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追記、そして「クローン牛」のこと。 投稿者 付箋 日時 2002 年 5 月 19 日 03:20:47:

(回答先: まとまりがなくて申し訳ありません 投稿者 付箋 日時 2002 年 5 月 17 日 22:30:22)

>狂牛病騒動がきっかけになって“動物の福祉”とは程遠い効率最優先の畜産の
>ありかたが改善されていけば、それは大いに歓迎すべきことですが、まず消費
>者の性向が変わらなければ、産業のありようが転換していくのは難しいで
>しょうね。

このなかにある「“動物の福祉”とは程遠い効率最優先の畜産」についてですが、たしかにそういう面も肉骨粉にはあるんですが、たとえば牛は草食動物であって本来肉骨粉のような動物性のものは食べない動物であるという問題があるのです。つまり、狂牛病の感染経路が肉骨粉であったとした場合、或一頭の牛が狂牛病になったとしても、草食動物が「食べる」食餌さえ与えていれば広範な感染は防げていたということです。僕の「人類の浅知恵」というのはこの意味です。何故草食動物は肉食をしないのか?これもまだ人類にはわかっていません。わかっていないけれども、肉骨粉は効率がよく牛も食べる、ということでやっているにすぎないものなのです。
"人間の知らないところ"でこういう人工的災害の種子がまかれる事態はますます進んでいるような気がします。

ところで、日本ではすでにクローン牛が消費者市場に出回っているということをご存じでしょうか。

農林水産省 畜産研究
http://www.s.affrc.go.jp/docs/animal/animal.htm

以下はネットから。・・・

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知らない間にクローン牛を食わされる事が決定
http://home8.highway.ne.jp/Knight50/kiji/kiji11.12.htm

[知らない間にクローン牛を食わされる事が決定]

(朝日新聞11/12付朝刊)
農水省は11日、受精卵クローン牛の表示について、『義務付けは適切ではない』と判断、業者の任意とする表示案をまとめた。

またやりやがった、ってな感想を持った。この国の高級官僚ときたら、我々を実験用のモルモットくらいにしか見ていないのではないか。

■ この新聞記事の意訳

消費者 「クローン牛を食べたくない人もいるんだから、表示を義務付けてください」
のーすいしょー 「ダメー。 別に表示したい業者はしてもいいが、隠したい業者は隠したまま売って良し! これにて一件落着!」

全然落着してないぞ、おい。

■ 受精卵クローン牛とは?

この記事内で、唯一のわかりにくい単語かもしれないので、ちょっと説明を。

家畜のクローン技術には、大きく分けて2つある。まずは1つ目から。

最初に優秀な牛さんの卵巣から16〜32個くらいに分裂した受精卵を取りだして、それを1つずつに分離。次に別の牛さんの未受精卵子(核を抜いてある)にそれぞれ融合させて、おのおのを仮親牛の子宮へ移植して子供を産ませて作るのが受精卵クローン技術。

これに対して体細胞クローン技術は、受精卵ではなく、フツーの筋肉とか、皮膚とか、そういうものからクローンを作り出す技術。この技術によると、髪の毛から人間を作り出す事も理論的には出来るわけだ。無から生命を作ったという神の領域に、ついに人類は踏みこんだともいえよう。

2つ目の体細胞クローン技術による牛は、アメリカ、フランス等世界数カ国で誕生しているが、まだ子牛(99年8月現在)なので、食肉として出荷された事はないとされる。

という事で、今日のテーマ内で出てくる『クローン牛』というのは、すべて受精卵クローン牛の事だと思っていただきたい。

■ クローン牛の安全性は?

我々の食料とする以上、健康を損なうものであってはならない。ではクローン牛はどうかというと、農水省は「まったくもって安全だよ!」 といっている。

■ よくある映像

一般人にクローン牛の焼肉などを食べてもらい、「美味しいです」 などと答えるところを写す映像などを見た事がある。

「このように、クローンというのはフツーの牛肉とまったく変わるところがありません。味も高級牛肉と同じです」

などという農水官僚の声が聞こえてくるようだが、こういうものを見て我々が「へえ、確かにまったくおんなじだなぁ」 などと納得するとでも思っているのだろうか。

■ バカにされる私たち

味が同じなのは当たり前なのである。クローンもドナーの牛も遺伝子が同じなのだから、そんな事は食べる前からわかっている。見た目も歯ごたえも同じだろう。そんな事はわかりきった事。

消費者である我々の不安はそんな事にあるのではなく、長期間食べつづけて悪影響が出るかどうか、という事なのである。

それなのに、味が同じィ? だからどうした? 美味くて安けりゃ我々が尻尾を振って歓迎するとでも思っているのか?

1度だけテレビの前でクローン焼肉を食って、「うまいですな」 などと安全性をアピールしたつもりになっている、どこかの国の能無し総理にも、あわせて言っておく。国民をバカにするのもいいかげんにしろ、と。

■ 安全性についての農水省の見解

クローン技術を、”植物でいえば差し木にあたる” とたとえたりして間接的に安全イメージを訴えたあと、”遺伝子をいじっていないから安全” だと主張している。(農水省畜産局発行の資料より)

この資料をみると、いくつかのページでしつこいくらいに『遺伝子を操作してないから安全』 と書かれている。

ほほう、遺伝子を操作してないから安全という事は、遺伝子を操作すると危険なんだな? では、ひとつ言わせてもらおう。

この前までは、遺伝子組み換え食品の事を安全とか言ってなかったか、農水省?

ケースによって言う事を変えるな、農水省よ。

■ 実際の安全性

前回も書いた通り、クローン牛は死産率が高い。具体的な数字をあげておくと、普通の牛の死産率5,3%に対し、クローンは22,8%と、4倍以上も高い。すでにこの時点で同じ牛とは思えない気がする。

■ 死産率の高さについての農水省の解答

上記の事実に対して彼らはこういっている。
理由としては、クローン胚作出に適した培養技術が十分に確立していない事などがあげられます。

今後は、クローン技術をいっそう改善する事により、死産等の発生率を減少させていく事が可能になるものと考えられます。 ほほう、「可能になるものと考えられます」 と来たか。いつもと違ってずいぶん語尾が弱気だな。

それと、「十分に確立していない」 技術とやらで作った実験動物を、いつのまにか自国民に食わせている(1993年からすでに食肉として出荷されている!) とは、ずいぶんといい身分だな、農水省?

■ というわけで、結論。

実験動物は牛なのか? それとも我々庶民なのか?

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クローン牛表示、流通・小売り「任意」で−−農水省、来年度から実施[毎日新聞1999年11月12日]
http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/details/science/Bio/199911/12-2.html

 農水省は11日、受精卵クローン牛の表示問題に関して流通・小売り段階では任意表示とする原案をまとめた。消費者・生産者などの懇談会の委員と一般からの意見を参考にして来年1月に正式決定し、来年度から実施する方針。同省は、受精卵クローン牛は一般牛と科学的に区別できず、流通・販売段階でのコスト問題などから任意表示にしたとしているが、義務表示を求めている消費者が反発するのは必至だ。

 公的研究機関から出荷する場合は受精卵クローン牛と明記した「出荷記録書」の添付を義務付ける一方、処理市場から流通・販売段階では任意表示にする。また、「受精卵クローン牛」に代わる消費者に違和感を与えず親しみやすい通称を公募し、外部メンバーによる選定委員会で決定する。【塚本弘毅】


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