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<結核対策>厚労省がBCG「再接種」廃止の方針 検診も見直し(毎日新聞) 投稿者 えーてる 日時 2002 年 3 月 20 日 16:58:24:

 厚生労働省は20日、結核予防法に基づいて小中学校で実施されているBCG(結核予防接種)の「再接種」を廃止する方針を固めた。また16歳以上のほぼ全国民に義務づけている、エックス線撮影による年1回の結核検診を、40歳までは就職や転勤などの際だけに実施する「節目検診」に変更する方針だ。BCG再接種は有効性の根拠がなく、世界保健機関(WHO)なども廃止を勧告していること、年1回の検診による患者発見の効率が悪過ぎることなどが理由。今の結核対策は51年制定の結核予防法に基づくもので、半世紀ぶりの政策転換となる。

 20日午後、同省厚生科学審議会の結核部会が、こうした趣旨の提言を同省に提出する。

 結核予防法は、BCG接種を受けることを努力義務としている。今の制度では0〜4歳で、保健所などが最初の接種を実施。その後、小学校1年と中学校1年で、ツベルクリン反応を調べ、陰性となった人に2度目の接種(再接種)をしている。再接種されるのは年間130万人。1人あたり数千円の費用は自治体が負担している。

 しかし再接種は有効性が不明なうえ、結核の診断を難しくする。再接種の影響でツベルクリン反応の偽陽性者が増え、本物の結核による陽性との区別がつけにくくなる。提言は1回目のBCG接種については「重症の結核を防ぐのに有効」として継続を訴えている。

 一方、年1回の結核検診は、全国で年間約2500万人が受診し、見つかる患者は約2000人。受診者1万人に1人未満しか患者がおらず、結核を早期発見できる利益より、エックス線被ばくの害が心配される。

 同省は、こうした政策変更の一方で、効率の良い結核対策を推進する。最近の患者発生が地域や年齢面で偏っていることを踏まえ、新たな患者が出た場合の周囲の人たちへの検診を充実させる。また感染拡大の防止策として、患者の確実な治療に重点を置く。

 結核治療では、四つの抗生物質を併用するのが国際的な標準だ。しかし同省研究班などによると、日本でこの治療法を受けているのは結核患者の約4割しかいない。このため、各地の保健所に専門医らを含めた委員会を設け、個別の患者の治療法をチェックして、標準的な治療法の普及を図る。 【高木昭午】

【解説】患者数大幅減少に対応 結核対策転換

 厚生労働省が結核対策を方針転換する。結核予防法が制定された50年前と比べ、患者数が大きく減り、患者の発生の仕方も変わったことに対応して、効率的に患者を減らすのがねらいだ。

 51年の結核患者は全国で年間59万人。ピークの60年には4300万人が定期検診を受け、28万人の患者が見つかった。

 当時は国民全体を無差別に定期検診して早期発見、治療を目指す手法で順調に患者が減った。しかし80年ごろから減り方が鈍り、97年から99年には一時的に微増した。現在の患者発生は年約4万人でうち定期検診で見つかる人は2000人。患者の多くは若いころ感染した結核を高齢になって発症する人で、40歳未満の新患者は2割に満たない。

 このため同省は無差別の定期検診では効率が悪く、結核患者をうまく減らせないと判断した。

 今後、患者を効率よく減らす手法の一つとして、同省は、治療の充実を挙げる。治療に失敗すれば、その人の周囲で新たに患者が出る率が高まる。

 厚労省研究班によると、国際標準とされる治療法を使わない医師が日本ではまだ多く、都道府県別の治療成功率は、県によって55%から86%まで大差がある。入院期間も米国では2週間程度なのに、日本は平均で約半年だ。標準治療を普及させ、入院期間を縮める必要がある。【高木昭午】(毎日新聞)
[3月20日15時40分更新]

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