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【ローマ１１日共同】ＡＮＳＡ通信によると、イタリア下院外交
委員らは１０日、ユーゴスラビア・コソボ自治州のアルバニア系住
民穏健派指導者ルゴバ氏が独立国家樹立計画を表明したことを明ら
かにした。
それによると、ルゴバ氏は外交委員らとの会談で、国際社会によ
る安全保障の下で独立の是非を問う住民投票を実施し、３年間の移
行期間を経て独立を達成する計画を立てていると述べたという。
事実とすれば、ユーゴスラビアの領土保全の枠内におけるコソボ
の自治実現という北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）や欧州連合（ＥＵ）
によるコソボ紛争解決の前提から外れることになる。
左翼民主党のペツォニ議員によると、ルゴバ氏はランブイエ合意
ではコソボの自治はもはや達成できず、独立のみがバルカン地域安
定の道とみているという。
国民同盟のトレマリャ議員は、ルゴバ氏がミロシェビッチ大統領
らと妥協するつもりはなく、自らの政治的指導力を回復し、独立達
成を目指する意向だと述べた。
独立後のコソボ国家については一切差別のない多民族・多宗教国
家とし、ＥＵ加盟を目指すという。 （了）
［共同 ５月１１日］ ( 1999-05-11-09:39 )
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