一世代限りの種子開発停止=米モンサント−詳細記事

 
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投稿者 猫の手 日時 1999 年 10 月 05 日 16:05:10:

回答先: 一世代限りの種子開発停止=米モンサント 投稿者 猫の手 日時 1999 年 10 月 05 日 16:04:01:

一世代限りの種子の開発を停止
――将来の技術開発は否定しない

米国バイオ企業大手モンサントによると遺伝子組み替え作物の
為の、一世代限りの遺伝子"ターミネータージーン"技術の開発
をしばらく行わないという。

"ターミネータージーン"は作物が種子を生み出すのを阻害する、
つまり栽培農家は翌年収穫する作物のために新たに種子を毎年購入
しなければならないことになる。

この発表に環境団体"地球の友Friends of the Earth"は歓迎の意を
あらわして、モンサントは世界的な反対運動によりこのように
追い込まれた、と語った。また、一世代限りの種子によって多くを
失うこととなる開発途上国の農民達も同様に歓迎している。

モンサントは専門家と顧客との会議の後、この技術を商業化しない事を
公に約束した。しかし、ある米系企業はこれは将来にわたって約束を
するものではない、と語った。
この約束はモンサントの会長ロベルト シャピーロからロックフェラー財団
あてに出された手紙のなかに記載されていた。
この手紙には以下のように述べられている。

我々(モンサント)は現在どのような一世代限りの種子の技術も所有
していないが、この技術を商業化しないと約束することによって世の中の
不安を解消することが重要であると考える。
これは遺伝子保存技術の商業化に関して状況がととのうまでどのような意思決定
も行わないとした4月の約束を一歩進めるものであり、最近高まってきている不安に
答えるものである。

地球の友Friends of the Earth"のピート・ライリーは、モンサントは世界中で
高まっている多くの反対運動によってこの発表を余儀なくされた、と語った。
しかし、この団体の食料専門家ライリーはこれは大企業がメディアの好感を
得るための試みに過ぎない、と語る。
"これは単なるジェスチャーで、とりあえずはこれに金はつぎ込まないが、
将来にわたってこの技術を導入しないということではない"

現在会社は一世代限りの種子の技術を開発していないが、長期的に
綿花の種子会社"デルタアンドパインランド"の買収を計画しており
米国での買収許可を待っている状況である。この買収によりこの技術を
獲得することが可能となる。

彼は、もしこの一世代限りの作物が市場に導入されたとすると、発展途上国
の農家にとっては大きな痛手となるであろう、と語る。
"もしこの種子が他の作物に受粉したとすると、おそらく収穫高は10%
落ち込むことになるだろう、この10%は彼らにとって生死の分かれ目である。"

ロックフェラー財団会長ゴールデンコンウエイはこの開発に同意した。
"我々はこの開発は発展途上国の貧しい農民達にバイオテクノロジーによる
作物の収穫を保証する第一歩であるとして、歓迎している。"

しかし、モンサントに対して訴訟をおこしている米国の弁護士リチャード・ルイス
によれば、多くの農民達は会社との契約によって、遺伝子組み替え作物によって生じた
種子を再び翌年の作物として使用することを禁止されている、と語った。

10/4/99 BBC





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