GODS of the NEW MILLENNIUM


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投稿者 SP' 日時 1999 年 2 月 28 日 09:24:06:

アラン・F・アルフォード『神々の遺伝子』(講談社、1998、ISBN4-06-209476-2)より


 叙事詩「アトラハシス」では、聖書の「神」を「彼」ではなく「彼ら」としている。粘土板に詳細
に彫り込まれたこの物語によると、「彼ら」がそれを起こしたのではなかった。彼らには、迫り来る
洪水を止める力はなく、その上、人間には秘密にしておく事が彼らの会議で決定されたのだ。
 メソポタミアの洪水物語における神々の役割は、他の物語における神々の役割と一致する。人間を
煩わしく思った聖書の「主」にあたるエンリルは、人間を滅亡させる事を望んだ。しかし、エンリル
の兄で、最初のアダム(労働者のルル)の創造に携わったエンキは人間に同情的だった。また、エン
キはエンリルに対して元々敵対心をもっていた。エンキは人間に漏らさない事を誓うように迫られた
が、一人の忠実な人間とその家族に「洪水が来る」と警告する事に決める。選ばれたのはシュルッパ
ク(エンキの妹ニンフルサグの町)の神官で、その名は「卓越して賢明」を意味するアトラハシスだ
った。「ギルガメシュ叙事詩」の洪水物語の英雄であるウトナピシュティムという名前が、全く同じ
意味をもっている事は興味深い。
 エアとしても知られる神エンキは、葦の陰からアトラハシスに話しかける。その詳細は原本である
シュメールの古文書にも残されているが、そこでは英雄の名はジウスドラ(ノア)だ。エアは潜水可
能な船の造り方について詳細な指示を与える。(p202-203)

 一万三〇〇〇年前の洪水の根拠が明白なものであるなら、なぜ、科学的事実として認識されるのに
それほど長い時間がかかったのだろうか? 答えは現代科学に深くしみついた原則にある。つまり、
科学的に説明できない事は「ありえない」事だというものだ。アルフレッド・ウェゲナーの大陸移動
説が、プレート・テクニクス説で立証されるまで約六〇年間も無視されていたのも、正にそれが理由
だ。洪水が認識されなかったのも、科学者が先に検討したような大惨事について、尤もな原因を見つ
ける事ができなかったからだ。
 しかし「エヌマエリシュ」を解読し、ニビル/惑星Xに関する根拠に目を向けると、洪水の要因と
考えられるものが見えてくる。
 ゼカリア・シッチンは、太陽軌道に取り込まれたニビルが地球の氷冠を不安定にして洪水を起こし
たのだと示唆している。シュメールの書記は、洪水を起こしたのはニビルだと繰り返し記している。
その影響は非常に大きく、地球を底まで揺るがすほどだったという。シッチンは、ニビルの正体を明
らかに示している古文書を引用している。

   賢者が「洪水!」と叫ぶ
   それは神ニビル
   それは英雄、四つの頭をもつ惑星
   洪水を武器とする神が戻ってくる
   自らを沈める休息所へ

 ニビルが大洪水を起こし、地球の海水をアンデス山脈とアララト山の上に押し上げたという事は科
学的にありうる事だろうか? 高波は、太陽と月の引力が働き、海水が横に引っ張られる事によって
起きる。しかし、このような高波は九mほどにしかならない。だが、重要な原則が示されている。つ
まり、他の惑星が近くを通るような事があれば、海水は更に大きな力で引っ張られるだろうという事
だ。聖書の洪水物語では「海の底が現れ、地の基があらわにされた」(サムエル記下二二章一六、詩
篇一八篇一五)とある。(p206-207)

 洪水の原因を天に求めると、より適切に思われる説明ができる。科学者は、二つの惑星が近づくと
「宇宙の電荷層」ができ、大きな電磁力が生じると考えている。地球の三倍の大きさをもつニビルが
そばを通ると地殻変動を起こしたであろうし、洪水に続いて起った火山活動も説明できる。それに伴
って氷冠が溶けたり、流れ出したり、海水が噴出したりという事も十分に起こりうる。洪水そのもの
については、海水が引力で一方に引っ張られ、ニビルが地球のそばを通る時に、ニビルの方に大きく
膨らんだのであろう。最後に、ニビルが離れていく時、海水は滝のように地球に落ち、前述したよう
に、木々や動物の死体を一ヵ所に押し流したのだろう。
 ニビルの接近が地球の公転、傾き、自転に影響を与えた事も考えられる。「エルラー叙事詩」とい
う古文書は、洪水の時に地球の軌道にそのような変化があった事に直接的に言及している。神マルド
ゥクが洪水について不平を口にするくだりだ。

   天地の法則が適用されなくなり、天の神々の配置も天の星の位置も変わってしまい、かつての
   場所に戻ってこなかった(p210)

 シュメール人は神の惑星をNIBIRU、つまり「横切る惑星」と呼んだ。その名の重要性を理解する
為には、古代バビロニアの創造叙事詩「エヌマエリシュ」に戻る事が必要だ。この古文書によると、
ニビルは永遠に天界の戦場に戻る運命になっていた。天界の戦場とは、ニビルがティアマトの道を横
切った場所である。ここから「横切る惑星」という名がついたのだ。実際、最初期の絵文字で、ニビ
ルは十字形をしている。(p211)

 一九九五年一二月の「ネイチャー」誌によると、NASAは木星ほどの距離に望遠鏡を打ち上げる予
定だという。NASAは、大気の影響で画像の質が低下するのを抑える為に、それほど遠い地点を選ん
だのだという事だ。
 表向きには、このプロジェクトは、《近隣の》星系にある大規模惑星を検出する事が目的とされて
いる。しかし、望遠鏡を地球から木星に移しても、四二光年という距離に対しては殆ど違いがない。
 なぜ、NASAはそれに一〇億ドルも投じるのだろうか? しかし、もし探索する対象が四二光年離
れた惑星ではなく、《この太陽系の中の》遠い惑星であるなら、その計画には意味がある。(p219)

 シッチンは、アヌは本当にニビルの支配者であったと主張したが、それがありうる事かどうか考え
てみよう。例えば、ニビルの気候は快適だろうか? 軌道上、太陽から遠く離れるので、日光は地球
上で受ける量の六〇分の一程度にしかならないだろう。しかし、天体が内部から大量の熱を出す事は
科学的には可能だ。前述したように、ニビルは大量の熱(及び水)を持っていると記されている。僅
かながらも手元にある手がかりから推察すると、ニビルの気候は星明かりの下の温いジャグジーのよ
うなものだったのではないか? それほど不快なものではないだろうが、地球ほど快適なものではな
かっただろう。それではなぜ、神々の支配者であるアヌがそこに住む事を望んだのか?(p224)

 私が指摘したいのはこの点だ。神々はニビル《から》来たのではなく、ニビル《によって》来たの
ではないのか?  ニビルは、燃料を必要とせずに時速一万六〇〇〇キロで太陽系を飛ぶ、便利な宇宙
船として用いられたのではないのか? バビロニアの古文書からその旅が明らかになり、この可能性
は高くなった。というのは、第六の停留場である火星で、旅行は「旅行者の船」に切り替えられるか
らだ。これは正に、ニビルが木星と火星の間にある近日点に到達するまで宇宙船として機能した事を
示すものではないだろうか? そうでなければ、宇宙船を乗り換えるだろうか?(p225)
   

…エジプトでも状況は変わらない。最初のファラオであるメネスが建てた首都、メンフィスの重要な
遺跡でも、考古学的調査が行われたのはごく一部だ。地上に見えているものは少なくても、エジプト
文明の始まりに関して、どれほど重要な手がかりが埋もれたままになっているのだろうか? これほ
ど重要な場所を発掘するのに、なぜ時間がかかるのだろうか? エジプトの謎に迫る、もう一つの重
要な都市は、神ホルスの町であるエドフだ。伝承では、今もそこにある神殿が、「創造」が起こった
場所だという事になっている。また、ホルスが「神の鋳鉄工場」を建てたといわれているのも、この
町だ。考古学者は、多くの古代の宗教的建造物が現在の町の下に埋もれていると考えているが、それ
を発掘しようという努力は全くしていない。発掘すれば、神がオシリスの胤からクローニングを行っ
た事が明らかになるかもしれないし、ホルスの有翼円盤が格納庫に入っているのが見つかるかもしれ
ないのに、だ。(p391)

 世界でも最古の私蔵品は秘密組織が持っている。私はこの中にローマ教皇庁を含めたい。ローマ教
皇庁は、二〇世紀において、考古学調査を熱心に支援してきた。しかし、残念ながらカトリック教会
にとって問題になるような発見があった場合、彼らがどのように処理するかは容易に想像できる。自
ら墓穴を掘る事はするまい。ローマ教皇庁が、一神教の立場を危うくするような発見を公表する事は
ないだろう。
 秘密組織は、想像もできない場所に潜んでいるものだ。
 例えば、エジプト政府は、大ピラミッドの中でルドルフ・ガンテンブリンクが見つけた扉の先をな
かなか調査しようとしない。これをどのように解釈すべきだろうか?
 (金属の取っ手がついた)謎の扉が発見されたのは一九九三年二月二二日だ。ところが、一週間た
っても、新聞でも全く取り上げられなかった。たび重なる調査妨害と記者会見中止に業を煮やしたガ
ンテンブリンクは、独自に新聞発表を行い、一九九三年四月七日、「デイリー・テレグラフ」紙がそ
の発見に関する記事を掲載した。しかし、その発見は公に知らせるべきではなかったらしい。カイロ
のドイツ考古学研究所はロイター通信に、「重要なものは何も見つかっていない」と言ったのだ! 
同研究所の幹部は、「扉の後ろに部屋はない」と自信たっぷりにジャーナリストに話し、関心を打ち
消そうとした。同年四月二〇日の「エジプシャン・ガゼット」紙には「ドイツ人科学者の主張はでっ
ちあげ」という見出しさえ躍ったのだ!
 発見から二ヵ月後、かつてのギザ担当官であるモハメド・イブラヒム・バクル博士が、組織的「マ
フィア」が自分たちの目的の為に考古学調査を遅らせようとしている、とマスコミに語った。バクル
の主張は本当かもしれないし、苦し紛れのでっちあげかもしれない。
 いずれにしてもガンテンブリンクは、ロボットを改良して、扉の下から検査鏡を差し入れ、もっと
容易に問題を全面解決できたはずだ。エジプト政府の妨害は三年間続いた。ともあれ、はっきりして
いる事は、彼がおらず、証明ビデオを撮っていなかったら、ピラミッドの隠された扉の事が世界に知
らされる事はなかった、という事だ。(p394-395)



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