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Re: ご質問にざっと答えました 投稿者 あっしら 日時 2002 年 3 月 08 日 19:13:16:

(回答先: Re: 米国の「デフォルト宣言」→新世界通貨体制 投稿者 ke 日時 2002 年 3 月 08 日 16:28:33)

Keさん、こんにちわ。


>1)ドル高政策
>2)高金利政策
>  日本への低金利政策誘導?も、キャピタルフライトという形で
>  自動的にドル還流に繋がるわけですね。

「米国連邦政府の「デフォルト宣言」→新世界通貨体制」という“妄想”でここ20年の歴史を振り返るとすっきりするものが多いと思っています。
不況下の日本に“円高”を押しつけたり、デフレ化の日本に“低金利”(様々の弊害は出ますが高金利がデフレ脱却の一つの手法です。このへんは別に書き込む予定)を押しつけて、米国への投資=ドルの還流を煽ったわけです。


>A)世情不安を煽って日本からのキャピタルフライトを増やす。
> という政策を現在、実施中ですよね?

おそらく、今が、日本からの最後のキャピタルフライト策動だと思います。

国際金融家は、どうも、今年2002年を決戦のときとしているような気がします。

米国株式市場が“瓦解”すれば、日本の株式市場も“瓦解”することになります。
そうなれば、米国でも日本でも大量に投資を行っている日本の機関投資家(生保・銀行・証券会社)は、破綻に近い損失を被ります。
そうなれば、否応なく対米投資もできなくなります。


>中国(もしくはアジア)ー>米国

中国圏は、相対的な比較ですが、金に動き、ユーロ債券にも傾くと思っています。

中国は、500トンとしていた公的保有金を1,000トンと新たに公表しました。
これは、中国人民銀行500トン・中国銀行500トンという保有割合のようです。
(中国銀行は民間の外為専門銀行ですが、今後の中国の鍵を握っているのは、この中国銀行だとみています。中国銀行の前身は、清王朝時の中央銀行であった「大清銀行」で、アジアのみならず全世界に広がる華僑ネットワークの糾合に大きな役割を果たすと思っています)
GDPは日本よりもずっと小さい中国が、日本の10倍ほどの公的保有金を誇っています。
民間レベルでも「金信仰」は根強いものがあります。


>欧州ー>米国

>ただ東欧系では、まだ「ドル」信仰だと聞いておりますが。。。
>いつこれが、「ユーロ」信仰に変わるかが鍵ですね?

東欧は、ロシアを除き、マルク圏だったと言ったほうがいいと思います。
ロシアが、EUに急接近していますので、「ユーロ」信仰は早く訪れると思います。


>アラブーー>米国

>現在、「政情不安」なので、何を買うかですよね?
>「ドル」と「金」というのが現状なのでは?
>どういう条件を満たすと、ここに「ユーロ」という文字が入るようになるのか?

絶対額はそれほど変わらないと見ていますので、過去や現在からの“変化”が重要だと思います。
100の単位が、現在、米国に60欧州に40だとし、それが米国に50欧州に50となっただけで、借金漬けの米国はたいへんなことになります。


>¥「アフガニスタン戦争」で泥沼にはまれば、ますます、米国債離れが生じること
>になる。

>政情不安になれば、ますます「ドル」と「金」が買われるでしょう?

「アフガニスタン戦争」=「ベトナム戦争」というイメージが強くなれば(“ニクソンショック”も連想されます)、ドルよりは金という流れや、ユーロが安定していればユーロにという流れになると思います。
ユーロは流通間もないので様子見もされていますが、1年,2年と経てば、もっと評価されるようになると思います。


>¥[米国の財政赤字は継続]
>¥米国の財政は、1998年・1999年・2000年と黒字で推移した
>¥(日本が中心になって対米投資を行って景気を支えたからである)が、
>\ブッシュ政権誕生後は赤字に転落し、戦争拡大を目論む政権は、
>\軍事費を中心に“放漫財政”を続ける気でいる。

>大恐慌か?赤字か?の選択肢ならば、間違いなく赤字を選ぶでしょう?

>いや、その他の手法を提案する人がいなかっただけなのでしょうけど。。。


財政赤字は、米国債によって補われることになりますので、外国からドルを還流させて米国債を購入してもらうか、国内で国債購入者を見つけなければなりません。
オリジナルの書き込みのように外国からは難しいので、国内でという話になれば、他の商品(株式や企業債券を含む)の売れ行きが悪くなり価格(株価)が低下します。
(財政支出の増加分は軍需産業にいくようですが、現在の米国の失業率が5.7%に見られるように、軍事費の増加はあまり経済全体には貢献しません。米国GDPの70%が民間消費です)

米国支配層と同じ“価値観”を持っている米国支配者だとしたら、「赤字」よりも「大恐慌」を選択します。

「大恐慌」は、多くの国民にとっては大惨事ですが、“大金持ち”にとってはボロ儲けする最大のチャンスです。(株式の空売りでボロ儲け、最安値になったときに買い戻して優良企業まで手に入れることができます)

「財政赤字」を増やし、ちゃんと返済するとなると、自分にも負担が被ってくることが考えられますからね。(米国の大金持ちは税金をほとんど支払いませんが)


>#しかし、この中に「戦争を起こして雇用・経済対策」を
>#入れると、、、
>#一番、冗談度?が高いのは、「戦争」という気がするのは
>#気のせいでしょうか?^^;;;

幸いというか、残念というか、先ほども書いたように、戦争を起こしても雇用・経済対策には余りなりません。
現在の先進国経済は、そこまで“成熟”してしまっています。


>「デフォルト」には、’まだ’繋がらないと思います。
>どうでしょうか?

すぐには「デフォルト」にはつながらないと思っています。
ただ、ブッシュ大統領の任期中(1期目か2期目?かはわかりませんが)には行われるのではないのかなと思っています。
彼は、9・11空爆テロから「デフォルト宣言」までの任務は背負わされているような気がします。
米国の「デフォルト宣言」は、戦費をじゃぶじゃぶ使った対イスラム戦争が泥沼化した後で、それを理由に行われるのではないかと考えています。


>¥連邦政府ではなく、連邦準備銀行という“民間”の中央銀行である。

>この辺は力関係で、どうにでもなる話ではないのでしょうか?
>ならないとしたら、連邦準備銀行側の武器は何でしょうか?

ブッシュ政権にとどまらず米国の歴代政権は、連邦準備銀行を実質的に所有する国債金融家の政治部門の“使い走り”でしかありません。

日本のメディアは、米国大統領を世界一の権力者のように喧伝していますが、たいした地位ではありません。

国際金融家のお眼鏡に適わない人物は、大統領にはなれません。(多くの連邦議会議員も同じです)
どんなにまともな人でも、身近にいない多くの人たちに、「あいつはとんでもない悪党だ」だと思わせるのはそう難しいことではありません。主要メディアを抑えていれば...
FRBのグリーンスパン議長にしても、国際金融家の米国金融部門の“番頭”でしかありません。そういう人でなければ、FRB議長の職には就けません。

国際金融家は、政治という汚れ仕事や金融政策を考えるという面倒な仕事はあまり好まないようで、金で雇って済ましてしまいます。


>¥ブッシュ政権が、軍備増強に励んでいるのは、この「デフォルト宣言」で生じる可能
>¥性がある不測の事態に備えるためだと考えている。

>1)国内治安が目的
> 国内基地を存続させ陸軍の広告がTVに流れるようになる。
> 特に多く流れたという感じはしませんが、他の方どうでしょうか?
> 基地廃止は続いているようですが。。。

街中や空港に武装部隊が常時いることが当たり前だと思われる状況にしています。


>2)軍事科学による産業活性化
> 技術屋の多量雇用が軍事関連会社で始まる。
> 2月からボーイング社等、軍事産業では始まりました。

>3)海外治安が目的
> 海兵隊の広告がTVに多量に流れるようになる。
> これは起きているような感じがします。

対国家の問題ですから、NMDや核兵器を含む軍事力の強化で十分でしょう。


>¥イスラム過激派に「NMD」はまったく不用のものである。

>そうですね。ただ、
>北朝鮮に対しては必要かも知れない。

北朝鮮は、近代主義独裁国家なので、米国ブッシュ政権の真の敵ではありません。
日本を揺さぶり、アジアを分断するために利用できる敵ではありますが...
北朝鮮には、「ミサイルを輸出するな」ということしかないのです。
そう遠くないうちに、米朝関係は落ち着くと見ています。


>¥そのとき沸き上がってくる声は、“ユーロ”の世界版を求める声であろうと推測する。
>¥ユーロも米ドルも英国ポンドも、もちろん日本円も、国際的取引の支払い手段
>¥という役割から消えていくことになると考える。(どの通貨も、その価値を対外的に
>¥担保することができないからである。担保したくないとも言える)

>というのが、***側のシナリオで、
>米国現政権側が、どこまでドル防衛を出来るか?
>という感じなのではないのでしょうか?

米国の現政権は、国際金融家の使い走りです。
ドルの防衛は、それが金儲けの手段として有効である限り行われるもので、そうでなくなれば、防衛どころか破壊対象になります。
ドルを防衛しようとしたら、「兌換復帰」をするしかないでしょうが、FRBはアウトサイダーへの金の流出を認めません。


>ただ、今のユーロの弱いポジションを考えると、
>「何か、もう一つほしい」所だと思います。
>その何かは、何でしょう?

ユーロ導入は通貨切替の受け止められ方や移行方法を試す実験的なもので、新世界通貨はユーロとはまったく別のものです。

ユーロが弱いのは、国家を超えた通貨という点に集約されると思っています。
まともな手順は、国家統合してから通貨統合というものです。
ユーロの場合、各国の国内政治がユーロに縛られるわけですから、どの国から反ユーロの火の手が上がるかわからないというのが実態です。
国債を発行するにしても、同じユーロで同じ利率の場合、ドイツ政府が発行する国債とイタリア政府が発行する国債を較べると、ドイツのほうがいいかなと多くの人が考えるでしょう。これは、企業の債券や預金先などにも当てはまります。
そうなると、“弱い国”は、発行利率を上げるなどのプレミアムを付けなければならなくなります。

国際金融家は、ユーロの導入を通じて“超国家通貨”が引き起こす様々な問題を確認したいのだと思っています。

国際金融家は、米ドルがダメであれば、ユーロでも他の何かでもなく、「世界通貨」という話にしていくと思います。


>ただ、トルコの加入を拒否したことを考えると、現時点では
>ユーロは世界制覇を「まだ」目指していないような気がするのですが。。。

繰り返しになりますが、ユーロはもともと世界制覇を目指した通貨ではありません。

トルコは、「キプロスの和平達成→キプロスのEU加盟→キプロスのトルコ系住民の存在を盾にトルコもEU加盟」というストーリーを考えているようですが、イスラム国家がEUに加盟するのは難しいと見ています。
せいぜい、ロシア正教までですね。


>¥そこで出てくるのが疑似金本位制のアイデアで、各国通貨当局が保有している金を
>¥“新世界中央銀行”に供出した量に応じて新世界通貨を“貸し出す”という手法が
>¥採られると推測している。

>各国通貨当局が金を売っているという話がNevadaさんにあるので、
>「それがもし、本当だとしたら」(条件付)、この点に関しては、
>あっしらさんの考えているのとは、逆方向に動いているような
>気がします。

売ってもいつかは買い戻せます。(売るときは表明し、買い戻すときは黙っていることもできます)
アウトサイダーが通貨当局を掌握している国家は別ですが、スケジュールがわかっていれば、適宜に対応していけばいいのです。


実態はわかりませんが、ドイツ連邦銀行などが、このようなことを目論んで、公に表明して金を売却して価格を下げ、買うことを黙ったまま昨年春頃の1g=980円で買い戻していれば、100トンの金が130トンになって戻ってきたことになります。

株式にしても金にしても、このような細工ができるのは、影響力を行使できる主体だけですがね。


>¥政府が債務を保証するかたちで貸し付けが行われることになると考えている。

>各国政府が債務を保証し、それをネタに新世界銀行が「ちゃちゃ」を
>各国に入れる。そんな感じでしょうか?

その通りだと思っています。


>¥当初、国内通貨については新世界通貨の使用が強制されない可能性もあるが、
>¥“不便”という声に押されて、各国が、国内通貨も新世界通貨に切り換えていき、
>¥ある段階で強制的に切り替えさせられるのではないかと考えている。

>VISA,MASTER,american express の3社を抑えれば、
>あんがい早く軌道に載るのかも知れません。。。>>>新世界通貨

銀行預金残高に基づく電子式決済が急速に普及するようになると思います。
日本の住民カードも体内埋め込みチップも、それに関係あるかも知れません。


=====================================================================================
>あっしら流、拝快楽主義を適応するとすれば、
>景気刺激策は、こんな感じになるのでしょうか? ^^;
>(冗談入りなので、怒らないで下さいね)

ほとんどのことでは怒らないと思いますよ。

私の「快楽」は、このような書き込みをしないで済む現実のなかで、週3日ほど生存のために複数種類の生産現場で働き、まとまな食材でたまには料理をつくって食べたり、心地いいセックスができればというものです。
贅沢なので、週に1回はそこそこレベルのワインか日本酒が飲めて、年に1回くらいは2週間ほどのんびりリゾートで過ごせればという気持ちもあります。
住まいは、雨露と寒さがしのげれば、あまりぜいたくは言いません。

>飲む
>・「週労働3日制にして、木・金は国家が主催する
> 宴会に有料で強制参加で酒を飲まされる」世界
> (闇で、酒が飲めない証明書が高額で売られる世界)
> 飲酒業界:宴会要因:土日の清掃労働;に新規雇用が
> 生まれる。
> バブル時代の一面かもしれません。

強制参加にしなくても、暇と金の余裕があれば、それなりの数の人たちがこういう生活をおくるかもしれません。
(現在のような抑鬱的な労働環境や家庭環境でなくなれば、減る可能性が高いとは思っていますが、しばらくは余韻が残るでしょう)


>打つ
>・「収入の60%はギャンブルチップに強制的に変えられる」
> 国家ギャンブル帝国化とか、
> (と、やくざ屋さんの仕事は「やみで、未使用ギャンブルチップを
> 現金に交換する」ことになる(笑))
> 国営カジノ場での新規雇用:これが財政再建に一番
> 有効かも知れない。

収入の40%で基礎的な生存条件が手に入るとという想定のようなので、面白いギャンブル場をつくれば、強制的に変えなくても、けっこう突っ込む人が出てくると思います。

公営ギャンブルを成功させる秘訣は、初心者とおぼしき人に大当たりを体験させることです。ギャンブルにはまる人は、すったことは忘れ、儲けたことだけを記憶し続ける人です。「あの、なんとも言えない快感が...」と思って(無自覚の場合は多いけど)、ギャンブル場にせっせと足を運ぶことになるでしょう。

日本の場合は、沖縄県や北海道の人たちがそれを望み選択するのなら、沖縄県と北海道に限定して、県営・道営の豪華ギャンブル場の運営を認めるのがよろしいかと...

>買う
>・「国家による売春」で国民に男女問わず買春を強要することによる、
> 景気対策とか、(星真一のショートに似たような話が。。。)
> その手の人の新規雇用になりますが、、、
> こんなの強制された日には、不能者が増えるでしょうね。。。
> これも財政再建効果は高いでしょうね^^;

シュメール帝国の世界ですね。
シュメールの女性は、一生に一度は神殿でお金を投げられた相手と一夜をともにしたほうがいいと言われていたと書かれていました。
これは、経済効果というより、シュメールの現世主義や快楽主義の反映だと見られているようです。
古代エジプトも、歴史で教えることとは違って現世主義的価値観だったようです。

バビロニア以降に、“なぜか”、来世主義的な教えが広められたようです。
それがどういう人たちにとって都合がいいかはわかると思いますので、説明しません。

高利貸しがなくなれば、人々の経済も時間も余裕が出てきますので、様々な楽しみ方が自然と生まれてくるでしょう。
今の人たちは、楽しみ方さえ押しつけられたもので、あまり楽しんでいないと思っています。


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