Re: 小林よしのりインタビュー:教科書「わしの執筆部分」と「採択戦略」(週刊ポスト5/4)

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投稿者 付箋 日時 2001 年 4 月 23 日 01:01:04:

回答先: 小林よしのりインタビュー:教科書「わしの執筆部分」と「採択戦略」(週刊ポスト5/4) 投稿者 YM 日時 2001 年 4 月 22 日 19:35:09:

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 森先生のあれですが、自由主義史観に浸っている子どもに対しては、私は最初は辛抱強く付き合っていたんですが、じつはあるとき『丸山真男集』『丸山真男座談』というのを読んでいたら、こういう話が出ていたんですね。戦前、津田左右吉さんが東京帝大で講義をして、右翼の学生に吊し上げられた。そのときに丸山真男が「こんな奴らと真面目に議論したって埒があかない」と言って津田左右吉さんを連れだした、という話なんです。私はそのとき“これだ!”と思ったんですね。

 確信犯に対して私たち確信犯でない者が議論できるわけがないんです。だから確信犯に対しては「あなたがそう思っているのなら、そう思いなさい」と言うようにしました。「いずれ歴史が証明するから、あなたは自分の考え方がいかに浅はかだったかを知るときがくるでしょう。それまでは、自分が正しいと思っているのならそう思っていなさい」と(笑い)。それは逃げじゃないかと思われるかもしれませんが、時間がもったいないですから、私はそう言うことにしています。

 私は学生に「人類の歴史は、ある意味では人権とデモクラシーが普遍化する歴史だと言い換えてもいい。私は歴史の進歩ということを素朴に信ずる」と言うんです。普遍的な価値だとか絶対的な真理だとか、そういうものをあざ笑う傾向が日本においては非常に大きいと思うんですね、自由主義史観に典型的に示されているように。そして「太平洋戦争で敗けたのも時の運だ」とか「強いられた戦争でこうなっちゃった」とか、理屈をつけて逃げちゃう。

 やはり私たちは、人権・デモクラシーといった普遍的な価値の存在だとか、歴史的な真実とか、そういうものを子どもたちの身につけさせていかなければいけないと思うんです。これも抽象的な話をしていたのではなかなか理解してもらえないけれども、「現実に人類の歩みを見てごらん。いまあなたたちがあたりまえだと思っている人権も、100年前はあたりまえじゃなかったんだよ。女性に選挙権が認められたのはやっと50年前からなんだよ」という話をすると、やっぱり“あれっ”という感じになってくるんですね。

 ぼくは、日本の非常に歪んだ歴史観を正すのも私たちの務めだと思うし、子どもたちに正しい歴史観を身につけさせるためにも頑張らなきゃいけないと思うんです。その場合に、抽象的な話し方で説明してもまずは理解できないので、なるべく具体的な、なるべく身近な例から少しずつ普遍に近づいていくというアプローチを、自分自身では心がけています。
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[21世紀のアジアと日本 ―政治と教育の課題― ](浅井基文)より抜粋





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