W.A.モーツァルト『魔笛』〜Die Zauberflote〜 by 二期会

 
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投稿者 明星 日時 1999 年 9 月 19 日 09:07:34:

実相寺監督はウルトラマンシリーズの特撮の映画監督。
歌の部分はドイツ語で日本語字幕を付けるそうで、
台詞は実相寺監督の書き下ろしで日本語だそうです。
子供向けだとか。

W.A.モーツァルト
『魔笛』
〜Die Zauberflote〜
字幕付原語上演 全2幕
指揮:天沼裕子/演出:実相寺昭雄

2000年2月25日(金)18:30
26日(土)15:30
27日(日)13:30

会場:東京文化会館大ホール
入場料
二期会オペラ愛好会優先予約開始
9月18日(土)10時(S,A,B,C券のみ)
13,000円〜5,000円まで
二期会オペラ電話 03(3796)1831
一斉発売:10月1日(土)
( D券3,000円・E券2,000円発売開始)


今度の二期会オペラ「魔笛」は三位一体でさらにおいしい!
世界でも女性指揮者というのは、大変珍しい。音楽の才能だけでなく、瞬時の判断力、コミュニケー
ション力、リーダーシップ、掌握力など、総合的な力が必要となる。様々な軋轢でつぶれてゆく人も
いる程、競争も激しい。まして東洋の女性が単身ヨーロッパに渡り道を切り拓いてゆくには、並々な
らぬ努力があるはずだ。しかし、彼女との対談を終えて意外にも印象的だったのは、「パワステでの
演奏ドライブ」という言葉だった。指揮は一方的な牽引者ではなくて、音楽やオーケストラや歌手を
活かして、自らも楽しむ。その姿勢は新鮮で、二期会オペラ『魔笛』にさわやかな旋風が巻き起こる
ことが予感される。きっとアマデウスの姿がオーバーラップするような、美しく生命感に満ちた演奏
を聞かせてくれるに違いない。今回の公演の特徴は、『魔笛』の歌唱部分を字幕付き原語上演、台詞
部分を映画監督の実相寺昭雄氏書き下ろしで日本語上演することにある。歌唱部分はドイツ語の流麗
さを損なわずに、歌芝居の醍醐味もタイムラグなく楽しんでいただきたいという、まさに欲張りで画
期的な方法だ。ジングシュピール形式のオペラでは、台詞部分はまさに演出手腕の見せどころ。いっ
たいどんな楽しい趣向が飛び出すのか。そして歌い手も旋律に助けられることがないだけに、真に
オペラ役者としての力量が問われる。創立五十年を目前にひかえ、その間ずっと〈日本のオペラの歴
史〉を築きあげようと務めてきた二期会オペラの明日を占う、総力を結集した公演だ。今回は、巨
匠・実相寺昭雄氏が二期会オペラを初演出する。二○○○年の初頭を飾る都民芸術フェスティバル
『魔笛』が、優れたスタッフと歌手たちを得て、演奏と演出とお客様が三位一体となった、かつてな
い素晴らしい公演となることを心から願っている。


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モーツァルトとフリーメーソン

モーツァルトは1784年にフリーメーソンに加入したようです。 理由についてはわかりません。しかし貧しくなってしまった晩年の
モーツァルトにとって仕事の面でフリーメーソンに助けられたそうで すごくたすかったことでしょう。

そして「魔笛」には、 そのフリーメーソンの影響というか内部というかそういったものが見られ、 モーツァルトの同志への恩義への
感謝といったものがあったそうです。 しかしこれは同志の秘密を公開したというひんしゅくを買ってしまい、 その後わずかな収入も
なくなってしまうことになってしまいました。

では、「魔笛」のどういったところがフリーメーソンを表しているのかを 述べてみましょう。
序曲にはフリーメーソンの名の由来の石工の、石材を刻む音と取れる ところがあったりします。 第一幕で、ザラストロの神殿に、
「自然の神殿」、「知恵の神殿」、「理性の神殿」と書かれてあり、 この三つはフリーメーソンの思想に通じるものです。 そしてそ
の後主人公タミーノは「女を信じてはいけない」と忠告を受けますが、 これは女人禁制を示すものだそうです。 第二幕での歌「この
神聖な殿堂には」では、 愛、友情、義務といったフリーメーソンの守るべきことが歌われ、 フリーメーソン賛歌と言われているそう
です。 他にもたくさんあるのでしょうが、まず僕が魔笛を何度も見ていないのと、 なにせフリーメーソンは秘密結社なのでそうとわ
からないところもあるでしょう。 というわけでここではこれだけです。

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《魔笛》に秘められた象徴


お話:三上かーりん

去る4月19日(日)、芸術劇場大会議室にて80名を越す聴衆の熱気のもと、三上 かーりん氏の講演会「《魔笛》に秘
められた象徴」が、ピアノ実演も取り混ぜて催されました。以下、講演の抜粋をご紹介します。(3月号の対談内容と
重複す る箇所は本稿では省略している部分もあるので、3月号をご覧下さい)

 私の専門の音楽学は演奏解釈の為に知識を集めるもので、今日はその見地から 《魔笛》のお話をします。心理学者エ
ーリッヒ・ノイマン(1905-1960)と、象徴学者アルフォンス・ローゼンベルグ(1902- 199?)の観点から《魔
笛》を見てみます。

象徴としての数字
 まず始めに、2元性、2という数字の象徴について考えてみます。たとえば、上と下、右と左、天と地。これが転じ
て、日本語では、上手、下手、ドイツ語ではrecht(右、正しい)、link(左、間違った)といような対比的な意味に
使わ
れます。このような対比では、2つのものが一つになって完全なものになります。たとえば、光りと闇があってこの世
は完全になります。光りが良い、闇が悪いと、一概には決めつけられないのです。
 《魔笛》には、この2元性の問題がたくさん出てきます。男性と女性、長調と短調、火と水、太陽と月、陽と陰。陽
はエネルギーで、陰はそのエネルギーを受けています。具体的には、パパゲーノとパパゲーナ、タミーノ とパミーナ、
ザラストロと夜の女王、といった対比です。
 3という数字は「時間」を象徴しています。過去、現在、未来。新月、三日月、満月。すなわち、3は時間とお月さ
まに関係しています。キリスト教の三位一体や、フリーメースンでも3は重要です。《魔笛》では、3人の童子、3人
の侍女、タミーノが入ろうとした3つの神殿などが出てきて、随所に、3和音が3回現れる場面があります。
 一方、4という数字は場所を示します。部屋は四角いですよね。一年は春夏秋冬に別れます。すなわち、太陽と関係
しています。東西南北も太陽の動きに関係した場所です。

フリーメースン
 《魔笛》の中には、フリーメースンの思想が入っています。フリーメースンとは何でしょうか。中世に大きな教会を
造る時、建築家、大工さん、石工職人、彫刻家をヨーロッパ中から集めた。これらの職人達の集まりがフリーメースン
です。彼らはとても優秀でした。彼らは政治や宗教の世界には直接は所属していませんでしたので、教会の枠を越えた
科学技術の知識が豊かでした。その為、職業団体であったフリーメースンが、徐々に、知識階層のエリートクラブに代
わっていったのです。知識を交換し、秘密を守り、通過儀礼として人間を鍛える。教会にとって、フリーメースンは聖
堂を建てるために必要だったけれども、その思想とは相容れない場合もあり、時代によってはフリーメースンを禁止し
ました。フリーメースン思想でも、神が世界を造ったのですが、その後人間に世界を任せるところがキリスト教と異な
ります。フリーメースンによれば、神もコンパスを使って世界を設計した。フリーメースンの歌では神という言葉は避
けていますが、一応、聖書を信じています。フリーメースンの儀式では、今も聖書、分度器、水準器、コンパスなどを
使います。
 フリーメースンに入るためには入信会があり、そこで人間として鍛えられます。裸で自分の持ち物なしに、暗い部屋
に入れられ、自分と対面する。タミーノが蛇に追われているときに気絶するのも、その象徴であるかもしれません。蛇
というのが自分の一部で、それと始めて対面して気絶する。
 この入信会を経て、職人として弟子入りして、やがて親方(Meister)になる。これが、ドイツのマイスター制度
で、原則として男性社会です。オペラの中でもザラストロとその僧侶達はフリーメースンの世界であり、女性の悪口ば
かり言っています。しかし、不思議なことに、最後にはパミーナを仲間として受け入れる。

イシスとオシリス
 大昔の社会は女性社会でした。日本でも、天照大神がいます。《魔笛》にはイシスとオシリスというエジプトの神が
出てきます。エーリッヒ・ノイマンは様々な文化での女神をとり上げて、die grosse Mutter という本を書いていま
す。
 イシス・オシリス信仰によれば、母は海のようなもので、人間は生まれる時だけでなく、死ぬときも母に帰る。お母
さんから生まれ、お母さんに戻る。女神イシスは男神オシリスより主導権を握っています。イシスは双子の兄弟のオシ
リスと結婚しますが、オシリスは殺されて、粉々にされてしまいます。イシスはその破片を集めて、もう一度命を吹き
込んで、子供をもうけます。母性的なものが命の源泉になっている。これが、エジプト人のミイラ信仰となり、キリス
ト教では、復活思想として受け継がれます。
 グリム童話などでは、魔法使いとか悪いお母さんが出てきます。これは、母性の中に、そういう二つの面があるから
です。子供は親がいなくても育つけど、親は子供が可愛くて手放したがらない。これは、夜の女王の心理に出てきま
す。ですから、タミーノがパミーナと結婚する条件は、パミーナを夜の女王の所に連れ戻すことです。夜の女王の心理
は女神のようだといえるでしょう。

フルートの原型
 フルートと笛は、形は男性的ですが、音は女性的です。一方、太鼓は形は女性的ですが、音は男性的です。多くの古
代文化では女性は笛を吹くことが許されなかった。戦争などで精神を鼓舞するために使う男性の楽器だったからです。
お祭りの笛でも男性的迫力がありますね。ギリシャ神話ではフルートはディオニソスという神の楽器でした。ディオニ
ソス(バッカス)は踊り、お酒、そして女性に陶酔してしまう本能的な神です。それに対して、弦楽器はアポロンの楽
器でした。アポロンは技術とか数学のような文化的な神様です。弦楽器の手入れは調律など大変で知識のいる楽器です
が、それに対してフルートは原始的です。弦楽器はそのあとの時代に生まれた文化的な所産です。

ジングシュピール
 《魔笛》はジングシュピールの形態をとっており、会話が多く取り入れられています。この形態は《魔笛》の前では
《後宮からの逃走》にもみられます。フランス革命の時代ですから、このような庶民的な形態に人気がでてきました。
しかし《魔笛》にはせりふと同時にイタリアのオペラ・セリアから取り入れたレチタティーヴォ・アコンパニャートと
いった、音楽を伴った語りがあります。3人の童子は喋らないで歌うだけです。多分、モーツァルトにとってこの童子
たちは人間ではなく、違う世界から来た天使なのでしょう。ウェーバーの《魔弾の射手》、ベートーヴェンの《フィデ
リオ》もジングシュピール的要素があります
ね。
 《魔笛》の構成は2幕になっています。しかし、エーリッヒ・ノイマンは《魔笛》の台本をみて、これは実質的には
3幕の構成とも考えられる、と言っています。2幕でタミーノとパミーナが二人で火と水の試練に耐え抜いた後の、フ
ィナーレからが3幕ではないかというのです。
 この3幕説は、調性から考えても裏付けることができます。

 《魔笛》の調の構成は以下のようになっています。


第1幕
 Es [ c-C -Es-B-B-G-Es-C ]
第2幕(フィナーレの前まで)
 F- [ F-C-G-C-d-E-A-g-D-B-F ]
第3幕(フィナーレ)
 Es-c-F-C-G(g)-C-G-c-Es

この構成を見ると、音楽的にも第2幕フィナーレが第3幕といってもいいような構成になっていることが判ります。…
…(登場人物の主な調、調の特性についてピアノ演奏による実演説明)。

舞台装置、登場人物の類型
 舞台について見てみます。タミーノは「日本から来た」王子です。この時代の人はギリシャ神話に飽きて、東洋趣味
がありました。タミーノがザラストロの寺院にくると、三つの入り口があります。Natur (自然、天性)、Vernunft
(分
別、理性)、Weisheit(知恵、知性)です。
 なぜ、ザラストロがパミーナを夜の女王から奪って彼の寺院に連れてきたか。
これにはいろいろな説があります。通常の説は、パミーナの父親とザラストロが友人で、父親が死ぬときにパミーナを
ザラストロに託した、というものです。もう一つの説は、本当はザラストロは夜の女王の旦那さんで、今は離婚した、
というものです。
 エジプト風の寺院にパミーナは捕らわれています。そして、見張りの黒人モノスタトスに狙われています。モノスタ
トスの取り扱いには人種差別にならないように気を付けなければなりません。モノスタトスがこの寺にいる理由として
は、彼が違う寺からここに見習いに来たという説と、アフリカからの留学生であったという説があります。なぜザラス
トロがモノスタトスのような邪心を抱く人間を自分の側に置きパミーナを見張らせているのか、は面白い問題で、次の
ようなノイマンの説があります。ザラストロのような聖職者は、建前上、禁欲的な生活を送り奔放なことができない。
そのザラストロが押さえている邪心、すなわちザラストロの影としてモノスタトスが登場している、というものです。
ザラストロは立場上、パミーナが好き、とは絶対に言えない。モノスタトスを通して、その邪悪な心の一面を具現させ
ている、というわけです。ここにも、《魔笛》の2元性が出ている、とエーリッヒ・ノイマンが言っています。ですか
ら、ザラストロがモノスタトスを罰するのは、自分の影を罰しているマゾヒズムでもあるわけです。
 このザラストロの人格を見るために、ベルイマンの映画の一幕のフィナーレを観てみましょう。……(鑑賞)……。
皆さんは、ザラストロの2元性についてどう感じましたか?
 パパゲーノは羽の付いた鳥人で、鳥を捕って夜の女王に捧げて暮らしている。
羽の付いた人間というのは、人間離れして少し天使に近いという象徴でもあります。

音楽的特徴 (一部省略)
拍子について 
 2拍子と3拍子について検討してみます。2拍子と4拍子は歩くリズムですが、3拍子は踊りのリズムです。昔は、
3拍子は三位一体を象徴する神のリズムとして、完璧なリズム tempus perfectus と呼ばれていました。4拍子は
(神からすると不完全な)人間が歩くのに自然なリズムなので、tempus imperfectusと呼ばれていました。4拍子を
表す楽譜記号に現在、アルファベットの C を使いますが、これは、もともとは、不完全なリズムという意味で、半円
を表していたのです。
 《魔笛》では3拍子は全体的には少なく、ここぞという箇所で効果的に使われています。……(一部省略、ピアノに
よる実演)。
6/8拍子が使われる場所
(1)第1番 中間部 G-dur allegretto 3人の侍女
(2)第7番 Es-dur andantino
            パミーナとパパゲーノ
(3)第16番 A-dur allegretto 3人の童子
(4)第17番 g-moll andante パミーナのアリア
(5)第20番 中間部 F-dur allegro パパゲーノ
(6)第21番 後半 G-dur allegro  パパゲーノ
        (g-moll andante)  
3/4拍子が使われる場所
(1)第4番 前半 g-moll largo
             夜の女王のアリア
(2)第10番 F-dur adagio ザラストロのアリア
(3)第21番 前半 Es-dur allegro 3人の童子
(4)第21番 中間部 F-dur andante パミーナ
何れも、神の助けと関連して、神への祈りのリズムとして使われていることがわかります。

ゲーテの《魔笛》続編
 ゲーテは、未完ですが《魔笛》の続編のジングシュピールを書いています。
《魔笛》と対比してみると興味深いので、粗筋をご紹介しましょう。
 ゲーテの話では、まず、パパゲーノとパパゲーナは結婚して、結婚のプレゼントとしてタミーノから魔笛を鳥あつめ
のためにもらいました。ところが、あれ程子供を望んだのに、子供ができない。
 パミーナとタミーノの間には子供が生まれますが、生まれたばかりの男の子は、夜の女王の依頼により3人の侍女と
モノスタトスに盗まれてしまいます。夜の女王はモノスタトスと結婚の約束をしています。
 盗んだ子供は箱の中に入れられてしまいます。子供の居なくなったパミーナとタミーノは夫婦仲が悪くなってしまい
ます。タミーノはザラストロの後継者になっているので、ザラストロは、新しい道を求めて巡礼に出る。そして、パパ
ゲーノとパパゲーナに会い、パパゲーノ達の魔笛でタミーノ達を助けようとする。ザラストロはパパゲーノ達に子供が
できるように3つの大きな卵を与えます。その卵がかえって、パパゲーノ達は子供を 連れて宮殿に行き、魔笛を吹く。
そうするとパミーナとタミーノの間の愛情が戻ってくる。そして最終的に魔笛のお陰で、箱に入れられた子供も外に出
ることができる。しかし、その子供はその時、天使のように羽が生えており、空に飛び去ってしまう。ここで、この物
語は終わっています。
 ゲーテの物語では、《魔笛》では或る意味で不真面目とみられたパパゲーノがタミーノ達を救います。パパゲーノの
自然のエネルギーが知恵のあるタミーノ達を助ける。知恵だけでは人生は旨く行かない、というゲーテの教訓です。ま
た、権力のあったザラストロも新しいものを求めて出直している。すなわち、これらを通してゲーテが訴えようとして
いるのは、《魔笛》で出てくる Natur (自然)、Vernunft(分別)、Weisheit(知恵) の3つのバランスの大事さの
ようです。  

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◎ 魔笛 − 秘密結社の思想 −


今回は「魔笛」についてお話したいと思います。

1791年4月、モーツァルトは台本作家エマニュエル・シカネーダーの依頼により、
オペラ「魔笛(K620)」の作曲に着手します。
そして、この時点では、彼はまだ宮廷音楽家として成功するであろう自分の明るい未来を
信じていたに違いありません。

モーツァルト、1758年ザルツブルグ生まれ。
父はザルツブルグ大司教につかえる作曲家であり、その父の影響と英才教育により、
モーツァルトは幼少の頃より「音楽の神童」として、広くその名を知られることとなります。
そんな彼も年を重ね、20歳を超える頃には、その名声も影を潜めていきました。
ザルツブルグでの職探し、何回にも渡る旅を経て、1781年、モーツァルト25歳の時、
彼はウィーンへと活動の拠点を移します。
そして、このウィーン時代こそ、啓蒙主義的なヨーゼフU世の政治が行われていた時期であり、
彼は理想を求めて、後に彼の音楽に多大な影響を与えることになる「結社 フリーメーソン」に
入会します。

かの天才音楽家に影響を与えた「フリーメーソン」なる団体と
その思想とはどの様なものであったのでしょうか。

18世紀の啓蒙主義時代に、理性、そして人間中心主義を掲げた思想が台頭してきます。
アイザック・ニュートン、ジャン・ャック・ルソーなど、多くの人物が影響を受け、
人民主権論への流れとなり、宗教的側面では「理神論」が起こる礎となった。
そんな時代に近代フリーメーソンは誕生します。
活動の拠点となる「ロッジ」は理性の「光」を求める場所であり、
その器としての「ロッジ」に注がれる「中身」としての要素が「儀式」です。
それは各段階に体系化され、各々の場面で具体的な手順にのっとって行われます。
フリーメーソンの思想と教義は、「倫理の美しいシステム」「アレゴリー」「シンボル」を
重視し、思想を「目に見える形」で表すことを中心に置いていました。

音楽も一つのアレゴリー(象徴)であることは言うまでもありません。
多くの研究者によって「魔笛」は多くのフリーメイソンのシンボライズを行っていることが
指摘されています。特に、平行三度進行や「3」という数字の表現にそれを見て取れるのです。

1791年12月5日、35歳にしてモーツァルトは短すぎる生涯を終えます。
700以上もの作品をこの世に残したと言われる彼の死は、未だ様々な憶測を含んでいます。
しかし、その思想において、自由・博愛・慈善を掲げるメーソン的理想主義を
モーツァルトは最後まで信じることが出来たのです。

http://www.prmvr.otsu.shiga.jp/EnsembleVoce/Mozart/Mozart1.html
http://www2u.biglobe.ne.jp/~f-n/mateki.htm

http://www.tvz.com/opera/nikikai/talk.html




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