低周波電磁波は自殺をさそう!?

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投稿者 佐藤雅彦 日時 2000 年 9 月 02 日 01:15:35:

   低周波電磁波は“自殺誘発波”かもしれない
      
●最新号の『ネイチャー』に興味深い研究成果が紹介されていました。 それによると、家庭内や送電線付近で日常的に被曝している低周波電磁波が、自殺を増加させている可能性があるらしい。

  ただし、ここに紹介されている自殺誘発のメカニズムは、「低周波電磁波に被曝するとメラトニン分泌が妨げられる―→メラトニン分泌が妨げられると“鬱[うつ]病”になる危険性が高まる―→鬱病になると自殺する危険性が高まる」という三段論法によるものなので、他の理由でメラトニン分泌が妨げられたり、鬱病になる人たちは、やはり自殺の危険性が高まるわけ。 だから低周波電磁波への日常的被曝だけが自殺の誘因だというわけではないが、やはり危険因子のひとつかもしれない、というのだから、ちょっと気になります。

  この研究の調査対象となったのは電力会社の社員たちだったそうですが、記事を読んだ印象では、調査対象者の生理・心理学的なデータが充分だったとは思えない。 かなり無理のある結論のようにも思える。 

  もっとも、こうした“不穏な”報告がきっかけで、この方面の安全性(=危険性)研究が一層展開していけば、それだけでもこれは価値がある研究活動だと言えるわけですが……。

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●出典: http://www.natureasia.com/japan/sciencenews/bionews/index.html.ja

行動 :

低周波電磁場が自殺の一因に?
14万人の電力会社労働者のデータから

  自殺は、気分的に研究がつらい領域の一つだ。また、発電や電気機器にともなう超低周波の電磁場が健康にどう影響するかは、議論が絶えない問題の一つだ。今回、電力会社の労働者の自殺を調べた研究が、この二つの領域を結びつけた。極端に周波数の低い電磁場へのばく露は、自殺の危険性を高めることを示唆したのだ。
  ノースカロライナ大学公衆衛生学部のDavid Savitzらによると、50歳以下で、死亡した年に低周波の電磁場にさらされた人に関しては、ばく露と自殺との関連がもっとも明りょうだという。彼らは、この結果をThe Western Journal of Medicine2000年8月号に報告した。ここでの「低周波」は100ヘルツ以下を意味する。これは家庭内や送電線の近くでは、ありふれた周波数だ。
  この現象の生物学的説明の一つは、低周波の電磁場がメラトニンというホルモンの生産を妨げることだ。メラトニンのレベルが低いと、うつを招く恐れがある。うつは自殺の危険因子だ。
  Savitzは、「私たちは電磁場へのばく露を調べ、一方で自殺の数を調べた。しかし、ばく露と自殺を結びつけているものについては調べていない。それは研究の次の段階となる」と話す。
  ロスアンジェルスにあるカリフォルニア大学の疫学者Corrine Peek-Asaは、「低周波電磁場へのばく露が自殺の唯一の原因だとは考えにくい」という。しかし、彼女は「自殺の危険性がある場合は、電磁場へのばく露が危険性をさらに高めるかもしれない」と認めた。
  これまで、自殺した人の家では低周波電磁場レベルが高いという研究結果はあった。Savitzは「しかし、これらの研究は厳密ではない」という。
  実際、低周波電磁場ががんやうつなどの健康被害を引き起こすか否かについては、生物学的メカニズムの確定的な証拠がなく、はっきりと分からない状態が1970年代後半から続いてきた。
  今回の研究は、米国の電力会社で働く労働者のデータをもとにしている。データの数は多く、あいまいなところは少ない。Savitzのチームは、自殺した人のばく露レベルを調べ、何らかのパターンが現れるかを調べた。
  1950年1月から1985年12月にかけて、5つの電力会社に雇用された、13万8905人のコーホート(統計上、同一の性質を持つ集団)のうち、536人が自殺していた。さらに5348人は、その年齢と人種を考慮して、意味のある比較が可能なコーホートとみなされた(白人は黒人より自殺が多いなどのため)。
  現在の労働者は、低周波電磁場へのばく露を記録する測定器を装着している。その記録から、分析の対象となった人々のばく露量が推定された(電力会社は労働者の仕事の種類を記録していた)。
  ある時点で低周波電磁場にさらされた人は、対照群よりも13%から26%、自殺する可能性が高かった。ばく露レベルと自殺の数には、明らかな関連はなかった。
特に、自殺する前、1年から2年以内のばく露は、大きな危険性をもたらすようだった。電気工と送電線で働く人の危険性は高かったが、発電所の運転員はそんなことはなかった。
  Peel-Asaは「これはきちんと実施された研究だ」と評した。しかし彼女は、自殺を招く恐れのある、ほかの重要な危険因子の情報をSavitzらが持っていないことを指摘した。電力会社の記録からは、労働者の精神面の健康状態や依存症の履歴、家族内の問題などは分からない。
今回の成果は、将来の研究への第一歩となるものだ。しかし、すぐに役立つ意義としては、日常的に電磁場にさらされている人を診る医師は、うつの徴候に気を配るべきだということだけだ。
Helen Gavaghan

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