佐高信の「自己批判」(^@^)/

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投稿者 一刀斎 日時 2000 年 8 月 18 日 00:45:01:

回答先: 梶村太一郎:佐高氏は「東京のゲッペルス」になぜ反論しなかったのか(週間金曜日) 投稿者 一刀斎 日時 2000 年 8 月 18 日 00:43:45:

週間金曜日2000/8/11
風速計
「腰砕け」の弁明
佐高信
322号(七月七日)掲載の石原慎太郎対談は極めて評判が悪かった。「腰砕け」
という痛罵まで本誌読者から寄せられた。弁解はしたくないが、それを求めてい
る読者もいるので、少し思うことを書いてみたい。
あの対談が実現するちょっと前、別の雑誌で同じ企画があった。石原側がそれを
断ってきたので、私は本誌の担当編集者に「多分、受けないと思うよ」と言っ
た。ところが、受けるという。これには、いささか驚かされた。
当日、対談会場に入って来た石原は、「これは共産党より過激な雑誌なんだって
ねえ」と第一声を発し、その後、編集委員の本多勝一に敵意を燃やしながらも、
「オレも編集同人に加えてくれよ」などと言う。
石原をよく知る作家は、彼はすれているようですれてないだろう、と解説してく
れたが、確かにそんな感じはあった。
こちらが主催者側であることと、その意外に猛々しくない雰囲気に、肩すかしを
食った思いで、突っこみ不足になったことは認める。
ただ「三国人」発言を私はストレートに批判ようとは考えていなかった。また、
石原の考えを変えようとも意気込んでもいなかった。都政論も大事もしれない
が、私はただ一点、「三国人」発言の背景にある石原の民族観の薄っぺらさを衝
こうと思った。
『正論』から石原自身の発言を引きつつ、日本民族は単一民族なのかと尋ねたの
は、そのためである。
「日本は非常にアメリカに近い国です」。
こう答えた石原に、私は、戦争中穂積八束とか井上哲次郎等の、いわゆるタカ派
は混合民族説を強く主張していたのだが、と迫った。石原莞爾などの唱えた「五
族協和」の実現のためには、混合民族説でなければ都合が悪かったからである。
それに対する石原の返事は、そんなことは何も知らなかったことを証している
「八紘一字、大東亜戦争の正当化のために?」
疑問符付きで返されて私は一瞬、たたらを踏んだ。
知らないで「三国人」発言などをしていたことがわかって、彼の発言の背景の薄
さは浮き彫りにできたと思ったのである。
私はこの冒頭のヤリトリにポイントを置いていたのだが、対談に抗議してきた読
者たちは、そうは受け取らなかった。あるいはい石原と同じように戦中のそうし
た論調を重要と思わずに「激突」を期待したのかもしれない。
『噂の眞相』などでパッサリやっている石原に私が「都市新党」を促したという
のは誤読である。国会議員をやめる。時に政治絶縁演説をしたのにというのは批
判的意味であり、促したものではない。ただ、『東京新聞』の「大波小波」欄で
もヒヤかされたように「突っ込み不足」は認めざるをえないだろう。




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