投稿者 倉田佳典 日時 2000 年 8 月 15 日 21:09:32:
地震直後、6号機タービン建屋の配管の弁に取り付けられた細管
が破断して空気が流入し気体廃棄物処理系の排ガス流量が増加、原
子炉を手動停止した。原因は金属疲労と細管のねじ部加工時の施工
不良と分かった。
東電社員は「盲腸のようなもの」と、破断した細管を表現する。
細管は弁の作動を安定させるため「念のための設置」(エネ庁)と
いう。安全性に影響がなく原子炉の運転を止めて実施される定期検
査の対象外だ。一九七九年十月の運転開始以来、点検したかどうか
は「記録がないため分からない」(東電)という。
東電は「以前からの亀裂で、地震がなくてもいずれは破断した」
と話すが、点検の対象外とはいえ事業者の管理態勢が問われること
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は避けられない。
(続) 000815 1654
[2000-08-15-16:54]
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08/15 16:54 耐震性を 社会62 #03
6号機の出力は百十万キロワット。東電によると一基を止めた場
合、火力で電力を代替すれば燃料費換算で一日八千万円のマイナス
だ。「原発には安全性に問題がないため点検していない細管は何千
本とある。原子炉を止め時間をかけて点検するかは事業者の経済的
な判断」とエネ庁の担当者は語る。
「脱原発福島ネットワーク」の佐藤和良世話人は「原発は配管の
お化けのようなものだが、経済効率のみを考え点検を怠ったとすれ
ば、地域住民を無視している。原子炉を止め総点検すべきだ」と反
発する。
原発の耐震安全性の基準は機器ごとにABCの三ランクに分けら
れ、破断した細管部分はBクラス。震度6程度でも安全が確保され
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る設計だが、実際は震度4程度で破断した。
佐藤世話人は「国は耐震設計審査指針を見直さないといけない」
と訴えている。
(了) 000815 1654
[2000-08-15-16:54]
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