『小泉内闇メールマガジン』第20号でました

 ★阿修羅♪

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投稿者 佐藤雅彦 日時 2001 年 8 月 06 日 04:30:05:

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 小泉内閣 Die on hurt!満身創痍で野垂れ死ね!
   現行政府のむやみなマスヒステリー人気を嘲笑する

       小泉内闇メールマガジン  第20号
             2001年8月5日(日)

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本日のコンテンツ
●1.ああ無惨……参院選で自民党が熱病的な圧勝!
     さっそく“守旧派”からの逆襲が噴出
●●2.「“構造改革”なんて一種のお経。
        ワイドショーで自民党スキャンダルが誤魔化せた」
      不景気顔の山崎“魔太郎”幹事長が
        得意顔でホンネをポロリ
●●●3.田中マキコ叩きが始まった!
     ◆陰謀その1――「無責任応援」糾弾だ締め上げろ
     ◆陰謀その2――外務大臣“資質”追及でクビにせよ
     ◆陰謀その3――櫻井よしこを外務大臣に、だって?
●●●●4.本日の爆笑喜劇!
         扇センセイが小泉に靖国参拝で激励
           「自分で言ったことは守るのが当然」って
             自分では守ってないクセに……(苦笑)
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●1.ああ無惨……参院選で自民党が熱病的な圧勝!
     さっそく“守旧派”からの逆襲が噴出


 参院選挙から一週間おくれの本誌発刊。 遅くなってすみませ
ん。 発刊が遅れたのは夏バテのせいもありますが、やはり、今
回の選挙であまりにも見え透いた結果が出たので、しばし脱力
していたのでした。

 優れた「民主政治」とは、執行勢力と批判勢力がほぼ拮抗し、相
互批判の緊張関係のなかで行なわれるものだと、私なんぞは思う
んだけど、そうした均衡とは程遠い“疑似独裁的”な状況が生まれ
てしまいました。 プロレスラーの大仁田厚が堂々と上位当選する
「参議院議員」選挙なのですから、もう呆れるほかはありません。 

  いまさらですが、参院選の結果はつぎの通りでした――

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<参院選総括>     (正副議長・追加公認含む)

   当選 非改選 総合計 増減 
自民 65 47    112 +4
公明 13 10    23 0 
保守 1 4    5 -2  (与党合計 140)

民主 26 33    59 +3
共産 5 15    20 -3
社民 3 5    8 -4
自由 6 2    8 +3
諸無 2 10    12 -4  (野党合計 107)

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  ――今回は、主だった野党はいずれも「小泉旋風に負けた」と
総括しているようですが、“神風が吹いた”みたいな脳天気な総括
をして自己満足しているのですから、もはや存在意義はないですね。
さっさと解党したほうが世のためだ、と言いたいくらいです。

 なにせ、小泉ブームを作ったのは、まずもってメディアであった。
おまけに日本テレビやフジテレビのように、社民党のCMなどを
放送禁止にして、朝から晩まで、ワイドショーやニュースショーを
みれば「小泉さん」と「真紀子さん」――つまり超長寿双子姉妹
だった「キンさんギンさん」のような「さん」づけの“キャラクター”
――が活躍している場面ばかりを繰り返し垂れ流した。 つまり
“小泉旋風”なる現象は、メディアが捏造・誘導した人工的な”流
行”であった。

 しかも、よせばいいのにどの党も、自分のところの代表的な議
員を“キャラクター”に仕立てて、マンガチックな大衆宣伝で党を
大衆に売り込もうとした。

 醜いデブ親父になった小沢一郎氏に、昭和30年代の少年雑誌
の冒険活劇主人公のような“活躍”をさせた自由党。

 党の顔ともいえる万年泣きっ面の志位氏がズボンのベルトをギ
ュッと締めて「身の引き締まる思いです」とオヤジギャグを飛ばし
た共産党。 

 オヤジギャグの極致というか、あまりに内容空疎な「そうはイカ
ンザキ」というセリフを神崎氏に喋らせて、なにを勘違いしたのか
遊説のたびに「そうはイカンザキの神崎です」と自己紹介して野次
馬たちをシラけさせていた公明党。 (それにしても一体なにが“い
かんザキ”だったのか結局わからずじまいだ。 だって、あのCM
で“糾弾”していたような“金品授受”を、公明党自身の議員の選
対が行なってパクられていたし、キタナイ政治を行なう自民党と
相変わらずくっついているしさ……。)

 そして、今回のオヤジギャグ対決では最も脱力する――「ホシュ
ピタルの保守党」という――意味なしフレーズを連呼していた保
守党……。

 (社民党のテレビCMは……残念ながら、ついに見れずじまい
だったので、評価しようがないな……。)

 こういう有象無象は、束になってかかっても“メディア仕掛けの
カリスマ”である小泉にかなうはずがなかった。 いや……むし
ろ、小泉人気を補完して、後押ししたようなものでした。

 小泉なんぞは、バカ大衆を釣るための“見栄えのいい疑似餌”
にすぎない。 小泉政権の“政[まつりごと]”の本質は、内容なき“
キャラクター宣伝”に尽きる。  なのに、この愚劣な大衆人気に
嫉妬でもしたのでしょうか、鳩山が“代表”を名乗っていて“船頭
ばかり多くて船がちっとも前に進まない”民主党では、「ゆきおち
ゃん」なるエイリアンふうの“キモい”キャラクターを登場させて、
「ゆきおちゃん携帯電話ストラップ」とかパソコンが見苦しくなるだ
けの「ゆきおちゃんスクリーンセーバー」などのキャラクターグッズ
のみで(ここを特に強調)浮動票をさらおうとした。 国民蔑視と無
定見は自民党を凌ぐほどのタチの悪さだが、キャラクターのセンス
の悪さと醜悪さでは、軽く自民党を越えてしまっていた。  社会
党が雲散霧消して以来、組合だのみの選挙なんてできなくなって
いたわけで、その空白を浮動票で埋めようとするのは当然の選択
なのだが、浮動票有権者に政策や政見を伝えるのでなく、日本
有数のブルジョワの坊ちゃんで“世間知らずの代名詞”みたいな
人物の不気味なデフォルメ漫画を売り込もうとしたのだから、国民
から肘鉄をくらったのは、けだし当然の結果であった……。

 フジテレビの開票速報番組が30日未明に終了する際に、まっ
たく不可解なことですが、小泉純一郎の幼少時代から現在にい
たるまでの写真を、背景音楽とともに延々と放映していました。
参院選の特番ですからね。 小泉個人の半生をショーアップする
必然性や根拠はどこにもない……。 なのに“人間・小泉純一郎”
の半世紀以上におよぶ肖像写真のスライドショーを放映したの
だから、じつに奇妙であった。  ……あたかも小泉の追悼番組
でも見ているような気分になった。
 
 それはともかく、この小泉の肖像写真のスライドショーに、正直
に言って私は釘付けになってしまったのでした。 なぜって、小泉
純一郎がペイペイの政治家から出世していくさまを連続写真で見
ていると、否応なくヒットラーを連想してしまうからでした。

 20世紀最大のカリスマは、誰だったか? 地球規模でみると、
たぶんヒットラーではないか? 次点にスターリン、そしてガンジ
ーかジョン・ケネディーが挙げられるであろう。 悪魔的な戦争犯
罪と人道犯罪を指導し、愚かな戦争で敗北を呼び込んで、ドイツ
をほとんど滅亡の瀬戸際に追いやり、地下室に逃げたきり“英雄”
とは程遠い惨めな死に方をした――ただしヒットラー死亡説につ
いてはいまだにファンタジックな異説が支持を得ているが――に
もかかわらず、もうとっくに半世紀がすぎたのに、いまだに“ヒット
ラー人気”は衰えることがない。 

 つまり、敢えて言うけれども、ヒットラーは「カッコよかった」……。
この“カッコよさ”は、ヒットラーの絵描きとしてのセンスや、演説能
力によって支えられていたことは否定できないが、なによりも、ゲ
ルマン民族の伝説的習俗などを疑似宗教的な政治イベントに巧み
に取り込み、当時の最先端“IT”である映画・ラジオなどを駆使して
効果的・戦略的に宣伝した結果として、生み出されたものだったと
いえるでしょう。 ……つまり、「ヒットラーはカッコいい。だけどその
カッコよさは、演出によって作られたマガイものであった」と……。

 ……今回、小泉の自民党が「圧勝」したのは、神風が吹いたか
らではありません。 メディア仕掛けの偶像崇拝を許し、メディア
による特定政党への依怙贔屓[えこひいき]や忌避を許し、それば
かりか、偶像崇拝にあこがれてテメエの党でも下手な真似をこい
た、愚劣きわまる諸政党が選挙動向を「小泉自民圧勝」の方向に
押し進めたのです。 つまり、ファシズム的状況を阻止する気概も
能力もなかった敗北政党が、小泉ブームのマスヒステリーに手を
貸した、と言える。

 むろん、主犯は「小泉・真紀子・塩爺」のカリスマ3点セットを気
安く販売してマクドナルドみたいなセコイ商売を行なった自民党
であり、小泉内閣支持の演出を意図的に仕組んだ読売新聞・日
本テレビグループや産経新聞・フジテレビグループであり、売らん
かなの卑しい根性で小泉人気を煽った朝日新聞・テレビ朝日グ
ループあたりが最大の共犯者であったと言えましょう。(以前に本
誌で述べたように、朝日新聞やテレビ朝日を「左翼」呼ばわりして
いると現状認識を大きく見誤ります。 商業主義と愚劣で迎合的
なポピュリズムこそが、朝日メディア群の本質でしょうから……。)

 自民党以外の、今回「圧勝」とは縁がなかった諸政党の愚かさ
は、これらに次ぐ責任だったにすぎません。 しかし、春先の“シン
キロウ突然辞任―→小泉総裁の予想外の誕生”を無定見に歓迎
し、小泉ブームの増長に手を貸し、結果的に“小泉の怪物的なカリ
スマ人気”に圧倒されてしまった諸政党は、自らの方針に重大な
誤りがあったのだから、それを真剣に反省すべきなのですが……。

 まあ、無理ですな。 どこも“小泉人気”や今回の投票者国民に
責任をおっかぶせて、惨敗を認めようともしない。 小泉ぢゃ〜
ないが、「逆風に苦しみながらも、よく頑張った、カンドーした!」
などと自分を慰めているのだから。  やはり「解党を勧告」したい
気持ちなのです。

        ★       ★       ★

 ……ああ、またも前口上が長くなりすぎた。
    申しわけない……。

 さて、一週間前の日曜日、つまり参院選当日のことですが、主
要各局の開票速報番組には、自民党の鈴木宗男が出ずっぱり
だった。

 なぜかというと、この選挙が終われば“疑似餌”としての小泉の
役割は終わるので、利権誘導政治で権力を得てきた政治家どもが
一気に反撃に転じて小泉政権を妨害するのではないか、と予想さ
れていたからです。

 鈴木宗男といえば利権政治の親玉と目されている人物。 鈴木
はODAその他に絡む巨大な外交利権を握っていると言われてい
るが、田中真紀子外相との暗闘が国会の外務委員会で噴出して、
名実ともに小泉政見に対する“反動派”の代表格とみなされるこ
とになった。 

 ところがこの男は、開票速報番組でつらつらと、「自民党は一致
団結した公党なのだから小泉政権に反対するなんて絶対にあり
えない」と嘯[うそぶ]いたのでした。

 いやいや、鈴木宗男の言質ばかりを紹介するのはエコヒイキ
にすぎる。(笑)  なにしろこの人物は、北海道の小さな集会で
野党の議員が口を滑らして「鈴木宗男は日本一ダーティーな政
治家」だと言ったことに我慢がならず裁判沙汰を起こして、結果
的に裁判所からも「日本一ダーティーな政治家」だという事実上
の認定をもらったトンデモ政治屋ですから、こいつがウソをつい
てもちっとも驚かない……。

 問題は、自民党自体が、小泉の政策に敵対的な自民党候補
者のところにまで小泉や田中真紀子を応援に送り込み、そうし
た候補者たちも“小泉流の構造改革”に翼賛すると、選挙民に
向かって言明したすえに、自民党が「圧勝」したということです。

 にもかかわらず、自民党の中枢部では、選挙明け早々から、
小泉流の「構造改革」に対する攻撃が始まった。

 選挙の前には党内の内紛を見せるわけにいかないので、誤
魔化してきたわけですが、それが一挙に噴出した。 こんな具合
に――


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http://www.tokyo-np.co.jp/00/sogo/20010803/mng_____sogo____004.shtml
[東京新聞・8月3日]

      参院選終わって「抵抗勢力」逆襲

●自民政調会合で「小泉改革」批判
  自民党が二日開いた政調正副会長と政調部会長の会合で、
小泉構造改革の目玉である二〇〇二年度の国債発行額を三十
兆円以下に抑制する方針をめぐり、批判や疑問が相次いだ。小
泉構造改革に対し、各省庁の意向を受けた族議員ら「抵抗勢力」
の逆襲がいよいよ始まった。(高山晶一)

●党了承の国債抑制にも反発
  「このままでは破局的な経済状態になる。小泉純一郎首相
が言っている『構造改革なくして経済成長なし』というのはおか
しい」
  山本幸三・厚生専任部会長は同会合で、こう発言した。ここ
まで直接的な首相批判は小泉政権の発足以降、首相の人気に
支えられた自民党では考えられなかったことだ。
  そもそも、この日の会合は、政府が三日に二〇〇二年度の
概算要求基準の「大枠」を示すことを踏まえ、首相の構造改革
に反しない景気対策について考えるのが趣旨で開かれていた。
  同党は六月、国債発行を三十兆円以下に抑制する方針を含
む「骨太の方針」を了承。三十兆円以下の国債発行の抑制は、
議論の「前提中の前提」であるはずだった。
  ところが、会合では、その「前提」を無視するかのように公共
事業量の確保などを求める意見が続出。党三役として首相を支
えるはずの麻生太郎政調会長でさえ、三十兆円以下の抑制に
対して疑問の言葉を口にした。
  この日、こうした意見が噴出したのは、概算要求基準を意識
した族議員による「予算獲得競争」(自民党関係者)という一面
のほか、これまで隠れていた構造改革への根底での不満がある。
  最近の世論調査でも、構造改革よりも景気対策を求める国民
世論が増えているほか、小泉人気に頼った参院選が終了したこ
とで、これまで言いたくても言えなかった「本音」が吐き出しやす
かったこともある。
  会合の雰囲気を聞いた塩川正十郎財務相は驚き、同日午後、
自民党本部で麻生氏と会談。「骨太の方針をやらせてほしい」と
求めたが、麻生氏は「内閣の方針だから協力したいが、どんな概
算要求基準か見ないと分からない」と言葉を濁した。
  党内の小泉構造改革に対する批判は、概算要求基準を閣議
了解する十日に向け、今後ますます強まるのは間違いない。

●「批判」「疑問」発言集
 ◆麻生太郎政調会長「1998年の(財政構造改革の時の)厚相
は小泉(純一郎首相)さんだから、あの時の(大変だった)ことは、
よもや忘れていないと思うが」
 ◆鈴木宗男前総務局長「国債発行30兆円は小泉首相の公約
であり、それはそれで構わないが、国防、外交、教育、治安の4
分野については配慮が必要だ」
 ◆山本幸三・厚生専任部会長「国債発行30兆円は(財政再建
のための)手段であるべきだが、今では目的になっている」
 ◆栗原博久・国土交通部会長「公共事業をカットすることは、セ
ーフティーネットを失うことにならないか」
 ◆金田英行・農林水産部会長「農林水産は疲弊している。農家
の所得は4年連続で減少するなど、足腰が弱っている」
 ◆臼井日出男・指定都市調査会長「景気が落ち込んでいる時
に何をやるかをまず考えるべきだ」
 ◆長勢甚遠政調副会長(厚生労働担当)「30兆円以下となる
と、相当の覚悟でやらなければならない」
 ◆伊藤達也・経済産業部会長「経済がおかしくなったら、構造
改革どころではない」

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  ――小泉がオウム鳥のように喋りちらしている「構造改革」と
は何なのでしょうね。 おそらく狭義には“国家債務べらし”のため
の公共事業の縮小や民営化なのでしょうね。 そんなことは20年
前の中曽根政権時代から、ズゥ〜っと叫ばれてきたわけで、いわ
ば永田町の“伝統芸能”になっている。(笑)  メディアはこうした
財政的側面にしか目を向けていないが――だ〜からエコノミック
アニマルって蔑視されるのよ――小泉総理は憲法“改変”による
国家体制の根本的な“リストラ”をも考えている。 

 そもそも「構造改革」なんてコトバは、1960年代に全学連の学
生運動のなかでさかんに使われたものに他ならない。当時の新
左翼の学生たちが用いた「構造改革」とは、簡単に言えば「資本
主義を緩慢に破壊して社会主義に転換させること」を意味したわ
けでしたが、新左翼運送のなかで「構造改革派」といえば、“お
勉強好きの、腰が引けた日和見主義者”を指していたとか……。

 「構造改革派」についての簡単な説明を引用しておきましょう。


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全共闘時代用語の基礎知識
http://www.asahi-net.or.jp/~gr4t-yhr/zenkyoto_ka.htm

構改派【こうかいは】〔組織〕
構造改革派の略称。日常的には他党派は「構改」と呼び捨てにし
た。日本共産党のソ連寄り路線に反発して、飛び出した親ソ連派、
イタリア派が主流。理論家としては、武藤一羊(むとう・いちよう)な
どが知られている。
《証言:構改派は、つき合いがないと、まったくどんな活動をしてい
るかわからないセクトであった。詳しくみれば、革共同や共産同よ
りも複雑な系譜がありそうだが、活動実態そのものは、当時もほと
んどわからなかった。東京外語大学に付き合っていた女の子がい
たので、外大に行ったとき、構改派のひとつであるフロントの学生
にはじめて出会った。=風太郎》
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 ――新左翼セクトとしての「構造改革派」は1966年に誕生し、
71年に分裂解体しました。 小泉が血気盛んな20代だったころ
の話。 つまり小泉は、「構造改革派」というセクトのことを、少な
くとも同時代に政治にコミットしていた青年として、知っていた可
能性が高い。 ひょっとすると、小泉がいまごろ唱えている「構造
改革」というのは情念の部分で新左翼セクトの“遺志”を継いで
いるのかもしれない。(笑)

 ただし、1960年代後半の“激動の時代”には、「構造改革派」
というのは“日和見主義”の代名詞のような蔑称として使われ
ていたそうな……。  “一口シシ”小泉が、国政の漠然とした
“改革”に「構造改革」という呼び名しか付けられなかったところ
に、元祖「構造改革」派の“日和見主義”の遺伝子がかいま見
える……とも言えるかも。(笑)

 つまり、口先では威勢のいい「革命」を唱えるが、すっかり腰が
退けて自己保身に走るという“遺伝形質”だけが、なぜか新左翼
から自民党に受け継がれたのかもしれませんな。 滑稽な“生ま
れ変わり”ですな。

 ……しかしまあ、「構造改革」を言っている以上、小泉もそれを
利用して選挙で「圧勝」した自民党の連中も、「構造改革」とやら
を行なわなきゃ身も蓋もないですよ。 「構造」という大仰な単語
がアタマにかぶさっているのだから、ラジカルな改革でなきゃ看板
に偽りが出てくる。 

 国家財政をいじるのなら、鈴木宗男みたいに「聖域」を設けちゃ
いけませんな。 それじゃ嘘つきになっちゃうもんね。  「国防・外
交・教育・治安」も大なたを振って財源カットし、民営に移管すれば
いい。 軍隊は賃金の安い中国や東南アジアから兵隊を雇って
外人部隊にすりゃいいし、警察も暴力団に業務委託すりゃいいで
しょう。 教科書検定なんて、まず最初に廃止ですな。教育に金を
出す必要もない。 義務教育を廃止して、国民の大多数を白痴に
しておけばいいでしょう。  ……ずいぶんと無責任で、自殺的な
アイディアですが、だけど中曽根政権以来、ずいぶんと国家の
「構造改革」は行なってきましたからねぇ。 それも、特権的な政
治家や財界人が、分割・民営化で作りだした企業から利権を吸い
上げるという方向での「改革」をね。 国鉄や電電公社だけを政府
や米国企業の思惑で民営化するなんてエコヒイキはしないで、文
字どおり「聖域なき構造改革」をしないとね。(笑)

 憲法に手をつけるなら、とうぜん第1条から書き直さなくちゃね。
税金を“無駄遣い”している天皇の政治利用は廃止して、百数十
年間も江戸城跡地に幽閉同然にしてきた天皇を“解放”し、京都
の御所にお帰りになっていただかねばなるまい。   宮内庁は
解体。 天皇家は歴史財産として文部科学省の所轄に移管する
か、文化財の保守管理専門会社に管理をまかせる……。 なに
せ「聖域なき」改革なんですからね。

 不謹慎でしょうか?  だけど小泉政権の看板政策を文字どお
りに受け取れば、こういう「無血革命」の路線しか出てこない。自
民党がこうした「構造改革」をめっそうもないと思うのなら、こうい
うイイカゲンなコトバで国民を騙しちゃイケナイのですよ、そもそも
の問題として……。


 ……まあ、とにかく、選挙が終わったとたんに利権集団の“族
議員”どもが不平不満の声を上げだした。 “族議員”などという
呼び方をすると「民族差別」になりそうだから(笑)、もっと別な呼
称を考えたほうがよさそうだ……。 最近では2ちゃんねるなどで
「暴走族」を「珍走団」と呼ぶ動きが出てきているので、それを真
似て「賃走議員」と呼ぶのはどうでしょうね。(笑) あるいはイヌ
のようにうるさく吠えるので「狆(チン)争議員」と呼ぶとか……。


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●●2.「“構造改革”なんて一種のお経。
        ワイドショーで自民党スキャンダルが誤魔化せた」
      不景気顔の山崎“魔太郎”幹事長が
        得意顔でホンネをポロリ


 「構造改革」という単語が内容空疎なスローガンだということは
かつての新左翼運動が30年前に実証してしまったことなんだけど、
政界の“魔太郎”こと山崎拓幹事長が、このスローガンの真実を、
よりによって労働組合の勉強会で告白してしまいました。(笑)
[“魔太郎”というのは、1972〜75年に秋田書店『週刊少年チャ
ンピオン』に連載された藤子不二夫の異色怪奇漫画漫画『魔太
郎がくる !!』の主人公「浦見魔太郎」のこと。“魔太郎”は学園で
猛烈な虐待をうけている“いじめられっこ”だが、「う・ら・み・は・
ら・さ・で・お・く・べ・き・か!!」と念じながら異常なほど残忍な
復讐をするのであった……。]

 こんな具合にね――

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http://www.asahi.com/politics/update/0802/006.html
[朝日新聞・8月2日]

   「構造改革は一種のお経」山崎自民党幹事長が本音

  自民党の山崎拓幹事長は2日、宮城県蔵王町で開かれた
連合主催のセミナーで、KSD事件などのスキャンダルが過去
の話になって参院選に好都合だった、との見方を示した。小泉
政権の看板である構造改革も「一種のお経」と表現するなど、言
いたい放題。大勝した自民党のおごりが早くも表面化した形だ。
  山崎氏は参院選について「一連のスキャンダル、極め付きは
KSD事件だが、そういうものを背負って選挙をやれば大敗を喫
したのは必定だ」と指摘。小泉首相を生んだ4月の総裁選がテレ
ビのワイドショーで大きく取り上げられたことで「いつの間にか、
スキャンダルは過去の話に押し流された。非常に好都合だった」
と述べた。
  さらに、構造改革について「国民全般に、何かと聞いて答えら
れる人は1人もいない。一種のお経みたいに『構造改革、構造改
革』と言っていれば人気が上がる」。山崎氏は自分自身のことを
冗談めかして「謙虚さを忘れたような態度。『のど元過ぎれば熱さ
忘れる』という感じだ」とも評した。

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  ――まあ、自民党内ではガキ扱いされてきた“魔太郎”ちゃん
のことだから、日頃から鬱屈することがいろいろとあったんでしょう。

 で、参院選で党内のジジイどもの抑圧をはね除けて大勝できたか
ら、よほど嬉しかったんでしょうな。 それで本音がポロリとでた。

 だけど“魔太郎”ちゃんは、こうして喜怒哀楽が簡単に表情に出て
政治的に不要なことをついつい口に出しちゃうから、ガキ扱いされ
てきたんだけどねぇ……。

 新聞に放言が出てしまったので、山崎“魔太郎”ちゃんは苦し
い釈明をしました。 こんなふうに――


∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇
http://www.asahi.com/politics/update/0803/006.html
[朝日新聞・8月3日]

   「構造改革はお経」はジョーク 山崎幹事長が説明

  自民党の山崎拓幹事長は3日、「一種のお経みたいに『構造
改革、構造改革』と言っていれば人気が上がる」などの2日の発
言を報じた朝日新聞などに対し、発言の意図を説明する文書を
出した。
  文書では「真意は、構造改革とは何かを1時間にわたる講演
の核心部分として話したものだ。選挙で敵対した連合幹部相手の
講演なので、お互いに硬くならないようにジョークを交えて話すこ
とに努めた」と説明。さらに(1)構造改革という言葉が一種のお経
のように唱えられていることは事実(2)意味が十分に分かって言
っている人が少ないことも事実−−などとしている。

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  ――「構造改革はお経だ、という物言いはただのジョークでし
た」と言いわけをしたけれど、それでも、「(1)構造改革という言
葉が一種のお経のように唱えられていることは事実、(2)意味が
十分に分かって言っている人が少ないことも事実」だと語ったそう
ですから、正直な“魔太郎”ちゃんを、こう言って褒めてあげましょ
うか……。

    本当のことをよく言ったっ!  感動したっ!

 ところで山崎“魔太郎”ちゃんが「構造改革」の正体を明かした
連合のセミナーですが、ここで最も“過激”な遠吠えをしていたの
は民主党の“ゆきおちゃん”だったというのだから、笑えますな。

 まあちょっと、この連合セミナーの様子を読んでいただきたい
――

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http://www.asahi.com/politics/update/0802/008.html
[朝日新聞・8月2日]

  連合セミナーに主要7党勢ぞろい
     「痛み」への配慮強調

  改革に伴う「痛み」への対処が政治課題に浮上するなか、主
要7政党の幹部が2日、宮城県蔵王町での連合主催のセミナー
で講演した。「反自民・非共産」を掲げ、民主党を支援する連合だ
が、最近は民主党の構造改革路線に疑念を募らせる。それを見
透かしたかのように、他党からは痛みへの配慮を強調する発言
が相次いだ。  「3年後に60議席を取れば単独過半数を回復
する」。自民党の山崎幹事長は、参院選では敵だった連合に遠慮
することなく切り出した。首相と連合会長の「政労会見」再開合意
や首相のメーデー出席など、政府・自民党と連合の関係改善も
強気の背景にはある。
  「痛みが弱者にいかない配慮を最大限にする。(9月に予定さ
れる)臨時国会で実行の裏付けを約束する」とも。
  連合との政策協議を月2回続けている公明党。冬柴鉄三幹事
長は「非自発的離職者の対策に党の命運をかける。臨時国会で
補正予算を視野に入れて万全の対策をしたい」と発言。保守党の
井上喜一政調会長も「経済が悪くなる状況で構造改革を進める
のは難しい」と語った。
  初めて連合のセミナーに参加した共産党。志位和夫委員長は
「立場の違いもあるが、一致点もある。どんな労組とも共闘するの
が共産党の立場だ」と秋波を送った。
  連合が志位氏の招待に踏み切ったのは、政策面で民主党との
距離が広がる一方、共産党との接点が増えてきたからだ。志位氏
は「(改革を進めれば)大失業社会になる。サービス残業の一掃や
解雇規制などで連合とは一致できる」と語った。
  社民党の福島瑞穂広報委員長は、小泉改革を「労組ぶっつぶ
し大作戦」と酷評したうえで「民主党には小泉さんでいいと言う人
が結構いる。社民党は連合とまったく同じ考えだ」と訴えた。自由
党の藤井裕久幹事長は「実体経済を支えるには補正予算が必要」
と語った。
  対照的なのが民主党の鳩山由紀夫代表。「自己責任よりも依
存の中で生きてきたことが日本人に誇りを失わせた」「不良債権
の処理は一気に大胆に行うべきだ」と安心より改革を強調し、連
合幹部をあ然とさせた。
  参院選で500万票以上を当て込んだ労組系候補の得票合計
は169万票にとどまり、民主党内には不信が強まっている。連合
にも「民主党の抵抗勢力」に位置づけられたことに反感があり、
「少し突き放した方がいい」との声も漏れる。
  鳩山氏は「政党と組合の目的は同じでない。自主性を生かして、
ともに生きていくことを考えたい」と締めくくった。

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  ――自民党は、すでに右傾化して力を失った連合を懐柔しよう
とアプローチをかけ、野党の連中は、労働組合との連帯を呼びか
ける。 いずれの姿勢も、それなりにスジは通っている。

 ところが“逝きおちゃん”だけは、小泉の大便、もとい代弁みたい
な“急進改革”を主張して、ひとりで気を吐いていた。

 それにしても“逝きおちゃん”は「宇宙人」ですな。  この人は
「自己責任よりも依存の中で生きてきたことが日本人に誇りを失
わせた」と主張したそうですが、そういう自分はなんなのさ?(笑)
このヒト、小泉総理が誕生して以来、ズ〜っと「小泉依存で生きて
いて、野党政治家としての誇りを微塵も感じることができない」。
参院選での“逝きおちゃん”の闘いぶりはどうだったか? 似合わ
ないカジュアルシャツに役所浩二も顔負けのボサボサ頭で若者
ぶって遊説して歩き、行く先々の演説では自分を“宇宙人キャラ”
に見立てて、「宇宙人の鳩山由紀夫です」などと有権者を馬鹿に
したスピーチをやり続けた。  こうして実質的に大負けした以上、
“逝きおちゃん”は民主党代表として責任を問われて当然だった
はずなのに、彼をはじめ党内の腰抜け幹部どもは、あたかも天災
にでも遭ったかのように、選挙の敗北を「小泉旋風」という“神風”
のせいにして敗北責任を不問に付した。

 小泉政権に対する翼賛的なスタンスといい、グロテスクなキャラ
クター設定(=逝きおちゃん)による大衆迎合の選挙戦略といい、
民主党が国民の支持を失ったのは、この代表人の判断ミスにあっ
たことはたしかである。 いわば“最大野党が抱える不良債権”。
そうである以上、党代表の人事交代を行なって然るべき責任をとる
のがスジであろうに、あいかわらず党代表に収まりながら、「不良
債権の処理は一気に大胆に行うべきだ」もないでしょうよ。(笑)

 “逝きおちゃん”の連合でのスピーチが民主党の公的見解だと
するなら、この党はとおからずファシスト政党に大化けするかも
しれませんな。 そうした危うさを、民主党は内在させている。


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●●●3.田中マキコ叩きが始まった!
     

◆陰謀その1――「無責任応援」糾弾だ締め上げろ

 小泉内閣の「構造改革」指向……というか、端的にいって破壊
性を、良かれ悪しかれ最も露骨に表現しているのが田中真紀子
外務大臣の一挙一動でしょうね。

 だから党内守旧派の連中は、親の七光りで政治家に成り上が
ったこの“お嬢さん”が憎たらしくて仕方ない。 役なしの外野で
好き放題の“政局漫談”をやらかしているうちは、黙殺していれ
ばよかった。 ところがジジイ連中の頭を飛び越えていつのまに
やら外務大臣になり、それどころか外務省の“基幹構造”や“伝
統的慣行”になってきた横領その他の犯罪行為にメスを入れる
と大声で宣言したものだから、さあ大変。 エサ場を荒らされたド
ブネズミのように、大騒ぎし始めたってわけ。

 小泉は総理大臣だし、なによりも“男”であるから、小心者の
政治屋どもが面と向かって異見をいうことはできない。 しかし
田中真紀子は“女”だから、イジメがいがある……自民党のジジ
イ連中の言動には、そうした下卑た根性がにじみ出ていますな。

 ……で、選挙が終わって“挙党一致”のふりをする必要がなくな
ったとたんに、“真紀子叩き”、いや“真紀子降ろし”が始まった。

 その最初の“突っつきどころ”は選挙絡みの“責任追及”劇とし
て始まりました。 こんな具合にね――
     

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http://www.asahi.com/politics/update/0731/009.html
[朝日新聞・7月31日]

   「知らないんだから触らないで」 
      田中外相発言が物議

  田中真紀子外相が参院選最終日に群馬選挙区の自民党
候補(新顔、落選)の応援演説をした際、「候補者がどの人か
知らない」などと発言したことについて、31日、同党内で「応援
でなく選挙妨害だ」(笹川尭群馬県連会長)といった批判が噴き
出した。
  外相は28日、選挙カーの上でマイクを握り「この候補者、何
とおっしゃるんですか」。そばにいた候補者が外相に軽く触れる
と「知らないんだから触らないで」と続けた。さらに有権者に「お
ばちゃん物好きねえ。この暑いとこ、朝早くから」とも。この様子
はテレビでも放映された。
  31日の党役員連絡会では、笹川氏のほか中川昭一広報本
部長も外相発言を批判。「党紀委員会にかけるべきだ」との意見
も出て、役員に対応を一任した。
  青木幹雄参院幹事長が群馬県選出の中曽根弘文参院議員
を呼んで事情を聴取。中曽根氏は「候補者の履歴書やパンフレ
ットも事前に渡して了解を得ていた。非常に遺憾だった」と説明し
た。
  三役の1人は「言い過ぎなのは間違いない。自分なら、ただ
ではおかない」。別の党幹部も「あれで1議席落としたかも……」。
ただ、なお国民の人気が高い外相だけに、処分のあり方につい
ては頭を痛めている。(19:19)

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 ――この群馬の応援演説は、前日にヴェトナムから帰ってきた
ばかりで「風邪気味なので休養したい」とゴネる真紀子外相を、群
馬の自民党県連幹部と、コンニャク大勲位の中曽根が夜更けまで
口説いたあげく、強引に設定したものだったとか。

 この応援演説のハチャメチャぶりは、本誌前号でも「●●●●4.
爆笑人情喜劇! 田中真紀子、あっちこっちでサル芝居!」で紹
介しましたが、演説内容そのものはまちがってない。 念のために
彼女の応援ぶりを報じた記事をあらためて紹介しておきますと――


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http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200107/28/20010729k0000m010032000c.html
[毎日新聞7月28日]

   田中外相:
     群馬県内の参院選応援演説で「この候補者だれ」

  参院選選挙戦最終日の28日、田中真紀子外相が、群馬県内
2カ所で自民党候補応援のため街頭演説した。ところが、候補者
とともに選挙カーの上に上った外相は「候補者がどの人か知りま
せん。駅に着いたときは(候補者が)男か女かも知らなかった」。
演説の最後でも「この候補者なんておっしゃるんですか」と“質問”
してみせるなど聴衆は爆笑のうずに包まれた。
  外相の応援は公示日に大分県で行って以来2度目。演説では
「自民党を中心に与党のやったことは我々の税金である公的資金
を、つぶれかかっている事業や問題ある事業につぎこんできたこ
とだ」と自民党批判を展開。さらに候補者が県議出身であることは
事前に知らされていたのか「県議をやったから国会へ行ってみよう
とか政治家の娘だから国会へいってみようというのは税金の無駄
遣い」と言いたい放題の演説だった。

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 田中外相を呼んだ側の準備がズサンだったことは否定しようが
ない。  「候補者がどの人か知りません。駅に着いたときは(候
補者が)男か女かも知らなかった」とか「この候補者なんておっし
ゃるんですか」などと皮肉を言われても仕方がない。 まあ、それ
を口に出していうか、腹に収めておくか、という違いはあるが、あ
まりに非常識な招請であれば、招聘元に公衆の面前で恥をかか
せるのも“教育”のうちではあろう。  群馬のこの候補はけっき
ょく落選してしまいましたが、それを「真紀子のせいだ」というの
はスジちがいな話で、群馬県連の責任転嫁もはなはだしい。

 群馬演説の1週間まえに兵庫県明石市の花火大会で、主催者
側の道路警備上の不手際によって歩道橋上に観衆数千人が異
常密集してしまい、結果的に数百人が“将棋倒し”となり十人以
上が死ぬという大惨事が起きましたが、事件直後に「茶髪の若
者たちが密集している群衆のなかで乱暴狼藉をはたらき、それで
“将棋倒し”が起きた」というまことしやかな情報が流れ、事件の
責任を“不逞な茶髪”に求めるというムードが一挙に高まった。 
たとえばインターネット巨大掲示板「2ちゃんねる」の「ニュース速
報」板では、“不逞茶髪の犯行説”が出たとたんに「茶髪の配管
工や大工見習いが犯人だ! 画像をさらせ! 犯人の身元をつ
きとめてリンチせよ!」という扇動がすさまじい勢いで巻き起こっ
たし、テレビのワイドショーでも“再現映像”をデッチ上げて“不逞
茶髪の犯行説”を宣伝したものがあったらしい。(私自身は、この
再現ドラマを放映した問題のワイドショー自体を見ていない。だが、
“不逞茶髪の犯行説”はワイドショーで繰り返し紹介され、それは
私も見ていた。)   ……ところがほどなく、“不逞茶髪の犯行説”
は、警備当局と明石市当局が、自分たちの責任をごまかすため
に共謀してデッチ上げたことがバレてしまった。 茶髪の青年たち
は、ものぐさなジジイどもの“いけにえのヤギ”にされかかった…
…というわけ。 なんだか関東大震災のときに「震災の混乱に乗
じて不逞な朝鮮人が井戸に毒を入れて歩いている」という偽情報
で民間自警団による“朝鮮人狩り”が起きたり、警察が朝鮮人だけ
でなく反体制活動家などを一斉検挙して惨殺した悪夢のような出
来事が、80年ちかく経って茶番的に蒸し返されたという感じです。
(そういやオウム騒動の1995年にも、4月のなかばに「オウムの
連中が貯水池に毒をいれるかもしれない」という時代錯誤的な噂
が日本中を駆けめぐりましたな。)

 こうした明石市のスキャンダルからも明らかなように、怠け者や
愚か者どもの責任転嫁の矛先は、ときとしてトンデモない方向に
暴発するものである。(笑)

 自民党内の奢[おご]れる愚か者たちは、さっそく“不逞な真紀子”
をぶったたけ、というトンチンカンな活動目標をみつけて、気勢を
上げ始めた……。(笑)   こんな具合にね――


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http://www.asahi.com/politics/update/0803/001.html
[朝日新聞・8月3日] 

    自民、6日に党紀委員会
      田中外相の応援演説問題

  田中真紀子外相が参院選群馬選挙区の自民党候補の応援
演説で「候補者がどの人か知らない」などと発言した問題で、同
党は6日に党紀委員会(葉梨信行委員長)を開き、外相の処分
について検討することにした。
  山崎拓幹事長と葉梨氏が3日朝に話し合って決めた。この問
題では7月31日の党役員連絡会で「応援でなく選挙妨害だ」など
として処分を求める意見が出ていた。

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 田中真紀子が演説で言ったことは“正しい”けれど、テメエも
親の七光りで政治家になれたくせに、「政治家の娘だから国会
へいってみようというのは税金の無駄遣い」だと吠えたのは破
廉恥であった……。 だが、小泉だって“広報係”の福田康夫・
内閣官房長官や安倍晋三・内閣官房副長官だって、皆みんな
「政治家の娘だから国会へいってみよう」のクチに他ならない。
そういう連中が真紀子叩きをするのであれば、まさに“目糞と鼻
糞”の潰しあいでしかない。 あ〜あ、きったねえなぁ。

 それに第一、国政や外交は、選挙運動中だからといってバカン
スに入るわけではない。 今回の選挙では、小泉首相も田中外
相も、全国で出ずっぱりのチアリーダー役をやらされた。 小泉は
全国1万8000キロをめぐり、サミットの直前まで、健康を害しなが
ら応援巡業をさせられた。 自民党の議員どもにとっては、内政
や外交よりも、あきらかにテメエの保身が大事だったってわけ。
そ〜いう亡国的狂態を繰り広げておきながら、強引に呼び出した
外務大臣にキビシイことを言われて群馬の女性候補が落選した
からといって応援弁士に責任を転嫁するなんて、幼稚園のガキ
並みに無責任だし卑劣ですな。 それでも田中外相を非難したい
なら、彼女をを応援演説に駆り出した中曽根大勲位を「閣僚の内
政・外交執務を妨害して、七光り候補者の落選を補助した黒幕」
として、田中外相といっしょに処分すべきなのだが、自民党の雑
魚どもにはそうした見識も勇気もない……。 ようするに、この件
に関する限り、“真紀子たたき”をしている奴らは狂犬の遠吠えを
しているに等しい、というわけです。

 ところが“真紀子たたき”の陰謀家どもは、群馬の小娘の応援
演説の件よりも大きな“事件”をとりあげて、“真紀子つぶし”を
狙いだした……。


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◆陰謀その2――外務大臣“資質”追及でクビにせよ


 外務省官僚集団と田中真紀子との確執は、小泉内閣の発足
以来つづいてきたわけだけれども、原因はむろん、世に宣伝さ
れている「真紀子のワガママ」のせいではなかった。

 外務省は税金ネコババの泥棒集団と化していて、もう、とうの
昔から“国益を阻害する破壊活動集団”に成り果てていたんで
すな。 巨額なODAも、政治家や土建屋の利権の巣になっていた。
松尾室長ネコババ事件が発覚して外務省の“外交機能”がすで
に阻害されていたところに扶桑社版歴史・公民教科書“採択戦争”
が仕掛けられ、これを問題視する中国や韓国とのあいだに外交
危機が起きることが、事実上の“政治日程”として組み込まれて
しまった。

 小泉が組閣にあたって難問山積の外務大臣ポストに田中真紀
子を据えたのは、中国からの警戒感を和らげるためにも、外務省
“伏魔殿”の掃除婦役を遂行させるためにも、おそらく最適な人選
だったであろう。 逆にいえば、田中真紀子くらいしか外務大臣を
担えるタマがいないところに、現在の自民党の危機がある。

 ……そういうわけで、田中真紀子外相が就任して外務省と外交
の難問が一向に解決しないからといって彼女を責めるのは、むろ
ん全くの見当違いであって、そういう理由で“真紀子たたき”を公
言している奴は、大衆をあらぬ方向に誘導するために詐術を行な
っているデマゴーグに他ならない。

 しかし、小泉を首相に据えて“疑似餌”内閣をデッチ上げた自民
党の“キングメーカー”の連中なんぞは、デマクラシー(=デマを
使って大衆社会を統治する政治体制)の“魔術師”ですから、田
中外相の就任以前からくすぶっていて、日が経つにつれ先鋭化
する一方の外務省・外交がらみのスキャンダルの論点をごまか
し責任をあらぬ方向に転嫁するために、ますます“真紀子たたき”
に力を入れだした。

 その利用しやすい争点として急浮上したのが、小泉の“靖国神
社参拝”公約問題だったってわけ。 選挙が終わったとたんに、
これが一挙に争点化した。 そして田中外相が“大臣の神社参
拝の憲法上の問題”に言及したとたんに、党内から公然と“真紀
子潰し”の声が巻き起こった……。   こんな具合に――

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http://www.asahi.com/politics/update/0731/004.html
[朝日新聞・7月31日]

    福田長官、外相を批判
      外相「私は辞めない」
         靖国問題

  福田康夫官房長官は31日午前の記者会見で、田中真紀子
外相が小泉純一郎首相の靖国参拝方針について「憲法20条
(政教分離)の問題もある」と発言したことに、「『この形式であれ
ば宗教行事ではない』と認められている方法がある。当然のこと
ながら、そうする」と反論した。
  外相が「首相は国家の意思そのもの。個人だなんだと分ける
という風な姑息(こそく)な手段を使わないでいただきたい」と批判
したことには、「首相の信条を『姑息』とか、外部の人が言うのは
そもそもおかしい」と不快感を示した。
  一方、外相は同日の記者会見で「日本外交は靖国問題がす
べてではない。このイシュー(課題)については最善の努力をして
いるが、私は中国、韓国の代弁者ではない。首相が参拝中止を
受け入れるかどうかで私が辞職することはありえない」と述べた。

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  田中外相の発言には、公明党から閣僚ポストに就いた――
そして「ハンセン病裁判」で“有罪”となった国側の上告を引き留
めのに影響力を発揮した――坂口厚生労働大臣が、援護射撃を
行なった。 (創価学会“政治部”として機能してきた公明党の
政治家が“政教分離”原則について言及したのは、まったく興味
ぶかい……。 この発言をめぐって公明党や創価学会の内部で
どんな反響が起きたのかは、私の関知しないところではあります
が……。 フランスでは創価学会は「カルト」と認識されているそう
なので、公明党から閣僚を迎えた小泉内閣が、どう評価されてい
るかは、興味のあるところです。 まあ……全然無視されている
可能性が最も高いけどさ。)


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http://www.asahi.com/politics/update/0731/002.html
[朝日新聞・7月31日]

    坂口厚労相「公的な参拝は憲法違反」
       首相の靖国問題

  坂口力厚生労働相(公明党)は31日の記者会見で、小泉純
一郎首相の靖国神社参拝について「個人としてお参りになるの
ならいいが、公的な参拝は憲法違反の疑いがある」と述べ、首相
が公的な立場で参拝することには反対する考えを示した。一方、
坂口厚労相は、歴代首相らが年初に伊勢神宮を参拝しているこ
とについて「靖国神社の問題だけが取り上げられているが、特定
の宗教、ということでは同じ結果になるから、全体として見直す時
期に来ているのではないか」と指摘した。

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  ――この問題で、“真紀子潰し”はますます勢いを増した。
かくして田中外相は矛を収めた。


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http://www.asahi.com/politics/update/0803/008.html
[朝日新聞・8月3日]

     首相の靖国参拝「今後は中止求めない」
        田中外相

  田中外相は3日の記者会見で、小泉首相の靖国神社参拝
の意向について「このイシュー(課題)は総理の個人としての責
任ある行動になると思う。以後、私から直接申し上げるつもりは
ない」と述べ、今後は首相に参拝中止を求める考えのないことを
明らかにした。
  外相は先の中韓両外相との会談で参拝中止を首相に働きか
けることを約束し、両外相との会談内容を首相に伝えている。外
相は会見で「総理は私の気持ちは十二分にわかっている」と述
べた。

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  ――しかし自民党内部では、むやみな“真紀子叩き”でジジイ
どもが盛り上がる、盛り上がる。(苦笑)


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http://www.asahi.com/politics/update/0803/005.html
[朝日新聞・8月3日]

     自民党部会で田中外相批判続出
       外務省人事混乱などで

  自民党の外交関係合同部会で3日、外務省人事をめぐる混
乱などについて田中真紀子外相を批判する声が相次いだ。更
迭論こそ出なかったが、「極めて事態は重大だ」(中山太郎元
外相)として、事態の改善を小泉首相や党三役に申し入れるこ
とになった。
  部会では中山元外相が「外相は日本外交の意思決定システ
ムを破壊している」「混乱が世界に伝えられ、日本の信頼にどれ
だけ大きな影響を与えているか」などと批判。小島敏男外務政務
官や外務官僚に「覚悟を決めて外相に直言し、この大きな山場を
乗り切って欲しい」と求めた。
  首相の靖国神社参拝方針に外相が異を唱えていることに対
しても「首相の国民への公約に外相が再考を求めるとは醜態だ」
などと反発が出た。小島政務官も「首相の意思と違うことを外相
が外国に発信するのは好ましくない」と発言した。

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 ――党内からは「首相の国民への公約に外相が再考を求める
とは醜態だ」とか「首相の意思と違うことを外相が外国に発信す
るのは好ましくない」という意見が出たそうだけど、首相が対外的
に誤解を与えるような言動ばかりを繰り返してりゃ、いったい誰が
それをフォローする? 田中真紀子が「だったらワタシも参拝する
ワ」などと発言したら、外交問題はますます厄介になるのにねぇ。


         ★       ★       ★

 
 さて、自民党内でエスカレートする “真紀子潰し” は、いよいよ
「真紀子をやめさせろ」という願望噴出にまでエスカレートした。
こんな具合にですな――


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http://www.nikkansports.com/news/society/p-so-tp0-010803-08.html
[日刊スポーツ・8月3日]

    与党内に外相批判相次ぐ

  与党は2日、外務省幹部人事をめぐる混乱について田中外
相の対応を批判する声が相次ぎ、最悪の場合は、外相更迭も
やむを得ないとの指摘も出るなど一時、緊迫化した。
  与党内には、田中外相が就任して以来、度重なる外務省内
の混迷に対し、外相の資質を疑問視する見方も根強く、外交停
滞への懸念も依然、くすぶっている。
  自民党の堀内光雄総務会長は「首相が指示したものは指示
通りまとめないと駄目だ」と党本部で記者団に述べ、外相の対応
を厳しく批判した。公明党幹部は「内閣がゴタゴタするのは好まし
くない」と記者団に述べ、外相の対応を批判した。
  保守党の野田毅幹事長は「首相が文書で指示をしたのであれ
ば、そういう結果にならないと内閣は弱くなる」と指摘、「外交政策
は停滞している。これ以上長引くと国益を損ねる」と強調した。
  別の同党幹部は「首相の指示に従うべきだ」と強調した上で
「参院選も終わって首相は人事で(外相更迭も含め)自由にやれ
る」と述べ、更迭論をにじませていた。

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  ――短期間でここまで盛り上がるのは、なんとも興味ぶかい。

 8月3日の自民党内・外交関係合同部会で、中山元外相が、
エラそうにこんな“苦言”を呈したそうだ。 「混乱が世界に伝えら
れ、日本の信頼にどれだけ大きな影響を与えているか」。

 米国エスタブリッシュメントの御用新聞『ワシントン・ポスト』が、
示し合わせたかのように、こんな記事を書き立てた――


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http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200108/03/20010804k0000m010044000c.html
[毎日新聞・8月3日]

       外務省人事
    「まるでプロレススラーの集団」
       米紙が報じる

  3日付の米ワシントン・ポスト紙は東京発で、一連の不祥事を
受けた外務省人事のごたごたについて「日本の外交当局者たち
は、まるでプロレスラーの集団のようだ」と報じた。
  機密費詐欺事件やデンバー総領事の公費流用などに触れ、
柳井俊二駐米大使ら外務省幹部人事をめぐる首相官邸と田中
真紀子外相の確執も伝えた。
  田中外相を「日本初の女性外相」で「内閣の手に負えない子
供」と紹介。今回の混乱を「異常」と驚く上智大学教授や「外相
としては失格」と批判する政治評論家の見方も載せた。
  また、田中外相が先月の世論調査で77%の高い支持率を
得た点に触れ、小泉純一郎首相が簡単に更迭できない事情も
指摘した。   (ワシントン共同)

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  ――これを補完するニュース記事も示しておきましょう。


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http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200108/03/20010804k0000m010150000c.html
[毎日新聞・8月3日]

      外務省人事:
   「プロレスラーの集団」
      米紙が指摘

 【ワシントン清宮克良】  3日付ワシントン・ポスト紙は東京発
で「日本の外交的でない日」との見出しで一連の不祥事をきっか
けにした歴代4事務次官更迭などの外務省人事を報道した。柳
井俊二駐米大使の更迭問題をめぐり、田中真紀子外相と首相官
邸が対立した混乱ぶりを「外交当局はプロレスラーの集団のよう
だ」と指摘した。
  同紙はまた、国民的に人気のある外相が「内閣にとって、や
っかいな子供」と受け止められ、一部から更迭論が出ていること
を紹介。だが、家庭の主婦らの支持の高さを考えれば、小泉純
一郎首相は外相を更迭しにくいとの見方を伝えた。

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  ――日本の外交当局を「プロレスラー集団」だと揶揄[やゆ]し
たわけだから、日本政府は同紙に正式抗議してもバチは当たる
まい。 なにせ皇太子夫妻の“不妊”の件で今年2月に南ドイツ
新聞の付録雑誌が“侮辱的”な報道を行なった際には、外務省
が同誌に正式に抗議を行なっているわけですから。

 問題の、南ドイツ新聞の“皇太子夫妻・侮辱”報道事件とは、
次のようなものでした――


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http://b2o.nikkei.co.jp/contents/b2o10/w10/20010225diii016525.cfm
[日本経済新聞ニッケイネット・2月25日]

  ドイツの有力新聞付録雑誌に「死んだズボン」
    在ドイツ日本大使館、皇太子さまの写真掲載で抗議

 【ベルリン24日共同】  在ドイツ日本大使館(久米邦貞大使)
は24日、ドイツの有力紙、南ドイツ新聞が23日付の付録誌「南ド
イツ新聞マガジン」の表紙に掲載した皇太子ご夫妻の写真が「著
しく品位を欠く」として、同新聞社に抗議した。写真は、正装の皇
太子さまの下半身に「何も起きない、使い物にならない」といった
意味の俗語“Tote Hose”(トーテ・ホーゼ、直訳すると「死んだ
ズボン」)を黄色の文字で印刷し「世界最古の君主制が存続の危
機に立っている」との説明を付けている。
  大使館は久米大使名の抗議文で、写真の「著しく品位を欠く
使われ方」は「皇太子殿下に対する礼を失すると同時に、日本国
民の感情をも害する」と指摘し、このような写真の使われ方に「驚
きを禁じ得ない」としている。

(写真キャプション:「南ドイツ新聞マガジン」が表紙で掲載した皇
 太子ご夫妻の写真〔共同〕 )

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  ――これに対して外務省は、さっそく次のような対応をした
のでした。


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http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/jikan/j_0102.html#3-A
[外務省事務次官・会見記録2001年2月26日]

 南ドイツ新聞の皇室関連記事
   (についての外務事務次官のブリーフィング)

  南ドイツ新聞における皇室の記事について申し上げたいと思
う。まことに不愉快な事案である。23日付南ドイツ新聞の別冊付
録冊子「南ドイツ新聞マガジン」が、皇室後継者問題を取り上げて、
皇太子殿下を侮辱する内容の特集記事を掲載したということであ
るが、記事内容および冊子の表紙写真は皇太子殿下に対して著
しく礼を欠くものであって、極めて問題であると考えている次第で
ある。
  本件に関しては、記事掲載後直ちに、ドイツのわが方の久米
大使から南ドイツ新聞編集者および同冊子発行者に対して抗議
書簡を発出し、またミュンヘンの中根総領事からも同じく同冊子
編集局長に対して抗議書簡を発出した次第である。また、東京で
本日つい先程、東郷欧州局長が駐日ドイツ大使を呼んで、ドイツ
政府に対してわが国政府の強い遺憾の意を伝え、ドイツ側関係
者において本件の問題性を強く認識してもらうよう要請した。また
松永国際報道官より南ドイツ新聞東京支局長に抗議して、謝罪
文の掲載を求めた次第である。これに対して、南ドイツ新聞東京
支局長は記事に対して陳謝するとともに、抗議は早速同新聞の
編集局に伝えると答えたということである。これらの抗議の表明に
対して、これはインターネットに出ているが、南ドイツ新聞が「日本
側からそういう抗議があった」ということを述べつつ、編集部として
はこの問題のタイトルと解説について「誤ったものである」として
遺憾の意を表明している。「われわれはご夫妻を侮辱する意図
はなかった」として、編集長として大使に対して謝罪をする旨述べ
たという記事がインターネットに出ているので、ゆくゆく南ドイツ新
聞に出るのだろうと思うが、これは見ておかなければならないと
思っている。
  また、東郷欧州局長に対して、駐日ドイツ大使も「まことにひど
い記事であり、お申し越しの旨は早速本国政府に伝える」という
ことであった。

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  ――こういう前例が、つい最近あったばかりなのだから、「プロ
レス」並みだと揶揄された外務省は速攻で『ワシントンポスト』紙に
抗議しても良さそうなものである。 

 にもかかわらず、黙認するのであれば、いくつかのアヤシイ理
由を勘ぐられても、仕方がないでしょうな。 つまり――

  (1) 米国“小ブッシュ”政権の思惑に逆らう田中真紀子が
    邪魔なので、米国政府の意思を体現したワシントンの
    御用新聞が“真紀子潰し”の材料となるような攻撃的
    宣伝を開始した。

  (2) 米国政府とメディア絡みの“真紀子潰し”には、自民党
    の“反・真紀子”勢力も、陰謀的な協力をしている。
     (むろん外務省内部の連中も、この攻撃宣伝に加担
      している。)

  (3) お笑いぐさの可能性ではあるが、日本政府は南ドイツ
    新聞には簡単に抗議できるが、ワシントンポストには
    畏れ多くて抗議できない。(笑)

  (4) 皇室についての報道に対しては抗議する気が起きる
    が、外務省のスキャンダルは「不敬」とか「侮辱」とは
    感じないから、抗議する気にならない。(笑)

  (5) 外務省の騒動を「まるでプロレスだ」と揶揄されても、
    日本の政府関係者はみんなそれに同意しているので
    抗議する気になれない。(笑)

 ――(1) と (2) あたりは、ありそうなことだと思うんですけどね。

 まあ、とにかく、『ワシントンポスト』が外務省や日本政府の
面目まるつぶれの記事を書き散らかしたものだから、“ガイアツ”
を“構造改革”の根拠として利用してきた他力本願の日本政界に
来週以降も“真紀子潰し”の内圧が高まっていくのは確実であり
ましょう。
 
   
         ★       ★       ★


 この間の“真紀子潰し”は、小泉と田中の関係にも亀裂を与えた
と報じられている……。

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http://www.yomiuri.co.jp/01/20010802ia31.htm
[読売新聞・8月2日]

     「絶対に妥協しないぞ」首相、我慢も限度?

  外務省幹部人事をめぐる小泉首相と田中外相の対立は2日、
政府・与党内に浮上した外相更迭論をバックに強気で押し通し
た首相の前に、外相が最終的に折れて決着した。しかし、歴代
外務次官4人の交代を指示し、一歩も引けないとする小泉首相
と、最後まで柳井俊二駐米大使の留任に固執した外相の間の
激しい綱引きは、今後の両者の関係にも尾を引きそうだ。
     「おれは絶対に妥協しないぞ」。
  2日午前11時過ぎ。外務省の人事案の回答を渋る田中外相
の電話に、小泉首相は語気を強め、外務次官経験者である柳井
大使の更迭を改めて求めた。
  首相の言葉に、電話の直前、外務省職員を前に「柳井続投」
を宣言したばかりの外相も「わかりました」と答えるしかなかった。
  これまで田中外相をかばい続けてきた首相が一転して厳しい
姿勢を示し、外務省人事にまで徹底介入したのは、首相の靖国
神社参拝問題や韓国サンマ漁船の北方4島周辺水域操業問題
など外交案件が山積する中、機密費流用事件などの不祥事が
相次ぐ外務省の立て直しが急務と考えたためだ。
  局長以上の各省幹部や新任大使の人事は、内閣機能強化
の一環として、97年5月から官房長官・副長官で構成する人事
検討会議の了承を得て閣議に諮る制度となっている。任命権は
閣僚にあるが、首相が「口を挟む」ことが認められている。首相
は7月中旬に4次官の更迭を外相に指示したが、外務省を掌握
していない外相の人事上の“暴走”を防ぐ目的もあった。
  外相も当初は首相と同様の意向を示していた。ところが、一
転して外相が抵抗し、対立が表面化した。
  事態が長引けば、首相の求心力に陰りが生じ、政権にも打撃
を与えかねないため、首相自ら事態の収拾に乗り出した。10日
の閣議決定を目指し、2日中に外相の回答期限を設定したのも
「外相の抵抗を封じて早期決着を図る」(周辺)狙いがある。
  対立点となった柳井氏の処遇については、次官時代に機密
費流用を見過ごしたなどの責任は共通していることから、首相
官邸では「4次官のうち1人だけ除くのはおかしい」と判断してい
た。福田官房長官も2日の記者会見で、「いろいろな不祥事、事
件が起こった結果、人心一新ということだ」と4次官の更迭を求
める理由を説明した。
  田中外相の資質の問題も依然、残っている。
  首相が抜てきした田中外相も、靖国神社参拝を巡る首相との
対立や参院選応援演説での不適切な発言などで、政府・与党内
には「いまや内閣の“お荷物”になっている」との事情がある。外
相の更迭は内閣支持率の低下につながりかねないが、首相官
邸では「このまま田中外相絡みのごたごたが続くなら、参院選も
終わったここでけじめをつけるべきだ」との更迭論も浮上していた。
  外相は2日午後も、官邸に何度も電話し、首相との直接交渉
を試みたが、首相は頑として電話に出なかったという。

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  ――読売新聞は政界内部の特定の意向を書き立てて様子を
うかがうという、特定スジの利益にたった“観測気球”をあげるの
が常套手段なので、次のような解説記事も、“田中潰し”のカウン
トダウンを探っているように思えます。


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http://www.yomiuri.co.jp/01/20010802ia32.htm
[読売新聞・8月2日]

    田中外相、「人事権」に執念燃やしたが…

  田中外相が首相官邸に対し強硬な対決姿勢を示した背景に
は、歴代外務次官4人の交代の流れが「自分の海外出張中に
福田官房長官と川島裕外務次官の主導で作られた」とする強烈
な不信感に加え、人事権を奪還しなければならないとの強い危
機感があった。
  「私は辞めていただくことに異存はないし、本人も抵抗してい
ない。だが、10月にはブッシュ米大統領が訪日する。現駐米大
使に最善の努力をしていただきたい」
  外相は2日、職員を緊急に集めた集会でこう強調し、あくまで
柳井氏を留任させる考えを強調した。報道陣にも公開された場
で持論を展開することで、国民世論を味方につける狙いがあっ
たとみられる。
  柳井氏を含む歴代4次官を更迭する構想は、そもそもは「機
密費流用事件での責任の取り方が不十分」とする外相が就任
直後から練っていたものだ。しかし、当時は、国会開会中で、主
要国首脳会議(ジェノバ・サミット)を控えていたことなどから、首
相官邸が「外務省が混乱する」として反対し、実現しなかった。
  田中外相が一転、「柳井氏留任」に方針を変えたのは、困難
視されていた自らの6月訪米が「柳井氏の尽力で実現した」と高
く評価したのがきっかけと言われる。外務省内には「外相は訪米
の際、大使公邸に宿泊し、手厚く歓迎されて、すっかり心証を良
くした」(幹部)との声もある。
  外相は7月半ばからチェコ、イタリア、ベトナムなどを訪問。柳
井氏の辞意はこの間に政府関係者らに伝えられた。
  このため、外相は帰国後、「官房長官と川島次官が組んで、
いろいろといたずらをしている」と周囲に不快感を示した。
  外相は、後任の次官に加藤良三外務審議官を起用する意向
だったが、柳井氏が退任した場合の後任の駐米大使として加藤
氏の名前が取りざたされたことも、外相が「福田長官らが自分の
人事構想をつぶそうとしている」と態度を硬化させることにつな
がった。
  外相は2日、一時、行き先を告げずに行方不明状態になった。
親しい国会議員には「小泉内閣は、私が作った内閣なんだから」
と不満をぶつけ、あくまで抵抗する姿勢を示した。
  しかし、結局、政府・与党内での外相更迭論の高まりを前に、
外相にとどまることを優先した外相も矛を収めざるを得なかった。

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  ――一方、スポーツ新聞は、今回の暗闘を「第二次角福戦
争」として描き出した。 親子2代にわたる“宿命の対決”という
描き方は漫画チックでわかりやすいが、こうした単純化は現実を
見誤る危険なものかも知れない。 だが、2代目どうしの宿命対
決という図式そのものは間違っていない。 つまり世襲制と化し
た日本の政治の現状が、すでに充分に漫画チックだというほか
ない。


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http://www.nikkansports.com/news/society/p-so-tp0-010803-04.html
[日刊スポーツ・8月3日]

    福田官房長官、第2次角福戦争で白星

  田中外相が柳井駐米大使更迭に強く抵抗を示したのは、更
迭を認めれば、柳井氏留任を前提に組み立てた外相自身の人
事構想が崩れ、福田官房長官―川島外務事務次官ラインに人
事の主導権を奪われると恐れたためだ。田中外相と福田官房
長官による外務省人事の主導権争いは、外相が譲歩する形で
決着、福田氏の勝利となった。
  就任以来、外務省内で川島氏や飯村豊官房長ら大臣官房
トップと衝突を繰り返し「自分を追い落とそうとしている」と川島
氏らを敵視する外相は、今回の人事で「粛清」を断行し、事務
当局を完全にコントロール下に置くことを狙っていた。そのため
に用意したのが、省内の信望が厚い加藤良三外務審議官(政
治担当)を事務次官に就け、省内の反発を和らげる構想だった。
  だが小泉首相の強い意向に逆らい続ければ外相更迭論が
現実のものとなりかねず、外相は最終的に歴代4事務次官の
更迭を受け入れた。その上で、あくまで「加藤次官」にこだわり、
駐米大使については加藤氏以外を充てる意向だ。2日夜の福
田官房長官との会談でも、駐米大使に野上義二外務審議官
(経済担当)を、事務次官に加藤氏を充てる案を提示した。これ
に対し、福田官房長官は「加藤氏は駐米大使が適任」と難色を
示した。後任人事をめぐる対立は続いており、調整が手間取る
可能性がある。
  川島氏が福田官房長官に打診したのは浦部和好官房副長
官補(元外務省官房長)を次官に充てる案。気性の激しい田中
外相の下で難しい対応を迫られる次期次官には「危機管理能
力が高い浦部氏が適任」(外務省筋)との判断で、エース級の
加藤氏を温存する案でもあった。
  しかし外相は、浦部氏が機密費詐欺事件で訓告処分を受け
ていることもあり「福田官房長官と川島氏が機密費問題にふた
をしようとして次官にしたがっている」(外務省首脳)と猛反発。
川島事務次官が田中外相の頭越しに福田官房長官に辞表を
提出した感情的な対抗意識も手伝い「加藤次官」へのこだわり
をさらに強めている。  もっとも、柳井、加藤両氏を強く推す外
相に対して、外務省内では「もともと柳井氏を更迭しようとしてい
たのは外相。加藤氏についても一時、出入り禁止処分にしてい
た。本当に能力を評価して推しているのか」(幹部)といぶかる
声も少なくない。
  外務省に影響力の大きい福田官房長官との対立は、親子2
代にわたる「角福戦争」となった感がある。第1ラウンドは福田氏
が勝利した格好だ。

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  ――書き飛ばすという意味では、産経新聞系の思惑記事も
見ものであった。 「小泉メンツ丸つぶれ、一気に更迭か?」など
という見出しで書き立てれば、当事者たちをこういう方向に追い
込んでいく可能性だって高まるかも知れない……。 


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http://www.zakzak.co.jp/top/3t2001080304.html
[zakzak・8月3日]

      真紀子外相、靖国参拝阻止で徹底抗戦
        小泉メンツ丸つぶれ、一気に更迭か?

  外務省人事をめぐる永田町バトルで、小泉純一郎首相=写
真右=の命令を受け入れた田中真紀子外相=同左。決着を持
ち越した次期駐米大使などの人事問題の決着も「時間の問題」
だが、総理大臣の娘として唯我独尊といえる人生観を持つ人物
だけに、虎視眈々(こしたんたん)と反撃のシナリオを練り始めて
いる。官邸周辺では「8・15靖国決戦」を警戒する。小泉首相に
白旗を上げ、「死んだふり」の真紀子外相が靖国問題と差し違え
る覚悟で、徹底抗戦に出るのは必至の情勢だ。
    「まだ、第一幕が終わっただけだ」
  2日夜、真紀子外相が首相官邸で出向き、首相の意向に沿
う柳井俊二駐米大使ら歴代4次官の更迭を受け入れた後でさえ、
政府幹部はこう漏らした。
  これは、後任の駐米大使として、官邸サイドが加藤良三外務
審議官(政治担当)=同右下=を、外相が野上義二外務審議官
(経済担当)=同左下=を充てるなどと主張して折り合いがつか
なかったことだけが理由ではない。今回の騒動でプライドを傷つ
けられた外相が、今後、首相に本気で歯向かってくる警戒心が
言わせたものだ。
  永田町事情通は「今回、彼女が兵を引いたのは、(1)人事権
者の首相に逆らっても分が悪い(2)柳井大使自身がすでに辞意
を漏らしている−と分析したためだ。
  自分に好意的な報道を続けていたワイドショーまでがトーンを
変えてきていることも考慮して、このタイミングで更迭されれば“単
なる犬死に”と計算したようだ」と語る。
  そこで、真紀子外相が“決戦の場”として選んだのが、小泉首
相の“公約”といえる8月15日の靖国神社参拝問題といわれる。
  「中国や韓国などの近隣諸国や一部国民の懸念を背景に、
外相が刺し違える覚悟で小泉首相の靖国参拝を翻意させること
ができれば、国内外から大物政治家として認知される。もし、翻
意させられずに辞任することになっても一定の評価は得られる。
どちらにしても負けのない戦いだ」(自民党森派幹部)
  日本初の女性宰相を目指す真紀子外相にとって、小泉内閣
の外相職もあくまでステップの一つ。「辞表を胸に入れているわ
よ」と公言するように、人事すら思い通りにならない内閣に未練
はない。
  自ら最高の花道を演出するためにも、「天王山は来週以降」
と腹をくくったようなのだ。
  官邸サイドもこの反撃シナリオは察知しており、今回の外務
省人事をきっかけに、「前代未聞の下克上だ。これ以上のわが
ままを許すべきではない。即刻、更迭しておくべきだ」(幹部)と、
首相に決断を促す声もあった。
  しかし、真紀子更迭は内閣弱体化のイメージがつくうえ、「今、
スパッと切ると、トラを野に放つようなもの。尾ヒレをつけて何を
吹聴されるか分からない」として、ひとまず外相の白旗を受け入
れる判断に落ち着いたが、「これ以上、彼女を放置することは日
本のためにならない。『女性初の宰相』といった期待が集まらな
いよう、政治的にボロボロにすべきでは」という声もある。
  最終決戦の行方は!?

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  ―― zakzak 編集部には世論操作などできる力量はないだ
ろう。しかし、「小泉メンツ丸つぶれ、一気に更迭か?」という見
出しには、編集部の願望が露骨に現われていて、なんとも興味
ぶかいですな。

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◆陰謀その3――櫻井よしこを外務大臣に、だって?

 こうして“真紀子潰し”が勢いを得ていくのと同時並行的に、
ジャーナリストの櫻井よしこを外務大臣にしようとする“世論工作”
が浮上してきたようです。

 インターネットの世界では、とくに巨大掲示板「2ちゃんねる」の
「ニュース速報」板などが、ある種のファシズム的な人々のプロパ
ガンダの場に変貌してしまったので、そうした連中の思惑を観察
するには、それなりの価値が出てきたのですが、そこに8月早々
次のようなスレッドが立てられた――


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http://kaba.2ch.net/test/read.cgi?bbs=news&key=996624708
[2ちゃんねる・ニュース速報板]

   L TIME誌が櫻井よし子外相説!


1 名前:名無しさん23 投稿日:2001/08/01(水) 09:11 ID:aKNBRixA
L-TIME誌が9月号の記事中、櫻井よし子女史外務大臣就任説を掲載、
小泉内閣発足後2ちゃんで話題になった櫻井よし子女史外務大臣論を
ほぼそのまま掲載した内容(ただし、記事最後の8行程度)。

>「田中外相」更迭!?「桜井よしこ」外相就任説? ジャーナリスト 堤 堯
http://www.l-time.com/menu.html

堤 堯氏は2ちゃんねらか? 個人的には堤 堯マンセー

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  ――このカキコのなかで言及されている「L TIME誌」というの
は『月刊リベラル・タイム』(Liberal TIME)という日本の経済雑誌
で、ライターの「堤 堯」は文藝春秋常任顧問で、週刊文春の記者
だった立花隆の3年先輩にあたるジャーナリスト「だった」御仁。

 問題の記事は『永田町仄聞録・「田中外相」更迭!?「桜井よ
しこ」外相就任説?』と題する3ページの文章だが、興味ぶかい
ことに、表題に大きく謳った“櫻井よしこ外相就任説”は、延々と
真紀子批判を書き連ねたあとに、記事の最末尾にたったの8行、
つぎのように言及されているだけなんですな――

  「参院選後、機を見て外相更迭を望む声が首相周辺にある。
  櫻井よし子の名を挙げる向きがある。彼女には薬害エイズ
  問題で厚生省の官僚を相手に一歩も引かなかった実績がある。
  機密費問題でを徹底追求し、外交感覚でもバランスがとれ、
  英語はハワイ大学卒で真紀子より出来る−−−と言うのだ。」
               ( L-TIME9月号, p.18, 堤 堯 )

 つまりこの記事は、櫻井よしこを外相に据えたいと願望している
少数の人間の思惑を受けて、とりあえず政界にこういう声がある、
と宣伝して、様子を窺おうという魂胆がミエミエの“観測気球”に
ほかならない。

 もうひとつ興味ぶかいのは、上記の「2ちゃんねる」スレッドは
8月1日の午前9時11分に立ち上げられているが、この日のカキ
コはあと2件しかなく、内容も文字どおり無意味なものだった。
 つまり――

∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇

2 名前:  投稿日:2001/08/01(水) 09:13 ID:ip2y8fSg
>>1
仕事しろよ
-----------------------------------------------------------
3 名前:あいぼむ@まだ童貞 投稿日:2001/08/01(水) 09:14 ID:CbeKncoQ
惜しくも3、遺憾です

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  ――ところが翌2日・午前1時37分に「age」(あげ)という書き込
みがされた直後から、猛烈にカキコが増えだした。

   以下、参考までに、いま現在(8月5日23時)までのカキコの
集積状況を、列挙しておきますと――

        書き込み数  書き込み日    書き込み時刻
          1       08/01(水)      09:11
          4     8/2最初のカキコ    01:37
         100                   04:27
         200                   16:18
         300                  23:52
         303    8/2最後のカキコ    23:59
         375    8/3最後のカキコ    21:17
         400      08/04(土)      21:57
         401    8/4最後のカキコ    22:08
         427 現時点(8/5)の最終カキコ 19:02

 これを見れば明らかなように、永田町の“真紀子潰し”が本格
化した8月2日に、猛烈な勢いで書き込みがあった。 

 この“同期”の仕方はなんとも興味ぶかい。田中外相が自分の
意見を曲げずに「更迭問題」が本格化していれば、「インターネッ
トで櫻井よしこ外相待望論が沸騰!」などというヨタ記事がマスコ
ミから噴出して、インターネット仕掛けの最初の閣僚誕生という
“事件”が起きていたのかもしれない……。 まあ、とりあえず真紀
子側が退いたことで、当初の“陰謀”は座礁したのかもしれないが。


         ★       ★       ★


 ところで、櫻井よしこさんの周辺を洗ってみたら、ちょっと興味
ぶかいデータが出てきました。

 櫻井さんはご自分のホームページを持っていらっしゃる。 そこ
には、次のような略歴が記されています――


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櫻井よしこWebサイト
http://www.yoshiko-sakurai.net/profile/profile_index.html

ベトナム生まれ
新潟県立長岡高等学校卒業
ハワイ大学歴史学部卒業

職歴
1971〜74
クリスチャンサイエンスモニター紙 東京支局勤務
1975〜77 アジア新聞財団 DEPTH NEWS 記者
1978〜82 アジア新聞財団 DEPTH NEWS 東京支局長
1980〜96 NTVニュースキャスター
1980〜現在 ジャーナリスト

受賞  
1994年度 SJ賞(女性放送者懇談会賞)
1995年度 第26回大宅壮一ノンフィクション賞
1998年度  第46回菊池寛賞

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  ――さて、彼女は「第26回大宅壮一ノンフィクション賞」を受賞
しているわけですが、そこには候補者略歴として、次のような記述
が見つかる――


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第26回大宅賞候補者略歴
http://bunshun.topica.ne.jp/stock/ohya26/sakurai.htm

候補者略歴
櫻井よしこ(さくらいよしこ)
1945年10月26日ベトナム生まれ。69年ハワイ州立大学歴史学
部卒業。71年クリスチャン・サイエンス・モニター紙東京支局助手。
74年アジア新聞財団東京支局Depthnews記者。78年〜82年アジ
ア新聞財団東京支局Depthnews東京支局長。80年ワールドペー
パー紙北東アジア担当記者。80年日本テレビニュースキャスター。
現在に到る。94年2月SJ賞(日本女性放送者懇談会賞)受賞。
〈作品〉
『ちょっと問題Tokyo国際報道』86・講談社刊。『政治は誰のもの
か』93・PHP出版刊。『桜井よしこが取材する』94・ダイヤモンド社
刊。『寝ても醒めても』94・世界文化社刊。
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  ――ここで補足しておきますと、彼女が74年(75年?)から82
年まで勤務していた「アジア新聞財団」(Press Foundation of Asia,
http://www.pressasia.org/PFA/index2.html ) というのは、1968
年に東南アジアに設立された“独立系”報道機関で、「各国の現
地人が記者となって現地情勢を世界に発信する」ことを大きな活
動目標にしていた。そして、この機関のメディアが『DEPTHnews』
だったわけです。(同財団は本部所在地はフィリッピンのマニア)

 「アジア新聞財団」という名前を聞いて私がすぐに連想したの
は、CIAの偽装工作機関として名高い「アジア財団」でした。 ち
ょっと調べただけなので、結論的なことは言えませんが、「アジア
新聞財団」はCIAの直接的な偽装工作機関(プロパガンダ装置)
とは言えないようだ……。 ただし、冷戦体制下では“独立系”と
いう看板を掲げてプロパガンダ活動に関与していた“報道機関”
が西側社会にも東側社会にも存在していた。 ですからどちらか
の陣営の諜報宣伝機関から、この財団なりメディアが資金提供を
受けていた可能性は否定できない。 

 ところで、櫻井さんご本人のホームページの履歴には一言も
言及がないが、「大宅賞候補略歴」には記載されているくだりが
ある。 それは――

  「80年ワールドペーパー紙北東アジア担当記者」

――という一文です。

 この『ワールドペーパー』紙というのがどういうメディアなのか
分からないので、ちょっと調べてみましたら、インターネット版の
同紙サイトに「どう誤魔化してもスパイはスパイ」という意味深長
な回顧録的記事を見つけました。 書いたのは、同紙編集長の
クロッカー・スノウ・ジュニア氏。

 以下にこの記事の概略を紹介しておきましょう――

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
http://www.worldpaper.com/Archivewp/1996/Dec96/diary.html

   どう誤魔化してもスパイはスパイ
      (1996年12月、ワールドダイアリー)

 退屈することもないし危険にも遭わないで国際諜報員としての
スリルを味わいたいなら外国特派員になりなさい。
 実際、ジャーナリストがスパイに誤解されてきた例は多かった。
たしかにやってることはジャーナリストもスパイも同じである。
ただしジャーナリストは一般社会に発表するために情報収集す
るが、スパイはパトロンのためにそれを行なう。
 もっとも、冷戦時代にはタス通信や東欧の報道機関の記者たち
がロンドンやワシントンや東京でスパイ活動に勤しむのは公然の
秘密であったし、西側の「言論の自由」や「独立した報道」を大義
に掲げる報道機関だって、自覚のあるなしにかかわらずスパイ
活動に関与してきた。1970年代にCIA長官だったウィリアム・コル
ビーが議会証言のなかで十人ほどのジャーナリストがCIAの手先
として活動していたことを告白したが、これは驚くには値しない。
だが“公明正大”な取材活動をしていたアメリカ人特派員は、コル
ビー証言のせいで外国ではみんな「スパイ」だと疑われて大迷惑
した。かくいう筆者(クロッカー・スノウ・ジュニア)も当時は日本で
特派員をしていたがスパイのように見られて、反論すれば「苦し
い言いわけをしている」と取られて困惑したものだった。しかし、
国際的な記者を抱える報道シンジケートがCIAから資金を受け
ていたという事実もあり、たとえば『ワールドペーパー』紙の創刊
以来の編集委員だったスリランカやインドネシアのメンバーをは
じめ、第三世界のトップクラスのジャーナリストが、米国のスパイ
資金をそうとは知らずに受けていて、あとでその真相に気づいた
例も少なくない。 筆者も1979年12月にUPI記者からスパイ工作
の疑いをかけられて取材を受けたことがある。エドワード・ケネデ
ィー上院議員とイランのアヤトラ・ホメイニ師との会見を実現する
ために秘密工作を行なっていた、と疑われたのだ。その後もボス
トンの新聞にスパイと疑われたことがあったし、さらにそれから
十年ほどたって、『フォーチュン』誌に「ワールドペーパーの編集
長がCIAやKGBに協力していたことを認めた」という記事を見つけ
て仰天したこともあった。 

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  ――櫻井さんが、なぜだか自分から経歴を語ろうとしない『ワ
ールドペーパー』というのは、少なくとも米国のメディアから、諜報
機関のお先棒かつぎのように認識されていたようです。

 仮に、米国の諜報機関と関係がある“外資系報道機関”に勤め
ていたのなら、きっと米国政界とはそれなりの“秘密のパイプ”が
あるのでしょうから、こういう人が外務大臣になれば田中真紀子
よりも“親米関係”を維持していくうえで便利かもしれませんね。

 え? だれにとって便利かって? 米国に決まってるじゃないで
すか。(笑)

  ……ともかく、櫻井よしこ外相待望論が永田町の一部に(いや
ひょっとすると米国大使館のある六本木かも知れないが)確実に
存在しているようであり、インターネットを利用した世論工作の形
跡も認められるようである。 この動きは今後とも注意ぶかく監視
する必要がありそうです。

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●●●●4.本日の爆笑喜劇!
         扇センセイが小泉に靖国参拝で激励
           「自分で言ったことは守るのが当然」って
             自分では守ってないクセに……(苦笑)


  最後に、本日も恥ずかしいネタを紹介しておきましょう。

  保守党の扇千景党首といえば、今回の参院選でボロ負けし
た責任をめぐって党内で暗闘をしている最中の人物ですが、「二
度と戦争を起こしてはならない」という堅い決意に燃えて政治家
をしてきたはずの扇女史、どういうわけだか「靖国公式参拝」を
小泉に要請したのでした。

  こんな具合だったそうです――

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http://www.zakzak.co.jp/top/3t2001080307.html
[zakzak・8月3日]

    扇党首、小泉首相に「靖国参拝すべき」
      公明党からは発言なし

  小泉純一郎首相と参院与党幹部の朝食会が3日、東京・紀
尾伊町の赤坂プリンスホテルで開かれ、自民党の竹山裕議員
会長、青木幹雄幹事長、公明党の鶴岡洋議員会長、保守党の
扇千景党首らが出席。参院選で与党が過半数を確保したのを受
け、今後も結束して対応する方針を確認した。
  8月15日の終戦記念日に予定する靖国神社参拝について、
小泉首相は「熟慮している」と重ねて強調した。扇氏は「参院選で
言ってきたことはやった方がいい」と参拝するよう要請した。参拝
に反対する公明党から発言はなかった。
  会合終了後、扇氏は靖国神社参拝を要請したことに「総理が
国民に発信したことを実行するのは、公約になっていようとなか
ろうと当然のこと」と語った。
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  ――扇千景党首は、「総理が国民に発信したことを実行する
のは、公約になっていようとなかろうと当然のこと」だと言って、
小泉総理に靖国神社の参拝を要請したのですから、これはもはや
“故人をしのぶ個人的な動機”ではない。 公務として神社参拝を
行なえと要請したわけ。

 それにしても、理由がふるってるぢゃあ〜ないですか。「総理が
国民に発信したことを実行するのは、公約になっていようとなかろ
うと当然のこと」と言ったんですぜ。

 だったら扇さん、あんた真っ先に党首をやめなきゃね。 だって
選挙運動の最中に、つらつらと、「当選者が自分ひとりなら責任
とって党首をやめます」って宣言してるんだぜ。

 こんなふうにね――


∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇
http://www.nikkansports.com/news/society/p-so-tp0-010731-01.html
[日刊スポーツ・7月31日]

      扇さん、党首交代拒否

  改選議席を死守した扇千景党首(68)率いる保守党は30日、
両院総会を開き、わずか1議席しか獲得できなかった選挙の総
括を行った。総会では党首交代論も議題に上がったが、扇氏は
拒否、先送りとなった。
  扇氏は国土交通相の要職にありながら苦戦を強いられ、当
確は午前3時ごろまでずれこむなど、党としての選挙結果は惨
敗。野田毅幹事長(59)は、この日のテレビ番組で「大変厳しい
結果だ。みんなで議論してできるだけ早く党の体制を再構築して
いく」と、扇氏の党首交代を求める考えを示唆した。総会でも次期
総選挙を視野に入れて、党首らの執行部交代を提言する意見が
噴出したが、扇氏は「小泉首相は保守党の党首に入閣を要請し
た。党首と入閣を切り離して考えるべきでない」として事実上、党
首交代論を「鎮圧」した。「重要なポストで改革をバックアップした
い」と続投に意欲を示した。
  扇氏は選挙戦中の日刊スポーツの取材に対し、当選が扇氏
1人だった場合、「皆が浮足立っちゃうからね。その時は責任を取
って私は党首を辞めるしかないでしょ」と話している。
  扇氏の党首交代論をめぐっては、昨年末に「大臣と党首を兼
ねるのは物理的に難しい」ことを理由に交代論が表面化したもの
の、扇氏が水面下の動きに反発し撤回された。

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  ――「その時は責任を取って私は党首を辞めるしかないでしょ」
などと言いながら、選挙が終わったら一切の責任から逃げている
女。 有権者を裏切って「落選運動」が起き、今回の選挙で別の
場所から立って、案の定、みじめな落選をした末広まきこ候補と
どっこいどっこいぢゃあ〜ないの。(苦笑)


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http://www.nikkansports.com/news/society/p-so-tp0-010803-07.html
[日刊スポーツ・8月3日]

     扇さん、あらためて党首交代を拒否

  党首交代論で揺れる保守党の扇千景党首(68=国土交通
相)が2日、日本テレビ「おしゃれカンケイ夏の60分スペシャル」
(5日午後10時)の収録で、党首交代に応じる意思がないことを
あらためて表明した。
  扇党首は、司会の古舘伊知郎(46)に、党首交代の話題を
突っ込まれると「男の人はなりたい人が多いのよ。あれもこれも
したいって人が。あなたが何本も番組持っているように」と切り返
した。
  「でも保守党は扇党でしょ」と聞かれると、「そーお? 私の党
ということはないけど」とまんざらでもない表情をみせた。同党で
は、参院選での議席減を受けて、野田毅幹事長(60)ら党幹部
から暗に党首交代を求められているが、拒否している。
  収録では、田中外相について「ライバル意識は全然ない」と
かわす一方で「あの方は新潟に行けば名前を書くだけで当選し
てしまう。ご主人も連れていけば通ってしまった。私はこんなに
声をからしても大変だったのに」と、ぼやく場面もあった。
  (写真=扇党首は、日本テレビ「おしゃれカンケイ」にゲスト
出演、古舘伊知郎のエスコートを受け登場した)

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  ――扇党首の“居座りゴネ得”作戦は、まだまだ続く模様。
こういう人から参拝要請されたんじゃ、靖国の“英霊”も浮かば
れまい……。合掌。


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