元船員の告発!『私は疑惑の肉骨粉を闇ルートで北海道まで運んだ!』 週刊文春




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投稿者 ごろた石 日時 2001 年 12 月 02 日 20:08:29:


 「週刊文春」 2001/12/06

 元船員の告発!『私は疑惑の肉骨粉を闇ルートで北海道まで運んだ!』

 (前略)

 農水省の管理体制の杜撰さも、改めて指摘されている。最近も、飼料としての輸入肉骨粉の輸入量すら正確に把握していなかったという事実が、明らかになったばかり。さらに小誌は、肉骨粉輸入の実態について、関西在住で船員歴三十二年の鳥田太郎氏(仮名)から驚くべき証言を得た。島田氏が極秘書類を元に説明する。
「肉骨粉は、だいたい一トンパックの袋づめになって船に積まれていることが多かった。臭いからすぐに分かるんやけど、品目は『肥料』になっていたり、『フェザーミール』になっていたりと、いろんな品目に化けていた。『ミート・ポン・ミール』とハッキリ明記してあるものは、実に少なかったわ。品目なんて、いい加減に書いても、税関ではほとんどノー・チェックやから。僕は、三十年余り船に乗っていましたが、一度も荷物の中身のチェックを受けたことなんかありません」
 こうして肥料などに化けた肉骨粉を、島田さんは中国や台湾、香港などから日本に運んだ。その肉骨粉を商品として扱うのは、主に、中国や日本の商社。日本では、倉庫を持っている中規模の商社が多かったという。
「当時は私たち以外にも何百隻という船が運んでいましたよ。その数は半端じゃない。税関に申告する量なんて、ほんの一部や。うちの船でも、七千トンの荷物を積んできて、申告するのは三百トンなんていうこともザラやった」
 島田さんは、北海道にも、釧路、苫小牧、函館、小樽などの港によく荷物を運んだ。特に、一頭目の狂牛病感染牛が育った佐呂間町に近い釧路の港は、船から荷物を放りあげると、すぐそばに倉庫があったので、運びやすかったと語る。
「倉庫がすぐにあれば、運びやすいだけじゃなくて、荷物を隠すことも容易なんや。だから、荷揚げしたら、あっという間にほとんどの荷物は運ばれて行ってしまう。そして、ごく一部だけがその場に残されて、申告されるわけや。税関や検疫の人間は、その書類を見て、ただチェックするだけ」

台湾、香港から石垣島経由で

 さらに、肉骨粉に関しては、.中国や台湾、香港から運ばれるものは、どこからきたものか分からたいと言う。
「ウチの船でも、台湾から運んだ荷物を一度沖縄県の石垣島に入れて、そこで原産地名や表示を変えて日本産の商品にしてから、他の港に運んだこともあったわ。日本では、石垣島は、簡単に出入国ができる。まして、イギリスとのつながりの深い香港などでは、何でもありでしょう。香港なんて、実際には狭い土地で牛もいないし、肉骨粉など出来るわけがないのに、かなりの量の肉骨粉を運んでいました。もちろん品目を変えてやけどね。
 台湾にも、イギリスからかなりの量の肉骨粉が運ばれておりました」
 英国関税局のデータを調べても、八九年から九六年まで、確かに肉骨粉が輸出されている。
 このようなルーズな貿易管理下で肉骨粉が日本に入ってきていたなら、感染経路を探るのは、不可能に近い。

 (中略)

 農水省には、さらに重大な落ち度がある。
 まず、羊の「狂牛病」であるスクレイピーの続発実態を、まとめて一般に知らせていない事実だ。スクレイピーの羊肉を食べた牛が狂牛病を発症したケースは、すでに欧州で確認されている。
 日本でのスクレイピーの発生は、農水省の数字では五十七頭となっている。しかし、前出の松井教授は「実際はその数倍に達するのではないか」と見る。さらに深刻なのは、羊のスクレイピーが、日本で家畜伝染病予防法の定める家畜伝染病とされたのが、わずか四年前の九七年ということである。
「それまでは、スクレイピーの羊が見つかっても、その処理は農家まかせにされていました。そのため、ほとんどの羊はレンタリング業者に運び込まれ、豚や牛と一緒に肉骨粉になってしまいました」(松井教授)
 品川教授の「家畜のプリオン病・スクレイピー早期診断法の開発」というレポートの中にも「牛海綿状脳症(狂牛痛)発生は羊のスクレイピーの特殊なプリオン株が飼料を介して牛に感染したと考えられる」とあり、スクレイピーが狂牛病を引き起こした、というのが専門家たちの定説だ。だが、農水省は驚くべきことに、スクレイピーのことには触れないように研究者たちにクギを刺していた。

 農林水産省の”隠蔽工作”

 厚労省の諮問機関「BSE問題に関する調査検討委員会」委員長である、日大生物資源学部・高橋正郎教授は、十一月十九日の同委員会初会合で、農水省の”隠蔽工作”を次のように暴いた。
「英国を中心にBSEが問題になっていた一九九一年、国内の研究者が狂牛病について警告する講演をした翌日、農林水産省の横浜動物検疫所の所長が『狂牛病に関する話題は、今後触れないでほしい』などと、同研究者にクギをさしていた」
 高橋教授の語によると、農林水産省からクギをさされたのは、同じ日大の畜産経済学を専攻している研究者。食肉関係の業界団体が主催した研究会の場で、当時、羊の病気スクレイピーの発生が増えていたシカゴから子牛を生体で輸入する危険性を指摘した。すると、講演の翌日、当時の横浜動物検疫所の所長から研究室に電話があり「今の時点では、狂牛病の原因物質は不明で、治療法や予防措置がない上、狂牛病の広がりが日本におよぶかどうかは分からない。狂牛病に関する話題は今後触れないでほしい」と語したという。
 これに対して農水省畜産部は「事実関係を確認したいが、研究者に対して、発言しないように求めることは通常ない」としているが、これまで食言をくり返した同省の言葉を、にわかに信じることはできない。
 もう、日本の農水省、厚労省には何も期待できない。

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