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予防接種の長期にわたる危険 (白血病、ガン、多発性硬化症など) 投稿者 てんさい(い) 日時 2002 年 11 月 03 日 04:02:14:

(回答先: 予防接種の「成功」に対する批判と反論 病気の減少は予防接種の効果なのか 投稿者 てんさい(い) 日時 2002 年 11 月 03 日 04:00:49)

予防接種の長期にわたる危険
(白血病、ガン、多発性硬化症など)
 長年の間、自然療法と長期の展望から医療を考える人たちは、予防接種固有の危険について警告し
ていた。その繰り返された警告の一つは、「実施方法にもよるが、異質の微生物を直接血流に入れる
ことは、ガンや退行性の病気を含むへ長期にわたる災害を引き起こす可能性がある」ということであ
った。しかしながら最近に至るまで、これらの考えを支持する調査結果によって、この意向が表面化
し始めた様子はない。一九六一〜二年にイギリスの医事調査審議会の報告は、F腫瘍ウイルスによる
細胞変異』と題された論文を掲載した。この論文の中には、次の記述がある。
「最も重要なのは、SV40ウイルスあるいは空胞のある物質である。このウイルスは肉腫性腫瘍を、
猿には自然状態で、ハムスターでは実験的に発症させる。これの特殊な重要性は、ポリオワクチンの
ようなウイルスワクチンを製造するために、猿の腎臓細胞が多方面に用いられているという事実にあ
る。
 報告は、この好ましくないウイルスを完全に含まない猿の組織のみを確実に用いることの重要性を
強調し続けている。このウイルスが多くの人に腫瘍を起こすことはありえないという言説に対して、
「それ(ウイルス)が、組織培養中で成長した人間の細胞の振舞いに変化をもたらしたという最近の
報告がある」とも述べている。ポリオワクチン製造に用いられる細胞中にこのウイルス粒子が存在す
るのを防ぐために予防策が取られたか、またいつ取られたかについての表明はない。エイズ発症の根
源は、中央アフリカのミドリザルに風土病として発生したウイルスに由来するといわれていることは、
熟考してみる価値がある。エイズとポリオ予防接種とに関係があるとは示唆されていないが、ポリオ
ワクチンと、弱った身体に流行を引き起こすウイルスとの両方ともが、猿に由来しているということ
は、我々に対して、子どもたちの組織にこの種の有害な物質を持ち込むことの固有の危険を考える理
由を与える。もちろん長期にわたる影響は不明である。しかし短期の危険は判明し、実施を疑わせる
のに足るものなのだ。
一九七一年、細菌との接触によって細胞中の遺伝物質に変異が起こるという我々の理解を大いに発
展させるレポートが現輔苧その論文は、日本の細菌学者が、ある種の細菌が自身の抵抗性を異種の
細菌に対する特定の抗体に転移することができるのを発見したことを述べている。さらにジュネーブ
大学の植物生理学科の研究は、情報の遺伝的転移が細菌にのみ局限されたものではなく、細菌と高等
植物、動物の間でも起こることを証明した。この過程では、有機体内の他の細胞によって取り上げら
れるのかもしれないDNA物質の(脱落)が起こる(DNA物質……遺伝物質。デオキシリボ核酸か
ら成り、体内のすべての細胞の一つ一つを構成し、遺伝上の働きをする)。研究者たちは、植物から
動物への転移に当たって、蛙の組織を抽出し、細菌の懸濁液の中にこれを浸した。その結果、細菌の
細胞の遺伝物質であるリボ核酸(RNA)とデオキシリボ核酸(DNA)が、蛙の組織由来の遺伝物
質と「ハイブリッド」したことを見つけた。その結論は、次のように説明されている。
「我々は蛙の耳介に細菌が入っていないことを知っていたので、ただちに次のように結論づけた。細
菌のDNAは細菌から溶出し、蛙の細胞に吸収されたに違いないと。この転移現象あるいは(転移)
と呼ばれるものは、おそらく、大変一般的なものである。そうでなければ細菌RNAの合成は、動物
組織での最初の試みでは、ほとんど成功しなかったであろう」
 この興味ある論文に、疑問が投げかけられた。
「細菌から我々自身の細胞への転移は、病気とどんな関連があるのだろうか? リウマチ熱やよく似
た細菌感染後に起こる心臓障害は、身体の免疫組織が異種のRNAを作り出す自分の細胞に反応した
結果でありうるのだろうか?」
 研究はこの線に沿って続けられた。そして実験室の条件下では、人の血液リンパ球によってDNA
は一時的に解離することが確かめられた。この過程はさまざまな異なった細胞や種の間で起こり、い
                                             
                     (♯62)
つでも見ることができた。DNAの転移は、バクテリアと動物や人と高等生物の細胞の聞で起こる。
すべてのこの活動が、ガン発症に関連する可能性のあることは明らかである。DNA物質は、血液や
リンパ液の中で循環しながら自由な形で発生するのかもしれないし、そこでこの遺伝物質は細胞によ
って拾い上げられ、腫瘍の発症に関連するのかもしれない、ということが仮定されてきた。
一九七五年のノーベル賞はダビッド・パルチモアとハワード‥アミンに授与されたが、彼らの業績
は、発ガンの因果関係の過程の一部として、発ガンウイルスがリバース・トランスクリプターゼ(逆
転写酵素)を用いることを示したものであった。これはウイルスが感染した相手の細胞のDNAに、
ウィルス自身が付着することを可能にするために用いられたのである。こうして動物細胞の遺伝物質
に組み込まれて、ガン発症が生じ始める。いかにしてウイ〜ス粒子が、実際に侵入した細胞と統合し
ぅるのかを理解することは、以前はミステリーであったことを説明してくれるのである。この過程は、
今やガン発症以外でも起こっていることが示された。この現象は、リバース・トランスクリプターゼ
を用いなくても、やはり起こるのである。そしてこのように細胞のDNAとウイルスのRNAで形作
られた新しい細胞は、「プロウイルス(動物ウイルスの前駆体)」として知られている。侵入した細胞
と結合するこの能力は、インフルエンザ、おたふくかぜ、麻疹、ポリオのウイルスのRNAには生得
のものであると考えられている。
ニュージャージー州、ルトガーズ大学のロバート・シンプソン博士は実験室での研究で、たとえば
麻疹ウイルスから招来したプロウイルスが、細胞の機能も構造もまったく変化した兆候もないのに、
侵入した細胞中にも存在しうるということを示した。シンプソンその他によって提起された疑問は、
予防接種計画でのインフルエンザ、おたふくかぜ、ポリオなどのウイルスの体内への導入が、ウイル
スRNAの人への〈種まき〉になっていないかどうかということであった。これが身体中の細胞の中
で休眠中のプロウイルスの増殖を許すかもしれない。後の段階では、これらの活性化が、多発性硬化
症、パーキンソン病、ガンその他の疾病の原因となったかもしれないと考えられる。これが自然の遺
伝子工学の形態(ワクチン接種の場合は、不自然)なのである。猿の腎臓に存在するようなタイプの
ウイルスによる汚染の危険は考慮外としても、血流中にさまざまなウイルスや、細菌由来物質をワク
チンとして接種することによって、人類は遺伝子工学上の大量実験に従事するよう、操られてきたよ
うに思われる。この影響は潜在的なプロウイルス細胞として、何世代にもわたって経験されることで
あろう。そして変異されたDNAをもつ他の細胞は、その存在の不可避的な影響力を発揮し始めてい
るのである。
 このようなシナリオから予想される病気は、どのようなものであろうか? メンデルスゾーン博士
は、「たとえば、麻疹ワクチンに関連した長期の副反応には、多発性硬化症(MS)、若年性糖尿病、
ライ症候群がある」
 ところで、ライ症候群というのは、小児期にインフルエンザなどに感染したときに起きる重篤な合
併症である。過去においても、インフルエンザにかかっているときに幼い子どもたちにアスピリンを
投与することは、ライ症候群の危険を増幅することが注目された。そのために現在アメリカでは、こ
の危険を警告する注意がアスピリンの包装に善かれている。この合併症すなわちライ症候群は、急性
脳症として現れ、肝臓、腎臓、ときには心臓や膵臓のような器官の脂肪変性を伴う。それは十六歳以
下の子どもたちに典型的な形で、インフルエンザや水痘の回復期に発症する。その原因は、アスピリ
ンを用いたときにとくに頻発すること以外はわかっていない。この合併症には、不慮の死はつきもの
である。ロバート・メンデルスゾーン博士は次のように述べている。
「ライ症候群と予防接種との関連についてのレポートが発表され続けている。この病気の流行時には、
モントリオールでかかった二二人の子どものうち五人がワクチン (麻疹、風疹、DPT、セービンポ
リオ)接種後三週間以内に、ライ症候群で入院した」
「一方、CDC(疾痛管理センター)は、ライ症候群とある一定のインフルエンザ流行の間に関連性
があることをす早く示唆した。しかし私の知るかぎりでは、CDCはこれと同時に、その疾病とイン
フルエンザワクチンそのものとの関連については考慮していない」
 我々は前章で、予防接種を受けた先住民におけるSIDS(揺り龍の死) の予防に関するダットマ
ン、カロケリノス両博士の先駆者的業績(五章参照) のいくつかについて見てきた。彼らはこの業績
に引き続いて、さらに予防接種とその結果のすべての問題を調べることになった。オーストラリアの
『ナーセス(看護婦)・ジャーナル』一九七七年十二月号でダットマンは、SIDSの調査とその結
果について「ビタミンCの補給によって実質上事故の発生は止まった」と書いている。調査のおかげ
で浮かび上がってきた疑念によって、彼らは次のような考えをもつに至った。
「スローウイルス感難虻が、リウマチ性関節炎、白血病、糖尿病、多発性硬化症などの多くの進行性
病変を引き起こしているかもしれないということが、今や厳しく示唆されている。将来の可能性とし
て、我々が擁護する弱毒ワクチン株の中には、これらの病気に関連しているものがあるかもしれない
という問題がある」
J併
 ポリオ予防接種について、フレッド・クレナ一博士(ノースカロライナ)は述べている。
「猿の腎臓組織から造られたソークとセービンのワクチンが、この国の白血病増加の直接的な原因で
はないのかという多くの意見が、ここでは隠された声となっている」
 血流中か体内のどこかの細胞に隠れているウイルス粒子の長期にわたる影響についての疑念は、他
の研究者たちによって共鳴されている。『ブリティッシュ・メディカル∴ジャーナル』には、「多発性
硬化症(MS)と予防接種」と遺する主要論文が現れた。次のコメントは、その論旨を要約したもの
である。
「ドイツの専門家は、天然痘、腸チフス、破傷風、ポリオ、結核に村する予防接種と抗ジフテリア血
清注射が、MSの明らかな発症原因であると述べている。ツインチエンコ(一九六五)は、一連の抗
狂犬病予防接種後に初めてMSが発症した一二人の患者のことを報告した」
                                        (♯66)
 クレナ一博士は、『キャンサー・コントロール∴ンヤーナル』に書いている。
 MSの発症原因に関して多くの学説が提出されているが、ウイルス説が他を圧している。どんなウ
イルスなのか? コロラド大学医学部のケンプは、『メディカル・ワールド二】ユース』で報告され
たとおり、それはワクシニアウイルスであると確信しているといっている。我々が治療中のMSの患
者には、まったくこの予防接種を受けていない者がいる。『メディカル・トリビューン』に報告をし
たオルター博士は、(休眠)ウイルス症候群を示唆した。その説の大半は、スローウイルスの特徴を
もった濾過性の伝播性のある物質が、他の病気に存在しているという証拠が推定されるかどうかに成
否がかかっている。MSはコクサキーウイルスによって起こされることを、我々は提案する。全身性
麻痔を経験したことでポリオと診断された我々の患者の一人は、それでも完全に回復した。六年前に
彼は明確に、MSと診断されたのだった。我々の介護下にあった他の患者は、十九歳のときにポリオ
と診断された。二十八歳になって彼女はMSと診断された。MSと最初に診断した神経学者は、彼女
の現在状態は、十九歳当時の診断が実際の病理にかなうものであると確信している。両方の病気はと
もに麻痺を起こす。しかしコクサキーウイルスだけが、何の証拠も残さずに治癒を許すのである。
 どうやら多くのウイルスがMSに関係することができると思われる。コクサキーウイルスはウイル
スの大グループ、あるいはポリオウイルス(三つの異なる型がある)を含む属の一つである。コクサ
キーウイルスは、約三十の異なるウイルス粒子を含む二つのグループに分けられる。これらは普通の
風邪から肺炎、髄膜炎、ポリオに及ぶさまざまの広範囲の病気を引き起こす。これらは不顕性感染に
しばしば存在するが、世界中に広く分布し、ほとんどの人がもっている。重い病気を起こす可能性の
                                             
           (♯67)
あるより毒性の強いタイプは、血液中に存在している。H・ウエーバー博士によると、
「循環している抗体は、MSではミュリン鞘のなんらかの破壊の原因となる。その上細胞培養試験で
未確認の血液タンパクが、ミュリンを破壊するけれども、タンパク因子を取り去ったときには、ミュ
リンはす早く回復するということが示された。MSの患者はたぶん発症に先立って、麻疹やおたふく
かぜのような病気に感染していたのである。中枢神経の遅延型自己免疫反応が関与しているのだろ
う」
 こうして我々は、体内に潜在しているウイルスが晴性化されると、神経構造を取り巻くミエリン鞘
に損傷を加え、機能障害とMSの麻痺を誘発するという多くの研究者の指摘を知ることができるので
ある。
 さらに、後になってMSの危険を増し、免疫防衛能力を弱めるもう一つの局面に注目することも、
興味あることである。その局面とは扁桃の摘出のことである。ハーバード医科大学、予防医学と神経
学部のダビッド・ボスカンツアー博士によると、扁桃がなければMSの危険性は倍近くなるというこ
とである。ボスカンツアー博士も次のことを示唆した。ウイルスは幼少期の子どもの体内では活動的
である。このことが、扁桃摘出を必要とする事態に関連があるのかもしれない。この組織(扁桃)は、
細菌やウイルスの感染から身体を守るための濾過装置である。したがって、それを取り除けば、微生
物などが消化器系の奥深くへ侵入する機会を増大させることになる。これが、扁桃はけっして切除す
べきではないと主張する現在の医学上の意見の根拠の一つである。
 ところで、ウイルスが長年の間休眠していて、後に再び活動を開始するということを推察させるな
んらかの実際の証拠があるだろうか? デンマークでの研究に基づいた一九八五年一月五日土曜日の
『ランセッ上の論文は、我々がこの現象をよく理解するのに助けとなる。そのタイトルは、「幼少
期における発疹の出ない麻疹ウイルスの感染は、成人期の病気に関連がある」となっている。その研
究者たちは、子どものときに麻疹に罹患したことがないと主張する人たちの病歴を調べたときに、幾
人かの血液中に感染の証拠である抗体の存在を見つけた。感染にさらされた者の中には、幼少期に免
疫血清グロブリンを注射された者もいた。これが当時体内で発症しっつあった感染を、抑制したのか
もしれない。いずれにしても、こうした大部分が、成人になって、脂肪性の皮膚疾患、腫瘍、骨や軟
骨の退性病変のような、免疫反応性の病気を起こすことが見出されたのである。その中には、子宮頸
ガン、皮膚ガン、そしてMSのケースもある。麻疹の症状の正常な進行を血清グロブリンの注射によ
って止められるということが、ウイルスを自然にやっつける過程に先立って行われてしまうように思
われる。じつは、ウイルスの破壊は、麻疹の特徴的な発疹の中で起こるのにである。この報告を見れ
ば、我々は、麻疹の発疹(そして幼少期の感染症に関連する他の発疹) の重要性が明らかになる。
発疹は細胞に介在する免疫反応(細胞性鮎撃によって起こり、その免疫反応が麻疹ウイルスに感
染した細胞を破壊すると思われる。もしこの仮定が当たっているならば、発疹が出ないのは、細胞内
のウイルスが感染の急性期に無力化されることを免れ、その代わりに引き続いて病気を起こす横会を
増大させるかもしれない、ということを想像させる。
 この意味を一口でいうと、侵入したウイルスを無力化する過程の一部分として、身体がウイルスを
含む細胞を文字どおり(燃やし尽くす) のである。この焼却は、麻疹の特徴である斑点や発疹の場所
で起きる。もしこれが何かの方法(血清グロブリンの接種のような)で止められると、発疹は妨害さ
れ、ウイルスは耐え抜いて体内に生き残り、後に大破壊を起こすのである。子どものときに麻疹に罹
患しなかったけれども、以前のウイルス活動の証拠である抗体は存在すると報告された多くの人たち
が、麻疹にさらされた後に免疫血清グロブリンを接種されているという事実を確証することができる。
j乃
その結果、彼らが成人後に罹患する病気の中には紅斑性狼癒、若年性脊柱後轡症、軟骨軟化症がある
が、すべて慢性の退性化病変になっているのである。この調査論文の著者は、予防接種の利益につい
ては断固として主張するが、決められたやり方については、二つの点で見直しの必要があると注意を
促す警告を発表している。もし上記の仮定が正しいならば、(そして彼らは正しいとする前に、さら
に広く調査することを求めている)麻疹にさらされた子どもに、おきまりのように免疫血清グロブリ
ンを接種するのは止める必要がある。そのわけは、その接種によって潜伏している麻疹が症状を現す
のを防いでしまい、すでに述べたような危険性のあるあらゆる結果をもたらすからである。
 次に、研究者たちによって表明された第二のコメントは、「麻疹ワクチンは生きたウイルスを含ん
でいるが、母親からもらった抗体が消失した後に与えられるならば、きっと安全なはずだ」というこ
とである。これは抗体が存在しているときに行われた予防接種は、長期にわたって抑制効果をもち、
後になって危害を起こす麻疹ウイルスを体内に残してしまうことを示唆する発言である。このように、
今や我々は、多数の専門家の提起から、予防接種を受けた人は麻疹に罹患しないとは保証できないこ
とを知った。一方、予防接種を受けると、血液中に抗体が生じる。そのために、それに続いて感染を
受けても、典型的な麻疹の発疹が現れないかもしれない。そしてこれが上記のように、引き続いて副
反応を起こすことになりそうなのである。この研究は、予防接種後長年にわたって休眠状態にあるウ
イルスの可能性に運命を託した人にとっては、最悪の状況を約束するものである。それはまた、感染
に反応する場合、健康な身体が演ずる自然治癒機能を抑圧するという愚行を示している。健康な子ど
もは麻疹ウイルスの感染では障害を受けることはないのだ。生来の免疫機能が予防接種によって変え
られ損なわれた子どもは、そうしたウイルスを十分に処理できず、後になって二梗あるいはそれ以上 招
の慢性の退行性の病気を起こすかもしれない。これはもはや、単なる推測の問題ではない。といって、
まったく疑問がないという証明もない。

  *たしかに「健康な」子どもは、麻疹で障害を受けることはきわめて少ない。しかし、まったく
障害を残さないとはいいきれず、ごくまれには脳炎のような重い余病を起こして、神経系の後遺症を
残すことがないではない。(毛利)
 けれども、免疫の問題に関しては、人類に予防接種を行うという方針に対して、中止を要請するこ
とを考慮するに十分な証拠がある。その上、まったく喜作用なしに防衛力を高められる栄養上の効果
によって、防衛機能を向上させることの必要性を強調するよう願う十分な証拠もある。たとえば麻疹
の発疹を抑制することについての調査が示すように、免疫障害によって自己免疫反応が起こるかもし
れない可能性は、経験で示されている。紅斑性狼瘡のような状態が、このカテゴリーに含まれる。で
は、どうしてこのような反応が起きるかというと、予防接種に伴なう細胞の変異が免疫組織に対して
自分の身体組織に反抗するよう命ずるからなのである。さらにまた、遺伝物質の中でも損傷と変化が
起き、悪性の変化を導いて、免疫機能を悪化させもする。これに我々は体内に長年潜んでいるウイル
スの変化も加えねばならない。こうしたウイルスは、身体のさまざまな組織の中で、広範囲の破壊的
可能性を秘めながら、活動に適当な環境が来るまで潜んでいるのである。
 では、ガンは上記のどのような変化によって生じてくるのだろう?一九六四年にポリオーマウイ
ルスと呼ばれるウイルスが作る腫瘍は、ハムスター細胞へウイルスから転移したDNA物質の永続的
な作用の効果によって、ハムスター細胞中で悪性変化を起こすことが示さ輔i我々は早くから、体
内でウイルスから体細胞への遺伝物質の転移が起こる可能性があり、こうして体内細胞の遺伝信号と
将来の再生パターンが変化することを見てきた。もし悪性変化がその新しい遺伝信号の一部分であれ
ば、それは細胞の複製として作り出されるものである。
 さらにひどい災害も注目されている。ポリオウイルス、コクサキーB4その他の通常腫瘍を作らな
いウイルスでも、発ガン物質と結合させて実験動物に注入された場合には、発ガン性物質の度合を高
めることが判明している。こうして発ガン物質は、それ自身では害を及ぼすにはあまりにも弱いけれ
ども、これらの普通のウイルスと結合したときには、ずっと大きな力を発揮することが注目された。
そして、このことが、高度に好ましくないウイルスから生じたウイルス粒子を、たとえそれらが不活
性であっても、体内に存在させることになるのだ。たとえ弱められているとはいえ、ポリオウイルス
が生きたまま与えられていることを、思い出そう。また天然痘ウイルスはこの報告の中で、発ガン補
助物質であることを示されたもう一つのウイルスであった。
 以上、我々は、ワクチンの形で人体組織内に、ウイルスあるいは細菌由来のタンパク粒子を導入す
ることの危険の可能性について、多くの局面を見てきた。ここで我々はアントン・ビーチャムの業績
に戻り、彼の考えが、このシナリオにさらなる光を添えうるかどうかを手短に見てみよう。この研究
は、オーストラリアの医師たちによって行われた。彼らの業績を以下に引用する。

 ビーチヤムの仮説……それを支持する最近の証拠

 以下はイアン・ダットマン、グレン・ダットマン博士、アーチー・カロケリノス博士の論文からの
抜粋である。それは『ジャーナル・オブ・ザ・インターナショナル・アソシテション・フォア・プ
リベンティブ・メディシン』に「マイクロザイマ、微生物と病気の原因」というタイトルで発表され
たものである。
 ビーチャムの概念を支持する現代の生化学1、微生物学上の証拠が、何かあるのだろうか? ビー
チヤムのマイクロザイマは、細胞分化の性質を決定するクロモゾームの大部分を構成しているDNA、
ぁるいはその区分けされた成分と、ほぼ等しいものである。そして、細菌やウイルスとともに遺伝子
がタンパク質構成を決定するのであって、細菌やウイルスの遺伝子と人間細胞のそれとは多くの共通
点をもっているのだ。DNAトリプレ(指を例に警と、伝令RNAに転写されることによって、U
UUトリプレット(U=ウラシル)はフエ子〜アラニン(一種のアミノ酸)に対するコード(遺伝
暗号)、CCCトリプレット(C=シトシン)はプロリン(他種のアミノ酸)に対するコードとなる。
そのヌクレオ讃が人間のものかモルモットのものか細菌やウイルスの諾のものであるかを決定す
るので、人間と細菌のように非常に違った細胞の遺伝子構造が同じ起源であると考えるのは、生化学
的に見て理にかなっている。それは、DNAはデオキシリボースの燐酸エステルと、ナイトロジュン
塩基とからなるヌクレオチドによって構成されているということである。
 しかし、機能的なタンパク分子を作るために、数千のヌクレオチドから構成される完全なDNA分
子をもつことは必要ではない。たとえば単一のトリプレットのポリウラシルは、フユニールアラニン
のポリペプチドに対する遺伝暗号となる。さらにいえば、ほとんどの酵素やホルモンは活性化部分を
もっているが、それは半ダースのアミノ酸よりも少ないかもしれない。そのアミノ酸も、最大限六種
のDNAトリプレットで遺伝暗号となる。化学的に考えてこのようなオリゴペプチドは、複雑な細胞
性RNA分子、ポリリボゾーム、細胞質内網状組織などを用いないで試験官で作りうる。適当な栄養
とエネルギー環境が与えられれば、わずかのアミノ酸のポリヌクレオチドが、DNAのオリゴヌクレ
オチドを使ってアミノ酸系列に対する遺伝情報になることは不可能ではない。DNAオリゴヌクレオ
チドが、オリゴペプチドを形成するための代役であるメッセンジャーRNAとして役立つRNAオリ
ゴヌクレオチドになるのには、変化はほとんど必要ではない
 ビーチャムのマイクロザイマは、オリゴヌクレオチドのように小さいのかもしれない。また彼は、
生物の遺伝的特徴の維持と伝達を最も容易に概念化するために、数個の遺伝子対を構成するポリヌク
レオチドのようなもののことをいおうとしていたのかもしれない。あるいはクロモゾーム全体を意味
しょうとしたかもしれない。ビーチャムはマイクロザイマの記載に当たって、クロモゾーム全体を意
味していたが、しかしすでに示したように、彼がポリ ー あるいはオリゴ ー ヌクレオチドを参照に
することは生化学的に不可能ではない。ほとんどの細胞はプロテアーゼ、グリコシダーゼ、ヌクラー
ゼのような一揃いの分解酵素をもっている。したがって、DNAの巨大分子を内部で合成させる可能
性はある。細胞核の分裂期には、クロモゾームが十分に染色されたクロマチン顆粒の中に分散してい
ることは、いささか興味ある事実である。なお、高等動物の静止核の中のDNA集合体の状態は、よ
くわかっていない。


  現代の文献はど−チャムの命題を支持しているか一


 生物の細胞中のDNAはウイルスや細菌の核の遺伝子(DNA)と発生の起源が同じであるという
ビーチャムの考えを、直接に支持する権威ある論文はあるだろうか?
 第一に、最も確信をもってできる議論の一つは、よく研究され記録された潜在的なウイルスについ
てである。潜在的なウイルスのDNAは、人間細胞のクロモゾームに組み込まれているという事実か
ら、すぐに気がつくことだが、人間の栄養、ホルモン、感情などに影響されて起こる体内環境の変化
によって、弱っていたウイルスのDNAが息を吹き返し、宿主細胞のDNAよりも優勢になり、ウイ
ルスのDNAやタンパクを作り始めるのではないかということである。たとえば、これがさまざまな
上気道感染を起こし、ヘルペスの流行を引き起こす可能性をもった多くのアデノウイルスが行う活動
のやり方である。大腸内のわずかな状態の変化によって共生したり、たまには食中毒を(起こし)た

りするクロステリデュウム・ウエルチのような組織内に芽胞として潜んでいる病原体のよい例がたく
さんある。また破傷風を起こすと考えられているクロステリデュウム‥アタニもある。他の体内に普
通に生息する(病原)微生物には、病気の原因となることがないものも含めて、次のようなものがあ
る。ネイセリア・ゴロノエ、コリイネバクテリユウム∴ジフテリエ、トレポネア・パラデュウム、ミ
クロバクテリユウム・ツベロクロシス、酵母(カンジダ・アルピカンス)、ビブリオ・コレラ、サル
モネラ、百日咳、コアギエラーゼ・ポジティブ、スタフィロコックス、ベーター溶血性連鎖球菌、さ
まざまな痘症ウイルス、インフルエンザウイルス、ヘルペス、ポリオウイルス、肝炎、麻疹、ロトウ
イルス。
 こうして、微生物そのものあるいは芽胞や潜在的なDNAのような退化した状態のもの以外の、何
かの要因があることは明らかである。これらが感受性のある人に、病気を起こさせるのだ。
 感染あるいは予防接種によって体内に入った細菌やウイルスが、潜在化してもしなくても、またそ
れらが基礎的な遺伝物質によって形作られていようといなかろうと、予防接種の結果として起こすか
もしれない慢性病の発症を抑える見込みがほとんどないのは明白であると思われる。それがこのこと
に関して、確定的な宿主(人間)側の立場である。
        
 雑誌『タイム山 のウイルスレポートは、潜在ウイルスの活動の全貌は現代科学にとって謎であると
して、次のように説明している。
「潜在的感染と呼ばれる状態では、ウイルスの遺伝子は断続的に活動するだけで、生涯を通して静的
である。ときおりストレス、疲労、性的活動、日焼けといった通常いいかげんに理解されている原因
だけでも、免疫組織は、もう冬ごもり中のウイルスのチェックができなくなってしまう。するとウイ
ルスは目覚め、増殖し、序庸に広がる(ヘルペスウイルスの振舞いは考察されていた)」。シカゴ州立
大学のヘルペス研究家バーナード・ロイツマンの言として「ウイルスが神経節の中に潜んでいるかぎ
りは密封状態で、ヘルペスの治療は永久にできないし、手の打ちようもない」ということがいわれて
 このように現代科学は潜在ウイルスの振舞いは謎に包まれていると見ているが、ビーチヤムの業績
はそれを次のように説明する。

 これら(潜在ウイルス)はすべての種類の予防接種の長期にわたる潜在力であり、それらの危険の
中には十分に証明されないままのものがあるという事実は、予防接種を見直すことが緊急を要しない
という理由を排除するものである。免疫学者が行っている方針は懸念されるものなので、こういった
すべての可能性を徹底的に調査することの緊急性は非常に大きいのだ。
ところが、先の章で触れたさまざまな理由から、感染症があまりたいした健康問題ではなくなった
ので、免疫学者の考えも新しい草刈り場へと向かっている。今や虫歯に対して予防接種を導入すると
いう、厳しい検討を必要とする問題も起きている。歯は歯肉の病気の大きな原因である歯垢を作る細
菌の性質が、彼らの指示する方法にとって格好のターゲットの三とされている。栄養上の配慮と歯
の衛生は、歯を守る最も自然な方法であるという事実は重要視しないで、この方針に沿ったキヤンペ
ーンが期待されているのである。
 免疫学が努力を払っているもう一つの分野は、想像もはるかに及ばない領域であるが、すでに我々
に及んできている。それは痩せるという領域である。スコットランドでの最近の研究実験では、ある
予防接種によって実験動物の沈着脂肪を五〇%まで減らすことができたという。では、それはどのよ
うにして行ったのか? ラットの脂肪貯蔵細胞を抜き取り、羊に注入する。羊はこの異種細胞に村し
て反応し、抗体を産生した。この抗体を羊から採取し、再びラットに注入すると、その免疫組織を刺
激して脂肪貯蔵細胞を襲い破壊するのである。この研究は、スコットランド、エアのハナ∵デイリー
研究所によって行われた。研究者たちによれば、本来の研究は妊娠時の体脂肪の役割を調べるのが狙
いであったが、こうした方法は、脂肪の少ない食物を作るのに用いることができる、という考えに到
達させた。だが、この方法の主な障害は、激しい副反応であるといわれている。研究者たちは、この
間題をモノクロナール抗体産生と呼ばれる技術を用いて克服できると考えている。これは抗体産生細
胞をガン細胞と融合させて、不死にさせることによってなされ、この細胞内で作り出される物質を際
限なく再生産させるのだという。だから、そうしたものを人体内に注入すれば、免疫組織が脂肪貯蔵
細胞を襲い、スリムな脂肪のない身体になることが期待されるのだろう。しかし、今のところ、この
驚くべきものを作り出す遺伝子工学の大変な技術は、鼠と他の小哺乳動物の細胞中で成功しただけで
ある。そもそも人間の細胞は、支配するのが難しいことがわかっているのだ。たぶん、時間さえ与え
られれば研究は疑いもなく、肥満をなくする物質を作り出すことであろう。

 けれど、何であれ、身体の組織や代謝にチョッカイをするようなことは、考えるだに我慢がならな
い。こうしたやり方こそ、免疫学が人類を連れて行こうとしている方向なのである。人類がそのよう 畑
な方向へ進むことを望んでいるのかどうかは、今後わかってくるはずだ。そこで我々の狙いは、自然
免疫を強調することであるべきでなのである。つまり、非常に効果がなく、短期・長期の危険があり、
さらに生まれくる世代に健康障害の種を播き散らすと見られてきた方法は、終結に持ち込むべきであ
るということである。我々は次章において、高い水準の免疫と、より良い健康の再生産に用いたい方
法について考えよ.う。ただそれに入る前に私は、一九二四年に「自然療法』を著した、ヘンリー・リ
ンダール医博の言葉を引用しておこう。
                    
「現在では疑いもなく、逆症療法の医学の傾向は血清、抗毒素、ワクチン療法に向かっている。実際
すべての医学研究は、その方向に傾斜している。今日も明日も、医学雑誌や日刊新聞が、ある種の病
気を治し免疫を作ると主張する新しい血清や抗毒素について報道している。もし医学の研修と臨床が
この線に沿って続けられ、一般にも受け入れられるとすれば、また医師会がそれを支持すれば、こう
したことが法律によって国民に強制されることになるであろう。その結果はどんなことになるのだろ
うか? 子どもが思春期に達する前に、その血液中に天然痘、狂犬病、破傷風、脳脊髄膜炎、腸チフ
ス、ジフテリア、肺炎、狸紅熱などのワクチンや血清や抗毒素が接種されるであろう。もし逆症療法
がこのような方法で行われるならば、大人の血液は何ダースもの細菌の抽出液と病気の毒や破壊的な
薬物毒の混合液になってしまうであろう。扁桃、アデノイド、虫垂その他のいくつかの人体の部分は、
保健機関の強制によって、幼い頃にすべて取り去られることであろう。
 はたして次のどちらがより合理的で理性的なのだろうか。酒をガブ飲みするように、あらゆる種類
の病毒と毒性の防腐剤と殺菌剤を集めて人体内に入れ、病気に対する免疫を作り出そうと努力するか、
あるいは血液を正常に働く状態にして、体内の病的な物質や毒物を浄化し、機械的な傷を治し、そし
て正しい精神的心構えを養うことによって、自然な免疫を創造するか? これらのどちらが病気の原
因となりやすいのだろうか?……どちらが健康づくりに好ましいのか?」

 この質問は、著者に別の時代に生きているように思わせるような言葉とイメージで表現されている
けれど、これに村する答えは、健康と治療に対する読者の心構えが本物であるかどうかにかかってい
る。リンダールの示した道をたどりたいという人たちのために、八草と九章で道案内をしようと思う。

エイズ‥予防接種が発生させたか?
  〔監修者からのコメント〕


 この章についてだけは、初めに、少々コメントをつけ加えさせていただく。そうしないと、原文の
ままでは誤解を招く恐れが大きいと考えたからである。
 まず、いっておかなければならないのは、エイズの発生原因が、現在のところ、はっきりわかって
いない、ということ。少なくとも、世界的にコンセンセスを得られた原因論はないということである。
そもそも、エイズは局地的な風土病であったのが広がっただけなのか、それとも地球上に存在しなか
ったのに何かの因子が引き金になって新たに発生したのか、そんな根本的なことからして、よくわか
っていないのだ。これまで、アフリカミドリザル説、生物兵器説、バイオテクノロジー説、防衛機構
崩壊説、環境変異説、照射食品説など咽えられてきたが、どれも説得力を欠いている。この章で提出
されているワクチン原因説は、さしずめバイオテクノロジー説と防衛機構崩壊説あたりに相当するの
だろうと思われるが、やはり残念ながら、一部の学者による一つの仮説にすぎないといわざるをえない。
 というのは、ポリオワクチンとの関係については、エイズの長い潜伏期(六〜十年、平均九年)を
考慮に入れても、発病者の年齢が接種の時期とびたりとは照合しない。ポリオ撲滅作戦が世界的規模
で開始されたのが一九六〇年初頭、エイズの発病者がとくにアメリカで著しくなったのが八〇年代な
のだ。しかも、ポリオ生ワクチン接種が始まる前の一九五九年にザイールで採血保存中の血液からエ
イズウイルスの抗体が発見されているし、七一年にはニューヨークで子どもにエイズの抗原が発見さ
れてもいる。しかも、きわめてまれにしても、エイズの劇症型ともなれば、わずか二カ月ほどでも発
痛するので、ワクチン接種との関係は明確に否定されてしまう。それに、エイズが騒がれ出した初期
には、同性愛者間の感染による発病が目立っていたのでもあった。
 しかし、だからといって、ポリオワクチンがエイズと関係のある可能性はまったく否定できるわけ
ではない。自然の人為による無思慮な改変がきわめて危険をはらむことは、遺伝子組み替え技術と同
様に、十分に考慮されておかなければならないのだ。現に、ヘルペスウイルス(HMV6)とかEB
ウイルス、サイトメガロウイルスなどが人の体内に潜伏中のエイズウイルス(HIV)の増殖を助け
るコ・ファクダーになりうるという説は、かなり信憑性をもたれていると聞く。とすれば、ウイルス
としてのタイプは異なるが、ポリオワクチン・ウイルスが同様なコ・ファクタ一にならないとはかぎ
らないだろう。また、HIVの感染者のうち三〇〜五〇%しか発病しない理由は、なんであろうか?
そこには免疫機構を撹乱し破壊する因子、たとえば他の病原体の感染とか投与された薬剤−−それ
にはワクチンも含まれる1などの作用が働いているのではないか?
ただ、種痘とエイズとの関係については、明確に否定してよいのではないかと思われる。なにしろ、
種痘はジュンナー以来ものすごく古い歴史を有するワクチンなのに、エイズはごく最近発生した病気
なのだから……。
 いずれにしても、エイズについては、怖がるばかりではなく、人類の文化として大いに考え抜くチ
ャンスにしたほうがよいのではないかと思う。たとえば、身近なこととして、血友病の人を始め、同
性愛者や売春婦や、いわんや外国人にいわれのない恐怖感や差別警抱く風潮は改めなければなるま
い。もっと視野を大きくもてば、エイズは、繁殖しすぎ地球環境、生態系を破壊してやまない人類に
対する自然によるコントロール、警告、いや懲罰でさえあるのかもしれない。そもそも、人類は、そ
の発生以来、ウイルスを始めとする微生物たちと共存して生きさせてもらってきたのだ。HIVだっ
て、おそらく人間の免疫系統の細胞を棲みかにして、これまでは人と仲良く共存していたのではなか
 それに、だいいち、病気というものは、致命的なものも含めて、すべてをなくしてしまうことなど
できっこないのだ。そのことは、〜ネ・デュボスという人の雇康という幻想丁と遺する古典的名著
に詳しく証明されている◇実際にも、現在、不治の病は、悪性のガンのほか遺伝病も含めれば、数千
にも及ぶのではないか? とすれば、この本の最初に「日本語版監修者からひとこと」で書かせても
らったように、やはり、病気とか障害に対する感覚と考えを根本から改める必要があると思わざるを
えない。
 この章は、以上の監修者の感想をお察しになって、読んでいただきたいと願うわけである。


 過去数十年にわたって、種々のタイプの感染症、とくに性的に感染する病気には大きな変化が起こ
っている。これについて、権威ある科学者の中には、予防接種に関連する要因が、新しいウイルス因
子の変異に影響を与えた可能性はあったと考えている人がいる。エイズはこのような突然変異株の一
つが引き起こしたものかもしれないという仮説を唱えている学者さえもいる。
 テキサス州、コープス・クリスティ市、デマル大学生物学部のR・デユ・ロン医博は、エイズやそ
の他の新しい柄気について話したとき、これらの起源となりうる原因について次のように説明した。
「生ワクチンウイルス同士や、生ワクチンウイルスと他のウイルス間の遺伝子組み替えが起こった可
能性が考えられる」
 彼は続ける。

「一九六一年以来我々は、弱毒(生)ウイルスワクチンを、まとめて大衆に接種し続けている。この
ような生ウイルスワクチンの例を見ない使用は、新しい病気が出現する原因となるかもしれない」

エイズの専攻論文『恐怖・真実・勝利』を書いたミカエル・カルバート理博は、その人七頁にエイ
ズと予防接種が関連する可能性について詳述した。彼のコメントは、次のようであった。

「デユ・ロンの考えに呼応するかのように、完八五年にニューヨークのごユートリッション・ヘ
ルス・レビュー:掲載されたある報告は述べている。エイズの急激な流行と過去十年間のもう一つ
の計画実施との間には、皮肉にも、多少興味深い偶然の姦がある。完七八年医師のグループはN
Y州グリーンウィチ村で、ホモのボランティアグ〜−プを対象に、B型肝炎ウイルスのワクチンのテ
ストを行った。この研究で最も当惑したのは、肝炎ではない未確認のウイ〜スをもつ血清を与えられ
た二人の被害者の死亡であった。これがエイズの発端であったのだろうか?」
あるいは、ワクチンの単純な偶然の汚染が、ウイルス粒子を、遺伝的に、エイズのような狂暴なも
のに変えてしまったのだろうか? 
エバ・スニード博士は、著書冒防接種関連症候群』の中で、次のように指摘している。
「エイズの原因ウイルスと考えられている号Xが同誉れた当時、それはSV40[サル{賢an−
ウイルス音−Sて0番]に非常によく似ているといわれた。それはアフリカミドリザル(その
他)で、一般的に見られたウイルスであった」
 博士はまた、一九五〇年代後期と一九六〇年代前期に、猿の腎臓組織で培養された大量のポリオワ
クチンはSV40で汚染されており、このことは過去二十年間にわたって医学刊行物によく書かれて
いる、というあまり有名になっていない事実を我々に想起させてくれた。
一〇万人のヨーロッパ人ヤアメリカ人が、SV40で汚染されているということが、ピーター占

スト下院議貞操出の質問に対する答弁の形で、さまざまの保健関係の閣僚によって議会で証言(ほと
んどはいい逃れ)された(その質問は、完八八年三、十、十方と、完八九年六、七月発行の 畑
Fジャーナル・オブ・オールタネイティブ・アンド・コンプリメンタリ・メディシン』に発表された。
この雑誌は、シモン・マーチン氏と共同で、著者がロスト氏とジャーナル誌のために編纂されたもの
で、著者は7チン氏とともに、『援助(AIDS)なき断難』を共同執筆した)。
一九八八年七月二十五日に最初の質問が行われた。
「完五〇年代後期あるいは一九六〇年代前期にイギリスで用いられたポリオワクチンは、SV40
によって汚染されていたかどうか、そして他の微生物では遺伝的な変化を起こしやすいことが知られ
ているこのSV40が、被接種者にどのような影響を与えたのか?」
「当時イギリスで使用されたポリオワクチンの中に、SV40を含むものがあったことは報告を受け
ている。しかし、被接種者に副作用が出たという証拠はないとも報告を受けている。とくにアメリカ
の二大研究は、完五〇年代後半と一九六〇年代前半に、SV40に汚染されたポリオワクチンを接
種された人たちに悪い影響が出たという証拠はないと報告している」(この答弁を記憶に留めていた
だきたい。というのは、この先の質問とコメントが明らかにするように、これは間違っているからで
ある)
一九八九年四月、継続して質問が行われた。
「七月二十五日の彼の答弁で言及されたアメリカでのポリオワクチンのSV40による汚染に関する
二大研究は、ともに発ガン性には関係があり、エイズは関係がないとヤっことであった。また彼らの
一人は、『潜在期間はここでの研究で観察された四年間よりもさらに長いかもしれないの、で、このウ
イルス株は問題として継続観察の下に置くことが重要である』それゆえに「SV40は、人間には無
害であるというこの研究の結論は早すぎるだろう』とも述べている。イギリスでは一九五〇年代後期
に、SV40で汚染された赤ん坊やその他の者の継続的な観察が行われてきたか否か、そしてこれら
の人たちのどれくらいの割合がエイズに雁思しているか、そしてもし観察が行われてこなかったのな
らばなぜか、保健長官に答えていただきたい」
 大臣答弁。
「1a.研究に着手した時点では、人類においてはエイズは同定されていない。この研究は、SV4
  0にさらされた人たちから、発ガン性の証拠を探すことを目指したものであった。
 イギリスでは、SV40で汚染されたワクチンを接種された人たちを分けて継続的に観察したものはない。
我々はアメリカでの研究結果を信頼している」
 シモン・マーチンと私(『ジャーナル・オブ・オールタナティブ・アンド・コンプリメンタリィ・
メディシン』の代表として、現在でも活躍中)は、ピーター・ロスト下院議員の好意により、補足質
問を行うことによって、内容をさらに推し進めた。
一九八九年六月に次の質問を行った。

「大臣が関心を寄せているように、アメリカでの研究による勧告があるにもかかわらず、SV40の
ベビーの観察が継続されていないのでやむをえないが、エイズとか他の免疫組織に関連した病気に罹
患している人の割合はどのくらいか。現時点で評価するなんらかの方策があるのだろうか?」
「SV40含有のポリオワクチンを接種された人たちを確定できないので、エイズあるいは他の予防
接種に関連する病気に雁思している人の割合を調査する方策はない」
                     (♯79)
 そこで我々は意見を明らかにした。
「大臣は今、自分の縄(言葉)で自分の手を縛った。もしSV40で汚染された人たちを確定できな
いのであれば、ウソをついたことになる。あなたは、我々の以前の質問に対して、『発腫瘍性の猿ウ
ィルスを含むワクチンを関係機関が大量に接種したが、なんら健康↓の問題を起こしたという証拠は
ない丁と答弁したのだ。それなのになぜ注射された人たちにおけるSV40の影響を追跡する努力を
しょぅとしないのか?もし大臣が汚染されたワクチンを接種された人を見つけ出すことができない
ならば、どうして悪影響はないと証言できるのか?」
イギリス政府保健省は事実のとおりデータがないというべきときに、自己満足げに、またよこしま
にも、危険はないという主張を繰り返しているのは明らかである。
実際彼らは、SV4。の汚染(なぜSV4。ゲバc呼ばれるのかを考えて見よ)の証拠のために、
エイズ患者の血液調査を実施することもできるのである。そして、たとえこの調査の結果は悪くても、

これらの質問が示唆していることに対する回答を隠そうとしているという道義的な疑いを晴らすこと
ができるのである。しかも最良の場合、この病気に村するSV40の貯わりのあるなしが明らかにな
るのである。
 なぜ我々は、SV40の関与にそれほど強く関心をもつのか?
一九六〇年に、WHOは白書で次のように述べた。「思いもよらない好ましくないウイルスがワク
チンの中に見出されたのに、翌年ポリオ生ウイルスワクチンの接種が開始された」
一九六三年十二月『サイエンス・ダイジェスト』に、猿ウイルス含有のポリオ予防接種計画に関す
る、(災害すれすれの)報告が現れた。報告者のスナイダー氏は次のように書いている。
「最近発見されたウイルスが初期のソークワクチンの何十万何百万ダースの中に知らず知らずのうち
に入れられたが、それらが人間にガンを起こさないことは確かである。しかし一時期そうでないこと
を指摘する証拠があった」
 後思案ではあるが、我々はたぶんガンではなくエイズについて語ることになろう。一九六四年ハン
ガリーからの報告は、このウイルスがソークワクチンを摸種された人々から排泄されたことを伝茄苧
その発見は次のように述べている。
「SV40ウイルスに汚染された弱毒ポリオウイルス1型ワクチンの第一期を経口接種された九〜十
二カ月の赤ん坊の三十五例中十例から、SV40ウイルスが発見された」
一九六四年にはロシアの雑誌フィルス学断艶』に報告が現れた。

「三七四にのぼるヒト血清の検体が、SV40検出のために、プl了絹配を用いて検査された。その
結果、SV40に対する抗体がソークワクナン三回接種終了者の五〇%から見つけられた」
 このウイルス汚染のために、悪性化(後に考慮が加えられた) の危険の可能性についての報告が引
き続いて行われた。
 スニード博士は一九七七年、『アトランテイク・マンスリー』誌が、何百万人ものアメリカ人がS
V40で汚染されている問題を、(思考のための食物)といった程度の検討課題として提起した。一
九七七年に最初のエイズが報告されたのは、たぶん偶然の一致である。
 さらにまた、SV40は、接触させることによって他のウイルスに遺伝的変化をもたらすために、
科学者たちによって一般に用いられ、とくに関心をもたれているウイルスである。
 過去四分の一世紀以上にわたって、大量に接種された人たちの体内に満ち満ちているそうした物質
のカクテルの一部であるウイルス物質が、SV40との相互作用によって遺伝的に変性して、HIV
を生み出したのではないだろうか? スニード博士はそのように考えた。彼女は、自分の仮説と研究
結果を、次のように結論づけている。
 SV40は、最初に免疫組織を破壊することによって、第二のウイルス感染への素因を作るかもし
れない。SV40が他のウイルス、とくにエプスタイン・バー・ウイルスや感染性単核症ウイルスな
どとの雑種を作った。SV40は激しい免疫抑制を引き起こす。SV40はソークやセービンワクチ
ンの初期の標本中に存在し、見つけられずに過ごして来たのであるから、他のウイルスでも、同様の
事態が起こっているかもしれないが、研究はされていない。もし何かの予防接種のバッチでのSV4
0による汚染がエイズや他の病気を作り出した原因であるならば、それ自身によろうが自ら活性化し
ょうが、あるいは他の物質によって活性化されようが、個々のあるいはすべての症状がこ、の病気に関
連づけられることになるであろう」
 どのような症状でそれを?
 SV40は免疫抑制の働きをする。それは動物に多種の肉腫を発症させる。
 SV40は、感染した動物体内でタンパク質の生産を低下させ筋肉を消耗させる。これらはエイズ
の症状である。
 ウイルスは多かれ少なかれ遺伝物質から構成されていて、それ以外の物質はない。そして他のウイ
ルス粒子と同様に、感染した細胞中の遺伝物質と遺伝的にリンクする能力を多かれ少なかれもってい
る。
 しかも、SV40は、こうした能力を高められた形でもっているのである。
一六一頁で言及したように、一九六二年一月英国医事調査審議会による、『腫瘍ウイルスによる細
胞変異」という標題の報告が発表された。それは、ポリオワクチンにはとくに好ましくないウイルス、
つまり感染したすべての細胞の遺伝的構造をも変える強力な能力をもつウイルスをまったく含まない
猿の組織だけ用いるべきで、これを確実に行うことが人間の健康にとって重要であると述べたもので
ある。

 彼らが言及したウイルスは、もちろんSV40である。彼らは述べている。
「SV40は、猿では自然に、ハムスターでは実験的に、肉腫性腫瘍を発症させる。その特別な重要
性は、ポリオワクチンのようなウイルスワクチンの製造に広範囲に猿の腎臓が用いられているという
事実にある」
 今や我々が知ったとおり、SV40に汚染されたワクチンが何百万もの人に接種され、しかもこの
微生物が他のウイルス粒子(とくにエプスタイン・バー・ウイルスやサイトメガロ・ウイルスに注目
しょぅ)や細胞の遺伝物質を遺伝的に変異させる力をもっているということが判明したのである。こ
ぅして、このウイルスは現在の青少年、中年世代の体内に入り込んでいるわけだ。
 完五〇年代、完六〇年代初期に生まれ、予防接種を受けて汚染された人たちが、エイズに雷心
した主なグループを構成している。スニード博士は、〈SV40の潜在能力)は良く知られているに
もかかわらず、エイズ患者についてSV40の証拠の有無を探そうとする努力をなぜ払おうとしない
のかを問いかけている。それについて彼女はいう。
「SV40が検出されないのは、それが消失したか、他のウイルスや化学反応で引き出されるか、あ
るいはそれで再現が促進されるまでは潜んでいるからで、たいした意味はない。SV40を研究する
ために行われる細胞培養がウイルスや抗体のないところでも異常細胞を作り続けることを示す現象は、
ハーバード医学校細菌学と免疫学部のハーベイ・N・シェーン氏とジョン・F・ユングース氏によっ
て明確にされている。それは、合衆国国立科学アカデミーの会報(く○−・急こ与】器ごで公表され
た。彼らは一一七〇頁に書いている。『SV40は次代へ遺伝できる細胞の変性を誘発する、という
ことを信ずるに足る多くの理由がある。この概念は、ウイルス増殖と細胞変性の両者が核における変
化と関連があるということを示唆するデータによって、支持されている。.蛍光性抗体の研究によって、
ウイルスは核の中にのみ存在することが示された』と」
 この特別なエピソード(SV40とポリオワクチン)に関するスニード博士の仮説についての検証
は、エイズと予防接種との間にたった一つだが可能なつながりがあることを意味していると、理解す
べきである。

  ハロルド・バットラム博士は、他の関連(予防接種と免疫不全)を示唆した。

彼は次のように語っている。
「第二次世界大戦以後アフリカ生まれの人々に用いられた西欧のワクチンが、潜在していたエイズウ
イルスを活性化する触楳的働きをしてしまったということを信ずる根拠がある」
 バットラム博士は、感染要因とエイズ予防接種を関連させて、次のように述べている。
「HIVはヘルパーTリンパ球の亜種(T4細胞)に選択的に感染して、この細胞中に長期間棲みつ
くことが知られている。しかし何か他の感染が起こってT4細胞にこれと闘うように働きかけるまで
は、それは増殖しない。こうして(HIVに)感染した人が他の感染を受けるかあるいは免疫組織に
他の必要を起こさない間は、エイズウイルスは静止状態を保ち続けている。だが、ひとたびT4細胞
が活性化され、ウイルスが増殖し始めると、まもなく細胞は死に、多くの新しいエイズウイルスが放

究極的には、この「地獄門」の感染が、完全にエイズの発現をもたらすのである。    
 さらに、こうした概念は、もっともリスクの大きい多くのグループの弱点をも解明する。そのグル
ープの人たちとは、感染を繰り返している(ゲイや麻薬常習者)か、あるいはさまざまな他の理由
(輸血を受けている白血病患者、免疫機能が未発達の乳幼児、栄養欠乏と不衛生と感染の繰り返しに
よって常に貧窮にあえぐハイチ人) で免疫組織が弱体化しているか、またはその両方の人たちである。
もちろん、このことは、もっと広く多くの人にも意味がある。HIVを発見したアメリカの科学者ロ
バート・ガロ博士は、ワクチンは「免疫組織をだまして抗体を産出させるので、HIVに感染した人
々にとって危険になりうる」可能性があると語っている。ここにおいて彼は、自然に起こった感染に
よる静止したHIVの活性化と予防接種による人工的な感染とを比較している。
なおもう一つの予防接種とエイズの関係が、ブイムス¶把に報告として提案された。その中で、
科学編集者ピース・ライト氏は述べている。
  「エイズの流行は、天然痘を撲滅するという集団予防接種のキャンペーンによって、引き金が引かれ
たようである。十三年間のキャンペーンを指導したWHOは、天然痘のワクシニア(痘苗) ワクチン
を用いた予防接種が予想もしていなかった休眠中のヒト免疫不全ウイルス(HIV)を目覚めさせて
しまったことを示唆する新しい科学的証拠を研究中である」
「専門家の中には、一つの病気を撲滅しようとして、第三世界の微々たる風土病を世界的な大流行を
起こす別の病気に変質させることを恐れていた老もいる」
「この間邁を明らかにしたWHOの顧問は、『タイムス』紙に次のよう七述べている。『ヤクシニアに
よって引き起こされる反応について我々が最近の知見を得るまでは、それはあくまでも偶然の一致で
あると私は考えていた。しかし、現在私は、種痘理論がエイズの爆発的流行を説明していると信じて
いるヒ
エイズは過去と現在の予防接種の全面的あるいは部分的の結果であるかもしれないし、そうでない
かもしれない。しかしス千・ド博士によって、この章でも触れたいくつかの他の説と同様、多くの医
学専門家からの完全に検証可能なデータに基づく恐ろしいシナリオが措かれた。そのシナリオは、殺
菌されたり部分的に不活性にされたウイ〜スや細菌粒子の混合物がデリケートで未発達な免疫組織に
送り込まれたとき、我々が受ける危険に対して、最小限ながら警告を発しているのである。

 このような有害な物質の及ぼす長期にわたる影響は、未知であり(短期の危険については明らかで
ある)、少なくとも現在の予防接種のすべてについて、疑問をさしはさむべきなのである。というの
は、新しい、もっと奇怪なウイス〜の突然変異体が発達するにつれ、そうした結果がエイズでさえも
比較的穏やかだと思わせるかもしれないからである。

免疫機能の増強と免疫獲得の他の方法

 (ホメオパシー、草木医学、整骨・もみ治療、鍼治療、栄養法など)
 本書が読者に示そうと努めてきた調査結果を全体的にまとめてみると、予防接種とは、次のような
ものである。

1.ほとんど効果はない。しかも対象となる病気の発生率が低下しているので、予防接種をするたいし
た理由はなくなっている。
2.ごく軽いものから致命的なものまでの、非常にたくさんの副作用の原因となっている。
3.免疫組織と細胞及び遺伝子の構造に、長期にわたって変化を起こす原因となり、将来の健康上、
予想以上の影響がある。

4.人々が自分や子どもの良い栄養状態、適当な運動などの健康を増進させることには目を向けず、
健康管理という自分の責任を気前よく医学専門家に引き渡し、安易で問題の多いワクチンに頼りき
りになる。

 こうした結論を前章までの広範囲にわたる特定の状況証拠
 − 厳密な科学的証拠を得ることは困難だ
 − と照らし合わせ、さらに生活の実態を考え合わせて、私の指摘が納得でき受け入れ可能だと考え
るならば、ぜひ新しい心構えで改革に取り組んでいただきたい。

 これまで我々は、病気に対して本物の免疫を得ようとして行っている予防接種が失
敗の繰り返しであることを示す証拠を眺めてきた。また我々は、西欧社会でこれらの
病気の発生率が低下した大きな理由が優れた衛生、清浄な水、より良い生活条件など
であることも知った。さらに我々は、予防接種による即時の影響と長期に及ぶ退行性
病変という両面で、よく知られ、また推定される副反応の多くの実例に注目してきた。
その災害は、脳障害や死亡の恐れ、重症で破滅的なガンその他の病気、植物状態にな
る人格破壊などである。我々はまた、失敗と災害をものともせずに、予防接種という
ジャガ(注22)−ノートの車が、どのように転がってきたかも知った。多くの医師た
ちは、大失敗から不和へとよろめきながら、人類の救世主づらを続けることをやめず、
歯痛から肥満に至るまで、すべてに予防接種の夢を持ち込もうとしている。


 もう「止めて」と叫ぶときである。今や、過去半世紀以上にわたり免疫学の多くの
視点を性格づけてきた狂気の思考と非科学的な二枚舌の医術の見直しを要求するとき
なのだ。まず、予防接種の長期にわたる影響についての疑問に、客観的な回答を求め
るべきである。こうした手法には利益があり、ある程度の防衛力が得られるというの
もいくらかは事実だろうが、多くの人にとっては、あまりにも危険すぎるからである。

 もし接種の実施者が危険を認めず責任も負わないなら、予想される災害にあなたや
私の子どもを直面させるかどうかを決定するのは彼らであってはならない。だいいち、
彼らにゆだねてしまったら、我々は子を養う親として意思決定の権利を奪われること
になってしまう。親からこの権利を奪うことはアメリカでは違憲とみなされ、どのよ
うな民主的社会の裁判においても客観的な司法判断の前には失敗することを、私は信
じている。つまり、子どもに予防接種を受けさせることを、親に義務づけ、圧力をか
けるようなことは、あってはならないのである。

 そして、予防接種による災害と危険、遺伝学的・細胞学的変化と全般的・長期的な
免疫システムヘの影響に関する必要な情報は、無料で自由に入手できるようにするべ
きであるし、これらについて大がかりな研究を行うべきである。

 また、個人の健康を、病原体に感染しても十分に抵抗し発病しない程度まで引き上
げ、結果として健康状態を改善することになる別の方法に研究費をかけるときでもあ
る。さらに、真の免疫獲得は良い健康状態を通じて得られるという基本姿勢に基づい
た多面的な健康教育とその普及に、共同の努力を傾ける必要がある。それはもちろん、
医学界や行政の関係者にとっては、劇的な変革となるだろうし、長い将来にわたる課
題でもあろう。とくに予防接種に深く関わり合っている点で、予防医学というジャン
ルは、不健康な状態を作り出す主な原因の一つになっている。そう判断するのは粗野
に思えるかもしれないが、私は今までに与えられた証拠がこの判断を実証していると
信じている。少なくともそれは、なんらかの再考を促し、軌道修正させるのに十分だ
ろう。


 さて、現行の方法に変わる他の方法という見地からは、二つの主な道が考えられる。
免疫機能が特異的にあるいは全体的に強化されるものとして、一つにはホメオパシー
(同種医離弊、もう一つには無薬法がある。後者には、栄養的方法が含まれる。  
          

 [[ ホメオパシーによる免疫機能の強化]]

 病原体に感染したときによく耐え、うまく対応する能力として免疫機能を強化させ
るという点でのホメオパシーの役割については、さまざまな見解がある。
 簡単にいって、伝統的な予防接種とホメオパシーの主たる相違としては次の二つが
挙げられるだろぅ。第一は、ホメオパシーが、適当な物質を用いることによって、特
定の感染に対して高い抵抗力が発揮できるように身体の防衛能力を強化するのに有用
だという点にある。この点では、伝統的な予防接種も、ホメオパシー医学と関連する
一部分では有用だといえるかもしれない。けれど、ホメオパシーの基本的な考え方の
第二は、これとは違って、体質的(すなわち生まれつき)な弱点を克服し、全体的な
健康水準が上昇するように、ホメオパシーの処置を集中することにある。


 そこで、これら二つのまったく違った免疫付与の考え方と方法を理解するために、
ホメオパシーの処置とはどのようなものから成り立っているかについて、要約した説
明をしておこう。

 ホメオパシーは、種々の物質から調整され、次々と薄めて最大希釈点に達した医薬
品を用いる。その濃度は、原物質の十倍希釈(1])から、百倍希釈(1C)あるいは
千倍希釈(1M)にまでも相当する。このような方法(原材料をよく振り混ぜたり次々
と薄めるといった方法)で希釈すると、原材料に含まれていた分子を検出することは
困難になる。ところが、薬の効力は、希釈すればするほど増加するといわれている。
なぜかというと、物質の秘められた力は、この希釈によって発揮されるのであって、
したがって身体に及ぼす効果は、その物質的特徴よりも、エネルギーパターンに関連
があるからだと主張されている。

 もちろん、予防接種の原理も、望ましいと考えられる身体の反応を誘発するために
極少量の物質を用いるという点で、表面上はホメオパシーの原理とよく似ている。し
かし、決定的な相違点は、予防接種が有毒な物質や微生物その物の存在を必要として
いるのに対して、ホメオパシーが無限に少なくしたものしか用いないというところに
ある。こうした一見奇妙に思えるホメオパシーの理論と方法をさらに学びたい人は、
適切な本を参考にしてもらいたい(巻末ブックリスト参照)。

 ホメオパシーの考え方は、健康障害の大半が遺伝された生まれつきの病毒と毒気に
よるものとする。これらが健康のパターンを規定しているのだし、患者が呈する特定
の病状そのものよりもむしろ担当医師がなんとかしようと思う主な体質上の分野なの
である。治療法を選ぶ段階に入ると、ホメオパシーの医師は、患者の感覚、好き嫌い
などの非常に多くのことについて、また、彼らの病状だけでなく、どのようなファク
ターが患者の全体的な健康を悪化させるかあるいは改善させるかについて、綿密に調
べ質問をする。このようにして、患者から得られた状況に適した治療が見つけられる。
治療は、後で挙げる実例で示されるように、「似たものが似たものを治す」という原
理に基づいている。患者が症状と性質で、あるパターンと非常によく合敦していると
きに、それに応じたある量の特定物資をホメオパシー的に一服与えるならば、十分に
治療効果を上げることが期待されるのである。


 この際用いられるさまざまの薬物の症状と体質に与える影響は、ボランティアヘの
投与によって、過去二百年以上にわたって(験され)その効果は注意深く記録されて
いる。患者とその症状の全体的な兆候を、役に立つ治療の仕方と結びつけることによ
って、ホメオパシーは処方に到達する。したがって適切な効能の薬の選択は、医師の
技能と経験にかかっている。

 以上の極端に簡素化した説明だけでは、ホメオパシーで用いられる方法についての
示唆を与えるだけであろう。しかし、懐疑的な人たちでも注目し納得するものの一つ
として、正統派の医師が用いる薬とは違いホメオパシーでは、こんなにもわずかの量
しか服用しないから、どのような害作用も引き起こさないだろうということはある。
で、このような予防接種との異同をもっとよく理解しょうとするならば、その領域で
の専門家の見解に注目するのがいいと思う。ここに紹介するのはイギリスの指導的な
医師であり、また、M切〉Ch.B一MRCSG戸MFHOmなどの称号を授与されているホメオパ
シー医学の実践者でもあるアンドリュー・ロッキー医学博士である。

 彼は、「ンヤーナル・オブ・オールタナティブ・メディシン』 の論文で、予防接
種についての個人的解決策を書いている。「予防接種。それはホメオパシーと正統派
の両医学が模している領域で、しかも異なったレベルではあるが、一見よく似た効果
を期待されている数少ない医学領域の一つである。予防接種は数年にわたって、ホメ
オパシー医師によって疑念の目で見られていた。もっとも早期には数人のイギリスの
ホメオパシー医師が天然痘に対する予防接種を進んで受け入れていたようだが。

その他の者たちは、有害物質の薄められる過程が、ハーネマン(ホメオパシーの創始
者)の「増強」の概念と同種のことであるのに注目して、種痘は無限に複雑な人間と
いう有機体に対する効果が不確実で不明確で信頼できないし測定不能であるとして、
その接種を打ちきった」
 「J・コンプトン・バーネッ絹甲種痘後の多くの慢性的な訴えを追跡調査した。そ
して他の者たちは狂犬病、麻疹、ポリオ、インフルエンザ、腸チフス、破傷風といっ
た他の予防接種の類似の長期にわたる後遺症を報告した。」

 「これらの治療としては、天然痘の膿を与えるとか、あるいは種痘後の場合のよう
にたとえばニオイバナ、マラデュウム、珪素などで病状を軽くするといった療法が効
果がある」
 「予防接種が採用されている地域では死ぬ可能性が高い病気が多いという説は的は
ずれである。私が気づいたかぎりでは、このような感染によって引き起こされる病気
の重さに、たとえば遺伝的、栄養的、心理的といった他の要素が果たしている役割に
ついて、今まではほとんど研究されていない。しかし、同じ病原微生物の感染から起
こっても、その罹患率の程度には常にある変動幅がある」
 「不幸なことに、〈集団接種〉は個人防衛を目的としたものではなく、集団に属す
る個人への強制的な規則になっている。しかも急性反応だけでなく慢性の後遺症の問
題もほとんど未解決なのである。しかしながら、変化の兆しは出始めている。たとえ
ばドイツでは、罹患するとなんらかの危険があると考えられた者だけに、百日咳の予
防接種を行っている」

「ホメオパシーの医師は、次のような問題の選択に直面している。1.正統派の手法
(予防接種)だけを用いる。2.正統派の手法とともに、長期にわたる合併症を予防
するために、たとえばニオイバナのような一般的な解毒剤を用いる。3.正統派の手
法は用いるが、伝染病の治療に効果が認められている特殊な治療薬を補完的に用いる。
(注23)4.ワクチンの代わりに、ホメオパシーのノソードを用いる。5.どんな感染
にも対抗できるように、総合的な体力を最大限にまで強めるような体質上の処置を行
う。

 流行を防ぐために、感染した人との接触を止める。
 だが、解毒剤は従来のワクチンの急性反応に対しては、あまり影響を与えることは
ないようである。

 ロッキー博士は続けて、世界的な指導的ホメオパシーの実践者の一人でギリシャの
医師ジョージ.ヴィトールカスの業績について、「彼の予防接種についての見解は、
体質上の治療を中心としたものと思わ相野と書いている。そしてさらに彼はヴィトー
″カスの見解を、次のように述べている。

 「彼は、すべての予防接種が感受性の強い人では回復の生命力をゆがめ弱めてしま
い、場合によっては、二度と治癒しないようにしかねないと心底から信じている。彼
の仲間の一人がたとえ話として、非常に狭い紛争地点で争うのに国防軍を依頼し、一
方、敵の大軍は他の地域を襲撃するために集結しているというのと似ていると書いて
いる。多くのホメオパシー実践者と同様に彼も次のように信じている。子どもたちが
予防接種を受けている病気は、それに感受性のある子どもだけが発病し、体質上の因
子あるいは以前の逆症療法によって弱くされた子どもだけが、危険な日にあうのであ
ろう」
 「彼は、ホメオパシー療法で体質上の治療を受けた子どもには予防接種は不必要で
あると信じている。なぜならば、その子どもの防衛機構は感染に十分対抗できるし、
またホメオパシーによって対処もできるからである」
 「彼は自身の経験から、リウマチ性関節炎や多発性硬化症のような病気を例に挙げ
て、それらは予防接種の結果であると信じている。彼はまた、エイズの増加と自己免
疫疾患の頻発も、予防接種の後遺症による可能性があることを指摘している」
 「彼が実際に調査したのではないが、もし予防接種が広く行われているイスラエル
で、多発性硬化症(MS)の発症率を調査する人がいたならば、接種をしていない中東
の近隣諸国のMSの発症率と比較して、大きな相違があることを発見するであろう」「子
どもへの予防接種が、どんなに免疫組織の弱化を招き、そのために子どもたちに上気
道感染を起こしやすくし、中耳炎や気管支炎などを再発しやすくしているかというこ
とを書いている。これらの病気の原因をたどると、予防接種に到達でき、一方、予防
接種をしないで病気にかかり特有の症状を現している場合には、子どもはもはや、こ
れらの病気にかかりにくくなっていることが判明するのが普通である」

  「ヴィトールカスは次のように主張している。予防接種は免疫に歪みを起こし免
疫組織に変化を起こすので、子どもたちは必然的にそれによって以前は防衛された病
気に対して、抵抗力をもたなくなっ  淵てしまうのだと。このことはノソードの効
力が現れる前と後とで、抗体力価を測定することによって容易に証明される」「彼は、
従来の予防接種とともにホメオパシーの解毒剤を用いることを非常に軽蔑する。そし
て同時に、ホメオパシーにおけるノソードの効力だけで免疫力をつけようとすること
も軽蔑する。彼がこの理由として挙げているのは、人は病気にかかり回復することに
よって、防衛力を生み出すのであるという信念である」
 こういった見解からわかることは、ホメオパシーの治療というのは特定の病気の症
状に対するよりも、患者の全体に対して力を集中する点にあるということである。そ
して、これは「予防医学とは現在の多くの医療に固有の危険を伴うことなしに免疫組
織を作り上げることである」とする人たちによって弁護されている取り組みに沿うも
のである。
 ヲヤーナル・オブ・オールタネイティブ・メディシン』で、ジュリアン・ケンヨン
博士は、百日咳へのホメオパシーの対し方について、次のように論じている。「ホメ
オパシーの医師たちは、生後六カ月、一歳、二歳、五歳のときに百日咳のホメオパシー
療法(パートゥシナム)を施すことは、副反応なしに免疫ができる安全な方法である
と主張している。ホメオパシーの療法に関しては、どのような種類の副反応も報告さ
れていない」
 「問題は、パートゥシナムを用いるこの方法は誰も追試をしていないので、認めら
れていないという点にある。しかし私は、私の子ども全員と多くの患者に施して効果
があったので、確信をもっている」
 「多くの患者の中には、短期間だが百日咳の軽い典型的な症状が出た者はいる。私
の一番下の子どもは、ホメオパシー療法の翌日、二、三回非常に特徴ある咽喉のゼー
ゼ一昔をしていた」
 「これらを観察することは印象的であった。この観察によって、治療薬が効果を得
るためには薄めすぎている(私が用いた一服が、あまりにも薄めすぎているので、元
の百日咳の分子が残っている可能性がない)と非難する皮肉屋たちは反撃されてしま
った。たしかにその段階でも、ホメオパシーの予防接種を客観的に評価するためのプ
ラシーボを対象に置く二重盲検法としてセットされた大がかりなものであった」

 このほか、ホメオパシーの手法が免疫機能を強化するという効力があることを示す
多くの試みがある。たとえば、一九七〇年代に組織的な実験が行われ、入学前の種痘
のための医師グループによる診察を受けた子どもたちがホメオパシーの薬、ヴァリオ
リウムの内服あるいは筋肉注射を受けた。そして、四〜六週間後に通常の種痘も受け
た。先にホメオパシーの投薬を受けた子ども全員は、医師が(促進された)反応と呼
んでいる免疫の成立を示す典型的な反応を示した。外見上の反応は何もなかった。医
師グループの一人、ペンシルバニア州ランカスターのヘンリー・ウイリアムス医博は
「参加した医師全員が同じ結果を得た」と語った。
 この同じ医師のグループは、ロンドンの主要なホメオパシー薬局であるネルソン薬
局の協力を得て、既知のすべてのインフルエンザ株の三千倍希釈液を含むホメオパシー
の薬を調整した。これは秋から冬にかけて月単位で服用され、極軽微な反応が報告さ
れただけであった。この結果は、こうしたやり方が危険なしにインフルエンザの免疫
が得られる、合理的で効果的な方法であることを示した。これらの実験は、ハロルド・
バトラム医博とジョン・ホフマン氏によって言ルタネイティブ・ツー・ワクシネイシ
ョン(予防接種に代わるもの)』誌に『予防接種と免疫不全』と題して報告された。

 ホメオパシーの研究についての評論は、Fブリティッシュ・ホメオバティック∴ン
ヤーナル』一九八四年七月号に、A・M・スコフィー〜ド哲学博士によって発表された。
そこには人間、動物、植物についての広範囲にわたる試みと経験が善かれていた。と
くに興味深いのは、動物の感染についてである。その中には次のことがある。感染「ジー
ンズら〓笥N)はFSH(卵胞刺激ホルモン)の九百倍希釈液は、大腸菌に感染したモル
モットに生じた危機を克服するのに、効果があったことを報告した。しかし、この研
究や、ウイルスに感染したヒヨコを治療するのに調整したゲラニオールを用いて成功
したというバランガーとフィラーの研究についての統計的分析はない」「ナーシらは、
寄生虫血症と血液寄生の原生動物トリパノゾーマ・クルツィ一に感染した二十日鼠の
寿命を延ばすことについての、ホメオパシー治療効果の研究を行った。感染した二十
日鼠の血液から調整され感染の十日前に与えられたノソードは、寄生虫血症を減少さ
せ致死的な感染から二十日鼠を守ったが、投薬しなかった二十日鼠はすべて死亡した。
多様な処置が試みられたが、投薬の時期がずれるとノソードは効力がなかった。トリ
パノゾーマ・クルツィーそのものから調整したノソードもまた、寄生虫血症を減少さ
せ、二十日鼠の寿命を延長させるのに効果があった。しかし、投薬は感染の前か同時
の場合にのみ有効であった。統計的分析がされなかったことは残念だった。処置を受
けた一つのグループは、血液中に寄生虫血症は皆無で死亡もまったくない。一方対照
のグループは、大量の寄生虫血症と、最終的には全部が死亡したという実験の結果を
見ると、この実験は繰り返して行う価値がある」
 細胞と細菌に対するホメオパシー投薬の効果は、また興味あるもので、次のような
ものが報告されている。「モスら〓冨N) は五件のホメオパシー治療薬の効果をテ
ストした。それは通常弱い細菌感染の治療に用いられる方法で、モルモットのマクロ
ファージあるいは人間の白血球の試験管内での運動について2/10〜2/101g/Lの範
囲で調べるものである。四つの実験シリーズで、47/533のテストが細胞の動きで統
計的に有意な増減を示した。人間の白血球では四人の被検者からの5/50のテストが
有意であった。いくつかの実験では運動が促進されたが、他の実験では抑制された。
最大の効果は少数の感受性のあるモルモットと一人の人間から得られた。その効果の
大きさと方向は、用いられた一揃えの治療薬よりむしろ試供用の一群の動物に関係す
るようである。これらの結果はポテバンら の結果と同様に、ホメオパシー治療薬の
効果は個体の感受性によって大いに影響されるということを示している。これらの実
験での有意な結果の発生率は低い。しかしモスら二 諾N)は、通常ホメオパシー治
療薬は、この実験に用いられたような健康な人よりも、虚弱体質の病気がちの人を治
療するために用いられるべきであることを指摘している」
 「また、血液細胞以外の他の細胞も、ホメオパシー治療薬に対するテスト組織とし
て、培養され用いられている。ポイロンらこ謡こは、試験管内で有糸分裂を不活性化
する塩化第二水銀の濃縮液中で、上皮細胞とせんい芽細胞を培養した。この化学物質
の抑制効果に対する抵抗は塩化第二水銀の五百倍希釈液ではよく見られるが、千五百
倍では見られない。この実験は統計的に分析された。
 少なくともこれらの実験は、ホメオパシーの治療法には、信じられないほど薄めら
れた液を用いても、効果をもつものがあるということを示している。研究を重ねてい
けば、ホメオパシーは外からの援助を必要としている人たちや、環境、貧困、健康状
態の低下、栄養不良など、あるいは伝染痛が流行したときに保護を必要とする人たち
にとって、予防接種とは「別の道」を提供するであろう」
                                      
     サー・アンドリュー:フングは、この間題に人々の目を向けさせるよう簡
潔に書いている。[[「ホメオパシーは非特異的な抵抗力を特異な方法で導き出す術で
ある。それは身体の機能をそのままにしておいて、医療そのものにすべてを頼ること
よりもむしろ、身体固有の防衛力と自己調節の機能を刺激し、強めるものである」]]

  [[草木医学]]

 免疫機能を強めるためには、このほかに、安全で効果が確かめられているいくつか
の方法がある。
 これらの中に、エキナセア・アンガステイフォリアのような薬草を用いる方法があ
る。この方法に関心のある読者は、草木医学の本を詳細に研究すると、この間題につ
いての多くの情報を得ることができるだろう(ブックリスト参照)。これらの本には、
草木医学の分野において行われてきた研究活動が示されている。そしてこれは、安全
で、予防と治療に効果のある方法を求めている人には役立つものである。
 植物学とホメオパシー医学を結合させた療法は、免疫機能を強める方法を提示して
いるようである。しかしながら、これらの療法は、健全な免疫機能にとって根本的な
基礎となる条件、つまり十分な栄養に取って代わることはできない。こうしたことは、
これから後も簡単にしか考察されないであろう。というのは、この本の役割はこれら
の方法を教えることではなく、読者が考える価値のある選択肢を、わかりやすく提供
することにあるからである。

  これ以上に免疫機能を刺激し身体の防衛機能を助ける手段としては、非特異的な
方法か実際に感染させる方法が挙げられる。


 [[  整骨療法による免疫機能の強化]]

 リンパ組織は感染が起こると、特別な働きをする体内の伝達ルートでもあり排水路
でもある。細菌は感染すると、リンパ組織を経て、リンパ節に取り込まれる。リンパ
節内には「洞」と呼ばれる部分があり、そこで列をなしているマクロファージが、細
菌や他の毒物を抑えて破壊することができるのである。Tリンパ球とBリンパ球の生産
は、牌臓や骨髄と同様に、これらのリンパ節のリンパ組織内で行われる。微生物の侵
入に対して高度に特殊化されたセンサーが、Tリンパ球である。Bリンパ球はこれら侵
入者に対する抗体の産生を助ける。自由に流れるリンパ液は、人体の防衛には不可欠
である。咽喉が赤くただれたことのある人は誰でも、硬く固まって痛くなった首の(グ
リダリ) にはおなじみであろう。これらは感染とその過程の副産物を処理するリン
パ系の組織であって、そのときに充血し、そのためにリンパ液の流れが遅くなってい
るのである。さらに身体全体を見渡すと、感染と闘い、その結果残った毒物の残骸を
処理する所ならどこでも、よく似た経過が起こっている。リンパ節を通過するリンパ
液の流れを早めるものはどんなものでも、防衛能力を高めるだろう。これらの組織を
抗原が通過すると、抗体産生は四〜七倍に増加する。

 さて、整骨療法師がリンパの流れを促進するために用いる方法にはいろいろあって、
その中に「リンパポンプ術」と呼ばれる術がある。これは、リンパ管を取り巻く執帯
や結合組織を村象とした技術2J4で、呼吸の機能を拡張する機械的ポンプの技術に似
ている。つまり、この技術は、リンパの活動を活発にすることを目的としているわけ
なのである。この方法は非常に有効で、とくに子どもたちに広く用いられている。こ
れらのことは、整骨療法師のシモン・フィールディング氏によって『ジャーナル・オ
ブ・オールタネイティブ・メディシン』一九八三年十二月号に発表された。改善され
たこれらの方法は子どもたちの親に説明され、感染症状が現れている時期に定期的に
行われる。研究によれば、牌臓部に用いられたボンビングの技術は、血液中に平均一
立方ミリメートル当たり二二〇〇個の白血球数の増加をもたらすことが示された。こ
れは、すべてのタイプの活発な感染過程に村処する上で、身体の能力にとって劇的な
効果をもつものであろう。解説によると、次のとおりである。「リンパポンプ術の効
果は、臨床的に何度となく試みられ、最近の研究によって支持されている。ジョン・
ミーゼル哲学博士は、実験的に行った研究で、リンパポンプは人間の免疫組織に素晴
らしい効果を与えることを示した」
 この研究報告でミーゼル博士は、方法と目的を次のように説明した。「この研究の
目的は、リンパポンプ術を再調査することだった。抗原として肺炎双球菌の多糖体(ポ
リサッカライド)を用いて健康な医学生を対象にして行い、副次的に、抗原に対する
免疫反応がどのようなものであるかを研究するものであった」
 その結果、リンパポンプ術は免疫組織、殊に免疫反応でのBリンパ球の成分に効果
があることを示した。研究者たちは、この方法によって起こった抗体のレベルの増加
が食菌作用を増強するのであって、この面の効果が彼らが研究しようとしていた次の
領域であることを確信した。効果は、この試みの対照と比較して、リンパポンプ術を
受けた人の場合、非常に異なっていた。この術には、患者を上向きに寝かせて、前胸
壁を圧迫するという方法がある。その実際は、一分間に五十回す早く押さえては離す
動作を五分間続け、それを一日二回、一週間行うというものである。これは、どのよ
うな親でも瞬時に子どもに施術することを覚えることができる簡単なやり方である。


 前に話した牌臓部に施すこれとよく似た技術は、白血球細胞の増加に非常に効果が
あることを示した。このほか、赤ん坊や感染状態の幼少年(年長者でも) の誰にで
も適していて等しく効果のある温和な方法もある。これらは感染の期間とともに、症
状の激しさも減少させることがわかっている。このような処置にホメオパシーと草木
医学とを併用すれば、感染症に村処する場合の親の精神的負担は、大いにやわらげら
れるはずである。

 もっとも、これらの技術を施したからといって、抗生物質は価値がないというわけ
ではない。しかし、抗生物質はウイルス感染には何らの効果もなく、しかも微生物が
それに条件づけられてきて遺伝的に耐性のある株に形を変えるようになってきたため、
最近多くの細菌感染であまり効果がなくなってきたことが判明している。したがって、
抗生物質は、当然のように使用するのでなく、強力な一撃が必要な状況になるまで取
っておくべきなのである。ウイルス感染で細菌の二次感染を予防する意味から抗生物
質を使用することは必要ではなく、ここで勧めた方法と、第三章で述べた静脈内への
ビタミンC注射とを併用すればよいのである。

 [[鍼術による免疫機能の強化]]

多くの研究者の試みによって、鍼(ハリ)術が免疫反応と機能に非常に著しい効果を
もつことが明らかになった。アメリカン∴ンヤーナル・オブ・アキユパンチ指=の報
告には、次の記載がある。「鍼術の前後で人体内の食菌作用とせんい素溶解の活動を
測定する実験が行われた。食菌活動は、施術の結果五六%増加したことがわかった。
この実験を担当した科学者たちは、この結果は、食菌活動を規制している脳の視床下
部の間脳中枢の刺激によって起こったのだと理由づけた」。鍼術の生化学的な多様な
働きは、″イス・ウエンゼ″博士の著書還療における肺肝』で報告された。そこには、
鍼術は白血球の働きを強化しホ〜モンや免疫の機能に有益な影響を与えるといった多
くの実験が紹介されている。鍼術は、免疫の機能を強化するという点で、とくに感染
が起こったときに、何らかの積極的な援助を与えるようである。
 しかも、子どもを取り扱う場合には、先に述べた効果を期待して鍼を用いる必要は
ないということは注目に催する。なぜならば、特定の場所への手による加圧術や刺激
によっても、同じ効果が得られるからである。ホメオパシー療法が予防手段としての
能力を提供するとともに、差し迫った発症にも応用できるのに対して、鍼術と整骨法
の使用はすでに発症してしまった状態に非常に合っていると思われる。

 次に、予防と治療の両面での利益が期待される他の妻な領域は、臨床面での栄養の
領域である。
  栄養と免疫組織

 WHO(世界保健機関)による研究は、「通常の感染症に対する最良のワクチンは、
適切な食事でぁる」と主張している。栄養不良状態は、免疫組織の失調を引き起こす
普遍的で唯岩原因であると】般にみなされる。この間題は表には、第三世界の低栄養
の人たちに大き姦連があると考えられている。けれども研究者の注意は、世界の工業
国の潜在的な低栄養の人たちに焦点を当て始めている。彼らはしばしば、過剰消雫で
の栄養不均衡に陥っている。今世紀のイギリスにおける偉大な医学者の大、サー・ロ
バート・マッカリソンは妄二大年に次のように書いている。「我々は、目には見えな
い細菌やウイルスや原生動物をすべての病気の重要な起爆剤とする観念に取りつかれ、
実験室的な診断法に縛られ、専門の組織にこり固まっているために、医師にとって最
も基本的な原則をしばしば忘れ去ることがある。その原則は、正しい食事が健康を増
進する最皇要で唯石基本であるし、悪い食事が病気を招く最も重要で唯石原因である
ということである」すべての人には、生化学的個性の程度というものがあるというこ
とはよく知られている。だから、さ人の要求を無視して標準の規委を指導するのは、
その人に最適な食事をとらせるより基いことである。そうした生化学的個性が、人に
も植物にも動物にも、あまねく存在するものであることを研究し発表した科学者は、
ロージャー・ウイリアムス教授であった。彼の二大著書『生化学的個性』と覇気に打
ち勝つ前髪は、この間題の核心をしっかりと理解したいと望む人にとって役に立

つ本であろう。感染症に関連してウイリアムスは、結核を例としてこう語っている。
「我々はこの病気についてはかなり知っている。原因となる細菌を分離し、その習性
を研究し、それを殺すとか無害にはするけれども、病人には害を与えないような化学
薬品の発見に挑むといったことに、大変な努力が払われた。しかしそれにもかかわら
ず、結核についての我々の知識は、奇妙なことに一方に片寄っているのである。なぜ
一部の人が結核の感染に対して他の人よりも抵抗力をもっているのかというようなこ
ともわかっていないし、またその抵抗力がどのようにして働くのかも明らかではない。
ただ我々は統計的には、不十分な栄養しかとらない人は他の人よりも、感染しやすい
ということに気がついている。そして十分な栄養が結核の治療には不可欠の条件であ
ることも知っている。ところが、こうしたすべての科学的説明にもかかわらず、我々
は相変わらず無知のまま置かれている。それは、医学の研究がこの間題を厳しく探究
する努力をまったくしてこなかったためなのである」
 ウイリアムスは、多くの病気における栄養上の原因についての彼の説が、どのよう
に結核の問題にも適用できるかというモデルを提案した。「我々は次のような仮説を
前提としているかもしれない。 − 病気に対する感受性をもっている人たちは、そ
の生化学的個性のために栄養需要に独特のパターンをもっていて、習慣のままに食事
をとっているとその需要が満たされない。この原因による欠乏のために、この人たち
は簡単に結核菌の餌食

になってしまう。彼らは、この微生物が難なく適応できる独特の体内環境を提供して
いるのだ。しかも、この人たちの身体組織は、攻撃してきた敵と闘うのに必要な手段
に欠けているのである」   劇
 感染した際に、栄養上の欠乏がどのように影響するかという例を、カール・プエフ
ァ一博士が著書還鉛その他の微量栄前野で、次のように述べている。「亜鉛欠乏の患
者は身体に腫脹を生じ、それは顔面にも広がって、中空の療や管を作ることもある。
そのために、患者はいつも鼻にかかった発音をするが、こうしたことは、亜鉛とビタ
ミンBを与える「中耳炎に繰り返しかかる子どもは、十分にビタミン豊亜鉛をとって
いると、かからなくなってくる。この場合、感染をコントロールする原因は、組織の
腫脹が軽減されるという機械的な面にもあるが、亜鉛が免疫を強化し直接菌を殺す力
をもっているという面にもあるのだ」彼は自分や他の研究者の研究を広く検討して、
この仮説を裏づけている。そして、微量金属研究所のロバート・ペカレック博士の業
警引用して、次のように述べている。「胸腺からのリンパ球は亜鉛欠乏になると損な
われる。そうした欠損をもった動物は、感染症とくにウイルスによる感染症に対する
感受性の高まりを示す。これは十分量の亜鉛を補給することによって修正される。言
サスの研究者は、身体の免疫反応は適切な亜鉛の存在に左右されることを示した」し
かし亜鉛は、免疫機能にさまざまな形で含まれている多くの栄養素の、ただ一つの例
にすぎないということに注目しなければならない。亜鉛とビタミンBとの相互作用は
栄養素がそれぞれ他のものと関連している相互依存の鎖の一例にすぎない。もし欠乏
によってこれに何らかの弱点が生ずると、すべての機能が減退する。一見豊かそうに
見える我々の社会の数多くの人間の中にもある重要な栄養素が著しく欠乏しているこ
とがあるというのが厳しい現実である。そして亜鉛は、最もありふれたものの一つな
のである。ライナス・ポーリング科学・医学研究所のジェフリー・ブランド博士のよ
うな研究業績は、この点非常に優れたものであるから、ひとたび証拠が検討されると
反論もなく圧倒的な支持を得る。アメリカで行われた無差別抽出調査は、適切度の判
断基準としてRDA(お奨めする日々の献立)の非常に控えめな栄養水準を用いたので
あったが、インタビューをした人たち(健康者)
                                    の八
八%が少なくとも一種類の欠乏を示し、五九%が二種以上の欠乏を示していた。また
ヨーロッパやすべての先進国におけるこの種の多くの調査はよく似たパターンを示し、
こうした傾向は時の経過とともに悪くはなっても良くはなっていない。全体として、
免疫機能に影響をもつ栄養素は、おおまかに次のようにまとめられる。
 タンパク質‥タンパク質は十分な免疫機能にとって基本的な物質と考えられる。こ
の栄養素は、工業化社会ではあまり間道を生じていないようだが、そこでは一般にタ
ンパク質の消費が、欠乏というよりも過剰ぎみである。
 砂糖‥砂糖の消費は、好中菌の食菌機能の効力を急速に減退させると考えられる。
ただ、これは他の炭水化物が消費されるときには明確ではない。五時間以上も続き、
そのピークには食菌活動の五〇%が失われる。これは、約一〇〇gの砂糖を食べた二
時間ほど後の状態である。それはぶどう糖、果糖、盟J 第八草 免疫機能の増強と
免疫獲得の他の方法

流行の心配がこの警告への関心を呼び、た出来事の、詳細嘉録によって証拠づけられ
ている。これはベンジャミン・サンドラー博士によって『ダイエットがポリオを断c
という本に解説つきで掲載された。畜九年ノースカロライナ州のポリオの流行のとき、
サンドラー博士は、砂糖がこの病気にかかるのを助ける大きな因子であるとの考えを
提唱した。地方局のラジオや新聞もこれを支援し、彼は親たちにアイスクリーム、甘
い菓子、ソフトドリンク、砂糖などを、とくに夏の間子どもたちに与えないよう勧め
た。幸いにも、親たちの侃−け乃、いM氾ド:り政一ヒコ\)可り♪一..′一寸..
行地域に比べて、九〇%(套こに低↑した。サンドラー博士によって行われた動物実
験は、ポリオに正常な抵抗力をもつ動物が、インシュリンを使って低血圧にされると、
ポリオにかかりやすくなることを示した。ノースカロライナでのポリオの発症は、周
辺地域や激しい流蕪糖(普通の砂糖、蜂蜜、オレンジジュースのよう嘉汁富めて)な
どのいずれも同じである。食菌作用は、防衛過程の壷を受け持っていて、異種の侵入
した微生物を好中菌(多塑核白血球)で食べてしまう。こうした働きは仝白血球細胞
数の3J4近くによって掌れており、その力が衰えると、そうした機能を甚だしく危険
に落とし入れると思われる。免疫機能の他の面も、やはり影響を受ける。ここに、と
くにアメリカと西ヨーロッパにおける。砂糖の影響に関する報告が寧とくにそこでは
窟の摂賢けで、言に萱U〜妄Ogに及び、それ以外にもさまざまな糖が消費されている。
このことは、感染の初期の富ではきわめて妻である。というのは、重い感染症にかか
ってしまうか避けられるかという分かれ道になるからである。こうした事実は、完四
九年にアメリカで起こっ
 低血糖は糖分のとりすぎの当然の結果である。というのは血糖値を下げるために、
インシュリンのよぶんな分泌が引き起こされるからである。感染症が最も起こりやす
いのは、食菌好中球の効力を低下させる高血糖状態である(それは食事後ただちに始
まり、約二時間でピークに達する)。これに関連しては、インシュリンとビタミンC
が、まったく逆の効力を持っていることもまた、注目されなければならない。そのた
めに、もし糖分のとりすぎ(甘い物の食べすぎ、ソフトドリンクの飲みすぎ、果物、
野菜のない食事の青少年)とともにビタミンCが欠乏すると、感染の機会がいちだん
と増加するのである(注‥カフェインを含む食物 − チョコレート、コーラドリン
ク、コーヒーなど ー は高血糖を助長する。というのは、これらは血液中へ糖が放
出されるように刺激するからである)。感染症が流行しているときに(このときだけ
の思いつきではなく)ビタミンCの補給を考えた食事に変えることは、思慮に富むや
り方であると思われる。
 脂肪‥免疫機能は、血液中の脂肪量の増加に反応して、全般的に低下する。この現
象は十分にせんいを含んだ食事によって、かなりの程度は相殺することができる。こ
の食事は、玄米、仝粒穀物製品のような租精製炭水化物とともに、すべての種類の野
菜、豆類(レンズ豆、大豆など)、果物(もし毒性の薬剤や保存剤が付いていなけれ
ば、皮ごと)を含まなければならない。脂肪、とくに動物性脂肪(ミルク、チーズ、
肉)のとりすぎは、適当な範囲以内に保てないならば、好ましくないと思われる。
 このほか、多くの栄養素が免疫機能と特別の関連をもっている。
 ビタミンA‥食菌作用、胸腺の機能、抗体反応などを含む多くの免疫機能を強化す
る。ビタミンA

の構成分子であるベーターカロチンも同様に働く。
 ビタミンC‥免疫機能の活性剤で、抗ウイルス、抗細菌の効果をもつ。一般的に身
体の抵抗力のレベルを高める。ビタミンCは、自然界ではそれとともに生じているビ
オフラボノイド(ビタミンP)とともに食べるべきである(もし補助的に用いるとす
れば)。治療効果を期待して、内服する場合のビタミンCの理想的な量は、毎日少し
ずつ増量することによって、確かめることができる。一日一gから始めて毎日段階的
に一gずつ増量し、下痢を起こすまで続ける。これは我慢できないレベルである。こ
の量より一g少ない量から始め、その後、毎日続けるのが理想である。感染やストレ
スが減少すれば、ハイレベルの内服の必要性も減少する。そして一服の量は、腸が耐
えられる限度内に留まるよう、減量するのがよい。
 ビタミンB(チアミン)‥欠乏は、牌騰が免疫機能の一部としての適切に反応する
能力を減退させる。
 ビタミンB (リボフラビン)‥欠乏は胸腺を小さくする。また抗体を減少させる。
 ビタミンBl‥欠乏時に血液の抗細菌活性を低下させる。
 ビオチン (ビタミンBの一種)‥T細胞の機能に必要である。
 葉酸(ビタミンBの一種)‥白血球細胞の機能に不可欠である。
 パントテン酸(ビタミンB)‥抗体産生を助ける。
 ビタミンE‥細胞伝達免疫の強化作用があることが知られている。多すぎると免疫
機能を低下させるので、一日二五〇国際単位以上を服用してはいけない。投与は感染
の危険がある期間だけにすべきである。ビリドキシン(ビタミンB)‥欠乏は免疫機
能を大幅に減退させる。もし食事に高レベルのタンパク質ヤアルコールが含まれてい
ると、このビタミンレベルが低下する。ビタミンBや他のビタミンBは、完全な免疫に
は不可欠である。

 ウイリアム・フィルポット医博は、免疫機能が弱まった場合のさまざまな症状への
処置として、彼が用いた栄養上の方法を述べている。その方法は、彼が〈超栄養〉と
呼ぶものである。彼は、症状を悪化させるような食物、化学物質、過食などを止めさ
せると同時に、「自原性ワクチン」を用いる。そのワクチンは、患者の体表や体内に
見出される微生物から抽出され、その後培養されて、免疫機能を刺激するために筋肉
内注射として用いられる。これは患者が、↑記のアウトラインのような補完的な栄養
法を受け入れた場合にのみ行われた。

フィ〜ポット博士は手短に次のように書いて(顎「ビリドキシンと葉酸は免疫力によ
る防衛には欠かせない。というのは、抗体はこれらがなくては作れないからである。
当然これらの中心的なビタミンは、他の栄養素とくにリボフラビン、亜鉛、マグネシ
ウム、マンガンなどの十分な援助を必要とする。十分に補給されたビタミンCは、感
染を防ぐのに役立つことが知られている」
 ミネラル類∵Jれらの多くは免疫機能にとって不可欠である。

 免疫組織を強化するミネラ〜類‥カ〜シウム(それにカ〜モグリン、活性カルシウ
ム)は、白血球が侵入物を取り込んでこれを破壊するときに、必ず必要である。ネズ
ミの研究では、これが欠乏すると、銅がかなり激しく減少し、それとともに、抗体産
生細胞も減少する。

 コバルトは、白血球細胞が毒素を食べて破壊するのを助ける。
 鉄が欠乏したり過剰にあると、感染に対する感受性を高める。とくに殺菌能力に影
響がある。
 マンガンは、白血球細胞が毒素を食べて破壊するのを助ける。
 セレンが微量にあると抗体の産生を促す。
 スローン・ケッタリング記念・痛センターは次の報告をしたJ亜鉛は、正常なリン
パ球と他の免疫機能を維持するには、亨ては君ない元素である。セレンも、ガン(体
内のでき畠)の悪化を防ぐのに、特別な効果をもつことがわかっている」
 ロイシン、ヒスチジン、アルギニンなどのアミノ酸類の栄養素は、免疫機能に深く
関わり合っており、食菌作用と抗ウイルス活動を強める働きがある。トリペプチドの
グルタチオンペルオキシダーゼも、この働きで重要な物質であるとともに、解毒性も
もっている。断食‥治療方法としての断食は、ほとんど無視されている。しかし今で
は、この伝統的な自然療法は、適当毒期に止めれば、免疫機能の最も董な助けになる
ということが知られている。感染後、最初三十六時聞から六十時間の間、白湯だけの
断食をする。これによって食菌活動は、ほほ五〇%増加される。これは、両親が子ど
もにしてやれる最も重要な応急処置法の一つである。

  (毛利)注 *断食は、子どもが食べたがるときにしてはいけない。身体が栄養
嘉めているのだから、食欲に応じて与えるべきである。しかし、子どもが食べたがら
ないときに無理に食べさせようとするのはよくない。そのときは欲しがるだけ水分を
与えること。白湯にかぎらず、水でも、シャーベットでも果物でも汁物でもよい。

 さて、このように感染のリスクを減らす健全な栄養上の要点がわかると、多くの感
染を防ぐ鍵を手にすることになる。また、この要点は、感染が起こったときに上手に
対処するためにも大切なことであり、さらに我々自身と子どもたちの幸福を十分に守
るための重要な知識でもある。巻末に推薦した本は、この間題に関連した多くの情報
を学ぶのに必要な内容を掲載している。そこで、栄養についての特別な助言はこの本
の役目ではないので述べないけれど、これまで述べたすべての研究によって、読者が
重要な問題についてもっと知りたいという欲求を起こすことを希望している。

 なお免疫機能について考えるならば、他にも重要な分野がある。それには、個人の
あらゆる程度のストレス、適切な運動、新鮮な空気、日照、基本的な衛生についての
問題が含まれる。こうした問題については一通りは述べたが、細部にわたっては論じ
ていない。だがそれは、重要ではないという意味ではない。こういった内容について
の文献はたくさんあるから、一人一人が自分自身で探究してもらいたいのである。

 これまでに述べた分野と同様に重要なのは、健全な免疫組織を弱め、そのために単
独であるいは複合して感染を起こしやすくする生活と環境の因子である。これを次に
まとめよう。
 アルコールとニコチンのような、薬物と刺激物の使用。間接的な喫煙であっても、
この影響は明らかである。たとえば、たばこの常習者の子どもは、喫煙しない家の子
どもよりも、呼吸器感染症が発症しやすい。

 重金属(鉛など)に汚染された空気や水に触れること。石油からの鉛が、辺り一面
の空気中にたくさん散らばっている工業地域や大都市に住んでいる人は誰でも、この
影響を打ち消すのを助ける栄養素の食べる量を増加しなければならない (たとえば
ビタミンC、セレン、カルシウム)。これと同様に、工業地帯のほとんどの都市の水
道水は高濃度の金属類を含んでいるので、都市の水は避けて、泉(瓶詰め) の水を
使用したほうがよい。過度の日焼けは、免疫機能を著しく低下させ、感染のリスクを
非常に高める。このことは、単純ヘルペスウイルス感染症(単純胞疹など)にかかっ
ている人たちが、日焼けの跡をもっている場合があることから推定できる。

 あらゆる型のストレスが、免疫機能を低下させつつある。けれども、ストレスを緩
和する方法(ブックリスト参照)も示されている。これには、定期的に行われるリラ
ックスとか、瞑想とかが含まれるのかもしれない。またヨガや太極拳のような術も、
リラックスできて有益な効果がある。睡眠不足は、我々が気をつけなければならない
大事なことである。これらとともに、健全な栄養と適切な運動が助け合って、免疫力
が強められるのである。

 免疫力の低下には、許容量以上の電磁放射線の被曝が影響を与えることがわかって
いる。だから(栄養学その他の方法でも前に触れたとおり)特別の予防方法が、ビデ
オ・ディスプレイ・スクリーンに向かい合ったり、マイクロ波、]線、電話、レーダー、
テレビジョン、コンピューター、そしてすべての低周波エレクトロニクスにさらされ
て働いている人仝貞に求められている。現在免疫組織の機能を著しく低下させる潜在
力があることが知られて、大きな論争を呼んでいる分野に、歯科医術で用いられる銀
アマ〜ガム充填剤によって、体内に吸収される水銀の危険がある。この間慧大きな関
心を集めているが、自分に使われた充填剤に潜在的な健康障害があることを心配する
人たちは、本を読んで調べることができる(ブックリスト参照)。


 これまでにいろいろのことを述べたが、要点は免疫機能を強化することなのだから、
この意味さえ理解すれば、生活をどのように改善ればよいかが、頭の中に自然に浮か
んでくるはずである。こうしたことが大まかにいって、積極的な行動と、マイナスに
なることは避けるという両面をもたらすことだろう。

 
 [[要するに、この研究が読者に贈るメッセージは、次のようなものである。

 医学が最善を尽くして我々に与えてきた指導は、結局は人類に利益をもたらしたと
は思われない。むしろ、そうした医学の指導が人々の全般的な健康レベ〜を低↑させ、
健康問題に自ら取り組むという欲望と、自然に調和して生きるのに大切な行為に、水
を差してきたのである。]]

 [[そこで、我々は、自分の健康に対して責任をもつという点まで立ち戻らなければ
ならない。それは自己管理をするということであり、そのことが病気で危機に面した
とき大きな助けともなるのである。そして、医学には重症の治療と管理、救急といつ
た最も適する分野でだけ働いてもらうのにかぎる。予防医学の分野は、あなた方や私
を含めた大衆のものであってよい。そうすれば、我々は、ただちに役立つ知識をもっ
て、より良い健康レベル、そして結局は最適の健康へ向かって活動を始めることがで
きる。また、こういった思想体系では、予防を望まない人は、圧力や強制から解放さ
れて自由なのである。接種はほとんど不必要になる。
 予防接種を思いどおりにしたい人は、そうすればいい。しかし、接種を望まない人
は、圧力や強制から解放されて自由なのである]]。


[[  第九章  結論と疑問]]

 手段としての予防接種には、いくらかの積極的な長所はある。それは病気の発症に
対して計画された防衛力を、多少の差はあるが、ある程度は与える。しかし、この防
衛力は、接種直後の影響と深刻な長期にわたる災害の両面で、被接種者を危険に陥れ
るという犠牲を支払ってもたらされるのである。しかもその大きさはきわめてゆっく
りと姿を現してくるので、気がつかれない。そして、この犠牲というコストは、あま
りにも高すぎる。

 そこで現実的な免疫獲得の手段として、十分な証明はないけれども、ホメオパシー
医療を用いるという選択が出てくる。これは短期間だけならば、効果はあることが明
らかである。また現在のワクチンとは違って、災害をもたらさないことも確かである。
さらに全体的に見て、健康増進という戦略こそが、最も効果的な免疫獲得の方法であ
り、こうした面については今までにいくらか論じられてきている。
 なのに断片的にしか触れていない多くの分野が残っている上に、注意する価値のあ
ることは、調査されていないのである。

[[その一つに、予防接種計画の経済的な意味合いに対する疑問がある。それは、金も
うけが基本的な動機づけになっている人たちに与えられている既得権益である。]]も
ちろんこのよぅな企業(〈倫理的〉薬屋として知られている)が、故意に生命を危機
に陥れているとか、自分たちの研究結果や開発事業を偽ることによって故意に子ども
たちを危険にしているということをほのめかしているのではない。しかし、人間の本
性というのは、どんなものなのだろう?現実には、真実をごまかして合理化したり避
けたりするたくさんのやり口がある。とくに膨大なお金と利権がかかっている場合に
は、何が真実であるかを見ようとしないし、認めようともしないだろう。

[[ では、我々が、熟練した科学者とやり合おうとするときには、どうすればよいだ
ろうか?(科学)と呼ばれるものの実体は、周知のとおり、さまざまな解釈ができる
というのが真実である。一九六四年発行の予防接種礼賛の本の中で、ジョン・ロウア
ン・ウイルソン博士は「化学者や物理学者と比べて生物学研究者が頼りにしている基
準は、ほとんど馬鹿げているほど厳密ではない。しかし、科学は相当の程度まで〈測
定〉なのだから、使える正確な方法がないとすれば、利用できる最も良い方法で行わ
なければならないのだ」と述べている。]]

またウイルソン博士は、ジョナス・ソーク博士が直面しているポリオ「死菌」ウイル
スワクチンの効果を評価するに際しての困難についても語っている。これに対して軍
防蓬耶暫誌の編集者K・F・ウイリアムソンはウイ″ソン博士の声明にコメントを加え、
容易に測定できないものを測定することは、〈馬鹿げた〉ほど厳密ではないと、次の
ような指摘をしている。「今や、ウイルソン博士が言及した(厳密でない)測定法は、
不幸にも、あらゆる面で本質的な問題となっている。だから、その重要性は直視され、
評価されなければならないし、まして無知であったり狂信の波に押し流されてはなら
ないのだ。というのは、ソークの免疫の測定法は馬鹿げているが、非常に変わりやす
い値を真面目に平均したことと、六〇%が免疫を獲得したという結果を確固とした意
味あるものとしたこととは笑えない涙に満ちた悲劇であり − 科学の立場からいう
ならば、実験上の不正直の極致といえるからである」

 ウイリアムソンは続けて、自己の信念に合致しない事実に直面した科学者に生ずる
問題の核心を論じていく。「免疫学者は知ったかぶりの不正直着であってはならない
 (ソーク氏の談話)。というのは、そういう人は、実際はすべて錯覚であるにもか
からわず、免疫が存在するという自分の評価を本当に信じてしまうからである。こう
して事実の認識を誤り直視し損なうと、自己欺瞞という好ましくない立場へと自らを
追いやることになる。そうなると、死亡率が上昇し次いで下降したといった場合にひ
どく幻想的な弁解を、無理矢理に作り出し、魂の安穏のために魔術的な思考に頼るこ
とになる。ーーーこれは、どんな科学者も耐えることができない状況である」

 免疫学のすべての科学者と先覚者が、事実にはまったく無知な、真実の歪曲者であ
ったというのではない。種痘の扇動者ジュンナーは、「悪事で有罪」であると、グリー
ンウッド教授が『ランセット』誌に書いている。以下はウイリアムソン氏の記述であ
る。

「彼(ジュンナー)は、王立協会を脅そうとして失敗し、医学の脚を引っ張ることに
決めた。これは非常にうまくいったので、予防接種の問題は百七十年後になっても、
みえすいた食わせ者として残っている。」

 詐欺?真実の歪曲?そんなやり口で、科学者たちが振る舞えるのだろうか?答えは、
彼らも人間で誤りやすい存在であって、[[自分たちの基本的な信念体系が疑われるよ
うな立場に引き戻された者は誰でも、無邪気にか故意にか、自らを欺くか他人を欺く
か、どちらかになりやすいという点にある。]]


 見えすいた詐欺まがいの問題はさておいて、なぜ科学者や医師が、部外者によって
間違った前提に基礎を置いていると見られても、長年の間、自分たちの方法や体系を
保持し続けるのかという疑問がある。
 その三の要因に「合意医学」と呼ばれるものがある。伝統的な放射線療法の臨床医
であるカール・シモントン博士は、それとは別の方法があることを知り、彼のガン患
者を助けることができた。彼は暑がある程度まで自分を救うことができる「心象」と
いう方法を開発し、創始した。彼は現行の臨床に従い逸脱しだようにという仲間の医
師たちの圧力にあったときに、一人の医師として直面した困難を書いている。

           (#畑)「私は医学を修めるにつれて、『自分が人を助けら
れるようになりたい』という姿勢では人々を助けるのはとても難しいということに気
がついた。四方八方から私は、ガンの研究治療の分野では、どのような大躍進をとげ
ることも不可能か、少なくとも不可能に近いことを示された。たいていの医師が、自
分たちのできることは、そうしたいと思っていたことよりもずっとわずかだと知った
とき、大なり小なりこうした経験をすると確信している。医師は、組織と先輩たちの
両面からの、現行医療の概念と制限を押しつけられるという圧力を受けながら、同時
に正しい決定をするために、大変な責任を背負っていると感じるのだ。[[彼は常に正
しくなければならない。というのは、彼が間違えば、誰かの健康や命を危なくするか
もしれないからである。この心配が、彼に与えられる医学教育を受け入れさせる。彼
は自分で多くを考えることを躊躇する。それというのも、彼の間違った考えが、患者
をもっと悪い状態にしたり、最後には殺してしまうのではないかといったことを恐れ
るからである]]。
 こうした感じは、頭の中で大きく広がり、この大事な何年かの間に彼らはものすご
い圧倒的な恐怖で、しつかりと心を閉ざしてしまう傾向があるのだ」


 [[医師は科学者であると同時に人間である。現在の医療の枠から一線はみ出ること
への単純な恐れ、同僚や仲間から排除され異端者のレッテルを張られる恐れ、これら
が慣習に従わせ、平地に波風を立てさせない強力な理由になっている。こうしてほと
んどの人は枠内に留まり、主として結果を歪曲したり、もともとあるべきとされてい
る(受け入れられる)事実に適合するように診断を変更したりする。こういう人は、
不正直ではないということになるのである。彼らは、組織の中で守られていると、無
邪気に信じている。そして意味論上と職業上とで二つの言葉と思考を使い分けること
によって、行動を合理化しているのである。]]

 こうして、予防接種によって(守られて) いるはずの特定の病気のあらゆる兆候
と症状をもった病人を前にしたとき、まだ接種を受けていない人の同様なケースなら
ば当然下さねばならない診断が、明らかに困難になるのである。この病気に何か別の
病名をつけることで、彼らはその信ずる組織と、予防接種のような活動を築き上げて
きた学説の完全性とを擁護しているのである。そのために患者は正しく診断されず、
「多血症」といった別の病名をつけられるだけで、正確で信頼できる病名を見つける
ことは問題にはされない。これらすべては組織を守り、一般大衆に接種の効果につい
ての疑いを飽かせないためになされるわけである。

診断のし直しは実際にあることで、しよっちゅう行われている。ジフテリアではこう
したことがはびこっていて、別の診断が↑されるのは、予防接種を受けていた場合だ
けということが注目される。

 ある流行では、再診断の合計がケースの六〇%に達した。この種の不正確さに基づ
いて統計が作られているときには、そこからどのような意義が引き出せるかを知るこ
とは困難である。職業上立場が悪くなるような診断をしたり、何かをしやべったりす
るのが嫌いなのは、医学においてはずっと昔に遡る伝統的な性格である。 
 一人七四年予防接種の擁護者であるヘンリーメイ博士は語(串「医療関係者が、ど
んな方法ででも、自分に都合の悪い影響を招くような意見を自らいうなどということ
は望むべくもない」冒PT・闇夜の鉄砲」の共同執筆者バーバラ・ロイ・フィッシャー
女史は、医学的良心が承認しがたいものと闘わなければならない道義について書いて
いる。「西ドイツの医博で免疫学者ウォルフガング・エレングートは、百日咳ワクチ
ンについての医者たちの間での支配的な気分は、言ってはならないことはありえない
こと』になっていると指摘した」。

 [[いいかえると、「命を守ると思われているこのワクチンが、四十年間に恐ろしい
ほどの数の子どもたちを殺し脳障害を与えたということは、真実であってはならない。
なぜなら、もしそれが真実ならば、いったい我々はどうしたらいいのだろうか? と
いうことになってしまうではないか。それにこれまで、何百万人もの赤ん坊に神経毒
ワクチンを日常的に接種してきた医者たちは、いったい今後どうやってその学識をも
ち続けられるのだろう? ということになってしまう」]]
 このようにして、明らかな真実を無視することが、科学的に訓練された人間にとっ
てはうってつけの防衛機構となるのである。心底からの動機はない。傷つけておいて
真実を語らないといった陰険な計画もない。単に事実を直視し、それを受け入れるモ
ラルがないだけのことである。非常に人間的な誤りではあるが、しかし脳を破壊され
た子どもの親にとっては、容易に忘れ去られるものではないのだ。

 こういった特質は、もちろん普遍的なものではない。チャールズ・クレイトン博士
は、予防接種王立委員会での証言で、次のように述べた。「私は、大英百科辞典に執
筆するためにこのテーマを調べ始めるまでは、何の疑いもなく、学生時代に習ったこ
とを平凡に信じていた。そしてそれを、長い間変更することもなかった。最初に私に
疑念を抱かせたのは、牛痘の性質であった。私は、牛痘とは何であるかを自問自答し
始めて、その性質を知り大変驚いた。ジュンナーの時代に善かれた証拠によっても、
その後引き続いて書かれた証拠によっても、牛痘という病気は天然痘とはまったく関
係がないと思われたのだ。これが私の出発点での疑念であった。その疑念のために私
は懐疑主義に陥り、とうとう全面的な不信にまで至ってしまったのである」

 予防接種推進施策の継続が必要だとすることに組み込まれている経済的圧力は、詳
細を論ずるにはあまりにも複雑である。経済的利害、つまりワクチンの研究・開発・
市場調査に関連する独占と巨大産業の利害の面と、それが政府や教育機関と絡み合っ
た側面とは、苛ネット・ニュース・サー払稲山による、注目すべき特別報告の中に部
分的に触れられている。

 それは「ワクチン・マシーン」のタイトルで、再版されたが、多くの丹念に調査さ
れた内容を含んでいた。その記事は一九八四年十二月十六日から始まる週に、全米の
多くの新聞に掲載され、新聞取扱店で販売された。このときの状況は、予防接種伝説
に関するアメリカ人独特の態度を見抜くために、十分に吟味する価値があるものであ
った。

政府機関、教育・研究機関と経済的利益から後者に提供された膨大な資金の間に存在
する絡み合った関係の中で、容易に切れない暗黙のつながりが張り巡らされている事
実はよく知られている。このことが、現状維持の方法を推し進める研究のために利用
できる財源を必要とするのである。この種の財源がなくては意味のある研究は実際に
不可能であるし、しかも財源の提供者が気に入るような研究プロジェクトの原案がな
ければ財源は与えられないのだ。いろいろな研究機関、教育機関、(アメリカでは)
 FDA (食品医薬品局) のような政府機関と組むことも、回り道である。こうし
てこれらの施設や組織に所属しながら、その間を行き来できる職員は、ある意味では
同じチームの一員になっているのである。焼き印を押されようとしている子牛が逃げ
出そうとして暴れても成功するチャンスがほとんどないのと同様に、制度の支配的な
現在是とされている見解を支持するメディアに近づいても現状からは抜け出せるチャ
ンスはほとんどないのである。

苛ネット‥ニース・エイジエンシー』は、この現象を書いている記事を掲載した「ワ
クチン・マシーン」を報じた。1・アンソニー・モリス博士は、食品医薬品墓礎生物
学部に所属する尊敬すべきウイルス学の研究者である。彼は、完七六年に豚インフル
〜エンザワクチンを導入するという考えに抗議した。というのは、彼はそれが効果が
ないと感じていたからである。しかし、彼の提案は却下された。
 彼がその結果を警告していたにもかかわらず、五百人前後の人たちがギラン・バレー
症候群のために大変な苦悩を与えられたという大悲劇の後、地位を追われてしまった
のだ。私的な非営利的科学研究所を設立した後、彼はクビになってほっとしたと述べ
た。「私は初めて自由であると感じた」。彼は、自分の免職は、「インフ〜エンザワ
クチンは最大の商品」という経済的な動機からであったと信じている。
 次に官咳ワクチンの害が知れ渡った後で、彼は全国ネット7クのフィル・ドナウ・
ショーに出演するように雷られた。そのとき彼はメリーランド大学の相談員をしてい
たのだが、番組の中でこのワクチンの効果に対する評価が出てきたのである。そのた
めに彼は大学の理事者によって懲戒処分にされてしまった。理事者は連邦改悪ら大学
への補助金を危うくし、すでに交付された補助金を撤回されるかもしれないと語った。
言論の自由はあるというのに、いったん反対に足の爪先を踏み入れると、大変厳しい
仕打ちが返ってくるのである。報道機関は俗受けする権威筋を前面に押し出す。そし
てそのことが、次世代の科学者や医師に教えられている保守的な見解を支持すること
になり、そうした若い人たちが長年の修業を積んだ後確立された秩序の蒜を担うよう
になると、異端

構造上における微妙な相違は、確認された。研究者の中には、LHワクチンが下垂体の
活動性を乱すにもかかわらず、これに注目し続けている者がいる」「抗ホルモンワク
チンに代わる主なものは、今では精子に対するワクチンになっている。再びモノクロ
ナール抗体が研究をプッシュして、その結果、精子の頭から尾までの二十の抗体がす
でに確認されるに至った。これらの中には、男性と女性の不妊に一役を演じることが
わかっているものがある。次の段階は、そこで働いている免疫機構を解明すること、
発見された抗体が、たしかに正常な精子からのものであるかどうか、そしてその抗原
が単に死んだ精子から得られたタンパク質ではないのかどうかを、きちんと決定する
ことである」「研究者たちは、免疫避妊法では胎児が生育できるかもしれないとして
楽観的であるが、これには胎児が克服しなければならない多くの困難があるのだ。も
し身体自身の自然の防衛機構が卵や精子に対して働くものであるならば、こうした生
殖の媒体(卵や精子)に対する熱心すぎる免疫反応を実際に抑制することは少なくは
ないはずである。けっきょく、卵や精子の細胞に対する自然免疫をもっている人はき
わめて少なく、他の人たちはその点については推論の域を出ない」

 もともと、生物というものは、どのような衝撃であっても、正常な機能と健康を備
えていさえすれば、確実に問題に対応できるのである。しかも、人は誰でも選択の自
由への欲求をもっている。とすれば、予防接種の領域でも、さまざまな観点からの情
報に基づく討議が大衆を含めて行わねばならない。なんといっても、主として予防接
種に身を捧げるよう求められているのは、彼ら自身の子どもたちなのである。アメリ
カでは多くの州で、予防接種がすんでいないと就学が禁じられていることが憲法違反
として攻撃されている。しかし他の州では、哲学的信念に基づく理由から、子どもに
強制接種を受けさせなくともよいと親に許可しているところもある。それなのに、親
は子どもを保護するのに向いていないという理由で、子どもたちを州当局の管理↑に
置こうとする地方行政官に、すべてをゆだねてしまう危険を冒す親もいる。こういう
ことが現在のアメリカでは、起こっているのである(PT‥闇夜の鉄砲』参照)。

だが、この種の圧力は、親が接種を疑問視する正当な根拠をもっている場合には、容
易には受け入れられない。イギリスでは、選択の自由はあるが、親を従わせようとす
る圧力は大きく、したがって親が考えを明確に述べることができ、その上問題に通暁
していないと、抵抗は難しい。その点で、この本が何かの役に立てれば幸いである。

 将来の問題としては、現在行われていない地域に強制接種が導入される危険があり、
また他の形の予防接種が開発される危険もある(新しいワクチンが開発されるとすれ
ば、虫歯とエイズとが可能性のあるものの一つである)。我々は水道水への弗化物添
加という大量薬物療法がどのようにして法制化されてきたかを知っているが、事実は
このような水を多くの人が飲んでいるのに、虫歯の意味のある減少で利益を得ること
はできなかったのである。それは、幼少年期にのみ効果があるにすぎないからである。
この方法の潜在的な危険は、また別の問題である。国家による水道水を利用しての大
量薬物療法という原理は、予防接種の強制の原理と大変よく似ている。

 我々は、予防接種という手段の複雑なイバラの道をかき分け歩んで来て、その効果
に関して証拠をもとに、多くのケースに重大な疑いがあることを知った。そこには接
種後すぐに起きる危険と、長期にわたる災害の両面があるという証拠がある。免疫は、
パスツールと彼の弟子たちが提示したモデルよりは、複雑であると思われる。抗体の
存在しない免疫はありうるし、抗体が存在していても、免疫を欠くことはありうるの
だ。なぜなら、抗体は一つの抗原にのみ対応する特殊なもので、異種や「野生」の株
は、この見せかけの免疫の裏をかくことができるからである。

[[  真の免疫は、健康な、栄養の満ち足りた、身体の組織をよりどころにしている。
そうした身体は、自然が構想しすべての歴史が示すように、細菌やウイルスなどの敵
(とともに友)と共存するものである。ところが、これに反する考えの人たちがいて、
彼らは予防接種に伴う危険をきわめて望ましいとするのである。]]

このような方法は遺伝と細胞における変性を起こす能力があることが知られてお[[り、
(麻疹のように)自然感染を押さえ込むことで、慢性の退性病変を引き起こすかもし
れないのである。こうした要素は、すべての人にとって確かなことなのだ。]]しかも、
栄養的に恵まれず、欠乏している人がいて、その人たちの免疫機能は枯渇している。
オーストラリアの先住民の悲劇で注目したように、予防接種に最悪の反応を起こした
人たちが、そのものズバリの例である。

 自然免疫は、健康な、衛生的な生活によってもたらされる。不自然な免疫獲得は両
刃の剣であって、利益があると思うのは大変な錯覚であり、その災害はあまりにも切
実なのである。

  訳者注釈

注1 (二九ページ)‥宿主(ホスト)
  その体内あるいは体表に他の生物の寄生を受ける動物をいう。この本では、多く
の場合、人間の身体を意味している。                     
           (医歯薬出版KK・最新医学大辞典)注2 (五三、二一一ペー
ジ)‥マクロファージ
 細菌などの粒子状物質を細胞内へ取り込んで殺菌もしくは消化する能力をもつ食細
胞の一種。全身の臓器組織
 に広く分布する。通常は炎症局所などに遊走してくる球状の自由マクロファージを
さす場合が多い。
                 (講談社サイエンティフィク・微生物学のこと
ば。南山堂刊・医学大辞典)注3(五三ページ)‥プロパージン
  正常の人あるいは動物の血清中に含まれるタンパク。正常血液中に存在する自然
抵抗性の系に関係するもので、
 殺菌作用あるいはウイルス不活性化作用などを示すとされる。         
 (講談社・医科学大事典)
  他の因子とともに補体の終末部分の括性化への交代経路に関与する。
                              (メジカルビユー
社・ステッドマン医学大辞典)注4 二ハ五ページ)‥トキソイド(類毒素)
  タンパク毒素がその毒性を失い、免疫原性を保持しているものをいう。トキソイ
ドは自然にも生成されるが、
 ホルムアルデヒドによりトキソイドになることが発見された。     (医歯薬
出版KK・最新医学大辞典)注5 (一一一ページ)‥ホメオパシー(類似治療法)2汐

 一七九六年ドイツのハーネマンが開発した医療法。世界各国に伝わり、今もなお欧
米に多くの信奉者がいる。
 病気と最もよく似た病状を引き起こすような薬物により、病気は治癒するというこ
とと、少量を投与することに
 より薬物効果が強まる(増強の概念)という二つの原理よりなる。
  この療法の医師は、各々の症状に細かい注意を払い、その原因は何かと探すこと
に努力する。一方、現在の医学で
 は、一般的な診断パターンに症状を適合させようとする。この態度の違いが、この
療法の人気の理由の一つである。
  主な手法は免疫療法と脱感作療法である。ジュンナーの牛痘ワクチンは前者であ
り、アレルギー治療で、原因
 物質を少量から投与して生体に抵抗力をつけさせるのは後者である。      
  (講談社・医科学大事典)注6(一二四ページ)自己免疫反応
 自己免疫とは、自己の体の組織や細胞に対する抗体が産生する現象であり、それが
自己の生体に対して障害を
 与えることによって発生する疾患が、自己免疫疾患(自己免疫反応) である。
 自己免疫ないし自己免疫現象と、自己免疫疾患とが混同されて用いられるきらいが
出てきたが、後者はあくま
 で自己免疫現象によって発生した疾患のことである。             
  (講談社・医科学大事典)注7(一二七ページ)‥レトロスペクティブ(遡及的)
ケース対象法
 調査法の一つで、二疋の対象を現在から過去にさかのぼって調べる方法をいう。注
8 (一三六ページ)‥ロット
  同一工程で作られたワクチン。同一番号が付いていて、製造番号・製造工程が同
じなので、同じロットの製品
 は同質である。注9(一四五ページ) Tリンパ球、Bリンパ球白血球は、好中球(五
〇〜七〇%)、好酸球(○〜四%)、好塩基球(○〜〇・五%)、単球(○〜五%)、
リンパ球(二〇〜四〇%)に分類されるが、血液中にあって全身を循環し、それぞれ
が相互に協力しあるいは分担して、複雑な生体の防御機構を営んでいる。白血球の最
も幼若な細胞は、骨髄中の造血組織にある未分化な多能性幹細胞と考えられ、その幹
細胞から、次のように」分化する。ンパ球系幹細胞」−Bリンパ球(細胞)幹細胞リ
ン」Tリンパ球(細胞)J1抗体産生細胞
   ←
 免疫グロブリンーヘルパー細胞lサプレッサー細胞1キラー細胞1感作丁細胞骨髄系
幹細胞赤血球(細胞)好中球(細胞)好酸球(細胞)好塩基球(細胞)単球(細胞)
巨核球(細胞)釈注音訳

一丁▲ガ

 Bリンパ球−細胞表面に抗原に対する受容体として免疫グロブリンを有する。
 Tリンパ球〜胸線で分化成熟する。機能により、次のように分類
    ヘルパー↑リンパ球−免疫グロブリンの産生を促進する。
   サブレッサー↑ クー免疫グロブリンの産生を抑制する。
    キラーT   ク〜標的細胞を認識し、これを破壊する。
 ッ反のような遅延型アレルギーもまた↑リンパ球の関与する反応である。注10(一
五四ページ)∵、、エリン(講談社・医科学大事典)a記神経細胞の突起である軸索
の周りを巻いて包んでいる膜。神経系内での存在部位は、主として中枢神経系では
 白質であり、末梢神経系では有髄繊維である。注11(〓ハ三ページ)‥ハイブリッ
ド(講談社・医科学大事典)広義には遺伝的組成の異なる固体間の交雑をさす。狭義
には問題の遺伝子座で、異なる対立遺伝子をそれぞれにもつ個体間の交雑をさす。分
子遺伝学では起源を異にする二種のDNAの各宗鎖同士、または完Aの一本鎖とRNAとの
間、または起源を異にするRNA同士で二本鎖分子を形成させること。注g(一大三ペー
ジ)‥解離(医歯薬出版KK・最新医学大辞典)
 細菌の同義の中で表に変異が起き、もとの細菌とは適った性質をもつ集団が生じる
こと。注13(叫六六ページ)‥スローウイルス感染症
 遅発性ウイルス感染は、アイスランドの学者SIgu乙ssOnによって提唱された。彼は、
 川.数カ月から数年に及ぶ潜伏期の後に、句徐々に発症し、梶D比較的規則正しい
遷延性進行性の経過をと
 る。叫予後の悪い病気、と定義した。例、亜急性硬化性仝脳炎(SSPE)〔潜伏期2
〜20年 , 平均7年〕
   (講談社・医科学大事典)注14(二ル七ページ)‥ワクシニアウイルス
 ワクシニアウイルスは、痘瘡ワクチン(痘苗)の製造に用いられているウイルスで、
ウイルス学的鑑別法の未
 発達であった一九四〇年代までは、ジュンナーの時代と同じウイルスであると考え
られていたが、鑑別法が整備
 されてくるに従い、自然界の感染症では見られない人工的なウイルスであることが
判明した。ヒトからヒト、ヒ
 トから動物と、継代されているうちに形成された一群の雑種とみなすことも可能で
ある。種痘に善感したヒトから他のヒトに伝播することもある。(講談社・医科学大
事典)注15(一七〇ページ)‥細胞に介在する免疫反応(細胞性免疫)
 免疫反応は、液性抗体による体液性免疫とリンパ球による細胞性免疫に大別される。
細胞性免疫は、血清抗体では他の個体に移入されず、Tリンパ球で伝達される特異的
獲得免疫をさし、拒絶反応などが代表的である。遅延型アレルギー反応や同種移植
     (南山堂・医学大辞典)注16 (l七四ページ)‥トリプレット
  ヌクレオチド(注17)が三個結合した遺伝暗号の単位。
 RNAの塩基配列でアミノ酸を指定する暗号。注17(一七四ページ)‥ヌクレオチド
(日本微生物学協会編・微生物学辞典)リボースあるいはデオキシリボース(これら
の糖)にアデニン(A)チミン(T)グアニン(G)ウラシル釈注貴口訳

(U)ヒポキサンチン(])などの塩基が一個、結合したものをヌクレオシドと呼び、
ヌクレオシドにリン酸が結合したものをヌクレオチドという。(日本微生物学協会編・
微生物学辞典)注18(一人〇ページ)‥逆症療法
  種類や場所の異なる病的反応を起こさせて、病気を治療しようとする方法。
                              (メジカルビユー
社・ステッドマン医学大辞典)注19 (一九〇ページ)‥ゲノム
  生物が調和のとれた生命活動を行うために必要とされる一組の染色体。細菌の染
色体は一つのDNA分子で構
 成され、この場合これを細菌ゲノムという。またウイルスに含まれるDNA分子ある
いはRNA分子もウイルス
 のゲノムという。                         (日本微
生物学協会編・微生物学辞典)
 〔ヒトでは二二組の常染色体と一組の性染色体がゲノムである。〕注20 (一九二
ページ)‥プラーク法
  本法の原理は、赤血球表面上の抗原抗体反応が補体を活性化し、それによって溶
血反応が引き起こされること
 を利用したものである。もともとは、単一細胞レベルでの免疫グロブリン産生を検
出する方法であった。
                                      
   (講談社・医科学大事典)注21 (一九二ページ)‥エブスタイン・バー・ウ
イルス
  ヘルペスウイルス群に属する、伝染性単核症の原因ウイルスで、症状は発熱、咽
頭痛、リンパ腺腫脹など一般
 に経過は良好。重症は成人に多く、小児では不顕性感染が多い。一九空ハ年英国の
M.A.EpsteinとY.M.Barr
 が分離に成功した。人間のガンにも関係があるとされている。
                    (医歯薬出版KK・最新医学大辞典、研究
社・新英和大辞典)注22(二〇〇ページ)‥ジャガーノート
 インド神話の神。お祭りにこの偶像を巨大な山車に乗せて引き回し、これに引き殺
されると極楽往生できると
 いう迷信から、進んでその下敷きになる者が多かったといわれる。転じて、盲目的
な服従や恐ろしい犠牲を強い
 る、絶対的な制度をさす。                  (研究社・新英
和大辞典)注23(二〇六ページ)‥ノソード
 病気の症状として出る発疹に生ずる膿などの分泌物。注24(二四二ページ)‥モノ
クロナール抗体
 免疫グロブリンの一種。目的の抗原の単一の抗原決定基に対してのみ、特異的に反
応する抗体。
               (医歯薬出版・最新医学大辞典)釈注者訳

  日本での推薦参考図書

 消費税導入以前のものの多くは絶版になっているので、古書店あるいは図書館で探していただきたい。

☆外国人著書
・『伝染病の生態学」 F・M・バーネット著 新井浩訳一九六六年 紀伊国屋書店2(好『寿命を決定するもの』 F・M・バーネット著 梅田敏郎訳 みすず書房『生体の不思議』 F・M・バーネット著 梅田敏郎訳 みすず書房『健康という幻相†医学の生物学的変化』 ルネ∴アユボス著 田多井書之介訳『人間と適応 − 生物学と医療山 ルネ∴アユボス著 木原弘二訳一九七〇年一九七七年 紀伊国屋書店 みすず書房『人間であるために』 ルネ・デュボス著 野島・遠藤訳一九七〇年 紀伊国屋書店『人間への選択T生物学的考察』 ルネ∴アユボス署 長野・中村訳一九七五年 紀伊国屋書店
・『病気と免疫の社会学』 ゴルドン・E・モス書 中川米造訳
・『近代医学の壁 − 魔弾の効用を超えて』 B・ディクソン著
・『アメリカ合衆国における予防接種に伴う副反応サーベランス」

・『人はなぜ治るのかb アンドリュー・ワイル著 上野圭一訳 みすず書房奥地・西俣訳一九八一年 岩波現代選書
 毛利子来監修 藤井俊介訳
 (一九八二−八四年) 予防接種情報センター一九八四年 日本教文社
☆日本人著書 ′
・『予防接種の考え方』 由上修三著 l九九二年 大月書店
・『私憤から公憤へ』 吉原賢二著一九七五年 岩波新書
・『危険なインフルエンザ予防接璧高橋眈正著一九八七年 農山漁村文化協会(農文協)
・『予防接種禍と行政の責任』 野口正行著一九八一年 予防接種情報センター
・蒜点検、効かない危ないインフルエンザ予防接整インフルエンザ全国ネットワーク編一九八八年
                           合同出版
 二危ないインフルエンザ予防接種』谷合規子著一九八六年 社会評論社
・『つくられた白血病−予防接種が恐い』 大山輝著一九八大年 星雲社
・【現代日本小児保健室毛利子来著一九七三年 ドメス出版
・【健康神話に挑む』 山田真書一九八九年 筑密書房

  訳者あとがき

        予防接種情報センター藤井 俊介

 予防接種情報センターは、被害者・市民・医師・研究者・教師・地方公務員による
「予防接種の見直し」運動の中から生まれました。一昨年、東京在住のあるお母さん
からの電話相談がありました。「私の子どもをお医者さんへ連れて行くと、医師に予
防接種を受けよと、うるさくいわれる。夫は、

 あんなまやかしものは、接種するなという。どうしたらよいのでしょうか」「あな
たの夫君が、『あんな、まやかしもの』といわれるのは、どうしてですか」「私の夫
はイギリス人です。イギリスでは、そういった本が出版されています」
 こうしたいきさつで、私が手にしたのが、この本でした。原本のタイトルは、[[『く
ACCI才ATIONA宅ロIMMUNINATION‥]]
 これを直訳すると「予防接種と免疫‥危険、幻想そして代替医学(親が知っておく
べきこと)」となるのでしょうが、堅苦しく、長くなるので、標題のようにしました。
著者のチャイトー氏は、ご自身で文中にも書いておられるように、医学雑誌¶ジャー
ナ〜・オブ・オールタナティブ・アンド・コンプリメンタリイ・メディシン』の代表
として、イギリスにおける予防接種の見直し運動にご活躍の方です。
 辞書を片手に読み進むうちに驚きました。そこには「病原環境説」(病気は漂体だ
けで起こるのではなく、ストレスや栄養状態などの体内環境、社会や生活の環望花に
よって起こるという説)という考え方があり、「病原病原体説」との間で以前から論
争が続いていることが述べられていて、私にとっては感染症に対する新たなる扇眼芸
した。病原体を弱めた言やかしの病原体芸ワクチンでは、非常に限られた抵抗力しか
得られないという、言やかし山の意味を知ったことも大きな収穫でした。
 またワクチン接種後の害作用についても、直後の被害の重大さを説く著者の熱意は、
「著者も被害者の親では?」と思われるほどで、読むにつれて私の胸に熱いものが流
れました。長い年月の後に現れる害作用については、今まであまり論じられていませ
んが、〜私が知らなかったのかも1著者は大胆な仮説−といっても、ある程度の論拠
があるーを立てて、その危険性を警告しています。私はこのくだりを読んで、予防接
種の集団義務接種によって、我々は次の世代の日本人に、たいへん厄介なマイナスの
遺産を残したのではないだろうか?という懸念が浮かび、離れませんでした。『ワク
チンの安全性』を唱え、子どもに予防接種を強制する医師たちがこれに猛反撃を加え、
著者の仮説は絶対に間違いであることを立証していただければ、多くの日本人の不安
を排除する一助ともな

り、免疫学上の進歩ともなり、私の努力のかいがあったというものです。ロンドン大
学のディック博士も、「子どもの命を犠牲にしてまでワクチン接種を主張する人たち
は、その正当性を証明しなくて 抑はならない」と述べておられます。
 私は、「民主主義社会では、命や健康、財産などに影響を与える重要な問題に関し
ては、政府はプラス、マイナスのすべての資料を公開し、判断を一人−人の国民にゆ
だねるべきだ」と考えています。ところが予防接種については、プラスの資料ばかり
が誇張して国民に与えられ、マイナスの資料は、不必要な不安を与えるとの理由で隠
されています。この本には、マイナスの資料が十分に善かれています。私が長年探し
求めていた、そのものずばりの本だったのです。私はこの本は、予防接種の見直し運
動のテキストに最適であると考え、ぜひ多くの方々に読んでいただこうと決心しまし
た。
 この本の監修を毛利子来先生にお願いできたことを、心から感謝しています。予防
接種の被害に深い理解をもちそれを実行しておられる医師は、残念ながらわが国には
数えるほどしかおられません。その第−人音にお引き受けいただけたことは、望外の
喜びでした。私のつたない翻訳を、医学的のみならず読みやすい日本語にしていただ
けたことも、読者のために喜ばしいことでした。また医学的助言をいただいた研究者
の方々、翻訳上の助言をいただいた畏友森川仁先生にも、心からお礼を申し上げます。
現在の日本のような体制順応型社会では、本書のような権威に対して批判的な書物は、
とかく敬遠されがちです。しかし、ことは子どもの命と健康、場合によっては将来の
日本の社会に多大な影響を与える可能性をもった、子どもの人権にかかわる問題です。
この重要性に着日され、快く出版を引き受けてご尽力くださった、農山漁村文化協会
の坂本尚専務理事、原田津編集部長と金成政博課長並びに編集部の方々に、厚くお礼
を申し上げます。
 最後に、『社会防衛』 の美名のもとに、幼くしてこの世を去ることを余儀なくさ
れた多くの命と、わが子玲子をはじめ多くの重度の障害に苦しむ予防接種の被害者に
この一書を捧げ、これら万余の犠牲者のモニュメントとして、被害防止に大きく役立
つことを祈るしだいです。
  l九九二年夏

 この本に対するご感想、ご意見のほか、訳者に連絡をお寄せになりたい方は、左記にお便りをください。
     〒五九〇・〇山 大阪府堺市赤坂台四・五・六 予防接種情報センタ
 
   日本で用いられているワクチン名の索引

 (太字の数字は,いちばん詳しい解説が載っているページです)

インフルエンザ13,61,87,90,152,154,158MMR(ハシカ,おたふくかぜ,風疹)12おたふくかぜ 137コレラ     61,89種 痘     25,93,102,151ジフテリア   65,77,84,87,90,94,99,151,152腸チフス,パラチフス(TAB) 61,96,152ツベルクリン  47,62DPT(百日咳,ジフテリア,破傷風)126,133,139,141日本脳炎   15破傷風     65,87,89百日咳     31,61,84,87,90,107,126,139,141
        142,152BCG(結核)14,61,62,87風 疹     61,87,118,146ポリオ     61,67,87,88,89,90,112,138,161,184麻疹(ハシカ)31,61,87,88,114,137,138,149,165,
          171 272

すべての親が知るべきこと危ないぞ 予防接種イギリスからのメッセージ1992年9月30日   第1刷発行

     監修者   毛利 子来

     訳 者   藤井 俊介

     著 者   レオン・チャイトー

 

発行所 社団法人 農山漁村文化協会郵便番号107 東京都港区赤坂7丁目6−1電話東京(3585)1141(代)振替束京2−144478ISBW4−540−92068−5   定価  2,200円

          監修者略歴
 毛利子来(もうり たねき)1929年生まれ。岡山医科大学卒。東京で小児科医院開業。臨床医師の立場から予防接種を批判する市民運動に参加。「母子保健・全国連絡会」代表。著書にFたぬき先生の小児科ノートJrおしゃれ子育てJF赤ちゃんのいる暮らしJF幼い子のいる暮らし」r新エミール」(以上筑摩書房),Fひとりひとりのお産と育児の本j(平凡社),F現代日本小児保健史j(ドメス出版)ほかがある。

          訳者略歴
 藤井俊介(ふじい しゅんすけ)1927年6月30日 神戸市で生まれる。1952年 旧制九州大学農学部農芸化学科卒,
 まで大阪府立高等学校に勤務。その後84年1962年 長女玲子,2種混合ワクチン(百日咳・ジフテリア)接種により右半身不随と精神薄弱の重度障害者
 となる。1975年 ワクチン禍研究会(理事長 東北大学・吉原賢
 二教授)理事。同年 r予防接種,これだけは知っておこう」を自費出
 版。予防接種の危険について警鐘を鳴らす。1979年 各地の被害者の会の連帯のため,全国予防接種
 被害者の会連絡協議会が設立され,推されて事務局長に就任。1985年 静岡・予防接種を考える会と連絡協議会の共催 で,ワクチン問題シンポジュウム「どうする予防接種」を静岡で開催。同年 シンポの反省会で「予防接種情報センター」設立が決定され代表となる。1990年 予防接種の幅広い見直しのため,多くの市民団体と共催で「子どものためのワクチントーク・大阪」を開催。同年 ワクチントーク・全国の設立に伴い,大阪事務局を引き受ける。1992年「MMR被害児を救援する会」運営委員。


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