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過熱するアジアの宇宙競争

投稿者 cnn 日時 2002 年 1 月 13 日 12:36:57:

(回答先: 月面のレーザー反射鏡 投稿者 アポロ計画 日時 2002 年 1 月 13 日 12:28:15)

過熱するアジアの宇宙競争

2002.01. 9
Web posted at: 11:27 AM JST (0227 GMT)

筑波(AP) 日本が誇る最先端の宇宙プロジェクトは、研究所内の黄色く細い通
路に囲まれてつり下げられていた。宇宙ステーション機器というよりは巨大なドッ
グフード缶に見える。

しかし、3年後に無事に軌道に乗れば、この実験棟はアジアの国がデザインから製
造、運営をすべて担当した、初の国際宇宙ステーションになる。

日本はその高い技術力で宇宙旅行のエリートクラブに仲間入りした。プライドにつ
き動かされた日本は、アジア初の有人宇宙船に「きぼう」という名をつけた。

しかし、約40億ドルをかけたプロジェクトが16年目の2001年11月にして
ようやく、実験の最終局面を迎えたとき、日本の宇宙計画は揺れ動いていた。アジ
ア全体の宇宙競争が過熱しはじめ、日本はもはやわずかなリードを保っているにす
ぎない。

長洲秀夫・元科技庁航空宇宙技術研究所長は「この計画はとても重要だ。膨大な時
間と金を投入してきたので、なんとしても成功させなくてはならない」と話す。

アジアの宇宙開発競争は、冷戦時代の月面競争のような明白な推進力を欠いている
かもしれない。米国と旧ソ連の月面競争は、科学的な目的よりも戦略的な目標によ
って突き動かされていた。

競争相手は多い。中国は宇宙空間に自国の宇宙飛行士を送り出そうとしている。イ
ンドは衛星や大陸間弾道ミサイルを打ち上げるのに必要な、極低温技術を修得しよ
うとしている。貧困に苦しむ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)でさえも、「偉大
な首領様」をたたえる無人衛星を飛ばす権利を主張している。オーストラリアは成
層圏飛行に導入する新しいスクラムジェット機の開発で、アジア地域のライバル国
を脅かしている。

アジア太平洋安全保障研究センターのジョンソン・フリース氏は「宇宙競争はすで
に始まっている。名声を求める競争と技術的な競争だ。日本の宇宙実験棟は無重量
状態の研究というのが表向きの理由だが、本当は有人宇宙計画への足がかりだ」と
指摘する。

「きぼう」を有人宇宙船と呼ぶにはかなり無理がある。4人の宇宙飛行士が内部で
実験をできるようになっているのは事実だが、打ち上げるの日本ではない。「きぼ
う」は2004年初頭に3回に分けて、米スペースシャトルによって試験的に打ち
上げられるのだ。日本は16トンの「きぼう」を打ち上げるロケットを持っていな
いし、自前で宇宙飛行士を打ち上げる計画に真剣に取り組んでこなかった。

年間約16億5千万ドルの宇宙開発予算は、日本の平和憲法などによって最初から
縛られていた。「飛行士を安全に帰還させるために必要な大気圏再突入技術が、大
陸間弾道ミサイルの開発に結びつくとされ、有人飛行はタブーに近いものだった」
と長洲氏は説明する。

しかし、98年に北朝鮮のロケットが日本上空を飛び越えたときから空気が変わっ
た。日本は有人飛行により熱心になっただけでなく、2003年までに最初の偵察
衛星を打ち上げると言明した。すでに日本は、商業宇宙飛行分野で欧米に対抗する
ため、「H2A」という新型ロケット計画に乗り出している。1月31日の最終試
験に成功すれば、日本は2005年までに11回の打ち上げを予定している。

「きぼう」の白木邦明プロジェクト・マネジャーは、「きぼう」がアジアの宇宙競
争を過熱させているという指摘を否定しつつも、「我々の計画をさらに発展させる
ためには、有人飛行に向けて技術を蓄積することが必要だ」とプロジェクトへの期
待をのぞかせている。

「きぼう」は、米航空宇宙局(NASA)が使用する最先端の大気圏外空調、生命
維持装置、エネルギー供給システムへのアクセスとなる。日本は初めてNASAに
代わって宇宙飛行士を訓練することになるだろう。

米国とロシア双方から長い間孤立してきた中国は、宇宙計画をゼロからスタートさ
せなくてはならなかった。しかし、日本はハイテクの実用新案に焦点を当ててきた
せいで、あいまいな結果を招いてきた。衛星を月の軌道上に乗せ、遠隔操作によっ
て2個の衛星をドッキングさせることには成功した。しかし機器の故障、予算オー
バー、2度にわたる打ち上げ失敗の歴史もあり、次世代のH2Aロケットの打ち上
げに成功したのはごく最近の2000年8月だった。

「きぼう」は日本の宇宙開発にとって、明るい材料と考えられている。白木マネジ
ャーは「これ以前には、日本は有人飛行システムを持っていなかった」と胸を張っ
た。長さ33フィートの「きぼう」の後部には、ロボットアームが宇宙空間で実験
を行う様子をのぞく2つの丸い窓がある。しかし、国際宇宙ステーションへの貢献
をもってしても、日本が対等な独立したパートナーとして受け入れられる道はまだ
遠い。NASAは「きぼう」の調査機器の半分をNASAの実験に使う権利を持っ
ている。

そして何より象徴的なのは、日本の宇宙服は片方の肩に日本国旗が、もう一方には
米国の星条旗が飾られているのだ。これは中国では考えられないことだ。

http://www.cnn.co.jp/2002/TECH/01/09/spacerace.ap/




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