今回の日銀の政策についての報道(NevadaEconomicReport2001/08/17)

 ★阿修羅♪

[ フォローアップ ] [ フォローアップを投稿 ] [ ★阿修羅♪ 国家破産 ]

投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 17 日 22:57:06:

今回の【日銀】の政策についての報道がありましたので、参考までに、お送り致します。
*******
■□■報 道■□■

量的緩和の一段の拡大を決めた日銀。

金融政策決定会合にも出席し、量的緩和を強く要求した竹中平蔵経済財政担当相は「時宜を得た措置だ」とご満悦のようだが、これが実は大きな勘違いで、「速水優・日銀総裁の政府・与党への逆襲」との見方が強まっている。
量的緩和効果は疑問視される中、浮かび上がったのは、政府と日銀の「景気悪化責任」の押し付け合いという見苦しい構図だった。
「超ゼロ金利という未知の領域に入ったということで、時宜を得た措置」
「(インフレファイターから)デフレファイターとしての日銀の決意をさらに国民に示してほしい」。
竹中担当相は、決定会合後の記者会見で、得意のキャッチフレーズを駆使して満足ぶりを表現した。
ベビーフェースからは想像もつかない豪腕で日銀を屈服させたというのが当初の見方だったが、「政府側の圧力による決定ではなく、むしろ脅しているのは日銀の方だ」と指摘するのは、UBSウォーバーグ証券チーフエコノミストの白川浩道氏。
「日銀のスタンスは『金融緩和をやるならやってもいいが、それで長期金利が上昇したり、円安が進んだらどうするんだ』というもの。これに対して政府側は答えを持っていない」と説明する。
一方、煮え湯を飲まされた形の日銀の速水優総裁。政府・与党の量的緩和圧力について「石が飛んできた」と苦渋の表情で述べたが、ニッセイ基礎研究所チーフエコノミストの櫨(はじ)浩一氏は「与党内に日銀法改正の話まで出る中、独立性を維持し、金融政策に責任を押し付けられないように日銀が機先を制した」と意外なしたたかさを評価するのだ。
構造改革と景気回復の実現という困難な課題を実現するには、政府の経済・財政政策と日銀の金融政策の協調関係が不可欠というのが識者の共通認識だが、実態はまったく逆。
相変わらず責任のなすり付け合いが続いているようだ。
それにしても、拡大路線だった小渕、森政権と違い、「構造改革推進」では、政府・与党と日銀の方向性は一致しているはずなのに、なぜ協調態勢がとれないのか。
「竹中担当相、塩川正十郎財務相、柳沢伯夫金融担当相ら経済閣僚の意思統一ができておらず、金融政策の使い方も決まっていない。
財政、金融、金融システム、為替について議論をまとめるべき経済財政諮問会議でも出るのは思いつきや場当たり的な議論ばかり」(前出の白川氏)
とはいえ、今回の量的緩和が景気回復の下支えとなれば良いが、これも「市場全体を持ち上げる効果はない。日銀独自の動きでは、外国人投資家も動かない」(同)と、過大な期待は禁物のようだ。
「これ以上、インフレターゲット政策などを掲げても魔法のように良くなるものではなくトリックがばれるだけ。
“急がば回れ”で需要を増やしてゆくしかない」(櫨氏)というが、小泉内閣の“看板”である経済閣僚が「船頭多くして…」では、とても構造改革・景気回復などおぼつかない。




フォローアップ:



  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。