流浪するコソボのジプシー アルバニア系に追われ


[ フォローアップ ] [ フォローアップを投稿 ] [ ★阿修羅♪ Ψ空耳の丘Ψ1999−2 ] [ FAQ ]

 
投稿者 倉田佳典 日時 1999 年 4 月 27 日 17:28:42:

◎流浪するコソボのジプシー アルバニア系に追われ

 ユーゴスラビア・コソボ自治州を追われたアルバニア系住民に混
じってマケドニアに逃れたロマ(ジプシー)が、難民キャンプでア
ルバニア系住民から排斥され、マケドニアのロマ居住地区に身を寄
せるケースが相次いでいる。差別のため、支援物資が行き届かず、
劣悪な環境で避難生活を送っている。
 北大西洋条約機構(NATO)に「民族浄化」の被害者と断定さ
れているアルバニア系住民が、さらに弱い立場の少数民族を追放す
る構図は、空爆後に一層激化した民族対立を浮き彫りにしている。
 コソボ難民であふれるマケドニア北部ステンコベツの難民キャン
プに滞在していたロマ兄弟のブラヒム・ゴリチ君(17)とバイラ
ム君(6つ)は4月上旬、スコピエ郊外のロマ一家に引き取られた。
 2人はコソボ南部のウロシェバツを追われてステンコベツの難民
キャンプにたどり着いた。最初はアルバニア系住民3人と同じテン
トで数日寝泊まりしたが、やがてテントを追い出された。食料配給
の列に並んだが、アルバニア系住民に追い散らされ、パンを手にで
きなかった。
 「キャンプでは2日間、食べ物も寝場所もなかった」。ブラヒム
君はNATO空爆後、アルバニア系住民が怖くなり、難民キャンプ
にも、コソボにも戻りたくないと言う。
 コソボからのロマ難民の一人、ジェマイル・アデミさん(40)
は、スコピエ市内のゴミ廃棄場そばの掘っ立て小屋で暮らしている。
アデミさんは「空爆やユーゴ軍も怖かったが、アルバニア系住民が
一番恐ろしかった。コソボから24時間以内に出て行けとアルバニ
ア系住民に脅された。」と話す。
 空爆開始後、ベオグラードに住むロマの一部がセルビア人主催の
反NATO空爆集会に参加したことから、コソボのアルバニア系住
民の怒りの矛先がロマに向けられたという。
 コソボには空爆前、人口の2%、約4万人のロマが住んでいたと
推定される。
 ロマ難民の世話をしている非政府組織(NGO)のアズビヤ・メ
メドバさんによると、マケドニアにコソボから約1500人のロマ
が逃れた。アルバニア系住民に紛れ込んで難民施設で暮らしている
ジプシーの実態は把握できていないという。
 メメドバさんは、4人の仲間とロマ難民に休日返上で難民に食料
を届けているが、「ロマへの偏見もあり、援助物資や資金の確保が
難しい」と話している。(スコピエ共同)        (了)


[共同 4月27日]  ( 1999-04-27-15:14 )




フォローアップ:



  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。