金正日と「黙示録」 NORTH KOREA TODAYより転載

 
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投稿者 倉田佳典 日時 1999 年 12 月 29 日 15:28:02:

タイトル: 金正日と「黙示録」
投稿者 : 労働党幹部

URL   : 未登録
登録時間:1999年12月28日20時00分
本文:
金正日と「黙示録」の不気味な接近

北朝鮮または金正日の背後に見えてきた新しい不気味さ。それはなんと新約聖書の「ヨハネの黙
示録」である。
もう少し詳しく言うと、彼らと「黙示録」第十三章の後半との奇怪なからみあいである。
「黙示録」第十三章の後半。そこには、世界終未の前に現われるという「一匹の獣」のことが書
かれている。その「獣」は「子羊の角に似た二本の角を持ち、竜のようにものを喋る」。また
「その獣以前に現われたもう一匹の獣が持っていたすべての権力を、以前の獣の前でふるう」と
も記されている。
また、その「獣」は「大きな印を行なって、人ぴとの前で天から地上へ火を降らせた」。「先の
獣の前で行なうことを許された印によって、地上に住む人ぴとを惑わせた」。「先の獣の像をつ
くるように地上の人ぴとに命じた」。また「獣の像に息を吹き込んで喋ることができるようにさ
せた」。「獣の像を拝もうとしない者がいれば、皆殺しにざせた」。また「小さな者にも大きな
者にも、盲める者にも貧しい者にも、すべての者の額か右手にその獣の刻印を押させた」。「そ
の刻印のある者でなければ、モノを買うことも売ることもできないようにざせた」。さらに「そ
の刻印とはその獣の名前、あるいはその獣の名の数字である」。「かしこい人はその数字を解く
がよい。数字は人問を指している。その数字は666である」と。ご存じの方も多いと思うが、こ
れがいわゆる「666の獣」だ。
「黙示録」のなかでも代表的な、プラッグ・シンボルとその行動を描いた奇怪な場面だ。これが
なんのことか正確に解いた人はいままでいない。「これぞこの部分の正確な解き方だ」と、万人
が認めるような解説書やマニュアルもまったくない。ただ多くの解釈者や聖書学者が、それぞれ
自分の考えでいろんな解釈を出してきただけだ。しかし解釈の大きな粋はある。それは内容から
見て、「これは誰か凶悪な独裁者のことを言っているのだ」ということである。たしかに、自分
の名前の刻印を人ぴとの体に押させたり、それがないとモノが売買できない(つまり食橙も買え
ず生きられない)ようにしたり、それに逆らう者を皆殺しにしたりというのだから、これは狂お
しい独裁者以外の者ではない。

「だからこれは、古代ローマの皇帝ネロのことだ」というのが、かつては解釈の最大公約数だっ
た。なぜなら、もともと「黙示録」は、聖書の最後に記された予言書だというほかに、ネロによ
る弾庄への抵抗文書、初期のキリスト教会がまとめたネロへの呪い、という側面を持っているか
らだ。このため、憎むべき弾庄者ネロを忌まわしい「獣」にたとえたのだろう。またネロの名前
のローマ字をゲマトリア(文字を数字に置き換えるゲーム)で解けば、それは数字の666に当て
はまらないこともないから、と。しかしそうだとしても、ネロは「天から地上へ火を降らせる」
ことはできなかった。しかもネロの時代には、「獣の像が息を吹き込まれて喋る」こともなかっ
た。そこで、これはもっとずっとあとの時代の独裁者を示した予言にちがいない、ということに
なり、一時、ヒトラーやスターリンがこの「獣」に当てはめられた。だがこれも、ヒトラーやス
ターリンの綴りを666に置き換えるのは、誰がやっても相当に無理なので、そう言い張る解釈者
はだんだん少なくなった。その後も666にあてまる独裁者はなかなか現われず、この「獣」が誰
かという論争もしばらく立ち消えになっていた。
ここへ北朝鮮の金正日が突然、浮上してきたのである。それを「獣」だと予言していたというの
ではなく、彼自身の側、または北朝鮮側からの、この予言への信じられない不気味な接近によっ
て。

「獣の数字666」を選んだ金正日の意図

その鍵は金正日の選挙区の数字だ。北朝鮮では、九八年の夏、国会に当たる「最高人民会議」の
議員の選挙が行われたが、そのとき彼が立候補した選挙区の番号が問題なのだ。「えっ、全正日
が北朝鮮の国会に立候補した?なんで?独裁者がいまさら国会議員になる必要はないんしやない
の?」
あなたはこう不思議がるかもしれないが、これは事実あったことだ。おそらく自分はけっして独
裁者ではなく、民主的に選ばれた人民の代表だ、と強調するため、わざわざ選挙という手続きを
踏んだのだと思われる。
だからそれはあくまでも形式。実際に}般の有権者が投票所へ行って投票した気配はまるでな
い。どころか、北朝鮮全体で何人が立候補したのか、候補者の名前はどこかに張り出されたの
か、いつ投票され、いつ開票され、誰が何票とって当選し落選したのか、いっさい発表されず、
報道もないのだ。それでも、「われらが最高指導者金正日将軍様は、全人民の熱烈な投票によ
り、一○○パーセントの支持で当選なさった」、こうアナウンサーが一日中絶叫したのだから相
当不気味である。それまでの経過も不気味。まず選挙の半年ほど前から、北朝鮮のいくつかの地
区で、「最高指導者金正日将軍様を、われわれの選挙区に推欺しようしという〃熱烈な運動〃が
起こっていた。推戴とはもちろん、〃推薦して押し戴く〃こと。この場合には「自分たちの選挙
区からぜひ出ていただきたいと熱烈にお願いする」ことだ。これがまたたく間に全土に広がっ
た。北朝鮮全体で何百の選挙区があるのか私は知らないが(これも王式には公表されていな
い)、その全部から「金正日将軍様を推戴する熱烈な声明」(なかには血判や血書まで)が出さ
れた。本人がそれらを見たかどうかは知らない。しかしともかく、この〃熱烈な推戴運動〃が
ピークに達したとき、北朝鮮労働党の党中央はそれを総括する形で、初めてこんな公式発表を出
したのだった。「全園、全人民から熱誠あぷれる推戴の声が寄せられたが、その代表として、平
壌市中央部の選挙区の推戴をお受けになることが決まった。その選挙区の番号は666である」こ
れが黙示録十三章に出てくる「獣の数字666」と重なってくるわけだ。もちろん偶然の一致とい
うこともありうるから、そうなら何も言うことはない。しかし、どうも偶然とは言いきれない事
実がいくつかわかっている。

金正日の深層を支える二つの柱

それはまず金正日の異常な映画好きである。彼は映画狂と言ってもいいぐらいの映画好きで、自
分の趣味で映画を製作したこともある。自分の宮殿のなかには、映画鑑賞のための個人映画館を
持ち、何万本もの外国映画のフィルムやビデオを揃えているという。もちろん私はそれを直接取
材できたわけではない 。確かめる術もない。だが、かつて彼の映画製作の最高顧問になり、その
後、自由を求めて北朝鮮を脱出した映画監督とその夫人の女優が、当時のことを打ち明けた本が
ある。さそれによると、金正日は人間嫌いで感情的だが、反面、非常にかしこい醒めた人。だか
ら自分の側近や軍の幹郡や人民が、〃自分や自分の父親である金日成を賛美しないと、北朝鮮で
は生きていけないからしかたなく賛美している〃ことなどとっくに承知している。
そのうえで、またはあえてそれにのる形で、政策を進めている。または貧しい小国の力をその一
点に強引に集めて、大国を操ろうとしている。
そういう毎日は激しいストレスを呼ぴ起こすらしく、それを解消する手段の一つが映画だった。
その映画監督夫妻が知っていたころの金正日はとくにアノリカの戦争映画や怪奇映画に入れ込ん
でいたという。当時(一九七○年代後半ごろ)のアメリカの怪奇映画というと、主流は吸血鬼と
か悪魔祓いとかである。それらのなかには、黙示録を材料に使って、666の数字を肌に刻んで産
まれてくる悪魔の子オーメンとか、666と関係する年月日の夜にだけ目覚めて血を吸うバンパイ
ヤ、などが出てくるスリル満点のものがいくつもある。全正日がそれらを見すぎたあまり、自分
をオーメンだと思い込んでしまったなどとは私は思わない。その映画監督夫妻が見たように、か
しこい醒めた人であるなら、そうした映画に興味は持っても、それはあくまでも娯楽としてだろ
う。

しかし、もしそれを超えて、もっとかしこくもっと醒めた人なら、そうした映画のどこかに政策
推進のための暗示や利用価値はないか、またはその線でちょっといたずらしてやろうか、とは
思ったかもしれない。というのは、ここでもう一つ引っかかってくることがあるからだ。それは
金正日の〃ヒトラー好き〃である。北朝鮮から脱出した何人かの元高官たちの話をつなぎ合わせ
ると、金氏はヒトラーの思想や政策をたいへん高く買ってて、外交や軍事にどんどん取り入れて
いる。
そういえば三十年ぐらい前、彼の父親の最盛期に撮影された北朝鮮軍のパレードをニュースで見
た私の記憶では、当時、彼らがモデルにしていたのは中国人民解放軍。そのせいか行進も表情も
足の上げ方なども軍国主義一色ではあったが、まだなんとなくおおらかだつた。
ところが最近、最高権力の軍事委員合委員長に就任した金正日の前で繰り広げられた行進、それ
は、「おやっ、ヒトラーの記録映画を見ているのかな?」と錯覚するくらい、ナチスの行進に似
てきていた。私の思い過ごしかもしれないが、足の上げ方、手の上げ方はもちろん、戦車の隊形
の組み方や兵士たちの目つきまで、ナチスそっくりになってしまったように私には感じられた。
外交もそうだ。あらためて書くまでもないが、北朝鮮は何度も核兵器開発を強行しようとし、や
めさせたければ日韓もアメリカも金を出せと脅す。日本人の青少年を何人も拉致し、それを追及
されると「侮辱だ。謝罪して戦争中の賠償を出せ」と言う。日本近潅にテポドンを撃ち込み、や
めさせたければ援助しろと言う。これらは北朝鮮あるいは金氏の独創的な身勝手のように思って
いる人が多いが、必ずしもそうでない。その源流のいくつかはヒトラーにある。ヒトラーもかつ
て、力の弱い周辺の諸国、チェコとかポーランドとかを、演習で廃嚇したりテロで恐怖させた
り、「昔はドイツの一部だった」というような滅茶苦茶な口実で、実然軍隊を送り込んで占領し
たりした。当時の国際社会はこれにうまく対応できず、ただ会議をして声明を出し、非難するだ
けだった。ヒトラーはこれに対し、「やめてほしければ、ドイツのためにこれこれのことをし
ろ」と別の要求を出し、ナチス軍の増強や援助を認めさせ、世界の混乱と破壊を着々と進めて
いったのだ。


ヒトラーが利用した黙示録の思想とは - その背景には、ヒトラー自身の世界に対する復讐心
と怨念があった。それを支える「復讐と破壊」のゲルマン・二−ベルングの神話があった。しか
しそれらと並んで、秘められた大きな支えとして、聖書の黙示録の思想もあったのだ。「まさ
か」と言う人は多いと思う。なにしろ聖書はユダヤの根源文書だ。黙示録も、キリスト教の覚容
な面よりも、ユダヤ教の奇烈な面に近い予言文書だ。そして、ヒトラーはもちろん、骨の髄から
のユダヤ嫌い。そんな彼が、内に秘めたとはいえ、ユダヤ色に満ちた黙示録の思想に支えられて
いたというのは信じがたい…。だがそれは表面的な考え方である。
ヒトラーについての多くの記録、とくに個近との対話集や生き残ったG‐モレル博士の告自など
を読むと、彼は軍事や策謀にかけては、ふつう考えられている以上に巧妙な天才だった。人格も
二重三重、四重だった。目的のためには本当に手段を選ばなかった。自分とナチスが権力を維持
するためには、ユダヤであれなんであれ、利用できるものはとことん利用した。そのため何十万
人ものユダヤ人を殺す一方で、ドイツに残った少数のユダヤの原子物理学者たちを優遇した。貴
族のような生活と湯水のように豊富な大量の資金を彼らに与え、重水を便う核爆弾、つまり水爆
をつくらせようとしたのである。完成直前、連合軍のスパイに工場を爆破され、その投資は無駄
にはなったが。ミサイルも同様。「核が駄目なら、高性能爆薬を積んで敵の領土深く突入できる
無人機をつくれ」。ヒトラーはそう命じて、やはりユダヤの航空科学の天才フォン・ブラウン博
士に、V1号、V2号……ついには米本土に届く大陸間弾道弾V4号の試作品までつくらせた。
しかし枝術と並んで、こうした「ヒトラーが利用したユダヤ」のなかに、黙示録の思想もあった
のだ。ただし、「世界終未のとき神が悪魔を裁く」という黙示録の主流の思想ではなく、「裁か
れる悪魔の側から見た思想」が。


聖書のなかで悪魔が意外にも有利な理由

それは奇怪な思想体系である。黙示録には、おそらくいずれかの国か兵器の象徴なのだろう、た
くさんの恐ろしい目や角を持って、海や山から飛ぴ出してくる悪魔が、何種類も書かれている。
ユダヤ・キリスト教の神や天便がそうした悪魔を裁く。
しかし華々しく裁いて滅ぼすように見えて、じつはなかなかきっちり滅ぼしてくれないのだ。
とくに「空にいる巨大な赤いドラゴン」という言い方で表わされている悪魔の大ボス。これなど
は天便軍団とものすごい決戦をやって負け、地上に撃ち落とされる。しかしべつに死ぬわけでは
ない。次に地上を破壊して暴れ回り、多くの人ぴとを殺す。神と天便はそれをつかまえて鎖で縛
り、深い淵に開じ込めて動けなくする。それでもドラゴンは生きており、(それから千年間のい
わゆる キリストが支配する黄金時代が終わると)また鎖を解かれて暴れ回る。そして結局、また
つかまって最後は「火の池」に投げ込まれるが、ここでも「死ぬ」とははっきり書かれていない
のである。
ドラゴンの最大の同盟者、「666の獣」も回じだ。それは前に触れたはうに、悪魔の独裁者とし
て天から火を降らせたり、自分の像を拝まない人ぴとを皆殺しにしたり、許しがたい身勝手な暴
虐のかぎりを尽くす。しかし黙示録は、そのありさまをおどろおどろしく描くだけ。神が即座に
そんな「獣」を裁いて人ぴとを救う、とは書いてない。人ぴとが「獣」に殺ざれ、世界も破滅し
かかったあとで、神はやはりこの「獣」を「捕える」だけである。捕えてから結局はドラゴンと
同じ「火の池」ヘ投げ込むのだが、それで「獣」が死ぬとはやはり書かれていない。つまりキリ
スト教は、悪魔に対して激しい警戒感・危機感を持ち、その危険を人ぴとに訴えるわりには、え
らく悪魔への待遇がいいのだ。
悪魔に苦しめられ苛まれ、悪魔の災害や悪魔の政治で殺される善良な人ぴとのことは、黙示録に
何度も長々と出てくる。しかしそのために、悪魔がその場で神に裁かれて殺されるシーンはゼロ
なのだ。たいへん不公平で偏っている。悪魔にとって非常に有利にできている。
ここに私は、ユダヤ思想とキリスト教、あるいはキリスト教文明の、根本的な矛盾を感じずには
いられない。

つまり彼らの宗教と支明にとって、悪魔は絶対必要不可欠な大切な存在なのだ。
なぜなら、人間を堕落させたり、いじめたり、理不尽に殺したりする悪魔がいなければ、神や天
便が、それと戦って人問を救う力を示すことができないからだ。
だから悪魔がいなければ、神や天便の存在理由もない。悪魔がいてはじめて、天使がそれと戦う
こともできるし、神が栄光を輝かせることもできる。したがって悪魔がいない聖書、悪魔のいな
いキリスト教文明は成立しえないのだ。

アメリカがつねに敵対する悪魔をつくってきたのはなぜか

ここから、キリスト教原理主義のアメリカとユダヤ原埋主義のイスラエル、この二国のこれまで
の歩みを振り返ってみる。するとそれは、「自分たちの正しさ、強さを示すため、自分たちに敵
対する悪魔をつくってきた歴史ではなかったか」ということが見えてくる。たとえば第二次世界
大戦の日本とドイツがいい例だ。第二次世界大戦の前、アノリカは英仏と組んで、第一次世界大
戦で負けたドイツに、天文学的な額の賠償金を要求した。そうしてドイツ人を激高させ、復讐の
ナチズムヘと走らせたあげく、「神を恐れぬナチスを裁くヨーロッパ十字軍」(最高司令官アイ
ゼンハワー将軍の言葉)の名の下に、ノルマンディヘ殺到し、「正義の物量」(同)の力でドイ
ツを倒してしまった。日本に対しても、1940年代、「極東の黄色い悪魔を裁くため」(当時の米
国防省の宣伝文書)、恐慌を仕掛け日本への右油輸出を全面ストップ。それで切羽詰まった日本
を真珠湾奇襲へ踏み切らせ、結局はそれを目実に原爆を広島と長崎に叩き込んで、「極東の責色
い悪魔を滅ぼした」(同)のだ。その次はソ連がターゲット。しかしソ連はアメリカにとっても
非常に手強く、前記キューバ危機のように、あと一歩でアメリカがやられそうになる場面もあっ
た。だが、それを「アメリカには神の恵みがあり、世界を導く使命がある」という強い気持ちで
乗り切って、軍事力を実際に行使することなくソ連を倒し、現在アメリカはともかく「世界で唯
一の超大国」だ。
一方のイスラエルは、建国と同時に、周りをイスラム諸国の敵意と軍事力で囲まれた。
イスラム側に言わせれば、「神の約束なのでここへ建国する」などと、滅茶苦茶なことを言って
割り込んできたイスラエルにそもそも問題がある。
しかしイスラエル側に言わせれば、「神の子であるユダヤの民を敵意で取り囲むイスラムこそが
完全に悪い。悪魔による包囲だ」(初代イスラエル首相のゴルダ・メイア女史)。
こうしたアメリカ、イスラエルの姿勢が、似たもの回士で強固な同盟を築く出発点になってい
る。聖書の民であるイスラエルを追害するイスラム諸国は、イスラエルの精神的子孫であるアメ
リカのキリスト教原理主義にとっても、許しがたい悪魔になったのである。イスラム側もそれを
敏感に感じとり、アメリカに対するテロが激化、イラクのように対米戦争を強行する国まで現わ
れた。そんな反米の中東イスラム諸国ヘ、北朝鮮はミサイルや細菌兵器の技術を活発に輸出しつ
づけている。だけでなく、北朝鮮自身もテポドンを太平洋にまで飛ばし、核開発の成功をちらつ
かせ、直接アメリカに刃向かっているように見える。したがってアメリカにとって、いまや北朝
鮮は中東イスラムとつながる、またはそれ以上に危険な、いずれ叩かねばならないだろう悪魔で
ある。とすると、その北朝鮮の独裁者・金正日が、かつてのヒトラーと同様、黙示録へ傾倒して
いるらしいこと。半分冗談かもしれないが半分はおそらく本気で、黙示録の獣と同し数字の666
選挙区から立候補したこと。つまり獣の数字666を、自分が選ばれる基盤にすえたこと。それを
祝うかのようにテポドンを撃ち、「いずれソウルを火の海にする」とラジオに言わせ、そんな自
分を賛美しない者は生きていけないような体制を築いていること。
これらは何を意味するか。

中東から極東ヘ…「666の欧」ば悪魔のシフトをしたのか

知れたことである。金正日が「666の獣」になると宣言したのは、つまりアメリカに対して、ま
たはアメリカにリードざれる現在の世界体制に対して、自ら「悪魔になる」役を買って出たとい
うことである。
ふざけた話かもしれない。しかし、この悪ふざけのような話の後ろに見え隠れするのは、キリス
ト教予言または黙示録予言の歴史上、かつてなかった不気味なシフトだ。なぜなら、黙示録に描
かれた終未の災害とか終末大戦とかいうのは、その戦場の名前として有名なハルマゲドン(イス
ラエル北部に実在)でもわかるように、基本的には中東地域で起こるはずのことだからだ。


そこでいずれ終未大戦や終未災害が起こるが、人類はもうそれを解決できない。だからついにイ
エス・キリストが天から降ってエルサレムの山の上に立つ(いわゆるイエスの再臨)。そして悪
魔や悪人どもを裁き、真の信者と選ばれた人ぴとだけを救う。彼らが幸福に暮らす都、新しいエ
ルサレムがつくられる。これが黙示録の結論である。黙示録は聖書の最後に書かれているから、
これが聖書全体の結論ともいえる。つまり中東で始まった聖書とキリスト教が、中東の破滅と新
エルサレムの建設で自己完結する。それが内容的にも地理的にも、聖書とキリスト教の本来の大
枠。終末もハルマゲドンも666も、本来はこの大粋のなかで起こるはずだ。しかしそこヘ、誰か
に頼まれたのか狂ったのか、それとも綿密な計算や打ち合わせのうえでのことなのか、極東の独
裁者が自ら「666の獣」になることを事実上宣言したのだ。
これは聖書史上かつてなかった悪魔のシフト。中東からの移動。つまり「666の獣」による災厄
を、黙示録の終末汚染や終未大戦を、中東、イスラ工ルから極東へ持ってくるぞ、という奇怪な
意志の表明のように感しられる。
では、もしそうなら、そこから何が起こってくるのだろう?


「北朝鮮ば電撃戦の準備を整えた」という情報の根拠

何も起こらないと本当は私は言いたい。いくら「666の獣」になってやると金正日がいきがって
も、北朝鮮の力などしょせん知れたもの。飢えとガス欠とドル欠、内部矛盾と人民の不満で、い
ずれ崩壊し、韓国に吸収されるのは目に見えている、と。しかし、それはかなり希望的な観測の
ようである。
最近の北朝鮮の内部情報をできるだけ集めて分析すると、どうも「すぐ崩壊する」とは言いきれ
ない要素が見えてくる。その中心となるのは、一時の経済的などん底状態が、部分的にだがある
程度改善されてきたのではないかと思われる情報である。
たしかにここ数年、北朝鮮は洪水や冷害でひどい飢えに襲われた。餓死者が道路や畑にころがっ
ていたというのも、いくつかの地域では事実だったようだ。だが、その間に、国際的に援助され
た食糧や薬品の大半を、北朝鮮は軍隊と軍需工場に優先的に回し、いつでも戦争だけはできるよ
うに準備していたフシがある。しかも1998年、内陸部では天候が過去数年よりも順調だった。そ
のため国全体が飢えて破滅する恐れだけは、なんとか避けられる見通しになったようだ。
また飢餓のさなかにも、軍需工場や秘密の軍事研究所で働く人ぴとにだけはたっぷりと食べさ
せ、仕事をさせてきた効果が出てきた。つまり、もともとがまあまあの水準にあった旧ソ連製や
中国製のミサイルを発展させた北朝鮮製のミサイル類、これが日本のシンパ企業から送られてき
た電子部品などのおかげもあって、一部、国際水準以上のものとなったのだ。これを彼らは自国
の軍備に便うほか、中東や西アジアのイスラム諸国、イスラム・ゲリラにも売った。これで数億
ドルの外賃が入った。もちろんその程度では、崩壊した国の経済を立て直すまでにはいかない。
しかし戦争する場合の当座の資金には十分なる。短期間で決着する電撃戦の資金としても十分。
そしてまさにその見通しがついた時期だったのだ…金正日が自分の立候補する選挙区として
「666」を選ぴ、日本を威嚇するコースにテポドンを撃ち込み、大統領でも首相でもない「最高
軍事委員会議長」に就任、完全にナチス式につくりかえた北朝鮮軍の激しいパレードを閲兵した
のは。

日本はこうした彼らの異様な動きに対し、「日本も核ミサイルを早急につくれ」、「いや北朝鮮
にもっと援助をつぎ込め。それが何よりの安全保障だ」「いやアメリカにもっともJっと金を出
して守ってもらえ。それをお願いするしかもう手がない」など、ただあたふたして右往左往する
だけ。
そこで、「お願いされる」立場になったアメリカは、ここぞとばかりにDMD(弾道ミサイル迎撃
大型システム)を日本に売りつけようとしている。
が、ご存じの方も多いことだろうが、このDMDはあまりにも開発費が高くつき、そのわりに効果
がわからないので、アメリカではお蔵入りになってきた札付きの怪しいシステムである。これを
日米共回で整備した場合、日本側の負担分は、ヘたをすると間連費用も含めて五十兆円。これ
は、デフレ恐慌や高齢化社会をなんとか乗り切るために使うはずの日本の最後の資金がテポドン
とDMDのせいで泡と消えていくことを意味している。

となると九八年八月末の北朝鮮のテポドンによる日本への威嚇といっそうの軍国化。これに対す
るアメリカの態度…。日本にはDMDを押しつけながら、なぜか北朝鮮にはテポドンの便用禁止を
求めないという奇妙な対応。
これはじつは「日本の金を引き出すための、米朝の秘密談合による大芝居」だった可能性ざえあ
る。つまり、とりあえず日本近海にテポドンを一発撃ち込む。是りなければ二発でも三発でも叩
き込む。日本は青くなってアメリカにすがり、DMDまたはアメリカの軍備強化のために大金を出
す。北朝鮮はそのうちのいくらかを、なんらかの形で割り戻される。また今後も「極東の危険な
ナチス」として生き続けていけることを、暗黙のうちにアメリカから保証される。なぜなら、ア
メリカは刃向かってくる悪魔なしでは生きられない。極東にも「危険な666の獣」が存在してこ
そ、アメリカはここでも選ばれた天使の役を続けられるのだ。
これは今回の事態の説明としては相当に納得できる。しかし、こんな米朝の秘密談合など本当は
なく、金正日があくまでもヒトラー型の世界制覇、少なくとも極東制覇を推し進めようとしてい
るのだとしたら?
そのときにはやはり、テポドンによる極東核戦争が起こるのか?一一「起こらない」と私はいろ
いろ調べた結果、思う。少なくとも北朝鮮のほうから核を撃ってくる戦争は起こらないだろう。
なにしろ核弾頭というのは、いくら小型化しても、現在の技術では重量が数百キロになる。これ
をテポドンにちゃんと搭載できるかどうか定かでない。搭載できても、思ったとおりに目標に当
てて爆発させるのはなかなか難しい。
また原料の核物質は国際的に巌しく監視されている。北朝鮮の場合、隠していても有効に便える
のは核弾頭2〜3発分しかなく、日本に撃ち込んだとしても決定的な破滅を与えられるかどうかは
わからない。
では彼らはあきらめて何も起こさないか?とんでもない。北朝鮮は大量にペスト菌、炭素菌、ポ
ツリヌス菌、加えてサリンやVXや青酸を持っている疑いが強い。これらはいくらでも量を加減で
きる。テポドンに数キロを積んでそれこそアメリカヘも飛ばせる。
いや、あえてテポドンを使う必要もない。彼らがミサイルを飛ばすのはじつは陽動作戦で、実際
にはコップー杯分で百万人を殺せるような毒物を小さな気球に積んで、ふわふわ飛ばせてばらま
くことだってできるのだ。金正日はとっくにその準備に手をつけているという(『コブラの目』
を書いた米ジャーナリスト、リチャード・ブラストン氏の話)。
北朝鮮は何種類かの猛毒細菌や化学毒物を自前でつくっている。また、ミサイル技術とひきかえ
に、中東のイスラム諸国から毒物を手に入れるルートも持っている。しかもそれらを日本にばら
まくためのかっこうの口実も北朝鮮は手に入れた。
在 日米軍がテポドン発射からニカ月後、本気なのか念のためなのか、あるいは軍需産業のためな
のか知らないが、北朝鮮と戦う場合のマニュアルを作成したからだ。その中心は横須賀。ここに
最新の電子司令部を置き、日本海へ空母二隻を出し、ミサイル巡洋艦隊と沖縄・三沢の米軍戦闘
機攻撃機編隊で援護するという。したがって、そうされる前に、北朝鮮が先制的に、横須賀や沖
縄や三沢ヘ、細菌とか化学毒物とか、可能性は薄いが核爆弾などを叩き込んでくることはありう
る。もっとも米軍にしてみると、北朝鮮に柔軟に対応する一方で、このような強攻作戦も考える
ようになった裏には、もう一つ恐ろしい情報がひそんでいた。

それは北朝鮮軍が、早ければ一九九九年中、遅くとも2001年までに、「韓国を武力によって統一
することを決めている」という情報だ。
その手順としては、まず北朝鮮軍が普通のミサイルか長距離砲をソウルに叩き込む。同時に三十
八度線下に二十本以上は掘られているとみられるトンネルをくぐって、情報部隊や火炎砲部隊が
南へ侵入し、米軍が出撃してくる二日前までにソウルを占領する。こんなシナリオが金正日を中
心に練られ、訓練も重ねられているというのだ。それを伝えてきたのは在日朝鮮人筋。この人た
ちが最近、平壌へ行ったとき、北朝鮮高官から直接間いたのだという。それを報じたニュース週
刊誌によると、その高官は、「この機を逃したら、永久に南北統一のチャンスはない」と憑かれ
たように言ったそうだ。といってもこれだけなら、朝鮮半島にかぎられた局地問題である。
だが実際には、これは即座に世界戦争の危険性を高める。理由は言うまでもない。こういう紛争
が起こったら、世界の警察をもって任ずる米軍は、さいま持っている力の半分か少なくとも三分
の一を、朝鮮半島へ割かねばならないからだ。そのぶん、中東や東欧がガクンと手薄に。
このため朝鮮半島で戦争が始まれば、その経過いかんでは中東イスラム諸国がいっせいに立ち上
がり、長い間煮え湯を飲まされてきたイスラエルと米軍に、今度こそ最後の決着をつけるという
決意で立ち向かうのではないか。しかも、彼らもいまや過去の彼らではない。すでに北朝鮮から
ミサイルを、パキスタンから核技術を買い、細菌兵器と化学毒物を大量につくり、かつてない戦
力と怨念を膨れ上がらせている。これはどう見ても、黙示録にいう中東ハルマゲドン大戦、「死
海文書」が予告した「光の子と天使たち」対「間の子と悪魔たち」の構図に当てはまる大戦であ
る。しかも現在は……一九四八年から刻まれてきた「終わり」のカウントの五十年目。この年数
は旧約聖書の掟で、すべてのことが清算されるという「ヨベルの年」ともだいたい重なる時期な
のだ。だからといって簡単にそれをカウントアウトにするほど、人類が愚かだとは私は思いたく
ない。しかし一方で、最近のいろいろな悪状況を見ると、人類が衝動的に破滅を選ぴそうだとい
う危惧を持つことも否めない。現に本書の取材の途中、いまの世界のこの惨惜たるデフレ不況を
吹っ飛ばすため、「大きな声じや言えないけど、もうでっかい戦争をやって軍需景気を起こすし
かないね。世界が滅亡しない程度の大戦をね」。
こんな恐ろしい本音を何人かのビジネスマンから私は聞いた。

こうした思いが渦巻いて、状況をより悪い方向へ向けていかないだろうか。ちょうど2000年コン
ビューク危機で、情報も経済も、少なくともある程度は混乱するだろう。そこへつけ込んでテロ
や局地戦が起こり、天便軍団と悪魔たちが本格的に戦い、そこにここ数年の異常な天変地異や環
境汚染のビークが重なってきたら…、そうならないことを私は祈りたい。しかし私の個人的な力
や知恵では、こうなったらもう祈るか願うだけで、これ以上正確に先は読めそうにない。




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