これは立派な有事法制の改革案である。

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投稿者 付箋 日時 2001 年 8 月 01 日 20:50:58:

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神浦 元彰(軍事アナリスト)


自衛隊の武器使用緩和 領域警備 不審船・ゲリラ対策 (朝日 8月1日 朝刊)

[要約]政府は不審船やゲリラ対策として、自衛官や海上保安官の武器使用規定を緩和し、不審船を停船させるために銃撃し、相手に危害を与えても違法にならない。また少人数の武装ゲリラに武器の使用ができるようにする。緊迫した状況では、自己保護のために武器の使用を認めるなどの自衛隊法改正案を秋の国会に提出する方針を固めた。

[コメント]草むらでガサガサと怪しい音がする。ここで警察官が草むらに拳銃弾を射ち込むことは認められていない。あくまで武器の使用は正当防衛や、周囲に危険が及ぶ防衛の範囲内である。しかし軍隊では、誰何(すいか)を行って返事がなければ発砲するように教えられる。誰何とは、「誰か、誰だ、出て来い」と言って、それでも正体を見せなかったら発砲である。相手が撃つまで待っていたのでは危険すぎるからだ。これが有事(治安出動や防衛出動下)でなくともできるように法律を改正するのだ。これは立派な有事法制の改革案である。このように有事法制を見直すことはもはや通常に行われており、賛成とか反対とか言える段階ではなくなっている。自衛隊や海保では次に段階で、必ずこの法を執行するはずである。すなわち不審船を見つけ、銃撃して実績を積み上げるのである。新法はなんとか作ったが、執行はしないというタイプの法ではない。実際に刀を抜いて、不審者を切り捨てることを証明しなければいけない法である。その試し切りをするために、不審船の監視はこれから一段と厳しくなる。北朝鮮の不審船は、今も日本近海に出没しているのは間違いない。この法案が可決すれば、最高の試し切りの機会が極秘裏に準備される。その時になって驚かないように。これが本当の軍事の世界である。もはや戦争ごっこで話しは片付かない。




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