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Re: “戦後世界”は終焉を迎えている 投稿者 あっしら 日時 2002 年 3 月 06 日 16:57:46:

(回答先: Re: 国際金融家と日本 投稿者 ke 日時 2002 年 3 月 06 日 02:25:06)

keさん、こんにちわ。


>理想的には、、、善人だらけの社会が美しいのですが。。。

そういう社会は実現されないと思っていますし、善人だらけではつまらないとも思っています。
経済的領域に限らず、「騙す。騙される。騙されない。騙されているふりをする」という関係はずっと続くと思っています。


>奴隷と非奴隷の差はどこにあるか?
>こういう考えはどうでしょう?
>多量殺戮兵器の保有・使用が可能な場合は
>奴隷ではないという定義は?

奴隷でないというのは、生存の基礎的条件を保有していることだと思っています。
イメージ的には、自営農民です。

Keさんの定義は、現在の世界における国家の“奴隷性”については妥当性があるかもしれませんね。


>正確に言いますと、直接新興企業に金を貸していました。
>例えば、キヤノンとか(だから女王陛下がわざわざ、
>来日時、カメラを大衆の前で写して見せる)
>調査をしていないのでわかりませんが、ソニーに対しても
>やっているはずです。(会社の動き方を見ると)

“優良”輸出企業は海外での資金調達も可能でしたが、それは、国内の銀行を通じてではありませんでした。


>この辺の問題は、何も最近始まった話でなく、
>史記や封神演技の時代から(2千年前)から始まった話だと
>思います。すなわち原始共同体以降、
>「商業」が確立してからです。

>金貸し・盾看板(広告)・流通在庫問題
>不法投機(買占め)
>各地域の過不足の差を利用した貿易ビジネス
>ヘッドハンティング、異国者を上層部に
>据えることができる国家の有利性。。。

>あんまりかわんないですね。今と(笑)


近代と全近代の最大の違いは、通貨が、国家統治者ではなく、中央銀行からの“貸し出し”を通じて流通するようになったことです。

※ これについては、「空耳17」に書き込みしている「デフレーション・インフレーションそして通貨 《その3》」を参照してください。

http://www.asyura.com/2002/bd17/msg/135.html


そして、農業から国防産業までほぼ全社会領域が、そのような貨幣経済システムに組み込まれていきました。

これらは、“高利貸し”がいたという経済社会のレベルとはまったく違う経済社会の出現です。


中国やインドの統治者では、省力機械を、人々から職業を奪い社会を不安定にするものとして破壊したくらいです。
近代機械制工業は、共同体(英国)の外に存在する“恒常的に自由にアクセスできる市場”なくしては成立しえないものです。
(前述の参照書き込みにもこのあたりについては説明しています)

>2000年経っても進化しなかった「生物」
>人間は「種の限界」に来ているのかも知れません。
>#この考えを発展させるとヒットラー達の
>#新人類創生の話に繋がってしまいますので、、、
>#この辺で。。。

進化論を信じていないので、人類という「生物」が進化したとは思っていませんが、人類の「現実に対応して自己を変化させる能力」はすごいと思っています。
(後先を考えずに変化させてしまうという危険性をはらんでいますが)

あるグループの人たちが、「過剰人口」の地球から「適応能力欠如」の人たちを抹殺したいと考えているのは確かなように思われます。


>¥国際金融家は、世界中を収奪システムに組み込んでしまった
>¥ことで、自らが収奪できる(利益を上げる)条件を
>¥失いつつあります。

>この辺の説明をもう少しお願いします。

産業の例で簡単に説明します。
高性能から普及タイプまでの自動車を年間2億台まで“ほぼ無人”で製造できる工場を保有する会社の個人的所有者だとします。コストは、現在もっとも安い自動車メーカーの半分だとします。

この会社の自動車は、性能・価格・多様性で爆発的な売れ行きを示しました。
数年後には、トヨタ・GM・ダイムラーベンツなど現在ある自動車メーカーは全部消えてなくなりました。

さらに数年経つと、私の会社の自動車の売れ行きは急速に落ち込みんでいきました。
市場調査を行うと、ちまたには失業者が増え、自動車を購入したり維持できる人数が大幅に減っていることがわかりました。

各メーカーは、熾烈な競争に勝ち抜くために、このような方向へと生産性を向上させています。
ある一人が全銀行と全メーカー(農業を含む)を所有したらどうなるのかを考えてみるのも面白いと思いますよ。


現実のソフトウェア産業は、これに近い状況にあります。
マイクロソフトが、OSから主要アプリケーションまでを独占的に供給しようとています。
しかも、確実に供給する(販売する)手法として、パソコンメーカーと契約してバンドルしています。
パソコンを購入したお客さんは、ワープロも、表計算も、データベースソフトも、ブラウザソフトも、“タダ”で付いているので、新たにソフトを購入する必要性をあまり感じません。ですから、他にどのようなソフトがあるのかさえあまり関心がありません。
パソコンが普及期で販売数量が毎年10%以上増加しているときは、数字で表されるソフトの売上高も伸びるでしょう。
しかし、パソコンという商品が安定期に入ると、ソフトの売上高も停滞することになります。

マイクロソフトは、ソフトウェア商売を独占しようとしていることで、自らの首を絞めているのです。

パソコンはソフトがなければタダの箱です。

そのような状況のなかで、数多くのソフトメーカーがそれぞれ智恵を絞ったアプリケーションソフトを開発し販売していれば、ソフトウェア市場はにぎわい、パソコン=ハードが安定期に入っても、市場は伸びていくと思います。
マイクロソフトも、競争を通じてソフト市場全体を拡大させていくなかで、シェアアップを図るほうが売上高も利益も伸ばせるでしょう。
しかし、強欲なビル・ゲイツ氏は、このような簡単なことさえ理解できず、刹那的な利益独占志向に走っているのです。


>国際**も色々ありますので。白人系もあれば
>黄色系もあれば、(黒人系はあるのあかなぁ?)

人種はともかく、ロスチャルド家もロックフェラー家も、国際金融家とかろうじて言えるほどの力しか持っていません。
国際金融家のおこぼれをもらうことであれば、黒人でも日本人でも可能です。


>私が言いたかったことは、「拝金教」にも
>メリットがある。それは「金」がすべてだから、
>「人種」を人が気にしなくなる。ということです。
>(個人的には「拝金教」は嫌いですが(笑))

>そして、「人種・民族差別・闘争」を無くすことが
>できたとしたら、それは、ここ数千年間の人間の
>「初の快挙」となるでしょう。。。
>人類は進化したといえるかも知れない。
>「拝金教」には、それだけの「パワー」があり、
>それを超えるものは、残念ですが発見されていません。

「人種」・「民族」・「国家」といった概念と意識は、それほど古いものではありません。
それらは、“近代”の産物と言えるものです。

「拝金教」に代わるパワーは、「快楽教」ではないかと思っています。


>またはじまると思います。
>というのは「封神演技」に書かれている通り、
>「利益を独占せず、社員にもプロフィットを共有する」
>のが「ビジネス成功の秘訣」ですので。

ここまで来ると、またはじまるかどうか危ういですね。
9・11空爆テロに象徴される“歴史的激動”は、従来的近代経済システムさえ破壊するものかもしれません。

「社員ともプロフィットを共有する」というのは誤りです。「社員への支払いはあくまでも経費で、すべての経費や公租公課を除いたものがプロフィット」です。
(米国(日本も?)では、社員のストックオプション実行は経費として認められています)

もちろん、「利益を独占せず、社員にもプロフィットを共有する」と“思わせること”は、「ビジネス成功の秘訣」です。


>米国人の理想って何でしょうね?
>私は、「フェアー」だと思いますが。。。

基礎的な理念は、「アメリカ合衆国は神の賜物で、神に祝福されている国家であり国民」だと思っています。
「フェアー」は、支配層がそう“思わせること”で安定的な統治を行うための“幻想的価値観”です。
米国の日常的な目に見える部分では、“フェアー”が理想となっていると思います。
オリンピック出場選手の選考も、日本のように組織役員が斟酌するのではなく、“一発勝負”ですからね。
ところが、目に見えにくい肝心な部分では、“大恐慌”・“9・11空爆テロ”・“エンロン破綻”など詐欺=アンフェアーが横行しています。


>¥日本政府の対応に代表されるように、
>¥アコギな話をアコギな話だと思わなくなっている
>¥ところに、“奴隷性”の浸透がみてとれます。

>一応、民主主義ですので、「政府を解雇して
>新しい経営者を採用」できない、我々が
>いけないのです。

>みなさん、がんばりましょう?

その通りですね。

しかし、「電子投票制度」の導入で、それも不可能になるかもしれません。
投票箱を海に廃棄するという危険性を犯さなくても、“票の操作”ができるようになります。
「電子投票制度」の導入を許せば、民主主義は見掛けだけで、実質はごくわずかな人による独裁が行われる道を用意することになります。

※ 「電子投票制度」の問題は、後刻、詳細を「空耳」ボードに書き込みするつもりです。

>¥国際金融家は、戦後日本を「世界の工場」にすることで
>¥日本から最大利益をあげてきましたが、その役割を
>¥中国にシフトしたことで、日本については、¥
>¥その産業・金融資産を刈り取る対象としています。
>¥(理由は簡単で、日本は自前で動ける条件を手に入れた
>¥のでウマミがなくなり、新興中国は、資金需要も旺盛で
>¥ウマミがあるからです。そして、欧米に日本と同等の製品
>¥をより安く提供してくれる中国は、欧米の物価上昇を
>¥抑えてくれるのでありがたい存在です)

>私は、もっとローレベルな話だと思います。
>たぶん、彼らから見る、「日本人像」
>〔日本サラリーマンエグゼクティブ&
> 日本エリート役人像)

> a)何を言っているか、わからない。
>  〔論理的議論ができない)

> b)ディしジョンが遅い。

> c)何もアイディアが出てこない。

>放り出されないほうが、どうかしてます。

>中国人(上海人・香港人・台湾人)は
>逆ですね。
>a)議論できて、b)アクションが早く、
>c)アイディアがどんどんでてくる。

>あなたなら、どっちをビジネスパートナーとして
>選びますか?
>(アメリカ人は信頼性は、あまりきにしないからなぁ。。。)


国際金融家は、自己の利益を保証する経済論理への忠誠心は求めますが、議論や決定の能力を求めるわけではありません。より大きな利益に貢献する(経済論理的に)かどうかが問題なのです。

“経済条件的に自立した”日本を「世界の工場」として存続させていっても、中国よりも大きな利益を上げられる地域ではなくなってしまったということです。
ですから、日本に対して残っているのは、米国&日本での証券投資などで損させて蓄積した利益を吐き出させることや“優良な企業”を安く買い叩くことなのです。

銀行だけではなく、雪印・NTTドコモ・電通などが、その標的になっていると見ています。


>「3年後には、今まで通りにIMF&世界銀行に
>出資できるようになります。」
>というようなカウンタープロポーザルを、
>出さない限り、相手にされるわけがない。

>@(そういえば、まだ出資しつづけていますよね?)

国際金融システムは、これから10年のうちに“大変革”されるでしょう。
戦後世界は、今まさに終焉を迎えようとしています。

新しく創設される国際金融システムには、日本どころか米国に出資してもらう必要もないものでしょう。

このまま進めば、世界統一政府はともかくとして、10年のうちには、世界統一通貨が生まれると考えています。
世界の中央銀行ですから、日銀と商業銀行の関係と同じように、日銀が世界中央銀行から借り入れを行い、それを商業銀行に貸し出すことで世界統一通貨が日本国内で流通していくはずです。

日銀が世界中央銀行から世界統一通貨を借り入れるときの担保は、おそらく一定割合の金(ゴールド)になるでしょう。(例えば借り入れ額の25%だとか)
ご存じのように、日本の公的保有金は100トンほどで、中国の1/10・米国の1/80、ドイツの1/30程度です。

こうなったとき、どうなるんでしょうね、日本経済は。
日本政府は、たぶん、“国家保証”の借り入れでしのぐことになるでしょう。
現在「世界最大の対外債権国」である日本が、「世界最大の対外債務国」になる可能性があるということです。(民間保有の金を召し上げるという政策も採られると考えています)

現在の「デフレ不況」がままごとのように思われる状況が生まれるのです。

そんなバカなと思われるなら、厖大な「連邦政府債務」・「対外債務」・「貿易赤字」を続けている米国の通貨ドルが国際取引の基軸通貨としていつまで通用するのかということを考えてみればわかると思います。ドルが国際基軸通貨であり続けるほうが、そんなバカなと言えることです。
(9・11空爆テロ以降の妄動や「合衆国建国理念破壊」などは、このような“ドル崩壊”の役割も担っていると考えています)


戦後世界が終焉を迎え、新しい国際システムがこれから生まれるというようなことを考えているので、不況を深化させる「小泉改革」に猛反対しているのです。

「世界新秩序」の成立には抗せないかもと思っているので、それならば、できるだけ打撃が少ない道筋で“参加”したほうがいいと考えています。

多くの人が“戦後世界的世界観”から脱却した視点で世界を見ていくなかで、様々な議論が行われることを期待しています。


今後ともよろしくお願いします。

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