マイカル問題と邦銀の体力(NevadaEconomicReport2001/08/09 11:20配信)

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投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 10 日 12:05:35:

以下の報道は、マイカルとメインバンクの第一勧銀との暗闘のようなものですが、この報道で最も重要視しなくてはいけない事は、今の邦銀に、企業を守る体力が無くなってきているという事です。
日経平均12,000円、不動産価格の10年連続下落等を考えれば、今の邦銀は、自分のところを、守るのに必死であり、経営危機に瀕している企業を丸抱えする余裕が無くなってきているのです。
今後、【第一勧銀】(みずほ)は、<マイカル>と<オリコ>という爆弾を抱え、かなり厳しい経営になるはずです。
このまま時間を稼ぎ、丸抱えを行い、心中することになるのか、それとも早急に手を切り、再度、公的資金を仰ぐことになるのか。
日本の金融市場にとり、爆弾となる処理になると思っています。

*******

「当行のマイカルに対する融資残高は、マイカルの決算期である2001年2月期の段階と比べると若干増加しているのが実情です。これは、他行の融資の肩代わりをした結果、こうした状況になったわけではなく、マイカルが経営を継続していく上で必要な資金を順次、供給しているからに他なりません」
マイカルのメーンバンクである第一勧業銀行の経営中枢幹部がこう断言してみせる。
このコメントの意味するところは極めて重要だ。
それというのも、「マイカルに対する信用不安説がなかなか一掃できないのも、第一勧業銀行を中心とする主力取引銀行が、コミットメントライン(信用供与枠)の設定になかなか応じないからだ。
その結果、今期(2002年2月期)に償還期限を迎えることになる235億円の社債の借り換えができるのかどうか不安視されることになる」(取引銀行役員)という指摘に対する、メーンバンクからの“回答”になるからだ。
今年の春、第一勧業銀行を中心とする主力取引銀行が、総枠1200億円のコミットメントラインを設定する方向で調整作業に入ったという情報が流れたが、この“情報”はどうやらガセだったようだ。
「現時点において、第一勧業銀行サイドにはコミットメントラインを設定する意思はないようだ」(主力取引銀行首脳)
そのことによって、マイカルを取り巻く経営環境が、今後より厳しいものとなっていくことは間違いないだろう。
場合によっては、同社の信用力が危機的状況に陥ってしまう可能性も高い。
にもかかわらず、第一勧業銀行サイドは、「マイカルが必要とする資金については、キチンと供給している」としてコミットメントラインの設定についてはかたくなに拒否の姿勢を崩してはいないのである。それはなぜなのか。
「仮にコミットメントラインが設定されてしまえば、取引下位行がハイエナよろしく、マイカルに対して貸金の返済を強く求めてくることが明らかだからです。第一勧業銀行サイドはそうした動きが出てくることを、極度に警戒しているのです」(主力取引銀行首脳)
このコメントからも分かるように、マイカルの再建をめぐっては、同社から早々に撤退したい取引下位行と、メーンバンクの第一勧業銀行を中心とする主力取引銀行との間で、水面下において激しい攻防戦が演じられていたのである。
「コミットメントラインの設定なしにはマイカルの信用力回復は図れない、という“指摘”は、取引下位行の悪質なプロパガンダでしかない。マイカルの経営上必要な資金はすべて、主力取引銀行が対応するとしている以上、同社の資金繰りに不安はない、といえるでしょう」(前述同)
その一方で、マイカルの株価は100円のラインを割り込み、まさに悲劇的な水準にまで落ち込んでいることも事実。
前述したような、マイカルをめぐる取引銀行間の足並みの乱れは、確実に同社の首を絞めることになる。



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