ローマ法皇を招請せず。宗教対立で儀礼より国益 露大統領
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投稿者 倉田佳典 日時 2000 年 6 月 07 日 18:14:47:
06/07 16:02 宗教対立で儀礼より国益 ロ大統領、現実主義発揮 外信74 #01
【ローマ7日共同】六日にイタリア訪問を終えたプーチン・ロシ
ア大統領は五日のローマ法王ヨハネ・パウロ二世との会談で法王の
ロシア訪問を招請せず、外交儀礼よりもカトリック教会とロシア正
教会の宗教対立の現実を反映したプーチン流の現実主義的な国益重
視外交を印象づけた。
宗教上はロシア正教側が招待しないうちは法王念願の訪ロが困難
なのは明らかだが、ゴルバチョフ、エリツィン両氏の歴代首脳とも
バチカン訪問の際には法王の訪ロを招請していただけに、波紋は大
きい。
六日付のイタリア各紙は「招待しなかったことは驚きだ」「クレ
ムリンの新しいツァーリ(皇帝)は正教会のニエット(ノー)に従
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わざるを得なかった」などと一斉に論評した。
(続) 000607 1602
[2000-06-07-16:02]
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06/07 16:03 宗教対立 外信74 #02
これに対しロシア正教会側は「賢明で責任ある行為」と歓迎。大
統領は国益追求路線を宗教問題でも貫いたと受け止められている。
宗教対立の和解に向け活発に外遊する法王が訪れていない大国は
ロシアと中国を残すだけ。ロシア正教の総主教アレクシー二世と会
談すれば、東西教会に分裂した十一世紀以降初の法王と正教最高指
導者の対話となるが、正教会側はウクライナ西部での教会の帰属論
争などを背景に法王招待には反対したままだ。
大統領は六日「双方の議論に邪魔をすべきではない」と説明した
。しかしANSA通信によると、大統領は「旧ソ連時代の共産党支
配で弱まった正教会は競争を恐れている」などと語り、正教会を保
護しようとする気持ちをにじませた。
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(了) 000607 1602
[2000-06-07-16:03]
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