大阪通り魔殺人河上氏日記より(サイバッチ配信転載)

 
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投稿者 一刀斎 日時 2000 年 3 月 19 日 12:38:58:

==========================●OH! CYBER PAPARAZZI●==========================
【サイバッチ!】大阪通り魔殺人犯は河上イチローの"弟"だった[03/18/00]08:50配送開始
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◆配信数:51577◆ HP(登録・解除):
●無許可転載歓迎。ガンガン転載してください。でも、上記URLは入れておいてね
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「日記に書いた文章。とりあえずそのまま載せてもらってもかまいません」。つい先
ほど、河上イチローから1通のメールが届いた。タイトルにあるように、実にショッ
キングな内容である。あれこれいってもうざいばかりなので、そのまま掲載する。


★★☆=====================================================================
特別寄稿
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●大阪の通り魔殺人犯は私の「弟」である(2000.03.18.)

昨日、一昨日の日記、意図的に意味不明にしていたのだが、山崎一幸(めたるま
ん)というバカ(metalman@ninjin.net)が、Radicaというそこそこ購読者数の多
いメールマガジンに、無神経きわまりない記事を載せたため、広く知られること
になった。ほかにもいい加減なことを書いてセンセーショナルにあおり立てよう
というバカが出て来かねないので、黙っているほうがまずいと思い、きちんと書
いておくことにする。

● Mail Magazine[ R a d i c a ]ラディーカ
2000年 3月16日(木) 第631号

[NEWSFLASH]==================================○○●
● 早読みネット情報
------------------------------- http://ninjin.net/
[RADICA] 14日に大阪で会社社長を刺し殺した、通り魔殺人の高
木志朗容疑者が、オウマー(オウムについての情報・グッズなどを
集めるマニア)としてその世界では有名だった、「凄い少年」「里
有美香」と名乗っていた人物だったということがわかった。
http://www.asahi.com/0315/news/national15014.html【河上注:下の記事】
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/5886/【河上注:里有のページ。Radica
配信直後に垢デリ(アカウント削除)】
http://www60.tcup.com/6019/angriff.html【河上注:私のオウムネタ掲示板。悪
用されることを懸念して一時停止中。データは残してある】

【守口市で会社員刺され死亡、容疑者「だれでもよかった」】
14日午後10時45分ごろ、大阪府守口市八雲西町1丁目の路上で、歩いて
帰宅途中だった同市外島町、住宅設備機器販売会社社長、大鞭(おおむち)輝司
さん(58)が、近づいてきた若い男に家庭用の包丁でいきなり刺された。大鞭
さんは病院に運ばれたが、胸など数カ所を刺されており、間もなく死亡した。近
くを歩いていて悲鳴を聞いた同市内の会社員男性(36)が男を取り押さえ、通
報で駆けつけた守口署員が殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。男は「だれでもいい
から、刺したかった」などと供述しており、同署は殺人容疑に切り替え、詳しい
動機などを調べている。
 逮捕されたのは、大阪市旭区生江3丁目、無職高木志朗容疑者(23)。調べ
に対し、「京都の事件(小学2年男児殺害)のように、人を殺したら騒ぎになっ
て、私の言うことを聞いてもらえると思った。包丁は家から持ってきた」と話し
ているという。高木容疑者は現場に「私は神です」などと書いたメモ計8枚を残
していた。
 調べでは、現場の約100メートル先に、高木容疑者のものとみられる自転車
が放置してあった。守口署は、高木容疑者が自転車で現場にやって来て、通行人
を待ち伏せしていた可能性があるとみている。
 守口消防署によると、大鞭さんは右胸、左首、左顔、右目じりの4カ所を刺さ
れたり、切られたりしており、ほぼ即死状態だったという。
 守口署などによると、高木容疑者は数年前に大阪府内の大学に入学したが、3
年で中退し、今はアパートで1人暮らしだった。アパートの管理人(76)は
「ふだんから部屋に閉じこもりがちで、おとなしい青年だった」と話していた。
14日は午前9時ごろ、布製のかばんを持って外出しようとしたので、「どこへ
行くの」と声をかけたが、返事はなかったという。
 現場は、京阪本線守口市駅から北へ約1キロ。松下電器産業本社の西側に広が
る住宅街で、一戸建てやマンションの中に駐車場が点在している。
 大鞭さんの自宅は現場から約500メートルの所にある。近所の人の話による
と、大鞭さんは1995年の阪神大震災後、揺れを怖がった家族のため、3階建
ての一軒家から近くのマンション1階に引っ越してきたという。

何ということだ。私は彼と親しいネット仲間の一人だった。しかし、誤解、ある
いは意図的曲解が広まる可能性があるので、きちんと話しておきたい。といって
も今は概略。詳細はいずれメールマガジン
href="http://member .nifty.ne.jp/~cybazzi/" target=cybazzi>【サイバッチ!】
に寄稿することにする。

まず、オウマーとにはおおざっぱに分けて2種類いる。西村しんじんるいやd5
656、河上イチローのように、オウムネタを本格的に扱っているディープなマ
ニアがいて、これを「元祖オウマー」と呼ぶことにしよう。もう一方には、オウ
ムネタを話す場に何となく集まってきて、そういうネタを話すことに抵抗はない
のだけれど、むしろ仲間と雑談するほうが主となっている人たちである。これは、
かつて「トシ耳」という雑談掲示板に集っていたので、「トシ耳系」と呼ばれる。
今はトシ耳掲示板は存在しない。

里有はトシ耳系の典型的な人物だった。最初は「凄い少年」と名乗っていた。彼
はオウムが云々というより、トシ耳系の人なつっこいオウマーたちが遊んでくれ
るので、その輪の中に入ってきたようだった。

彼は確かに変な奴だった。書いている文章も結構意味不明、というより、背景事
情を知らないとわけのわからない身内ネタを、あちこちの掲示板に書き込みまく
るので、意味不明な掲示板荒らしと思われていたこともあった。どうも、私の掲
示板リンクにある掲示板に片っ端から書き込んでいたようだな。

過去の書き込みを改めて見てみると、結局、自分のページと、親しい人間のペー
ジの宣伝ばかりしていた。で、彼のページも、内容はかなり乏しい(苦笑)。今、
報道を見て、彼が何とかして認めてもらいたかったのだ、というのは切実にわか
る。

その中で、私は彼となぜか親しかった。パソコンの設定がわからないといっては
メールをよこしてくる。クリスマスや正月には、グリーティング・カード発行シ
ステムを利用してメッセージを送ってきた。

なるべく、返信ください。
届いたか、心配なので。。。
あと、この先アドレス変わったら、教えてください。
仲良くして下さいネっ。ちゅぱ>ε¨)

と書いてくる彼からの最後のメールは、1月28日。バレンタインカードは来なか
った。

私は彼から「大師匠」と認識されていたようだ。実際に会ったことはなかったの
だが、彼のページのhtmlをいじってやったこともあった。彼が私の掲示板ページ
を完全にマネしていたこともあった。

彼の「師匠」がハシシという人物である。ハシシは里有と一緒に泊まったことも
あったようだし、電話でもよく話をしていた。ハシシは元出家者で、事件後、脱
会していた。そして、オウマーとしてネット上で活動していた人物である。ハシ
シはもともと宗教に入るくらいだから面倒見のいいところがあって、里有もなつ
いていたようだ。だが、そのハシシが、絶対に戻らないと彼自身思っていたオウ
ムに再入信してしまったのが去年のことである。発表はちょうど1年ほど前だっ
た。私もそれを聞いて、ほとんどあり得ないことが起こった、と思って驚いたし、
一番ショックを受けていたのは里有だったようだ。彼はその件で掲示板に「ショッ
クだ。多分自分が一番ショックに思ってる」というような内容の書き込みをして
いる(正確な文章はそのうち出す)。

里有としてみれば、話し相手がほしかっただけなのだ。宗教にも、あるいはオウ
ムグッズにも興味があったかどうか疑わしい。いや、なかったと思う。「意味不
明のわけわからんことを書き込んでも許してくれる」、という一点のみにおい
て、彼はオウマーであったのだと思う。だから、親友ハシシがオウムに入っても、
彼は相変わらずわけわからん奴のままだった。オウムにも入っていなかったはず
だ。彼はオウムグッズもほとんど持っていないだろう。ハシシにもらっていたら
別だが。

というわけで、里有とオウマーやオウムを結びつけて論じる奴が出てきたら、そ
いつは単なるアホである。さもなくば、センセーショナルなものを煽って売り上
げを伸ばしたいだけの三流イエロージャーナリストもどきである。でなければ、
知ったかぶりをしたがるエセ文化人というやつであろう。

里有の書き込みは変だったが、なぜか憎めない雰囲気があった(こう書くと問題
があるが、最近のライチュウ/ハマカダの書き込みに一脈通じるところがあると
思う)。変な内容だし、自分の掲示板の宣伝ばかり(ときには「見ろ」だけだっ
たり)なのに、なぜか「こいつ、しゃーないな」という目で見られていたように
思う。多分、彼が注目を集めたがっている――そうでなければやってられない―
―ということに、薄々みんな気づいていたからではないだろうか。

世の中には電波系のメールを送ってくる人がけっこういる。私が何かメールをの
ぞき見していると執拗に抗議してきて、あちこちの掲示板にそんなことを書き込
むバカもいた。だが、里有のメールは、変ではあったが悪くは思わなかった。い
や、必ず返信を求めてくる彼に、一種のあやうさというか、返事を出さないとこ
いつ自殺でもしかねないな、という危険な雰囲気があったのは確かだ。だから、
彼のことはいつも気になっていた。だからといってしょっちゅう構っていたわけ
ではないが。

いってみれば、手の焼ける、甘えん坊の弟みたいな感覚だったのだ。その上、大
師匠などと慕われてしまっては、義理と人情の私の意識の中ではほとんど彼を
「舎弟」扱いしていたようである。

その舎弟である彼が、大師匠にも相談なく、いきなりキレてしまった。私は彼が
やったことを正しいとは決して思わない。犠牲者の方とその身内の方々も、意味
なく殺されたことに怒りのやり場もないだろうということはよくわかる。

そして、昨今の風潮では、犯罪被害者の人権を声高に叫ばなければ、あたかも犯
罪者を肯定しているかのような論調が見られるから、彼を誹謗中傷し、バカにす
るのが「正しい」ことなのだろう、多分。すでにそうやっているオウマーもいる
らしい。

だが、里有の味方であり続けたいと思っている。それは、犠牲者の身内の方々と
敵対するということではない。繰り返すが、私は彼の犯罪を決して肯定しない。
だが、彼自身を受け入れてやりたい。里有があんな事件を起こすところまで追い
つめられていったことは、いくら彼を罵って「反省」させたところで、決して解
決されることはない。

今の社会は、やり直しを認めようとしない。一度失敗した者は容赦なく切り捨て
る。犯罪者は、司法的な懲罰(逮捕・勾留・服役)をすでに受けているというの
に、全然関係ない一般の“市民”が「何となく怖い」という理由のみで私的にリ
ンチを加えることが認められている(たとえばマスコミ報道)。犯罪者は、犯罪
のみならず、全人格が否定される。彼という人間の存 在さえも。そんな冷酷無惨
な社会にあっては、彼が大師匠と慕ってくれた私くらい、彼の味方になってやら
なければ、あまりにも悲しすぎるじゃないか(まあほかにもいるだろうけれど)。

おそらく、私はこの文章を書いたことで、世間を敵に回すであろう。しかし、そ
れを私は覚悟した。私は高木志朗の兄貴である。戸籍上は知らないが、任侠の世
界の義兄弟みたいなもんだと思ってもらっていい。彼を攻撃したい奴は私を攻撃
するがいい。だが、被害者の方の身内ならいざ知らず、「犯罪者ならいくら攻撃
・批判してもかまわない」と思っている連中には、徹底的に反撃をくらわす。彼
と会いもしないでいい加減なコメントを出すような精神科医には、貴様のほうが
キチガイだ、と言ってやる。バカなことを書き飛ばすマスメディアは、その誤り
を大々的に公開してやる。

私たちに必要なのは、単に犯罪者を非難し、バカにして日頃の鬱屈をはらし、そ
して「自分はあんな奴とは違う」という自尊心を満たすことではない、断じて。
彼がどうしてあんな犯罪を犯さなければならなかったのか、彼自身の心を受け止
め、そして彼の心の中で、あんな手段を取ったことを間違っていたと思わせるだ
けの環境を整え、そして最終的にはこの社会に融和させていくことのはずだ。

だから、私はここであえて高木志朗の側に立つ。もし、今の社会がやり直しを認
める寛大な社会であったら、私はいちいちこんなことは言わない。もっとも、私
は彼をよく知るオウマーたちがここまでの宣言をしなくても、それはもっともだ
と思う。単に見守るだけでもいいと思う。ただ、手のひらを返すように彼を誹謗
し始めたり、あるいはセンセーショナルにあおり立てるとするならば、そいつは
もはや人間ではない。自称・人間汚物というのがオウマーのならわしだが、いや、
確信犯的汚物ならまだしも、単に自分だけいい子になりたいだけの話だろう。

高木志朗の兄として、私は彼を擁護し続ける。人権も何も関係ない。彼は私を慕
ってくれていた。だから、裏切れない。少なくとも、彼を見捨てるなんてできる
わけ、ないじゃないか。ただそれだけの理屈である。いや、理屈も何もない。

こういう立場をとるには、ちょっと覚悟も必要だった。だから、昨日の歌詞を引
用した。

まとまりがないが、今の気持ちはこんなところだ。もうちょっと整理して【サイ
バッチ!】に改めて記事を寄稿したい。

取材は拒否しない。ただし、超多忙(休みもない)状態なので、できればメール
にてお願いしたい。もしその取材依頼メールの内容が気に入ったら電話なり会っ
てなりして話すかもしれないが、メールでの取材を基本に考えていただければ幸
いだ。


※彼の家族、弁護士さんへの連絡先を知っている方は教えてください。


○Der Angriff「団々珍聞」日記
http://lightning.prohosting.com/~angriff/dexdiary.cgi




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