懐しく嬉しかつたのであろう。謹厳な顔
を綻ばせて、安全剃刀を感慨深げに眺めていると、不意に斎藤刑事の手が伸
びて烈しく頬を打つた。
『牧田! 誰の許しを受けて剃刀をいじる! 警察では刃物は厳禁なんだぞ! 
万一のことがあつたら、誰の責任になると思う! 年甲斐もなく弁まえのない奴だ』
斎藤刑事の平手が飛んで、烈しく頬を打たれた。
この捜査を指揮した特高二課長の警部(のち警視)木下英二は、戦後、創価学会
に入会し、懺悔の一文を書いている。その文は、『富士宗学要集』(第九巻)
の「法難編」に収録されている。
「昭和二十一年五月所謂G号該当で追放を受け、退職する迄で二十五年間の大半を
特高警察に捧げて来た私が数ある事件の中で最も慚愧に堪へないことは創価学会事
件であることをつくづく悟らされた。
史上にも曾て経験したことのない敗戦を味ひ追放から失業、そして生活に総ゆ
る苦難の十年間は全く虚脱状態に陥つて自分の将来には再度起つ機会は到底来ら
ずと幾度か観念させられたか知らないが、奇しくも亦創価学会の戸田先生に救われる
とは予想だにし得なかつた事であつた。当時は唯創価学会の峻厳なる折伏運動が、
他を顧みない我田引水の唯我独尊の行動としかとれなかつたのであるが、
斯る考え方が全く間違であつたことである=大謗法罪を犯したことになる」
(『富士宗学要集』第九巻より一部抜粋)
特高刑事たちも、牧口、戸田会長らを取り調べる中で、法華経に縁をし、ある
者は罰の姿をさらし、ある者は懺悔改悛の情を示して真の勝者を際立たせる
役割を演じたのであった。
昭和十九年十一月十七日牧口会長は独居房から病監に移された。
病監に移るに際し、下着を着替え足袋を履きかえ威儀を
正したという。病監に移る途中、足もとがもつれ転んだが、看守が手を
貸そうとするのを断り、一人で最後まで歩き病監に入り、病監に入ると
すぐ昏睡状態となったことが伝えられている。翌十八日朝、牧口会長は
巣鴨拘置所病監で息を引きとった。
・・・以上は
『地涌』選集
の中から牧口先生に関する部分をところどころ抜粋
し、継ぎ足したものです。しかし、『地涌』の中には池田大作氏を肯定して
いるところがありますのでそちらを読まれる方は大作に騙されないように
十分注意して下さい!
****************************************************************
終りに・・・
牧口・戸田両先生のことが今、求道者たちに再認識されることが大事なことなのに、
愚凡で無能な私が目立っては元も子もない。
従ってこの辺で全面的に幕を下ろすことにいたします。
願わくは両師の遺志が正しく伝わりますように。
一閻浮提総与の大御本尊に幸あれ!
ありがとう、そしてさようなら・・・



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