情報と行動の関連性について(私見) その2

 
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投稿者 たかのいつお 日時 2000 年 5 月 09 日 01:33:03:

回答先: 情報と行動の関連性について(私見) 投稿者 たかのいつお 日時 2000 年 5 月 03 日 08:08:41:

掲示板で、(● ●)さんから質問がありましたのでそれに対する回答(私見)です
取り急ぎ書いたため文章が乱れていますがその点、ご了承ください。

>1)凶悪事件に及んだ者の脳の一部に器質的損傷が見
>られるケースが少なくない、とは、ゲームなど残酷な
>イメージの導入によってますます過度な興奮の学習的
> 習慣化を招き、その結果として顕著な器質的損傷にま
>で至ったのか、それとも、体質や幼児体験などによっ
>て既に脳の一部の損傷度が強いために、残酷なイメー
>ジ情報のインプラントが本人に、より暴力的かつ破滅
>的な選択を促したのか、の「卵ニワトリ論」は、どち
>らが主な傾向と言えるのでしょうか。


これについては私は何も判断できません。申し訳ありません。
(推測はいろいろしましたが、それぞれに反証が多く出てきたので)


>偏食Ca摂取不足に由来するという、マジギレガキマ
>ジ怒鳴る現象は、脳の器質的損傷に対しても原因を共
>有すると言ってよいのでしょうか?


単なる偏食Ca摂取不足等の要因は、
「影響」は大いにあると思いますが「根本的なもの」ではないと思います。

これは次のようにたとえられます(あまり的確な比喩でないかもしれませんが)。

ある人が、知らない場所に出かけようとしたとします。
その場合必要なものは、地図と食料でしょう(かなり大雑把ですが)。
そこで食料が貧弱だったり、途中でなくなったりしたら、目的地途中で体力不足で到着できないでしょう。しかし、いくら食料がたくさんあったとしても、もし地図がいい加減だったら目的地には到達できないでしょう(「誰かに聞けばいいよ」と言うのはこのたとえの場合、論旨が違いますので・・・)。

つまり「Ca等の栄養素その他」がここでいう「食料」で、「外的情報」が「地図」に相当します。

栄養素等の欠如で、精神的に不安定になることは大いに考えられます。しかし、その時どのような行動に出るかは、やはりその人がどのような情報をそれまで取り入れ続けてきたかで決まるのではないかと思います。

実際、摂取栄養バランスが悪く、調子を崩している人に接してみても、暴力的なものを否定する教育(総合的な意味での)をされている人は、「いらいらしたりするがそれを外に出してはいけない」と、なんとか自制を効かせているパターンが多いです。

この栄養バランスの崩れなどによる精神状態の悪化も、形こそ違え、本質的には、空耳500.htmlで書いた「窮地に追い込まれた」状態と同類と考えています。つまりそこで、今までの情報の蓄積が現出するということです。


>2)殺人暴力の仮想現実情報は、「健常」ないし精神
>の均衡を崩しかかった人の「欲求不満」の解消に有用
>だ、という殺人暴力ゲーム善玉論が存在します。 それ
>では、殺人暴力の情報を導入する事による二次的情報イ
>ンプラント効果については、やはり常に無視すべきでし
>ょうか。 (中略)殺人暴力ゲームだけでは破壊衝動そ
>のものを否定しないし、心の闇に温存されている領域
>自体に対する解決策だとは思えませんが。ということ
>は、表向き「心が癒やされた」に見えても、その人の
>人格自体に潜む攻撃性と残虐性は、ゲームをするたび
>に逆にどんどん成長してしまわないのだろうか。 


そのような発散は「欲求不満」の根本的解消にはならないと考えています。
一時的に発散した場合、そこで爆発的エネルギーはなくなるでしょう。

しかし、性格的な傾向はいっそう強化されると思います。これはパブロフの犬の原理と同じで、Aという条件が生じたときBという反応を示す、という傾向がどんどん強められていくものと考えています。

つまり、
「自分が敵と思う対象や、不快な事象に出くわしたときにはそれを攻撃、排除すればいい」という傾向が増強されるというわけです。

話は少しそれますが、
一般的に、暴力的行為とは上記の「爆発的エネルギー」だと思われがちですが、私は「エネルギー」+「精神的な怒り」が暴力であると思っています。単に「エネルギー」だけの場合、それが即破壊的行動にはならないと思います。「エネルギー」はあくまで「エネルギー」であって、そこにどのような意識(情報によって構築されたもの)が乗っかるかによって行動が決定されると思います。心理学でいう「昇華」等は、「エネルギー」が「精神的怒り」以外のものに結びついたときの一例だといえるでしょう。(ついでにいうと性的衝動というものも「エネルギー」+「性的対象への欲求」であると考えます)


>そういう癒やし効果を得る為には、そんなに醜い殺人
>破壊情報でなければならないのか、それ以外に効果的
>な治療選択肢というのは存在しにくいのか、


これは存在すると思っています。非常に簡単に言ってしまえば、暴力肯定と逆の情報に多く接するという方法です。(あまりご期待に添えない答えなのかもしれませんが)

逆の情報というのは何かというと、
「暴力によって、他人にどのような不利益を与えるのか、暴力を人になすということは自分がそれ相当の暴力を受けてもよいという許可証を他人に発行していると同じである、暴力を受けた場合自分がががどのように苦しむのか」等の内容です。

しかしこれは時間がかかるので即効性は望めません。なぜならば今まで、暴力肯定を長くしていた人の場合、その情報がかなり入っているます。それを変えるには相当の時間その情報に接する必要があるからです。

また、その人がそのような情報に接することを厭う場合も時間がかかります。なぜならば、情報というものは、好んで入れているときと、いやいや入れているときとでは同じ回数でも根付き方に差が出るからです。
これは好きな曲はすぐ覚えるけど、嫌いな教科の内容はなかなか記憶できないということでもわかるかと思いますが

(即効性のある方法もあることはあるのですが、あまり一般的でないのでここでは書きません(ヒントとしては、「爆発的エネルギー」を特殊な方法で変換してしまう方法とでも言っておきます・・・)

また、
必要によっては上記の逆情報を入れる方法を行いながら、その苦しみを「考える」だけでなく実体験することも、他人の苦しみの理解には大きくつながると思います。(これは私の経験上けっこう効果があると思っています)

といっても人に「殴ってくれ」と頼むわけではありません。そんなことしたら刑事訴訟ものですから。また逆に「おまえに苦しみを教えてやろう」とかいってみんなで誰かをいじめるというのも言語道断です。誤解されませんように・・・。

(余談:「マインドコントロールの拡張」(第三書館 1995)のP185,P225に電磁波による「感覚電送」のことが少し書いてあります。この技術が完成、普及したらもっと他人の苦しみを知るいい手段になる のでは?と思います。
でもこれがゲーム機に付いて、殴られたときの痛みとかを、バーチャル感覚で体験できるようになったらそのソフトは売れないかもしれませんね)




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