捜査官の勘(第六感)による


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投稿者 たけしくん 日時 1999 年 2 月 28 日 20:05:07:

回答先: 三日あったら、お前に殺人を自白させてやる 投稿者 たけしくん 日時 1999 年 2 月 28 日 19:58:02:

01026他人の悲劇ではない
 Name:夢野  Date:02月28日(日)18時34分06秒(JST)

 犯人を特定できる証拠がみつからないと、捜査当局はあやしいと思う人を
逮捕し、強引で狡猾な手段を使って糾問的に取り調べる。あやしいとにらむ
根拠は、アリバイがはっきりしないとか、日頃の素行が悪いとかいった程度
のものであることが多い。
 取り調べは頭から犯人視するやり方で、アリバイなど確実な無罪証拠を
出さないかぎり犯人だという前提で自白を迫る。被疑者がそれに耐えきれず、
その場しのぎに虚偽の自自をすると、それにあわせて証拠固めがおこなわれ、
起訴される。裁判で自自は嘘だったと主張しても、裁判所は耳を傾けず、
自白をもとに有罪を言い渡す。
 このように冤罪の悲劇は捜査当局の見込みの誤りにはじまり、それが検察
当局にも裁判所にもチェックされず、追認され、上塗りされて作りあげられ
ていく。とすれぱ、誤判を生み出しているのは、見込みにもとづき逮捕して
強引に取り調ベ、その結果得た自白で有罪を言い渡すことを許している、
わが国の糾問的な刑事手続の構造そのものだということになる。
 たまたま見込みが狂ったため冤罪を生み出すことになるが、見込みが当た
れぱ真犯人処罰に成功、というわけである。そして、ある人を犯人と見込む
かどうかは、捜査官の勘(第六感)によるところが大きいから、私たちの
ふるまいが捜査当局にあやしいと思われてしまえば、たちまち悲劇の主人公
となってしまうのである。冤罪の悲劇はけっして他人事ではない。
 それだけではない。次のような意味でも、冤罪の悲劇は他人事ではないの
である。
 一八九四年にスパイ行為を犯したとしてぬれ衣を着せられ終身禁固刑に処
せられた、ドレフュス大尉を救うために立ちあがったフランスの文学者エミ
ール・ゾラは、「わたくしは弾劾する」と題する一文のなかで誤判を「罪悪」
として糾弾し、「わたくしは断じてこの罪悪の共犯者でありたくない」と
宣言した(稲葉三千男『ドレフュス事件とゾラ」)。
 冤罪の存在に関心をもとうとしない者、冤罪の存在に気づきながら目を
つぶろうとする者、冤罪の在在を知りながらそれを批判しようとしない者、
冤罪であることを知りながらそれを匡そうとしない者、冤罪の原因を解明
しようとしない者、冤罪の責任を糾明しようとしない者、冤罪の被害を救済
しようとしない者――これらの者は、まさしく冤罪の「共犯者」である。
我われは「共犯者」になってはいけない。

# だが人間ってつくづく馬鹿だから、延々と同じことを繰りかえすのだろ
 う。とくに日本人は過剰に保守的で、つまり臆病で、ものの考え方が軽薄
 で、他人の悲劇に冷淡かつ無関心だ。人権の何たるかも分かっちゃいない。




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