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Re: 国債の95%が内国人に保有されていることについて 投稿者 あっしら 日時 2002 年 6 月 10 日 23:00:53:

(回答先: 疑問1 投稿者 楽観派 日時 2002 年 6 月 08 日 18:15:05)

楽観派さん、こんばんわ。


まず、国債の95%が内国経済主体によって保有されていることをもって、「国債が償還すればその元本と利子は日本人が受け取る...」ということについては、まず、国債の利払いと償還が何を原資として行われているかを考えるべきです。

原資は、正常のかたちであれば税収ですが、借換債や新規国債でまかなわれているのであれば、人々が新たに預ける預貯金や新たに支払う保険料です。
税収であれば返済の必要はありませんが、預貯金や保険料であれば、またいつかは返済しなければなりません。

お読みいただいた連載のなかでも、「国債サイクル」が破綻する大きな要因として、税収も増加せず、預貯金・保険料も増加しないことを説明しております。(預貯金や保険料が国債増加と同じ割合で新たに増加していけば、いつかは返済しなければならないとしても、しばらくはしのげます)

借換債・新規国債を合わせた国債発行残高が増えるということは、その増加分に見合う預貯金・保険料(もしくは非金融経済主体の国債購入)が必要だということです。
増えなければ、国債問題はしのげても、どこかにしわ寄せがいき、それが国債問題にも跳ね返るということです。


>もしそれが消費に向かえば税収増につながりますし、内需拡大になります。もし再度
>預貯金にまわってもそれは日本の個人金融資産が増えることになります。


※ 国債の発行残高は増えていますが、超低金利政策で国債の支払い利息は増えているわけではないので、国債の利息が国民経済や税収にプラスとして働くわけではありません。
120兆円の8%は9.6兆円、500兆円の2%は10兆円です。

償還は保有していた金融資産が国債から日銀券に代わっただけですから、元本が消費に回るという可能性は低いと考えられます。(金融機関が保有しているものは、元が預貯金や保険料ですから消費されません。現金→国債→現金とかたちを変えるだけです。また、他の経済主体も、国債は流動性や担保価値が高いので、消費(投資)のために資金が必要であれば、売却か借入で、そのような動きを行っているはずです)
利息については、消費(投資)拡大に貢献すると思いますが、国債の主力保有主体である金融機関にとっては、不良債権で生じた財務状況改善にすべて向けられてきました。

非金融経済主体が保有する国債の利息分については、それが、預貯金・保険料によって引き受けられた国債によって支払われたものであれば、そんなことに使われるとは思ってもいない人たちのお金が、国債保有者に“移転”されたに過ぎないものです。(税収で支払われたのなら問題ありませんが)

利息を預貯金などに回せば統計データ上は民間金融資産が増えたことになりますが、他のひとの預貯金でまかなわれたのであれば、エンロンが行っていた“資産水膨れ詐欺”と同じで、国民経済総体として増えたわけではありません。

民間金融資産−民間金融債務+公的金融資産−公的金融債務>0でなければ、国民経済的には債務超過です。また、今後、公的債務が増大することから、0を超え続けるためには、民間金融資産が増大するか、民間債務が減少するかしなければなりません。(公的金融資産は減少することはあっても増大することは考えられません)

>まず死蔵されるお金についてはこれは低金利だから死蔵されるのである程度のインフ
>レ下で正常な金利がつけば誰もタンス預金やいつ相場が崩れるかわからない金を買う
>ことはありません。金を買う人は強盗を招き入れているようなものです。

緩やかなインフレでなく正常な金利も付かない現在の経済状況を問題視しているのが、国債問題連載の内容なのですが....

政府が現在行い将来行おうとしている政策は、そのような経済状況に転換するものではありません。(だからこそ、意図せずハイパーインフレに陥るという主張をしています)


目的が違うので資産保全方法については論議する気持ちはあまりありませんが、金地金は、儲けは得られないとしてもインフレヘッジにはなると考えています。


>つまりまともな経済センスのある人間なら今はむしろ国債を買ったほうが安全なのです。

金・ドルと比較して、「今はむしろ国債を買ったほうが安全」というご意見ですが、それなら、せいぜい2年物までか変動利率物にしておくべきですね。
これ以上金利が下がる見通しがない(変動するとしたら上昇ということです)のに、長期物の債券を買うことはありません。


現在の保有されている国債の平均利率は2.5%程度ですが、現在の金利状況が続けば、徐々に平均利率は低下し、あと5年で現在の新規発行国債に近いレベル(1.5%)になります。
そうなった状況でインフレになったり金利が急上昇したら、利息を受け取り、最終的には償還されても、実質価値を減らしてしまいます。
(インフレになれば金利が上がり、金利が上がればインフレになります)

これは、金利上昇後も国債を保有し続けるか安値で売らなければならない個人に対して被害を与えるのみならず、日本の金融システムに多大な被害を与えます。
(1.5%の利率の国債を100兆円抱えているときに、新規発行国債の利率が5%になるような事態を迎えたらどうかなるかを考えてみてください。残存期間が5年であれば、82.5兆円の価値になります。あっと言う間に、17.5%も価値が切り捨てられるのです。これにインフレによる価値劣化が加わります)

だからこそ、国債の平均利率が2.5%程度のときに、緩やかなインフレに転換する政策を実施すべきなのです。


>日銀の異常マネーサプライによる国債バブルという人もいますが、数年前でも日銀は
>十分な流動性を供給していました。それでも国債利率は上がりつづけた(つまり売ら
>れた)のです。この点はいかがでしょうか?

数年前というのはいつのことでしょうか?


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