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投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2000 年 7 月 11 日 19:18:32:
2000.07.11 Web posted at: 5:57 PM JST (0857 GMT)
この夏米国では、ＣＢＳテレビでオンエア中の、他人の生活をのぞき見る趣旨の番組２本が人気を集めている。特に水曜夜８時からの「サバイバー（“Ｓｕｒｖｉｖｏｒ”）」は、ＡＢＣの人気番組「“Ｗｈｏ Ｗａｎｔｓ ｔｏ ｂｅ ａ Ｍｉｌｌｉｏｎａｉｒｅ”（日本では「クイズ＄ミリオネア」（フジテレビ系毎週木曜日１９時）としてオンエア中）」を抑え、現在視聴率１位を独走中。
５月３１日からスタートした番組「サバイバー」は、南シナ海の無人島に１６人の一般人男女を集めてサバイバル生活をさせ、３日ごとの参加者同士の投票で一人ずつ外していき、最後に残った人が１００万ドル（約１億５００万円）の賞金を獲得するという内容。すでに今年の３月に３９日間かけて撮影は終了している。現在は、３日ごとの様子を１時間に編集した内容が毎週放映されている。全１３回で先週までに６回が放映された。
「サバイバー」は、２年前スウェーデンで放映された「ロビンソンの冒険（“Ｅｘｐｅｄｉｔｉｏｎ Ｒｏｂｉｎｓｏｎ”）」という番組の米国版。参加者が何もない無人島で食べ物の確保や寝床を作る様子をカメラで追うほか、知らない者同士がいかに無人島で集団生活をしていくかを視聴者がのぞき見るという内容が受けている。しかし、スウェーデン版では、最初にメンバーから投票で外された男性参加者が１カ月後に自殺し、論議を呼んだ。
４日、ＣＢＳ番組「ビッグ・ブラザー」の一軒家へ入る前、家族へ手を振る１０人の参加者。
一方、同じくＣＢＳで５日から放映が始まった「ビッグ・ブラザー（“Ｂｉｇ Ｂｒｏｔｈｅｒ”）」もオリジナルはオランダの番組。こちらは一軒の家に一般から公募した１０人の男女を集めて住まわせ、外部から遮断された生活の様子を２８台のカメラ（マイクは６０本）で２４時間撮影し、週５日（月、火、金は３０分番組に編集したもの。木は生放送。土はその週のダイジェスト版）夜８時から放送している。
「ビッグ・ブラザー」では２週間に一度、参加者同士でグループから外して欲しい人物２人の候補を決め、視聴者による電話とインターネット投票で２人の内どちらを外すかを決定する。最終的に残った人には５０万ドル（約５２５０万円）の賞金が贈られる。
ＣＢＳスタジオ・センターの駐車場スペースに建てられた一軒家は、広さ約５４０平米。寝室２部屋、バスルーム（シャワーとトイレが一つずつ）、キッチン、ダイニング、リビング各１部屋を見知らぬ者同士１０人でシェアする。狭い庭では自分たちで食べる野菜を育てなければならない。３カ月間テレビ、電話、ラジオ、新聞も一切無い中、全ての行動、言動がお茶の間の視聴者にさらけ出される。
昨年放映されたオランダ版「ビッグ・ブラザー」は、他人の生活をのぞき見る悪趣味な番組として大きな批判を浴びながらも、平均視聴率３０％という爆発的な人気で社会現象にまでなった。番組中に参加者同士のカップルが誕生する様子がお茶の間で放映され、一躍国民的人気者になった人もいる。ドイツ版、スペイン版もすでに放映されている。
番組の著作権料として推定２０００万ドル（約２１億円）を払ったとされるＣＢＳの社長レスリー・ムーンヴェス氏は「人間はいつも何か新しいモノを求めている。何かを見るという行為にのぞき見的傾向はつきものだ」とコメント。米国版のプロデューサー、ポール・ローマー氏は「『ビッグ・ブラザー』はあくまでも楽しさを追求する番組。人間は好奇心旺盛だから、他人の生活を見てみたいという欲求は常にある」と説明する。
番組タイトル「ビッグ・ブラザー」は、１９４９年に出版された英国の小説家ジョージ・オーウェルの有名な反ユートピア小説「１９８４年」に出てくる絶対的支配者「偉大な兄弟（ビッグ・ブラザー）」にちなんだもの。
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