「ノストラダムス異星人説」のクロケット氏による四行詩解釈

 
★阿修羅♪   

[ フォローアップ ] [ フォローアップを投稿 ] [ ★阿修羅♪ Ψ空耳の丘Ψ6 ] [ FAQ ]

 
投稿者 SP' 日時 2000 年 4 月 25 日 17:29:32:

回答先: ファティマの奇跡 投稿者 SP' 日時 2000 年 4 月 25 日 17:21:16:

同じく『ノストラダムスの極秘大予言』より。


 伝説によれば、ノストラダムスはその死の直前、それまで一度も自分の著作に入れなかった一連の極秘予言を、初めて書き残したという。あまりにも驚天動地の内容だったため、これらの予言がもたらす影響を恐れて、発表に踏みきれなかったらしい。この極秘予言は、王侯たちの目に触れただけで、とうの昔に失われたものと思われていたが、近年になって、当のノストラダムスが死んだ家の地下室から発見された。現在は歴史建造物に指定されているその由緒ある建物の壁をつい先頃補修のため取り壊したところ、内部に封印されていたこの文書が姿を現わしたのである。
 この予言文書の扉ページには、こう書いてある。『第十二巻六十三番』。これまでに発表されている最後の四行詩は『第十二巻六十二番』だ。ノストラダムスは千二百編以上の四行詩を書いたが、未発表部分については、それが広く世間の目に触れることを望まなかったというわけなのだろう。現在判明しているところでは、今回初めて発見されたこの文書は五十一ページから成っている。だが長い歳月のうちに、多くの単語やときには句や節が丸ごと消えていたので、翻訳作業は困難を極めたらしい。現在まで何とか無事だったのは二十一ページ分だが、その中に収められていた予言だけでも、既に知られていたノストラダムスの予言をはるかに上まわる驚異的なものである。(中略)

 次の三編の詩は、イエス・キリストの再臨を取り扱っている。(中略)

 二つめの千年期、王の息子が世紀の変わり目に、
 雷鳴のなか、万人の前に姿を現わす。
 怒り、戦争と疫病の瓦礫、罪。
 魚は長き眠りののち、力を取り戻す。

 これはキリストが“第二千年期の変わり目”、つまり西暦二〇〇〇年に再臨すると、ノストラダムスが告げているように解釈できる。“王の息子”とは勿論イエスだ。彼は激しい雷雨の中を天空から降りてきて、同時に地上の“万人の前に”姿を見せる。
 イエスは明らかに怒っている。なぜなら、既にノストラダムスが予言しているように、その時地上はどこもかしこも大戦争によって荒廃しきっているからだ。
“長き眠りののちに力を取り戻す魚”というのは、カトリック教会がかつての栄光を取り戻すという意味である。その理由は、どうやら聖ペテロが漁師だったためらしい(訳註=ギリシャ語で「イエス・キリスト・神の子・救い主」という言葉の頭文字を綴ると、「魚」となるからという別の説もある)。(中略)

 赤い帽子たちは喜び、ローマはシュロの葉を敷く。
 煙が灰から立ちのぼるとき、無数の叫びが響く、
 争いの断末魔への苦悶から。
 だが、その人はそれを永遠の平和のために終わらせる。

 ノストラダムスはその四行詩の多くで、枢機卿を“赤い帽子”と呼んでいる。“ローマはシュロの葉を敷く”というからには、キリストが再び歓迎されるとしか考えられない。ちょうど最初の時、エルサレムに入城した彼を歓迎して、地面にシュロの葉が敷かれたように。
“立ちのぼる煙”は、争いの終わりと、恐ろしい戦争のために多くの人間が苦しむことを告げている。“その人”とは、無論キリストだ。彼はローマで歓迎され、彼の下で“永遠の平和”が始まる。(中略)

 この四行詩には、政治の革新と、すべてのイデオロギーを統合した単一政府による、新しい世界統治の様子が書かれている。

 天空から来た新指導者が人々をひとつにし、
 すべての党派は滅び、新たに生まれ変わる。
 高位聖職者は喜んでより高き支配に従う。
 天使の喜びの姿が見え、赤い男は底無しの穴で消滅する。

“天空から来た新指導者”とは、イエス・キリスト以外ではありえない。彼が世界の支配権を握ることになる。共産主義と民主主義の別は消え失せ、新しい形態の政府が神の下で全世界を統治する。ローマ法王庁もそのことを認め、今や地上の王座を占めた神の子に従わざるをえなくなる。(中略)
“底無しの穴で消滅する赤い男”とは、共産主義かもしれないし、もしかしたら魔王サタンのことで、さしものサタンもついに善の力に打ち負かされるのだとも考えられる。(中略)

 四行詩の中には、ノストラダムスが天空の奇妙な現象に気づいていたことを示すものもある。彼が実際に未確認飛行物体を目撃したのは明らかだ。(中略)

 尾のない彗星群が天空に満ち、音もなく飛ぶ。
 頻発するパニック。申し出がはねつけられ、尾のある彗星が、
 ミツバチたちを従えて飛び、死に、国家元首たちは、
 途方にくれる。砂のサインはだれからも顧みられない。

“尾のない彗星”とはUFOである。空がUFOの大群でいっぱいになれば、間違いなく人々の間にパニックが起きるはずだ。“はねつけられる申し出”とは、宇宙からの訪問者が人類に何か−−知識、心の平和−−を与えようとするのに、我々がそれを拒むことを意味しているのだろう。この天空ショーが見られる年は、大きな彗星がやってくる時期に違いない。しかも、この彗星には尾がある。この彗星は、ノストラダムスが“ミツバチ”と呼ぶUFOでいっぱいの空を駆け抜けるのだろう。彗星は、この大予言者がいうように死にはしないが、宇宙の彼方に飛び去り、その軌道を進み続けるだろう。
 恐らく地球の指導者たちは、異星宇宙船の示威行為になすすべもない。だから、“途方にくれる”ことだろう。(中略)

 サルヴァーが飛び、新しい都へ休息にやってくる。
 内部の存在に憎しみが燃えさかり、戦線が形作られる。
 疫病の恐怖が真実を覆い隠すとき、
 三人の指導者が偽の脅威にひそかに団結する。

 この場合のサルヴァーとは“盆”のようなもの、つまりUFOである。これは宇宙人と地球人たちとの最初の公然たる接触を意味するものと思われる。そして、地球人は異星人に対して“憎しみ”を抱く。ノストラダムスは、憎しみは酷い恐怖に変わることがあると承知していた。宇宙船内部の異星人から病気をうつされる恐れがあると人類が抗議する、という形で、彼は人類の恐怖を表現している。正直な話、宇宙人は恐ろしいというのが人類の本音だから、我々を“内部の存在”から守るために、軍隊や警察や州兵軍が出動するのだ。
 この詩を解釈すると、UFOは何千人もの人間が見守る中、ニューヨーク市(新しい都)に着陸するらしい。“内部の存在”は、間違いなく別の惑星からきたものだ。こうした派手な遭遇の結果、“三人の指導者”恐らくアメリカ大統領、ソ連、中国の指導者が密かに話し合って宇宙からの侵略に対する軍事同盟を結ぶ。しかし、大予言者は、この脅威に対する反応は茶番劇にすぎないといっている。(中略)

 二十足す二掛ける六のとき、天空の知識が
 意気揚々と惑星を訪れ、病気、疫病、飢餓が消滅する。
 ローマは救われる魂に歓喜し、学者は畏怖して微笑む。
 占星術は認められ、科学の新時代が始まる。

 この計算は簡単だ。“二十足す二掛ける六”とは、西暦二〇一二年である。宇宙からきた存在から知 識を授けられ、我々はよりよい世界を築くことができる。こうして得た知識が、病気や疫病や飢餓に打ち克つ力となるのだ。おかげで、キリスト教に改宗せずに迷う魂も救われる機会が、すべての宗教の信者たちに与えられるので、教会は喜ぶだろう。
“学者は畏怖して微笑む”というのは、科学者、研究者、医学者が、宇宙人に教えてもらった知識に驚くことを意味する。占星術はもはや科学的事実と迷信の狭間をさすらうことなく、まともな科学の一分野として“認められる”。また、ひょっとして、現代科学の教義の多くが必然的に捨て去られ、新しい知識にとって替わられるのかもしれない。(中略)

 流血と争いのない革命。
 不運な混乱にある男たちが完成を目指す、
 その知識の限界を超えて。失敗、ついで高揚。
 地球の諸力は雲の上の新たな力に屈服する。

“流血や争いのない革命”とは、産業革命に類似したものに違いない。つまり、我々みんなが慣れ親しんでいる事物を革命的に変革する方法の出現ということだ。予言者がいう“男たち”とは、まぎれもなく、解決を求めて失敗する科学者たちだろう。だが、幸いにも彼らは、何であるにせよ、その研究に成功して、意気揚々とした気分になる。
 ノストラダムスは、“地球の諸力が屈服する”といっているが、これは何をさすのだろう。磁力か、それとも重力か、あるいは気象現象のことか? 唯一のヒントは、“雲の上”という言葉にある。この言葉をじっくり検討すると、予言者は新しい旅行手段の話をしているように思えてくる。恐らくプロペラやジェットの推力を必要とせず、重力を無効化するものだろう。この重力制御装置は、恐らくUFOが使用する装置に似ているだろう。(中略)

 ミツバチたちが刺す、雷鳴と稲妻のなかを。
 混乱、恐怖、畏怖。天が民衆に不吉な知らせを送るとき、
 魚は震え、もろもろの政府は奇妙に押し黙る。
 東と西は暗くなる。

 これは宇宙戦争だろうか? 恐らくそうだ。だが、戦うのは何者だろう?“ミツバチ”は本当にUFOなのか? それともアメリカの宇宙船が、他国の宇宙船と交戦するのだろうか? 見当もつかない。ただ空中で何が起きるにしても、地上にいる我々もそれを目にすることができる。“雷鳴と稲妻”とは、ある種の武器だろう。(中略)

 新しい種族が感謝のなかで降臨する。
 天の大火はパリの貴婦人を新たに輝かせる。
 王が森の小道を整え、召使は指導者たちとの議論に
 忙殺されて失敗する。西は快く受け入れる。

 ノストラダムスが“降臨する”という言葉を使っていることから、“新しい種族”(宇宙人)が宇宙から地球にやってくることがわかる。(中略)
“パリの貴婦人が新たに輝く”というのは不可解な詩句だが、自由の女神がフランスからアメリカに贈られたもので、その輝きは全世界のすべての人々を照らしていることに思い至れば、謎は解ける。(p12-25)


 悪疫の波によって生じる大飢饉が、
 北極一帯を長雨で覆いつくす。
 サマロブリン(Samarobrin)は半球から百リーグ。
 彼らは法律もなく、政治を免ぜられて生きる。      (第六巻五番)

 この四行詩は、北極上空二百七十マイル(百リーグ)に滞空している宇宙船が酷い疫病を広めることを示している。サマロブリンという言葉の意味は明らかでないが、ノストラダムスは恐らく宇宙船という意味でこの言葉を用いたのだろう。そして、いうまでもなく、宇宙船内の異星人は法律も政治も免ぜられているにきまっている(訳註=訳者としてはサマロブリンから、サブマリン〈潜水艦〉を連想する。だとしたら、著者とは全く異なる解釈も成り立ちそうである)。
 異星人が疫病を広める場所を北極に決めるのは、間違いなく、この地方の人口密度が低いからである。自分たちの忠告に耳を傾けなかったらどうなるかと人類に警告するために、宇宙人は北極を選んだのだ。(p59-60)


…ノストラダムスは敬虔なカトリック信者だった。彼の未来透視には、しばしば宗教的題材が取り扱われている。(中略)この新しく発見された予言では、聖母について驚くべき事実が明かされているのである。

 高みから転落したいにしえの女が、
 ふたたび群衆の前に現われ、崇拝がよみがえる。
 恐ろしい警告。拒絶された国。三人の幼児が
 霧のなかに現われた。前兆を封印するため出現する。

 ノストラダムスはいつもの謎めいた言い方で直言を避け、“いにしえの女”が聖母マリアだとは明言していない。(中略)“崇拝がよみがえる”というのは、中世に非常に盛んだったマリア信仰が再び広まることを意味している。この予言を証明するように、この十年間に聖母マリアが多くの場所に出現しているという報告がある。なかには、ソ連に現われたという例さえあるのだ!
 聖母マリアは、我々にもっと正しいキリスト教徒になるよう“警告”し、天国にいる彼女の息子が人類同士の醜い行状に怒っていると告げる。聖母が“拒絶”する国というのが、無神論的姿勢をとるソビエト連邦であることは明らかだ。
 聖母マリアは、一九一七年ポルトガルのファティマで三人の幼子の前に現われたが、その年ロシアは彼女にとって悩みの種だった。当時は、ロシア革命が起きてから一年もたっていない頃で、共産主義者たちが権力を握り、あの宗教的な国を神のいない帝国に変えつつあった。(中略)

 彗星が去り、魚はその片腹を見せて浮かぶ。
 異教徒は喜び、罪は勝利し、サタンの業は成就する。
 王の母は蒼白き頬に涙を流して眉をしかめ、
 疫病は思うがままに全土を支配する。

(中略)“魚”は、カトリック教会である。法王の権力が奪い取られるか、経済状態が悪化して財政危機のために教会が落ちぶれるのかはわからない。ただ言えるのは、カトリック教会はその資産を分散投資しているわけではないから、教会の手形を保有する金融機関の破産は、とりもなおさず教会それ自体の破産を意味するということだ。
 二行目を見ると、世界がかつてないほど罪に汚れて、善と悪の永遠の戦いは悪の勝利となることがわかる。聖母マリアは再び出現し、世界が彼女の息子を捨てたので、眉をひそめ、涙を流す。恐らく、“疫病”という言葉は文字通りの意味ではないだろう。多分、ノストラダムスの真意は、悪が疫病のようにはびこるということだ。(中略)

 夜が昼となり、随所に大いなる恐怖。
 警告は的中し、女は復讐を求める。
 シシリーとディジョンとローマの大鳴動。激しい不安。
 邪神がへつらうとき、方々の都市で血が流される。

 どうやら何かの原因で、夜が昼間のように明るくなるらしい。核爆発だろうか? 何者かが警告するようだが、ノストラダムスが“女”といっているから、それは聖母マリアかもしれない−−もっとも、救世主イエスの母親が復讐のために何かするとは思えないが。この予言にはフランスとイタリアの両国が関わっている。仏伊両国は“大鳴動”を経験するとされて いるが、これは地震のような物理的な鳴動だろうか、それとも政治的あるいは社会的鳴動なのだろうか?
“邪神がへつらう”という言葉は意味不明だ。“方々の都市で血が流される”というのもやはりわからない。問題の出来事が実際に起きるまで、この詩の意味が完全に明らかになることはないだろう。(中略)

 戦争の兆しが頻発し、各国は震撼する。
 いにしえの女は至るところで平和を嘆願し、群衆は畏怖する。
 九十足す三の年に動乱が起こり、強力な戦士たちが拳を振りまわす。
 アノー(Anoh)は無為に水平線を探す。

 九十足す三という年代は、一九九三年を意味するのかもしれない。その時、不気味な“戦争の前兆”に、世界各国が脅える。実際に戦争が起こるかどうかはわからないが、我々の解釈では、“いにしえの女”つまり聖母マリアが、世界中のあらゆる場所で同時に出現するらしい。“至るところ”という言葉が鍵だ。
 どうやら、マリアのこうした行動は、荒んだ世界に安らぎを取り戻すことを目的としているようだ。人々は幻に畏怖するが、“強力な戦士たち”(指導者たち)は、あいかわらず互いに脅しあい続ける。
 最後の一行は字謎で、ノア(Noah)と解読できる。ノアは箱船に乗っていたとき、陸地を見つけるために鳩を放った。彼が水平線に目をこらしていると、鳩がオリーブの小枝をくわえて戻ってきた。それは鳥が陸地を発見したことを意味していた。今日ではオリーブの枝は平和のシンボルになっている。この四行詩では、ノアは“水平線を探す”が徒労に終わる。(中略)

 慈愛の教団の三人の黒衣の女がまず衝撃を受け、
 彼女たちに似た存在から祝福を受ける。
 秘密は三たび語られるが、三人を除いてはだれも未来を見られない。
 秘密を明かす者はすべて痘瘡を患う。

“三人の黒衣の女”とは、修道女に違いない。彼女たちはいつも黒い修道服を着るからだ。普通の女性でないと考えるもう一つの根拠は、“慈愛の教団”−−多分愛徳修道会−−に属し、自分たち自身に“似た存在”から祝福を受けることである。この人物は、どうやら聖母マリアらしい。三行目によれば、マリアは修道女たちに三つの予言を告げるが、それと同時に、神を除けば“誰も未来を見られず”、神もその知識をごく少数の者にしか授けない、と修道女たちに念を押す。次にマリアは聞き手に、今耳にしたことは決して人に明かすなと命じる。この最後の行は、謎そのものだ。マリアがなぜ三人の修道女に秘密という重荷を負わせてから、他人に語るなと命令したのか、その理由は全くわからない。正直なところ、最後の行は我々の解釈が間違っているのかもしれない。(p26-37)


…時の終わりを予言する四行詩でも、世界が文字通り終末を迎えることを意味するわけではなく、ただ世界が劇的な変化をとげすぎて、我々の知るものとは似ても似つかないものになる、というほどの意味である。ノストラダムスは、この詩でそうした事態を告げている(第一行は抹消されていた)。

 −−−−
 闇が降りる。大いなる蝕。北と南が替わる。
 戦争と自然は手を結んで、平和に敵する。
 天の大虐殺が血を岩に雨と降らし、われらの顔が切り裂かれる。

(中略)日蝕が起こり、大地は暗くなる。そのうえ北極と南極が逆転し、そのため、至るところで恐ろしい気象異変が発生する。戦争だけでも大変なのに、自然が地球上に巨大地震を頻発させるので、事態は一層悪くなる。“天の大虐殺”とは、核爆発以外ではありえない。何百万人もの人々の血が流される。
“われらの顔が切り裂かれる”とは、地球の表面が劇的な変化をとげるということに他ならない。(p40-41)


 平安の終わるとき、大地震が激しく震え、
 人の満ちた大いなる劇場は、廃墟と化す。
 空気、空、大地は黒ずみ、混乱し、
 無神論者は神と聖者たちに嘆願する。

 第二次世界大戦中、前線の米兵たちは、よくこんな文章を家族たちに書き送ったものだ。「たこつぼの中に無神論者はいない」と。つまり、追いつめられて命の危険にさらされると、誰でも突然、神を信じるようになるのである。

 世界終末の謎を握る数字“七”

 ノストラダムスは、二編の四行詩で、真のこの世の終わりについて記している。どちらの詩にも、“七”という数字が出てくる。

 大いなる数七の革命において、それは起こる、
 ヘカトゥームの競技のとき。
 大いなる千の年から遠からずして、
 死者が墓から起き上がる。

 この詩は、聖書の世界終末の記述にかなり忠実に従っている−−“死者が起き上がる”という箇所に。だがそんな事件が起こるのは、教会が象徴的な勝利を収めてからだ。最後の審判ですべての死者が復活するのは、雄牛百頭を神に捧げる古代ギリシャの儀式ヘカトゥーム、つまり大虐殺が行なわれた後である。
 勿論、ここでいうこの世の終わりとは、人類が地上からいなくなることを意味している。
 既に公表ずみの次の四行詩では、もっと明確である。

 月の統治が二十年つづくと、
 別の月が七千年間支配する。
 そののち太陽が力を失うとともに、
 わが予言は成就し、終わる。              (第一巻四十八番)(p44-46)


 大いなる星が七日間燃えつづけ、
 雲が太陽を二つ出現させる。
 大司教が住居を変えるとき、
 大きなマスチフ犬は夜通し吠えつづける。        (第二巻四十一番)

(中略)“七日間”も空中にとどまっていることができ、太陽と見まごうほどまばゆく輝くものといえば、他の惑星からやってきた宇宙船としか考えられない。このUFOは、大戦争がまもなく勃発するぞという人類に対する警告かもしれない。あるいは、それを観察にきたとも考えられる。(中略)

 諸世紀の大いなる周期が新たになるとき、
 人類の大いなる災厄ののち、さらに大きな災厄が近づく。
 血、ミルク、飢餓、戦争、病が雨と降り、
 空には、火花の尾を引く炎が現われる。         (第二巻四十六番)

(中略)恐らく彼が描写したのは、地球の大気圏を猛スピードで離脱しようとするUFO、あまりのスピードに“火花を尾のように引いて”いる宇宙船なのだろう。この出発は、宇宙船による地球観察の終了を示すのかもしれない。要するに、この第三次大戦後の荒廃と飢餓の凄まじさは、どんな異星人にも人類を、研究の価値すらない救い難い野蛮人と考えさせるほどなのだろう。あるいはこの予言は、多くのニューエイジ霊能者やUFOコンタクティー(会見者)が主張するように、破滅のまさに直前になって人類の一部を救出しに他の惑星からやってきた救援船について述べているのかもしれない。(中略)

 一九九九年七の月に、
 空から恐怖の大王が降りてくる。
 彼はモンゴルの大王を蘇らせ、
 その前と後、戦争が幸福に統治する。          (第十巻七十二番)

 ノストラ ダムスの研究家の大多数の意見は一致している。この予言は、世界は千年紀の終わり、つまり西暦二〇〇〇年に滅びる、と告げているというのだ。ノストラダムスの時代には、千年紀の終わりは常に恐ろしい災厄が起きると考えられていた。この点に関してノストラダムスを非難することはとてもできない。興味深いのは、“恐怖の大王”という表現である。一体、誰が空から降りてくるというのだろう?
 初めて宇宙からやってきた異星人が、とりわけ衆人環視の中を降下してパニックを巻き起こしたりすれば、なるほど恐怖の大王と呼ばれてもおかしくない。
 この恐怖の大王は、どうやらモンゴルの大王を蘇らせることによって、第三次世界大戦を起こすらしい。だが、モンゴルの指導者を、文字通り死から呼び戻すとは考えられない。恐怖の大王がアジアの指導者を刺激して、西洋との戦争に走らせる、というのがこの描写の意味である。“その前と後、戦争が幸福に統治する”という表現はうまく解釈できない。(中略)
 とにかく、空から降りてくる恐ろしい人物は、異星人でしかありえない。いかなる人間にも、それほどの恐怖と戦慄をもたらすことは不可能だからだ。(中略)

 大いなる七の数字が成就する年。
 殺戮の試合のとき、それは出現する。
 大いなる千年期の時代からは遠からず、
 そのとき死者が墓から現われるだろう。         (第十巻七十四番)

 なかには、“大いなる七の数字”とは一九七〇年代末を表わすと考える研究家もいる。だが私が本書を執筆している現在、大規模な殺戮ゲームが起こることもなく、既に一九八〇年代に突入している。(中略)
 予言は、“一九九九年七の月に、空から恐怖の大王が降りてくる”と言っている。この年に世界規模の革命が起き、既存の社会秩序が凄まじい大変動に見舞われる、というのがこの詩句の意味である。
 ノストラダムスが〈ヨハネの黙示録〉に隠された極秘の神秘知識に通じていたのは明らかである。これを考えに入れれば、“黙示録の獣”という表現の背後に隠された深い意味を説き明かすことができる。ヨハネの黙示録十三章十八節に、パトモスのヨハネがこう書いている。「ここに智恵が必要である。賢い人は、獣の数字にどのような意味があるかを考えるがよい。数字は獣を指している。そして、数字は六百六十六である」(新共同訳)
 666をひっくり返せば、999になる。また、H・G・ウェルズを初めとするSF作家が描いてきた異星からの侵略にも、注目する必要がある。興味深いことに、大予言者の詩句は“その前と後、戦争が幸福に統治する”と訳されることもあれば、“その前と後、火星が意のままに統治する”と訳されることもある。後者のほうが意味が通る。(中略)
 マッカーサー将軍は、軍役から引退する前にウェストポイントの陸軍士官学校で行なったスピーチで、いつの日か人類も惑星間戦争に参戦するだろうと予言した。(p126-135)



フォローアップ:



  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。