投稿者 asahi 日時 2001 年 7 月 25 日 20:43:35:
守旧派あぶり出しも 市民グループらネットで情報提供
小泉純一郎首相は「改革」を叫ぶが、自民党では改革の抵抗勢力が息を殺して参院選が過ぎるのを待つ。こんなねじれた構図の中、「選択」に苦慮する人たちのために参考情報を提供しようというホームページ（ＨＰ）が次々とインターネット上に現れている。
●鑑定団
「候補者鑑定団」と銘打ち、選挙区、比例区計１６９候補の採点結果を実名公表するのが「国会見張り番」（http://www1.kcn.ne.jp/~imashu/kantei.htm）。昨年の総選挙で「落選運動」を展開した大阪などの市民グループの企画だ。１カ月ほどかけて情報収集し、「有効データがそろった」候補について公示直前の１０日に結果を公表した。
採点のポイントは「情報公開度」「過去に犯罪・不正行為に関与していないか」「政策の具体性」など。６５点を基準点に加点、もしくは減点し、５０点以下の８人は「候補者不適格」とした。
最高点は政策の具体性などが評価された共産党前職の女性候補の８４点、最低は支持者から損害賠償請求訴訟を起こされた自民党前職の女性候補の１６点だった。
小泉首相も鑑定した。リーダーシップの高さなどで加点したが、「発言に具体性がない」など減点も多いとし、５４点にとどまった。
●守旧派はだれだ
参院選候補者を含む自民党の全国会議員について改革派か守旧派かをネット投票にかけ、守旧派票の多い上位１００人を「改革ができない議員」として実名掲載するＨＰ（http://www.seikaisaihen.com/）もある。
「守旧派議員のあぶり出しをねらう」という東京の雑誌編集者らのグループが始めた。代表の出版社勤務、平原琢也さん（４２）の仲間が顔を合わせた際、「小泉改革の成否を見守ろう」「抵抗勢力ってだれだ」などの声が上がったのがきっかけだった。
６月２０日の開設以来、約１カ月で３万人を超える人が投票した。ページを開くと議員一覧があり、それぞれ改革派か守旧派かをチェックして投票できる。だれでも自由に投票できるため、組織投票などの危険もあるが、会では「数万単位の投票があれば妥当な線で落ち着く」と見ている。
集計結果は「改革できない議員ワースト１００」と「改革成功率」として表示される。これまでのところ「ワースト１」は鈴木宗男代議士。鈴木氏の事務所によると、本人は「田中真紀子外相との絡みで注目されたのかなあ……」と受け止めているという。
改革派票が多ければ上昇、守旧派票が増えれば低下する改革成功率は２５日正午現在、２５％。この数字を見る限りは、高支持率を誇る小泉政権も、前途は決して明るいとはいえないようだ。(19:15)
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。