H5.CIA研修報告(続き)

 
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投稿者 野田敬生 日時 2000 年 6 月 01 日 17:03:02:

              情報分析研修に参加しての所感
                                              総務部審理課
                                              羽藤 良明
  私自身の語学力不足もあって、必ずしも研修内容を十分に理解したとは言い難い面があるが、私の限られた理解と見聞した範囲で印象的であったことは、次のとおりである。
1  「群盲、象を評す」ことを恐れず敢えて言えば、本研修(講師の講義・演習、CIA本部訪問、関係者との懇談)を通じて強く感じたことは、
@  CIA、当庁とも、情報分析の手法、過程、枠組の点で、基本的には大きな差異はないこと
A  この意味で、当庁の分析業務に自信をもって良いこと
B  情報分析の優劣・成否は、究極的には分析官個人の能力、資質にかかっていること(情報分析の過程でコンピューター等の様々なハード機材を用いることはあっても、最終的な判断・結論はソフトすなわち人間に依存する。)
である。
2  以上のうち、特にBのヒューマンパワーの重要性を強く感じたが、その理由は次のとおりである。
(1)  今回の研修の重要テーマの1つは、情報分析の手法、特に分析レポートの作成方法であった。これについては、レポートの読み手(大統領、政府高官など)は多忙であることを常に念頭に置き、出来るだけ簡潔で短いレポートを作成する必要があること、このためには、必ずレポートを一定の形式(詳細は前掲の分析報告書参照)に基づいて作成せよというものであった。言わば、レポートの書き方の”マニュアル””公式”を徹底的に叩き込まれた訳であり、それ自体有益ではあったが、実際の業務においては、この”公式”を現実の分析にいかに当てはめていくかという応用問題の連続であり、結局、分析業務の成否は分析官1人ひとりの資質や能力のレベルアップの問題に帰着するように思われた。要するに、”マニュアル””公式”を運用する人間の問題が肝要であろうと思われた。
(2)  CIA本部を訪問した際にオペレーションセンターなるものを見学した。これは、CIAが集めている情報(民間のデータバンク等による公然情報及びCIAが独自に収集した非公然情報)の全てが、リアルタイムで先ずここに入るという”情報の窓口”であり、かつ、集まった諸情報のうち必要なものだけを選別して、庁内の関係部局に通報するという”情報のろ過装置”の機能を併せもつ、CIAの心臓部とも言うべき部署であった。具体的には、世界を5つの地域に分けて、小型テレビ大の画面に映し出される情報を24時間体制でフォローしながら必要な情報を選別して通報するというシステムであった。驚いたのは、この業務の担当者は1地域につき僅か1人(5地域で5人)に過ぎず、この少数の担当官が自分の五感に頼る手仕事に近い型で世界各地から集中する諸情報の取捨選別作業を行っていることであった。極端に言えば、仮に、当該担当官(うち3人は女性であった)が必要な情報を見落とすことになれば、関係部局における情報分析等に重大な影響をもたらしかねない訳であり、この意味でこの部署は非常にハードであるとの説明であった。
  世界各地の情報が集中するCIAのことであるから、大型コンピューター等の科学機材を駆使するなどして情報の選別・処理を行っているであろうと予想していた私にとっては、このように人間の手仕事に近い原始的な形で、しかも僅か5人の小人数で行っている様子を目の当たりにしたことは非常に驚きであったと同時に、情報分析・処理の基本的な部分においては人間の認識能力に依存していることを垣間見せられた感じがした次第である。
3  以上、やや独断に過ぎる嫌いもあるが、強く感じたことを思いつくままに記した。
   なお、CIAの職員は、博士号を有する者、退役軍人、民間からの転職者、様々な分野の学部専攻者などバラエティに富む構成となっており、女性職員も多いとのことであった。これら職員の旺盛な活動の根元にあるものは何かとの質問に対する回答は「プライド」の一語であった。
   当庁とCIAが置かれている立場は異なるものの極めて印象的な言葉であった。
以  上



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