●「宗教教義」と「犯罪者ども」は分けて考えてくれ〜〜。たのむからさ。

 
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投稿者 〓●方斬●〓 日時 1999 年 12 月 27 日 11:14:34:

●あたしゃ、オウムでもないし、右翼でも左翼でもないし、
宗教なんぞ大嫌いだが、類人猿として、一言だけ・・・・・


     ★教義と犯罪とは分離して考えるべし★
 
●殺人を「条件つき」で肯定する宗教は、世界中にある。またはかつてあった。
まずそれは、その「時代」や「地域」の政治や常識や治安状態にもよるもので、
たとえば昔の中国の寺にも「僧兵」がいた時代もあるようだ。
またイスラム教徒は現在も「聖戦」としての戦争に参加している。

●また、老子や荘子の無為自然というものを、もしも「拡大解釈」すれば、
TAOと一体になっている者がかりに殺人をしても、
それは何か自然の働きの一部であったと見なされるかもしれない。
極端に言うと、トラが人間を襲っても罪と見なされないのと同じ理由で、
自然法則と一体になった人間が人間を襲ってもそれは自然と見なされる。
ただし、これはあくまでも、「無為自然」の拡大解釈であり、
条件つきであることは念をおしておく。
つまり、それは「ただ無心に動機もなく」殺人をした場合に限られる。
これは解釈を一歩間違うと、電波系殺人と紙一重であるが、
世の中には、直感というものの下す命令が殺人である場合も否定は出来ない。

●あと、殺人肯定と言うならば、日本だって、数百年前までは、
殺人肯定の信者だったのですよ。
なんたって、武士道って、そもそも殺人術じゃないですか。
今は、スポーツとなっていても、もともとその体系のすべては、
相手を殺すために、かつては存在したのですから。

●ただし、麻原やオウムのやったことは、そんな高度な殺人ではなく、
単なる利害関係と隠蔽工作と、世界征服の妄想から来る殺人であるので
この論理の中には含まれない。

●また、ゴキブリホイホイ、コンバット、アース、キンチョールなどを使う人は、
全員「殺生教義の信者」ですよ。もしもここに「論理の飛躍」があり、
「それは言いすぎだ、それでは食べ物も食えないぞ」というならば、
人は動物を殺してもいいが、人は人を殺してはいけないという
絶対的な整合性のある理由を述べていただきたいものだ。

●そして、「人の命」と「家畜の命」の「尊厳の差」を何をもってして、
人間は分けているのだろうか?
かなり、人間のご都合主義だと私は思うのだが。
自分たちが食うために、動物の「生物権」などを無視して
養殖したり、培養したり、実験したり、
そして特定の種が増えすぎれば人間が勝手に殺すし、減れば勝手に保護して、
名前までつけて、待遇するのだから、これこそ「カルト」だよな。

●結局、物事は、精神的理由、宗教的理由、良心などによってではなくて、
誰かの利害関係と、誰かの死活問題と、「人間だけが得をするようにしよう」という事であり、
「人間真理教」がそもそも、諸悪の根源のカルト教だろうと私は思う。

●何を見ても尊師の幻影や宗教教義を投影してしまうことがカルトと
仮に「仮定」するならば、
こんなものは、とっくに世間の皆さんだって、やってますよ。

1/刑事は何を見ても、犯人の幻影をそこに見ようとする。

2/政治家は何を見ても、選挙の投票数の幻影を見る。

3/商人は何を見ても、札束または「お客様は神様」に見える。

4/発明家は、何を見てもアイディアの幻影を見る。

5/オールドミスは、どの男を見ても結婚の幻影を見る。

6/マスコミは何を見ても、スクープの幻影を見る。

7/スケベは何を見ても、SEXの幻影を見る。

8/クイズ狂は何を見ても、出題の幻影をそこに見る。

9/カウンセラーは、誰を見ても患者の幻影をそこに見る。

10/餓死寸前に餓えていれば、ペニスだってソーセージに見えるさ。

●つまり、たまたま、何に傾倒したかだけの違いではなかろうか??
信じるという事は、科学者も含めて(大槻なんかあれ科学カルトだぜ)
カルト「的」であるという点では似たようなもの。
もともと信じるという事は、そもそもすべてカルトになる「可能性」を
秘めているものだ。

●身近なところでは、女性も男性も、大恋愛の真っ最中は、
相手がその「熱愛という信仰」の対象となる。まさに、恋には盲目となる。

●だから、「基本的には」、カルトも世間も、全く同じこと。
ただし、それが治安を脅かすものであり、さらにその治安とは、
「多数決によって決められた秩序を犯すもの」になると、
とたんに、カルトというレッテルが張られるだけ。
今の日本人なんか、中国へ行ったら、場合によってはカルト扱いだろうよ。

●カルト問題や教義そのものの問題と、治安の問題は、
常に分けて考える必要がある。
オウムの教義は、単に他の宗派や世間常識と同じ一つの宗教団体にすぎない。
別に「特別に危険」なわけでもない。

●危険な(あるいは危険だった)のは、
その中で教義を正当化して「殺人を行った者たちそのもの」である。
だから、殺人や暴力を行ったというその事が責任追及されるだけでよいので
ある。
または、その組織的犯罪性である。

●しかし、その「背景にある宗教教義が危険」という事と「セットにしてはならない」。
それは冒頭に書いたように、そうしたら、オウムに限らずあらゆるものが、
殺人を肯定す題材になる可能性があるからだ。
「天声」とか「世界の定説」だとか言って、殺人される可能性だって、大なのだから。

また、我が子を守る「母の愛の真理教」だって、
状況次第では、すぐに殺人をする可能性があるのだから。

●考えてみれば「ヒューマニズムの理念を正当化して殺人」を行うのは、
アメリカの得意技である。必要もない地域戦争を、彼らは要らなくなった
自分たちの武器のお下がりを売り払うために、わざわざ起こすからだ。
自作自演という点では、オウムなんかより、数倍も上手ですよ。

●ところで
殺戮が悪いと断定するのは、「感情的には簡単でも、【哲学的】にはいかに困難であるか」
ということを認識するためのサイトは下記にて。

      http://www.age.ne.jp/x/mumyouan/d/js-i.html


               以上「私見」です。

          




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