アフガニスタンは「満州帝国」になり、ジャヒル・シャーは「皇帝溥儀」となる

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投稿者 あっしら 日時 2001 年 11 月 30 日 17:21:09:

(回答先: タリバン後? 投稿者 マクロス 日時 2001 年 11 月 29 日 21:56:40)

まず、よくは知らないんですが、タリバンについて、次のように考えています。

タリバンは、北部同盟と違って、支配地を確保して権益を得ることを目的とした組織ではなく、自己が理想とする信仰に基づいて生活していくアフガニスタン人を増やすことが目的の組織です。

であったからこそ、“群雄割拠”状態にあったアフガニスタンも、タリバンが支配地域を広げるにつれ治安も改善され、治安の回復とともに、タリバンが正しいと考えるムスリム的生活スタイルがアフガニスタン人に権力的に指導されるようになったのです。(別にタリバンの統治方法がいいとか悪いとかを言っているわけではありません。自分自身は、日本に生まれた非ムスリムで俗っぽい人間なので、そんなのイヤですけど)

このことが、今回のアフガニスタンの悲劇=文明世界の暴虐にもつながったと思います。
タリバンが、信仰ではなく世俗を第一に考える組織であれば、“あの理由”で、世界最強のアメリカ軍と戦うことはなかったでしょう。ウサマ・ビン・ラディングループをアメリカに引き渡してオシマイにします。タリバンは、ウサマ・ビン・ラディン問題を、信仰(イスラムですから法も含みます)を基準に処理したために、あんなことになってしまったわけです。
“あの理由”さえもなく侵攻されたら、北部同盟も死に物狂いでアメリカ軍と戦うと思います。

そして、今回の対アメリカ・北部同盟戦争でも、支配都市が壊滅するような大惨事を避けて撤退したのもタリバン的だと思います。(タリバンの勝ちに乗ってくっついていた勢力は、今回の戦争で、いち早くタリバンから離反したはずです。それらは、タリバンではなく、各地域の武装集団です)

タリバンが、メディアで言われているように、戦いのなかで死んでいくこと(殉教)を至上のものとして考えているのなら、マザリシャリフでも、カブールでも、クンドゥズでも、徹底抗戦し“玉粋”したはずです。そして、その結果は、一般市民を今以上に巻き込む大惨事となり、タリバン自身もズタズタになっていたと思います。徹底抗戦というスローガンと現実の行動は別の話です。(旧日本軍なら“玉粋”でしょうが)

タリバンがこのまま敗退していったとしても、後背地としてパキスタン西部地域を持っているタリバン運動は消えないと思います。
パキスタンも、“貧しい”国です。タリバンが勢力を温存し、それを拡大していく可能性は十分にあります。
それは、90年からのソ連・東欧“革命”を経た数年後から、旧共産党系勢力が選挙で高い支持を得るという国がけっこう出てきたことと同じだと思います。ロシアでも、現在下院の第1党は共産党(もう有名人はいません)です。最近行われたブルガリアの大統領選でも旧共産党系が勝利しました。
アフガニスタンや東欧・ロシアが、日本も含む“文明国家”のような経済レベルに達することは、現在の世界経済システムでは無理です。アフガニスタンが“復興景気”に湧いたとしても、一時的なもので終わります。だからこそ、タリバン運動は消滅しないのです。

>まあ、「タリバン後」という言葉は実際には、


「タリバン後」は、端的に言えば、“タリバンを名乗って軍事的な活動を行う組織は、反政府勢力であり、テロリストである”と言われるようなアフガニスタンの状況だと思います。

このような状況をつくるために、“文明諸国家”とUNは、タリバン抜きの「暫定政権」づくりを急いでいます。「暫定政権」成立後のタリバンの軍事的活動は、アルカイダと同じようにテロリストの活動とみなされ、外国部隊も大きな顔をして掃討できるようになります。


>「アメリカン後」といったほうがいいのかなあと・・・・。


「アメリカン後」は、おそらく、再びタリバンもしくはタリバン的なものがアフガニスタンを統治し始めた時になるでしょう。もちろん、「暫定政権」の流れを汲む政権がそのような役割を担う可能性もあります。北部同盟も、アメリカをはじめとする“文明世界”を自分たちのために利用したいと思っているだけで、屈服してもいいと思っているわけではありません。これが、「暫定政権」の分裂につながる最大の要因だと思っています。

このような分裂抗争に対応するために、“文明世界”は、「多国籍平和維持部隊」をアフガニスタンに入れるよう強く要求しているのです。さらには、28年間も国を見捨てたまま“オペラ”にうつつを抜かしているジャヒル・シャーをトップに据えたいと願望しているのです。ザヒル・シャーには、幸か不幸か、大きな軍事勢力がありません。そこが狙い目です。

まさに、アフガニスタンは「満州帝国」であり、ジャヒル・シャーは「皇帝溥儀」なのです。
戦前、大日本帝国が中国大陸で行ったことを、現代の「文明世界」がよってたかって行おうとしているのです。

>周りが手を引いたときに、それぞれの勢力の実力が現れてちゃんと治まっていくんだろうなあと思う。

これまでのことから、アメリカをはじめとする利権追及国家は、その意図を放棄しない限り、アフガニスタンから軍事的に手を引くことはできません。敷設した石油・天然ガスのパイプラインは死守しなければならないからです。もちろん、その第1前線に立つことになるのは、利権追及国家と手を結ぶことが利益になると判断するアフガニスタン勢力です。

これこそが、“泥沼化”なのです。



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